本「地球温暖化防止の市民戦略」
" 書名 地球温暖化防止の市民戦略
著者 気候ネットワーク=編 (編集代表=平田仁子)
発行 中央書籍
発行日 2005年9月20日
定価(本体+税5%) 2,100円(税込)
分野 環境 判型 A5 体裁 並製 頁数 278頁
ISBN 4-8058-4614-3
内容
2005年、京都議定書が発効。政府は目標達成計画を示したが、決して十分とは言えない。本書は現在の温室効果ガス排出実態を分析。温暖化防止の目標達成にとどまらず、さらに持続的社会をつくるため何をすべきかについて市民の立場から具体的な政策提言を行う。
目次
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コメント
国を挙げてクールビズに取り組んだ結果、およそ50万トン規模のCO2を削減したとされています。
確認のため電気事業連合会のデータを参照したところ、六月から八月にかけての二酸化炭素の発生量
は七月を除き(自然要因による低下)増加していたことが判りました。火力発電所の発電量が昨年と
比べ増えていたからです。クールビズが有効だったとするには、火力発電所の稼働率が前年実績と比
べて相応に減っていなければなりません。集計データの示すところによると、二酸化炭素は減るどこ
ろか明らかに増加していたのでした。⇒ 参考資料:電気事業連合会がまとめた発電実績速報値
http://www.fepc.or.jp/news/hatsu/index.html
こと電力分野に関する限り、最終エネルギー消費の理論値を以って二酸化炭素を実際に削減した実効
値とすることはできません。交流送電では、消費されない電力は悉く地の底へと捨てられることにな
っています。この事実がまったく知らされていなかったために、温暖化防止対策のための歳出をただ
膨らませてきただけでなく、大量のCO2を増産し続けてきたのでした。
http://www.fsinet.or.jp/~eureka21/2strategy/2006.htm
上のバックデータをみると、これまでの温暖化防止対策に効果がなかったという事実を数字で読みと
ることができるでしょう。交流の電気は貯めて置けないものであるため、水道やガスと違って使わな
ければそのまま捨てられてしまいます。省エネ節電などが無効だったのは、送配電システムに貯めて
置けない交流の電気がもつ特徴的な性質が保持されていたからでした。
温暖化を防止するための費用をこれ以上損失に替えないためにも、今後はより堅実な温暖化防止のた
めの有効な対策が必要だと思います。交流送電の実態を知らないでいたからこそ、ほとんどの国が京
都議定書を発効させることになったのです。
温暖化がいつまでたっても止まらなかったのは、交流送電を前提とするシステムになっていた所為で
した。交流の電力供給システムでは、消費の節約や太陽光発電などで生まれた二次的な電力などは、
予定された需要のキャンセルと同じ結果になるだけのことなのです。何故なら、発電所から届けられ
る余剰の電力を送電系統から排除することによって、原子力発電所や石炭火力発電所が定格運転でき
る状態を保っているからです。電力分野で温暖化を防止するためには、火力発電所の稼働率を低下さ
せない限り不可能です。この点を誤解なさらない様お願いする次第です。
このお知らせは、事実を広く皆様へお伝えすることのみを目的としています。
投稿: 丑 | 2005/10/05 17:04