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2006/05/17

海面上昇 高さをきめて表示できる洪水マップ

Flood Mapsという、GoogleのマップサービスとNASAのデーターなどで、”mで海面上昇を指定して”海面上昇、つまり洪水を予想できるというマップが登場しブログなどで紹介され、周囲でも話題になってます。
 水面に現実に人がすんでいる場所が水没する危険性にさらされていると考えると、落ち着かない気分になる。だが、実際に自国の、たとえば馴染み深い東京の海浜部の海面を3mあげた図を表示してみると、その影響の大きさがわかる。
 
 さて、海面上昇の数字としては、今世紀末に65センチというのが、おとなしい、”常識的な数字”のようだ。
海面上昇-----EICネット、環境用語集「海面上昇」

海水温・海面水位・海氷の長期変化傾向  ~海洋の健康診断表~ (気象庁) / 日本沿岸の海面水位の長期変化傾向
" 世界全体の平均海面水位は、過去約100年間で1年あたり1~2㎜の割合で上昇しました。 "

 実測では、100年で100mm-200mm。大きくても100年で、20センチの海面上昇。ところが、控えめな数字である65センチの間には、これまでの傾向と予想の間に大きな差がある。この差は、予想方法の進化とも、危機を過大に評価しすぎているとも、学者の間でも認識に差がある。

 ここで、マップに1mを代入して東京をみてみよう。
東京、1m上昇

 1mでも水没してしまう地域が当然ある。日本は、海に囲まれている。全国の漁港に行って、平均水位から1mの点を教えてもらうと、たぶんびっくりすると思う。結構深刻な影響がある地域があるのだ。

 海面上昇の数字はもっとだという警告すらある。極北の氷や氷河だけでなく、他にも海面上昇が起こる原因はいくつかあるそうだ。
 さらに数字を増やす。

 東京、3m上昇

 もし、数メートルとなれば、日本、世界での影響は計り知れない。(t_t)

クリッピング / 鯵、環境民俗学ヲ嗜ム、2006年05月06日
鯵 海面上昇シュミレーター「Flood Maps」
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» 今世紀末に氷河融解で海面数メートル上昇「か??」 [温暖化いろいろ]
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