イメージ戦略としての健康と持続可能性? ”ローハス”的展開? それとも、、、
前から気になっていた Lifestyles of Health and Sustainability (略してLOHAS)という言葉について、ちょっと調べてみました。きかっけは、昨日LOHAS(ロハス)な住まい 暮らしの情報Blogさんからいただいたトラックバックです。まずは、お礼、トラックバックありがとうございます。該当のエントリーとこちらからTBをこちらからも入れさせていただきました。記事の情報、スタイルとも参考になりました。
さて、
昨年末からぼちぼち話題になってきて気になっていたのが、すでにさまざまなブログで話題になっている
・三井物産、「ロハス」のブランド管理-----NIKKEI NET,企業ニュース、2005.12.11
という話題。
ロハス、LOHAS が、が”商標管理”されていたということなのだ。情報によれば、一年も前に登録されていたようですね。
自分で情報をバックアップと思っていたら、すでに確認されてた方がおられました
・ロハスで金もうけ-----”ロハス(LOHAS) は(株)トド・プレスの登録商標です。”、2005-12-1
さらに、この話題で参考になった記事は、
・正しいLOHAS 怪しいLOHAS-----united feature press/世界の日本語ジャーナリストを結ぶネットワーク、2005年10月01日
記事によれば、そもそも”LOHASは単なるマーケティング用語”だそうです。
いろいろ読んだ限りでは、
別に、商標登録したのが商社だったり、人気のある雑誌の関連のグループの会社だったり、その単語を使った企業への告知、クレームをすでに開始しているとかということよりも、
ロハスという言葉のイメージは、”これこれ”の定義で、”こんな使い方での商業行為における商標として使われるべき(権利金を払わなければ使わせてあげない)”と主張されることのほうが問題ということだと思う。事前に商標であると知らされていないまま、ある程度慣れた(慣らされた)時点で、それ、「商標登録済!」
といわれたことが、問題なのだと理解しました。また、確かにと納得するところ大です。
ちょっと、"後だしジャンケン的嫌み観”ありかもですね。
ところで、そもそもこの単語を考えたヤツ(失礼)はだれなんだ? 当然、洋ものだから、、、と、
検索すると、
・LOHAS
http://www.lohas.com
というサイトがあり、aboutに、その可能性ある市場性がアピールがされていました。健康産業、雑貨屋さん的な市場のイメージだったのですが、
" Market Sectors
Sustainable Economy
Green building and industrial goods
Renewable energy
Resource-efficient products
Socially responsible investing
Alternative transportation
Environmental management
US Market--$76.47 billion
Alternative Healthcare
Health and wellness solutions
Acupuncture, homeopathy, naturopathy, etc.
Holistic disease prevention
Complementary medicine
US Market--$30.7 billion
Healthy Lifestyles
Natural, organics; nutritional products
Food and beverage
Dietary supplements
Personal care
US Market--$30 billion
Personal Development
Mind, body and spirit products such as CDs, books, tapes, seminars
Yoga, fitness, weight loss
Spiritual products and services
US Market--$10.63 billion
Ecological Lifestyles
Ecological home and office products
Organic / recycled fiber products
Environmentally friendly appliances
Eco-tourism and travel
US Market--$81.19 billion "
こんなに幅広い分野に広がりをもとうと、意図されて作られた言葉だとは思いませんせした。自然エネルギーの分野もカバーしています。なんとなく、商社や流通グループが乗り出してくるのもわかるような気がします。
しかし、商標となれば、自由に使えるはずもなく、今後が気になります。ロハスはブームとなり、商品が売れる、または”商社のしかけ”と判断され、衰退していくのでしょうか?
気になってきたので、商標を保有する企業のグループ企業の発行する雑誌ソトコトをさっそく「立ち読み」してきました。前に買ったこともあるし、友に借りて読んだことがあるんだすが、、。いままでとは違った印象をもちました。意外。情報、展開が充実してきてますね。ただ、購入にはいたりませんでした。
結構立ち読みは、しがいのある雑誌でした。この動き、十分なマーケティング戦略により、大きなものになるかもという印象がありました。
となると、気になりだしたので、再びLOHASサイトをチェック、
Amory Lovins の名前を発見。念のため、RMI(Rocky Mountain Institute エイモリー・ロビンスが主宰するシンクタンク)に行き、検索してみるが、有効な情報はなかった。
また、そこにたびたび登場する、Paul Rayなる人物。そして、その著書と書名にもなっている言葉、
the Cultural Creatives
ポール・レイさんのホームページ
Cultural Creativesを読んでいるうちに、社会学者 ポール・レイさんたちは、リサーチの結果、経済活動などの社会生活において、まさに自己と社会のHealth and Sustainabilityに、関心と力点をもって生きている多数の”無目的かつ非煽動的でない”民衆を発見したということです。残念ながら、邦訳はないようです。また、検索した限りでは、Cultural CreativesのサイトではLOHASという単語は使われていませんでした。
さらに、コンテンツを読み進むウチに、ポール・レイのポリシーに好感をもちました。私にとって、かなりいい意味でディープなサブカルチャー的な内容の印象を感じさせるものでした。ポール・レイさんは、健康と持続可能性を重視するという倫理に力点をおいて生きる民衆を”リサーチの結果再発見”したのです。確かに、健康産業のみなさんからみれば、ターゲットとしてもばっちり重なる市場です。流れそしては、the Cultural Creativesという本で始まった広がりの一つがLOHASという”商標”だったという印象でした。まあ、事情に詳しい方がおられたら、ご意見をお聞かせください。
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The Cultural Creatives: How 50 Million People Are Changing the WorldPaul H., Ph.D. Ray, Sherry Ruth, Ph.D. Anderson-----amazon.co.jpで見る。
経過、結論。今後この単語がどんな動きをみせるのか、前よりかえって気になってます。面白いかも? あるいは、一時のはやりかも? さて、みなさんはどう思いますか?(t_t)
追伸
こちらを読んでからエントリーすればよかったが、詳しく書かれていました。
・三井物産、「ロハス」のブランド管理-----ロハスウォッチャー坂野のNaYOGA Blog, 2005.12.11 18
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