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2004/09/17

家庭用燃料電池コージェネレーションシステム 世界初の商用機を首相公邸に設置 /東京ガスプレスリリース

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-----image: 同プレスリリースより松下電器産業株式会社製システム
" 東京ガス株式会社(社長:市野紀生)は、今年度中にも家庭用固体高分子形燃料電池(PEFC)を世界に先駆けて市販することとし、本日、細田官房長官からご発表のあった総理新公邸への家庭用燃料電池の設置に向け、当社として積極的に対応することとしました。
 今回、総理新公邸に設置する家庭用燃料電池コージェネレーションシステムは、当社での商用第1号機であり、世界初の商用機導入物件となります。
 
 機器につきましては、2003年から商品化に向けた共同研究開発を行ってまいりました松下電器産業株式会社製、荏原バラード株式会社製の燃料電池システムを各1台納入する方向で検討を進めてまいります。 "
-----東京ガスプレスリリース
 
<家庭用燃料電池コージェネレーションシステム概要>

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-----image: 同プレスリリースより荏原バラード株式会社製システム
定格発電容量 1kW
発電効率 31%以上(HHV)
熱回収効率 40%以上(HHV)
貯湯槽容量 200
燃料 都市ガス13A 
 
参考記事
<首相新公邸>家庭用燃料電池コジェネ世界第1号を設置へ---Yahoo News!
" 05年年初から市販する予定の製品で都市ガスを改質して水素を取り出し発電、廃熱を給湯に利用する。120〜150平方メートルの一戸建てに住む4人家族の場合、家庭内で使う電気量の5〜6割をまかなえ、1次エネルギーを26%削減する省エネ効果がある。リース販売になる予定だが、価格は未定。 "

コメント
 今回の東京ガスのシステムは、家庭用の燃料電池+コジェネということで、大阪ガスのエコウィル(ガス発電+コジェネ)に続くガス産業のオール電化住宅への巻き返しへの切り札ともいえる製品として期待されている。
 ガスvs電気の戦いはともかく、ユーザーが選べる製品として競合が始まれば、利用者にとって選択肢が広がるとともに、正しい製品としての評価がされていけば、環境・エネルギー問題への新たな解決の糸口になることにもなるだろう。
 気になるのはコスト。現状では、機器ならびに運用コスト(ユーザー負担分)ではオール電化に歩がありそうだが、エネルギーの有効利用という意味では、一次エネルギーを利用し発電し、熱も利用するということでガスに歩がありそうだ。
 今回、首相公邸に第一号ということで、注目度は高い。太陽電池大国、トヨタのプリウスが日本のエネルギー産業の話題として海外で成功例として紹介されることが多いが、エネルギーのカスケード利用を一般家庭にまで普及していくことができれば、それはより確かな取り組みとして世界でも高い評価を得るに違いない。(s_w)

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