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2006/02/10

本 「The Revenge of Gaia」  James Lovelock (ジェームス・ラブロックの最新刊がもたらす議論の意味)

0713999144L
----- image & text : The Revenge of Gaia-----penguin uk,Book: Hardback | 135 x 216mm | 192 pages | ISBN 0713999144 | 02 Feb 2006 | Allen Lane

" Why the earth is fighting back - and how we can still save humanity
..........He speaks as a 'planetary physician' with more than forty years' experience of thinking about how to respond to the Earth's needs as a living organism. Illustrated with examples drawn from his experiences around the world, Lovelock draws many radical conclusions, most controversially a passionate advocacy of nuclear energy.
.......... "

関連記事
James Lovelock: The Earth is about to catch a morbid fever that may last as long as 100,000 years----- THE INDEPNEDENT,9 February 2006
" Each nation must find the best use of its resources to sustain civilisation for as long as they can
..........
So what should we do? First, we have to keep in mind the awesome pace of change and realise how little time is left to act; and then each community and nation must find the best use of the resources they have to sustain civilisation for as long as they can. Civilisation is energy-intensive and we cannot turn it off without crashing, so we need the security of a powered descent. "

The Revenge of GaiaJames Lovelock< -----amazon.co.jpで見る

コメント

 前に、ガイア仮説のジェームス・ラブロックが、原子力発電推進派なんだったねー、という情報がインターネットで話題にになり、私の身近でも話題になったことがあります。その時に、海外のサイトなどをチェックしていて、感じたことは以下のようなことでした。
 
 ----- この人、ラブロックさんは、はかなり現状に対して悲観的になっている。そして、その絶望の中で、原子力をきれいなエネルギーだと結論づけたようだ。
 だが、それぞれの国の資源、自然環境、社会、文化的な状況はさまざまだ。そして、さまざまな選択肢があるのではないか。そして、そのさまざまな選択肢を一度、国、県、地元自治体、ご近所、我が家、私の心まで、ずーっとさかのぼり、今度は逆に国まで降りていく。国が上ではなく、自分が上ではないが、私の考えを練るという行為の中では、川上なのだ。そのこということを大事にして、身近な感覚、意識をずっと見つめるようにしたい
 原発に関しては、日本は、地震大国。ましてや、最も危ない地点に数多くの原子力発電所を擁し、人類の技術的な力量と地球の地震エネルギーの爆発の対峙というぬきさしならない実験を続けている。化石燃料の代替とするには、あまりにもリスクが高い。当面化石燃料を大切にすることでしのぎ、”川上”(自分の周囲の環境作り)を優先しよう。-----
 
 ということでした。まあ、ちょとだけその時、そうした日本の事情を手紙に書こうかと思ったのですが、、、結果。書きませんでした。それでも、真剣に考えるきっかけという意味で、ラブロックは私にとっても影響力のある人です。
 そして、今回この本が出て、また、かき乱されます。まず、この本の購入を申込みました。まだ手元に届くのは先なので、また読むのに1年くらいかかることもあるので、、、。とりあえずエントリー。
 すでにネット上では、次のような情報、サイトがオープンしていました。
 
ラブロックの温暖化手遅れ説についてあなたもコメントを-----というタイトルのブログ。2.ラブロックの論説の日本語訳2006-01-22)が掲載されている。
 
ラヴロック博士の「地球温暖化手遅れ説」を読んで-----e's Inc. 環境メールニュースから、2006.01.26-----「地球温暖化手遅れ説」という言葉は

ラブロック博士の地球温暖化手遅れ説-----koko online, February 7, 2006-----" Friends of the Earthのディレクターのトニー・ジュニパーが博士の論に意義を唱え、インディペンデントに寄せた抗議文"のリンクが紹介されています。

コメント続き
 The Revenge of Gaiaという本そのものを読んでいないので、なんともいえないが、”手遅れ説”という表現が気になる。人間が生きている間は、手遅れじゃない、って自分に言い聞かせている言葉であるしなぁ。確かに原子力推進は、地震国日本では、オプションぐらいにしておきたい話しだが。そのエネルギーのほとんどを輸入に頼っているということ、みんな石油がほしいんだよ。豊かになりたーい。という動きの中で、ちょとつまづけば第三次オイルショック。ならば一抜けたと原子力に走る国がでてきても、この情勢では無理もないと思える。しかし、地層、岩盤(日本を取り囲むプレート群)

プレート-----ウィキペディア(Wikipedia)

 で、フィリピンプレートと他のプレートの境界に存在する原子力施設がいくつあるかご存知か。一方、イギリスは、とりあえずひとつのプレート上にきれいにのってます。この両国の前提、リソースの検討でまったく条件がことなります。世界中をご存知のようなラブロックさん、そんなことは承知で、、、。
 いや、たぶん私は、ラブロックさんに、この地図と、地震情報、さらに原発の立地分布図をみせて、”日本は、技術のすべてをかけてガイアのけいれんにも耐えることを証明しようとする一大実験に取り組んでます”といえば、地球のお医者さんがなんと答えられるのか、是非お聞きしたいです。
 でも、そのまえに放射線治療を、などと応えられたら、、、。失礼、ラブロック様。まずは、著書の到着をお待ちします。(t_t)

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コメント

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・http://www.jaero.or.jp/data/news/event/sympo/2006/index.html

 ラブロック博士の講演。今日だった。失敗、失敗。いまや原子力産業から"も"
、歓迎の驚きの声で迎えられている”ラブロック”。満席のようですね。よっぽど暇だったら行こうと考えていたのですが、、、残念。完全に失念してました。
 【ジェームズ・ラブロック ガイアを語る~地球から人類への警告~】
~大阪開催~
開催日時 平成18年10月27日(金) 14:00~16:00
の大阪も満杯のようです。
 今日は、私も小水力の講演。こっちは10名の小さなイベント。ささやかでも、こっちのほうがオモロイかもよ。(t_t)

投稿: 追加情報 今日だった | 2006/10/25 12:14

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ブレア政権に逆風 議会が原発反対の報告書-----Sankei Web,04/16
" 今後のエネルギー需要を安定的に満たす手段としては、ガス発電所の増設や、風力など再生可能エネルギーの利用が有効としている "

コメント
 日本の議会で、脱原発をいう議員が少ない、そして与党では、会、派としては、原発の不利益に言及する勢力が存在しないのは、なぜ?

投稿: 追加情報 議会が原発反対の報告書 | 2006/04/16 17:42

投稿: 追加情報-英政府の諮問委員会、原発新設に反対 | 2006/03/08 12:41

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