再び現れた悪夢へのシナリオ / クリッピング サイクルロード ~自転車という道
" 今から1年半以上前、昨年の4月頃の話ですが、自転車は車道を走れなくなり、歩道のみを通るよう道路交通法で規制されるかも知れないと、サイクリストの間で話題になったことがあります。ご存知の方も多いと思いますが、自転車ツーキニストとして有名な疋田智さんの自転車雑誌のコラムが発端となりました。 その後、その話は立ち消えになったのか話題に上ることもなくなっていたのですが、.......... "-----サイクルロード ~自転車という道、December 02, 2006(その後もこのテーマについて、追求されたエントリーが掲載されています。)
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自転車の存在意義は? そもそもどこを走行する乗り物なのか?
”サイクルロード ~自転車という道”を読んで知った、自転車の走行場所に関する「規制」については、正直にいって、こんな制度が導入される可能性があることを知って驚きました。
内容は、自転車の交通手段としての危険度が黙視できないほど高まってきた(事実? 思い込み?かは未分析)ので、あらたな規制の網をかけようかということのようです。交通事故を避けるために、車と歩行者を可能な限り分離したように、車と自転車を分離すればいいということでしょうか?
しかし、自転車と歩行者を同じ通行区分にしてしまうことだとしたら、、、、
かなり乱暴な話だと思います。
自転車の現状を守りたいと思う最大の理由は、この乗り物が便利で、手軽で、楽しいからです。そして、なによりも自由な日常の足、交通手段です。
この乗り物が、脅威となっている? それは本当でしょうか? 問題があることは、理解できます。しかし、その解決方法は、こんな単純な規制にあるのでしょうか? 新たな規制の目的は? だれにとって都合がいい、メリットのある規制なのでしょうか? 疑問はつきません。
・自転車を歩道に封じ込めるな-----サイクルロード ~自転車という道、December 05, 2006
同ブログには、上のような続報が掲載されました。
この規制の動きには、反対です。この自転車という道具に対して、その使い方、可能性と限界については、もっと広汎な議論が必要だと感じます。
自転車を車道から締め出すということになれば、自転車の交通手段としてのメリットが失われる可能性すらあります。
歩道を自転車が有効と思われる速度で、歩行者に安全な速度で走行できますか?
もう少し、真剣に考えてみると、
私が、自転車にメリットを感じる走行速度は、時速15km程度以上の速度で移動できる交通手段である点です。
がんばれば、時速30km以上の速度も可能です。歩く速度から、もっと早い速度まで、自分の体だけをつかって自由に動きまわれる、考えてみればすぐれたのりものです。
しかも、燃料は自分の消費するカロリーです。
以前読んだ本には、たぶん移動距離と投入したエネルギーとしては、歩行の8倍程度自転車は有利と書かれていたように思います。(数字を確認したいので、正確な情報がありましたら、ご存知の方、教えてください。)
また、早足の3倍くらいの速度で移動できるのですから、便利な移動手段です。
この自転車という乗り物は、ある意味で”適正な技術”であると思います。製造から、運用、廃棄までに利用される技術の質。さらに、移動するために一人の人間が消費するエネルギーという意味で、人力を補完する技術として利用されてきた、歴史と実績があります。この移動手段について、議論もなく規制されるとしたら、おおげさかもしれませんが、強い憤りすら感じます。
このところ、エコロジカルな移動手段ということを考えて、エントリー記事を集めています。エコ・カー、バス、列車、船、、、。そして、私の日常で、もっともエコな移動手段は、歩行、ランニング、そして自転車です。
もっと、総括的で総合的な議論が必要です。
将来の脱石油(枯渇性燃料)も考えたエネルギー問題、市民生活と移動手段について、考えることが必要だと思いました。これは、車社会の将来も含めた移動手段の未来について考えるいい機会かもしれないと感じています。(t_t)
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・なぜ疑惑が解消出来ないのか-----サイクルロード ~自転車という道、February 21, 2007
コメント
まとまりのない、コメントですが、、
自転車は、どこを走る乗り物なのか? あいまいさが楽しいということも、正直ある。
歩道を歩いていて、スピードを出しすぎている自転車を見ることもあり、危ないと感じる。年寄りから、実際にコワイという話を聞いた。子供が、加害者、被害者両方の立場で、自転車のあぶなさにさらされている。
規制か、放置か、
放置できないとすれば、どうするのか、通行区分。実際にさまざまなことを、試してみてそれぞれの地域が利害関係を調整して、実験できることがもっとも理解と、対策を進めると、は思います。
毎日自転車で走っていて、楽しい。
この気分を失わないで、使っていきたい道具です。
投稿: 追加情報 なぜ疑惑が解消出来ないのか | 2007/02/22 10:44
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・【速報】エラい!警察庁!の295号-----週刊 自転車ツーキニスト、2/3
コメント
自転車の通行区分は、、、どうなる?
