伊那市が電動バイク導入 環境配慮、電気は水力発電から / クリッピング 中日新聞
" 伊那市は環境対策に電動のミニバイク二台を導入し、九日から使い始めた。年明けからは市庁舎南のせせらぎ水路に設置する水力発電施設の電気を充電して使う。 "-----中日新聞、2005/12/10
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先のエントリー、
・プラグイン・ハイブリッド(カー)について-----November 11, 2005
で触れたように、家庭用のコンセントで自家用電動車を充電するという可能性は、”エネルギーを自給したい”と考えている一部の人々には、高い関心をもたれている話題なのだ。
一般家庭用太陽光発電の設備容量は、3-4.4kwp程度だ。この容量でほぼ電気エネルギーは自給できる。これにさらに、2-3kwpの太陽電池を増設し、合計で5 - 8kwpのシステムにすれば、電動カーやハイブリッドカーのバッテリーを充電することで、家庭の電気だけでなく、移動のためのエネルギーをも自前で賄える可能性がある。
問題は、そのコストだ。ただでさえ1kwpあたり60 - 80万円程度の導入コストが必要とされる太陽光発電でもし8kwpも設備しようとすれば、高い場合600万円を超えてしまうからだ。とても一般的な選択肢とはいえないだろう。
しかし、今回の記事で紹介されている電動ミニバイクならどうだろう?
・第39回東京モーターショー ヤマハ発動機の出展モデル / プレスリリース
の記事で紹介したヤマハの、EC-02をみてみると、
バッテリーはリチウムイオン電池。”1充電当たりの航続距離は市街地での一般路走行で約25〜30kmを実現しています。”とのこと。充電の方法は、もちろん家庭用電源からOK。電圧-容量は、25V-24Ah。標準的な日射条件(年間日照時間1850時間の地域で、冬至の日の朝10:00から午後02:00まで太陽電池面に直達日射がある)で太陽電池を取り付けた場合、50Wp程度の設備容量で賄うことができる。ちょっと航続距離的に短いので予備のバッテリーを用意した場合でも100Wpでモジュールサイズで0.9平方メートル程度の陽当たりのいい場所を確保できれば、だれにでも使うことができる。(バッテリー及び充電器はEC-02、Passol-L共通)
それでも、航続距離的には不満が残るが、端緒としての、移動手段のエネルギーの自給への試みとしては、面白いかもしれない。肝心の記事では、太陽電池ではなく、水力で充電するようにするということなので、是非成果を公表していただきたい。(t_t)
関連サイト
・伊那市
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