「京都議定書目標達成計画(案)」には、温室効果ガス減少の可能性が見えない / プレスリリース WWFジャパン
" WWFジャパン、パブリックコメントを通して指摘
【東京発】 本日、WWF(世界自然保護基金)ジャパンは、「京都議定書目標達成計画(案)」(以下「達成計画案」)に対するパブリックコメントを提出した。その中で、達成計画案は、おもに以下の点が問題であるとの指摘を行っている。
1)CO2排出を経済コストと見なし、脱温暖化への社会転換を促す枠組みに欠けている。
2)達成計画案は、今まで排出増大を止められなかった反省に基づいておらず、増大傾向が続いている民生部門や、特に排出量の多い事業者に対する新たな政策・施策が定められていない。
3)達成計画案で提案されている新たな横断的政策は、省エネルギー法の改正による省エネの取り組みの強化・拡大と、地球温暖化対策推進法の改正による排出量算定・報告・公表制度のみにとどまっている。
個々の対策レベルでは、さまざまな追加対策が講じられているが、日本の温室効果ガスの排出を減少させられる可能性は感じられない。また、日本が世界で4番目に多く温室効果ガスを排出している国であることに対する責任も認識されているとはいえない。
日本がまずやるべきことは、2100年という長期目標に向かって、地球の平均気温を2℃未満に抑えるという長期的ビジョンを示し、そのために、2050年、2030年、そして今、何をしなくてはならないのかを明確に示すことである。 "-----WWFジャパン、 2005.4.13
コメント
京都議定書、エネルギー問題などに積極的にかかわっているWWFJが、政府に対してより実効ある対策を明確にし、中長期的なヴィジョン作りに”あたりまえの責任あるイニシァティブ”を発揮するように求めたもよう。
同感です。京都議定書の”京都の名”に恥じないためにも、なんとしても力を入れてほしいです。(s_w)
関連サイト
・市民エネルギー調査会-----メンバーにWWFJも入っている”市民エネ調”。国の総合エネ調案への対案が、発表資料からダウンロードして読むことができます。
参考情報
イベント 2005.4.12〜11.13 全国 絶滅危惧植物展-----イベント案内
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