中国三峡ダム:世界最大級の本体完成 式典は自粛ムード / クリッピング MSN-Mainichi Interactive
" 中国が長江(揚子江)中流の湖北省宜昌市に建設している世界最大級の三峡ダムの本体が20日、完成した。
..........自粛ムードになったことについて、李社長は新華社通信に対し「移民と環境などに対する仕事が依然として残っている」と率直に述べ、.......... "-----毎日新聞、2006年5月20日
関連記事
・China's 15-year lesson in how not to build a dam -----Guardian Unlimited,May 20, 2006
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三峡ダムの完成。上のGuardianの記事によれば、当初国の電力使用量の十分の一の電力をまかなうべく計画されたが、電力消費量そのものの増加により、三十分の一の規模に縮小した。
完成まで、15年かかった国家の威信をかけた巨大プロジェクトだが、環境問題と移住の問題を引き起こし、今後も懸案となり続ける。
さらに、当初から予想されたが、同記事の"the giant hydro-electric scheme is threatened by silt"。シルトと聞けば、水力発電の関係者ならその脅威がわかる。単純な泥と岩で埋まるというのとはワケが違う。細かい礫まじりの粘土でせっかくのダムが年々埋まっていくのだ。シルトは、ダムを埋め戻すだけでなく、乾けばまるで岩のように金属管や設備に付着し堆積していく。ヤナ感じの”シルト”なのだ。
三峡ダム。Three Gorges dam
あまりにも失うには大きな代償を払いつつあるように見える。中国における、最期の巨大プロジェクトとなるのかもしれない。(t_t)
・シルト(ウィキペディア -Wikipedia-))
参考サイト
・Three Gorges Probe-----カナダの私的研究機関の三峡ダム問題情報サイト。
・Three Gorges Dam, China -----Earth Observatory Newsroom(NASA)
・china hubei(Googleマップ)
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・三峡総公司、風力エネルギーの開発進める-----nikkeibp.jp,2006年5月24日
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水力だけでなく、風力もですか、自然エネルギーを集中的に利用するという手法の成果と問題点を日本より早く経験しそうですね。
投稿: 追加情報 山峡で、風力も | 2006/05/25 10:47