自転車と適正技術
一昨日のサイクルロード 〜千里の自転車道も一ブログから〜のエントリー「最先端でなくふさわしい技術」(2006年01月31日)に触発されて、書きました。自転車って、まさに適正技術です。移動の手段というだけでなく、身体感覚開発のための道具として再評価の日々を送っています。自転車で意識的に骨格筋を使っておくと、ランニングの質まで変化させることができました。自転車は、いいです。
さて、まずは、そこで紹介されている自転車発電機について、
自転車発電機というのは、実際に作った知人もいたりして面白いのですが、確かに、このエントリーにあるように工夫して使い続けるのは、海外の方のほうが得意な気がします。たぶん、日本ではイベント用という感じで、”日常的に人力として使っている人”は、かなり少ない(または、いない?)と思います。いや、日本だって広いと言われれば、否定しませんが、私の回りで手作りの生活をしている知人たちは、農作業などでかなり肉体疲労してますから、ちょっとそぐわない、、、、道具という気がします。
人力パワーってどれくらまあワットで表すと200Wぐらいなんじゃないかと挑んだことがありますが、無理でした。イベントに原子力資料情報室さんあたりがもってきていたもので、車のオルターネーターを回して、傍らの電球を付けるとういことだったと記憶しています。
疲れた記憶があります。というのも、人力に最適化された回転数と出力に調整された発電機ではなかったからだと思ってます。2V系の車用のオルターネーターだと、12V系で17A。ちょっと類似のシステムだとむずかしいのではと思います。Max5A程度がやっとです。約60W。少し少ないです。
でも、”人力”発電機に使えそうな発電機があれば、
”200回転で定格、400Wの発電機、永久磁石がいいけど、初動が重いか?
これを100回/sぐらいで回すことは、自転車でもたぶん可能。200W発電、、、”
という感じのものがあれば、もっと発電できると思います。
検索してみると、海外ではこんな話題が。
"an average person
can produse about 100-150 watts continously and
maybe 250 watts for about 5 minutes.
something like 746 watts in a horsepower"
----- How many HP does a person peddal a bike?-----the Otherpower.com Discussion, May 11th, 2005のコメント欄より
HPですか? 瞬間でもすごいですね。
ところで、今回はさらに”適正技術( Appropriate Technology )”について書いてみます。この言葉を一つのテーマに、ミニコミ誌を発行していたことがあります。GreenPostといいます。まだ、思い入れがある媒体でしたが、失速してしまいました。
話しを戻して、
そして、そのとき適正技術といえば、徳島のIさんの適正技術研究会でした。Iさんは、フラードームの伝道師として、メディアにも登場していた方です。サイトは、メンテナンスモードとはいえ、健在です。
・適正技術研究会-----厳選されたリンクは、今もかわりませんね。
昨晩拝見したら、ブログ
”
TRIMTABlog”が充実してました。さっそく、リンクさせてもらいます。Iさん、よろしく。あのときは、ことわったけど、まだSNやってたら、また招待してください。私も、町に出る気になってきました。
適正技術に関しての本となれば、定番といえそうなものは、
Stepping Stones(-----amazon.co.jp,Marion Boyars Publishers ; ISBN: 0714526754 ; (1979/04),Lane De Moll, Gigi Coe)
と、その翻訳
全生命のためのテクノロジー—適正技術に文明の未来を探る(---amazon.co.jp,めるくまーる ; ISBN: 4839700176 ; (1983/05)/編: レイン・ド・モル, ジジ・コー, 芹沢 高志訳)
さらに、おなじレイン・ド・モルの
Rainbook: Resources for Appropriate Technology(-----amazon.co.jp,Schocken Books ; ISBN: 0805236554 ; (1978/02)Lane De Moll (編集)
も適正技術に関するテキストとして有名だ。
再度、適正技術とは、文字通り目の前、手で触れることのできる技術として、とらえ続けていく作業が必要なのかもしれません。私としては、、、(t_t)
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コメント
追加情報
・ 消し忘れにご用心-----EICネット、明かりにまつわるエコライフ(3)
" ちょっとだけのつもりで部屋をあけたのが、気づいてみると長時間つけっぱなの電灯。
そんな経験をお持ちの方も多いのでは?
蛍光灯を点灯させるのに必要な電力、自転車をこいで自家発電しようとすると、約23台必要となります! "
コメント
23台とは、自転車のライト用ダイナモでのお話のようですね。
とのことでした。リンク情報なども掲載されています。
投稿: 追加情報 | 2006/02/16 15:34
cycleroadさん
コメントありがとうございます。
自転車での走り、だいぶよくなってきました。少し前までぎりぎり昇れるくらいの坂。なんなく上れるようになってきました。筋肉増強というわけでなく、身体の使い方だけの進化なので、嬉しいです。
適正技術。常に意識しています。今後ともよろしく御願いいたします。
投稿: t_t | 2006/02/06 14:13
こんにちは。ご紹介とT.B、ありがとうございました。
お書きのように、いったん発電してからだと効率が悪くて現実的でないですが、人力でも足りるのに電化が進んで当たり前のようになっているものも多いですね。
適正技術の情報も勉強になりました。こちらこそ、よろしくお願いします。
投稿: cycleroad | 2006/02/05 17:04