近未来住宅「トヨタ夢の住宅 PAPI (パピ)」が完成 / プレスリリース トヨタ自動車、トヨタホーム
" トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)及びトヨタホーム(株)は愛知県愛知郡長久手町のトヨタ博物館向かいに「トヨタ夢の住宅 PAPI 」*を完成した。これは、より豊かで持続的に発展できる社会を目指し、約10 年後の近未来の生活を提案した実験住宅。同住宅は「愛・地球博」の開催に合わせ、2005 年3 月25 日より一般公開する。
同住宅では「豊かさ2 倍に、環境負荷半減」の実現を目指し、IT や環境、防犯・防災、健康等、さまざまな分野の最先端技術を盛り込み未来の生活シーンに合わせた形で実装している。
* 英語のPal(仲良し)+Pizazz (元気、活気)の造語 "
-----12月2日 「トヨタ夢の住宅 PAPI(パピ)」が完成-----トヨタ自動車、トヨタホームプレスリリースのページより
関連サイト
・トヨタ夢の住宅 PAPIのホームページ
[「トヨタ夢の住宅 PAPI 」の一般公開は、「愛・地球博」の開催に合わせて2005 年
3 月25 日より9 月25 日まで実施。少人数ツアー方式での案内のため、Web サイトでの事前予
約が必要。(2005 年1 月12 日より、www.toyotahome.co.jp で受付開始)]ということです。
ネタ元記事
・トヨタの“未来住宅”は先端技術てんこ盛り-----Yahoo! News,2004 12月2日
コメント
夢の住宅PAPIのホームページでの紹介や上記プレスリリースによると、この”夢の住宅”には、壁面を使った色素増感型太陽電池や太陽熱の有効利用、照明や家電そしてセキュリティ関連の制御等の実験的な試みが満載のようだ。また、トヨタらしく車と家との融合というコンセプトも盛り込まれ、”停電時にはハイブリッドカーで発電した電力を家へ供給したり、ホームサーバーとカーナビをネットワークで接続して最新の情報を交換したり、様々な連携を目指しています。”(ホームページより)という試みもされるとのこと。先端技術の実験ホームとして是非見学したい。
またプレスリリースに書かれた重要なコンセプトは、”同住宅では「豊かさ2 倍に、環境負荷半減」の実現を目指し”たとする一文だろう。本「ソフト・エネルギー・パス—永続的平和への道」で知られるRMIのエイモリー・B・ロビンス氏は、別著「ファクター4」の中で、”豊かさを2倍に、資源消費を半分に”という提言を豊富な実例をまじえて紹介、そしてエコロジカルに暮らす文明のシンプルなありかたを描いている。その本では、先端技術ではなく、むしろ精神や心の豊かさと倫理(節度)の構築による、産業と消費行動における脱物質文明化がひとつの鍵となっていたように思う。実際に、この本の文脈から、よりシンプルな暮らし方を個人的にはイメージしていたが、それは私見にすぎない。企業が”トヨタ夢の住宅 PAPI”という形で提案している家もまた、一つの家のありようとして、参考にすればいいのだと思う。いずれにしろ、ローインパクトな暮らしを作るためには、個人と企業の良識、工夫と財布の力を総動員しなければならないのだから。
地球博よりこの家の見学をしてみたいです。(t_t)
ついでに本の紹介もしてしまいます。
・本「ファクター4—豊かさを2倍に、資源消費を半分に」
発行省エネルギーセンター
・出版案内/ファクター4----解説付
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