成層圏化学気候モデルを用いたオゾンホールの回復予測について / プレスリリース 国立環境研究所
-----国立環境研究所 新着情報 / 成層圏化学気候モデルを用いたオゾンホールの回復予測について(環境省・筑波研究学園都市各記者クラブ同時発表) 独立行政法人国立環境研究所 大気圏環境研究領域 大気物理研究室、平成18 年5 月19 日(金)発表(pdf書類)より-----
" 要旨
国立環境研究所は東京大学気候システム研究センターと共同で成層圏化学気候モデル(CCSR/NIES CCM)と呼ばれる数値モデルを開発してきた。今回、フロンやハロンなどオゾン層破壊関連物質の将来の放出シナリオや二酸化炭素をはじめとする温室効果気体の今後予想される濃度変動を考慮に入れて、将来のオゾン層の変化についての数値実験を行い、今後オゾンホールは更に拡大するのか、オゾンホールはいつ頃回復すると期待されるか、について結果が得られたので、ここに公表する。
..........
数値モデル実験の結果によれば、現在のオゾンホールの規模はほぼ最大の規模にあり、今後しばらくは大規模なオゾンホールの生成が続くものと予想される。しかしながら、2020 年ごろにはオゾンホールの回復傾向が認められ、今世紀半ば頃にはオゾンホールは解消されることが期待される。.......... "
関連記事
・オゾンホール、2050年にふさがる? 国立環境研など予測-----NIKKEI NET -社会-、2006/5/19
コメント
フロンへの取り組みが功を奏しオゾンホールが減少し、このままいけば2050年には消滅することが期待される。今回の発表でも、2020年までは、現状のままのオゾンホールの状態が維持されるということだから、あくまでも期待としての話として、”歓迎”したい。
それにしても、この発表のP.5の”図5. オゾンホールの長期変化の数値モデル実験を行う際に想定した有機塩素化合物
や温室効果気体の濃度の変化”というグラフにプロットされた2050年までの二酸化炭素濃度。この急勾配ののびが、われわれのもっとも逼迫した脅威だ。オゾン層に関するモントリオール議定書と同じように、京都議定書も、後日評価されるようにならなければいけない。(t_t)
関連情報
・オゾン層及び紫外線の長期変化傾向について -----気象庁、平成18年4月28日
" オゾン層の状況
世界の平均のオゾン全量は、1980年代を中心に長期的に減少が進みました。しかし1990年代半ば以降はそれまでの減少傾向がみられなくなっており、北半球では緩やかな増加傾向を示す地域も観測されています。 日本の札幌・つくばでも、オゾン全量は1980年代を中心に減少が進みましたが、1990年代半ば以降はほとんど変化していないか、緩やかな増加傾向がみられます。那覇では、観測開始以来緩やかに増加しています。 "
コメントつづき
気象庁の実測では、地表付近での観測では、オゾンは、減少どころか、、、、。素人考えでは、地上のフロンガスは少しづつ上昇するのではなかったか、、、? 研究には矛盾がつきものです。
| 固定リンク
« イベント 5/29 第3回 温室効果ガス観測技術衛星シンポジウム | トップページ | 中国三峡ダム:世界最大級の本体完成 式典は自粛ムード / クリッピング MSN-Mainichi Interactive »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント