燃料電池に適用可能な「固体状メタノール」を世界で初めて開発しました / プレスリリース 栗田工業
" 栗田工業株式会社(本社:東京都新宿区 社長:藤野 宏)は、ダイレクトメタノール形燃料電池(以下 DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)の燃料である液体メタノールに包接化合技術を適用し、液体メタノールの安全性・携帯性の問題を改善した「固体状メタノール」を世界で初めて開発しました。
○固体状メタノール開発の背景
DMFCは、一般的に知られている水素を燃料とする燃料電池とは異なり、メタノールを燃料として発電するもので、水素を貯蔵する高圧水素タンクや水素製造改質器などが不要となるため、小型・軽量化が可能です。そのため、主に家電メーカーによって携帯電話やノートパソコンといったモバイル機器の電源に適用できるものとして、実用化が進められています。しかし、その燃料となるメタノールは常温常圧下では揮発性の可燃性液体で、引火しやすいという特性を持っています。そのため、液漏れによって製品の稼動障害を引き起こす危険性があるだけでなく、メタノール(原体)は消防法で危険物に、毒劇物法で劇物に指定され、さらに航空機への持込みが制限されるなど、運用上様々な制約があり、それがDMFCの実用化を進めていく上で重要な課題の一つとなっていました。
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○固体状メタノールの販売時期
DMFCは、2007年には実用化され、2010年頃には市場として顕在化してくると言われています。当社では、パソコンやモバイル機器メーカーと共同して、2007年を目処に固体状メタノール燃料の販売を開始し、一定のシェアを確保していきたいと考えています。"-----栗田工業、平成17年10月20日
コメント
固体メタノールを燃料電池で使う場合には、”水を接触させると、水側にメタノールが放出され、これを燃料としてDMFCが発電”することが確認されているそうです。メタノールを持ち運ぶのはなーと思っていたので、ちょっとイメージ的にモバイル製品で燃料電池を使う図の中で、固体メタノールがしっくりくる感じでがします。(s_w)
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