建設的な方向で動きそうなので、まずはめでたいです。でも、”エラい!”のかな警察庁は、法律的な整備だけでは乗り越えられないと、交通行政に具体的な要望をまとめるべきだったのでは、、、。週刊 自転車ツーキニストというメルマガを読んでみて、なんとなくこの問題の動きがわかった程度の時点での感想ですが。
警察庁では、限界のある、ひろがりのある、もちろん利用者も巻き込んで議論できる場がないと、近々、また問題が発生すると、またぞろ、、規制的な動きがでてきてしまうと思います。
国土交通省のサイトで、
エコサイクルシティってあるのだが、具体的にどこかで実験的にでも行ってほしいのです。
国土交通省の自転車施策
~エコサイクルシティの形成~
http://www.mlit.go.jp/road/road/bicycle/data/2-1.html
いいたいことは、自転車を使っていて、マナーだけではふせげない、しかし、法律の整備だけでも不十分な、エコロジカルな移動手段としての自転車を意識した、ひろがりのある施策が必要だと思います。(t_t)
投稿: 追加情報 エライ! のか? | 2007/02/15 10:57
cycleroadさん
コメントありがとうございます。いつも自転車に関しての情報拝読、拝見してます。楽しく、ためになる情報ありがとうございます。
環境コンシャスな移動手段として、
歩行、自転車、ミニカー
バス、列車などの公共交通網
などが考えられます。
この国の現状は、まだまだエネルギーも金の使い方もあまいです。金持ちの国でも、買うものがないという状況が生まれてきます。ところが、日本は普通に考えるとかなり工夫の余地のある風土だとわかります。人工林もこれまで省みられなかった分、貴重な再生可能資源として活用できる可能性があります。太陽も、水も、風も、そして周囲を海洋に囲まれている。可能性に満ちています。
しかし、現状は今回の自転車の規制の可能性も含めて、根本的なヴィジョンが国にも市民にもありません。
さて、、、
なにはともあれ、自転車に楽しくのる機会だけは失いたくないです。今後ともよろしくお願いいたします。
しなやかな技術研究会 つねとうとうじ
投稿: t_t | 2006/12/15 10:39
こんにちは。TBありがとうございます。
この問題は、まだ水面下の動きでもあり、この先どうなるかは分かりません。しかし、少なくともそうした動きがあることは間違いなさそうです。どう考えるかは人それぞれとしても、とりあえず多くの人に知ってもらいたいところです。
ところで、移動に必要なエネルギーについては、人により、あるいは自転車の種類によっても、かなり違ってきます。私が以前文献を調べた限りでは、5分の1とするのが一般的のようです。具体的な数値としては、60Kgの体重の人が1Km移動するため45Kcal消費するのに対し、自転車に乗れば9Kcalです。
他の乗り物を含めて以前書いた記事のTBを送っておきます。
投稿: cycleroad | 2006/12/13 21:58