静岡県内でのデュアル・モード・ビークル待望論 ???
ついこのあいだ、ある会合で話題になったのが、その少し前にNHKで放送された番組のことだった。それは、デュアル・モード・ビークル - Dual Mode Vehicle(DMV) - についての番組だった。夜も更け、やがて話しは、静岡県のある地区に是非それがほしい、絶対ほしいという、妙な盛り上がりをみせたのだった。
DMVを屈指して”エコ・ツーリズム”を振興しよう! 朝晩は住民の足に、昼間は観光客にのってもらう! という具体的なようで、根拠のない、そう妙なノリ。
(そんなふうにうまくいくのかなー)
さらに、そんな交通網が未来のエコビレッジにはふさわしいという話しになった。なんでエコビレッジまで話しが飛んだかというと、まさにエコビレッジに関心のある人たちの集まりだったからである。中には、私より一回り年上の、そろそろ引退間近になってきたエコな事業者たちもいて、引っ越すなら静岡の富士山の見えるような”交通網の整備された僻地”だなという話題になった。
” 僻地 = 赤字ローカル線廃止により、だれものらない赤字バスが走っている。そして、そんな日に数本のバスしかない地域では、さらにそのバスさえも廃止されていく運命だ。
完全に廃村状態になる前に、行政に話しをつけて、この乗り物も一つの売りにエコな生活の場として売ればいい。里山の復権ということで、行政ものってくるにちがいない”ということを声高に主張する人がいた。
(いま始まったことじゃないよなー。自分の引退に合わせて真剣になるなよー)
まあ、確かにこれって、日本全国に起こっていることですよね。赤字路線バスには、ほとんど人が乗っていないが、ないと困る。
乗らない理由は、伊豆の場合、”運賃が高いから”と話す人が多い。
・クリッピング / ・DMV:これって列車?バス? 北海道で営業運転へ ----------毎日新聞 2006年2月1日
知りたい!:赤字ローカル線対策で注目、JR北海道の新型車両 ----------毎日新聞 2006年2月1日 東京夕刊
" <2006・チャンネルYou>◇線路でも、道路でも−−06年度にも、出発進行〜
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車両代・重さ、7分の1
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DMVは1両2000万円とディーゼル車の7分の1で、燃費は4分の1。車重も7分の1と軽く線路保守の負担が軽減できる。 "
コメントつづき
そう、DMV。いいすねー。確かに注目株。
例えば、小社の本社(?)は、伊豆下田から、1時間半の某山の中。片道1050円。車で40分、路線バスは朝晩の学生と病院通いのお年寄りしか利用しない。ガソリン代だと200円。だから、ほとんどの人が車を利用する。かくて、昼間には、だれもいないバスが走る。しかし、まったくなくなれば寂しいと可能な限りの補助金漬けのローカルバスとなる。
一方、東京分室のある東京の国分寺近辺。都会でも中型バスを利用した100円(国立市はもっと高いらしい)のワンコインバスを運営する町も増えている。大型バスが廃止され、交通網がほころび解けてしまった穴を、行政が”効率のいいバスと運行スケジュールにより”埋めている形だ。いろいろなとこで模索が必要なことは間違いない。
しかも、我が国は老齢化社会にむけてつきすすんでいる。あまり時間がない。あと10年もすれば、僕もエコビレッジに住みたーぃ。だれか作ってと無責任に叫んでいるかもしれないのだ。
人口とその密度、年齢構成比、移動のニーズと実際の交通網の間に、田舎でも都会でもギャップが生まれている。
そして、今から引退していいく団塊の世代の方々は、
都会を離れて土地が安く、環境がいい場所で、”エコな”や”農的”暮らしする、ことをほのかに夢みている。ちょっと、はかなく。限りなく都合がいい青写真を頭の片隅で温めているようだ。
(田舎暮らし、そんなに甘くないかも、、、。まあ、やってみなされ)
豪雪もなく、暖かい静岡あたりに安い土地を探して、気楽なエコな生活をしたいという、どこかかなり都合のいい話しなのだが。財力があるだけに、”静岡県内でのデュアル・モード・ビークルを装備したエコビレッジ作りませんか”という話しが動き始める可能性も、まったくのゼロというわけではないかもしれない点がすこしコワイかも。(t_t)
参考サイト
・デュアル・モード・ビークル-----フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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