2016/03/24

フランス人冒険家、ラファエル・ディネリ、エコプレーン Eraole で大西洋横断に挑む

 ヨットの冒険で知られるフランス人のラファエル・ディネリ(Google image : Raphael Dinelli)氏は、6月にバイオ燃料と太陽電池と滑空を利用して飛行することができるエコプレーン、Eraoleによる大西洋横断飛行に挑みます。
 ラファエル・ディネリさんは、ヴァンデ・グローブ(Vendee Globe)単独無寄港世界一周ヨットレースでの数々の冒険で知られるヨットマン、そして科学者とのことです。ヨットレースでは、太陽電池や風力発電機も利用され、かつ極度に合理的な運用が求められることから、そうした技術を活用し、今度は海から空へと冒険の巾を広げることになったようです。
 ラファエル・ディネリさんが設立したOCÉAN VITAL FOUNDATIONのサイトに掲載されている情報や報道から内容をまとめると、

 5月から6月の天候がいい時を狙って、北米(たぶんニューヨーク発)からフランスまでの大西洋横断の60時間のフライトに挑むということです。飛行については、autoblogの記事によると、翼の太陽電池で25%、藻由来のバイオ燃料による発電で55%、そして残りの20%はグライダーのような滑空により飛行。
 となると気になるのは、電動飛行機のEraoleの仕様。ところが、現在画像データーなどへのアクセスができない状況です。リリースがありしだい、掲載させていただきたいと思います。

 そこで、以前発表(一昨年のデーター)されたスペックから概要(予測)を見てみましょう。

• 翼長 Span 14m (46 ft)
• 翼面積 Wing area 30.8 sq. m
• 全長 Length 7.5 m (25.6 ft)
• 高さ Height 1.15 m (3.8 ft)
• 最大飛行重量 Maximum takeoff weight: 750 kg
• 巡行飛行速度 Cruising 140 km / h

 この時点のデザインでは、上下にならんだダブルウィングに合計約5.5kWpの太陽電池とLi-Po 蓄電池 80Ah(システム電圧400Vdc)を搭載。モーターは定格50kW(Max100kW,400Vdc)でした。

 YouTubeでご本人自ら機体に太陽電池を取り付けてる貴重な動画を見つけました。機体の様子はこの動画をご覧ください。

Innovation & écologie : Eraole, un avion du futur ? (Vendée)

(TVvendee,2015/10/13)

関連
OCÉAN VITAL FOUNDATION / ERAOLE® : l’avancement de la fabrication avant son premier et proche décollage

・Twitter : DefiAirMer

Hybrid solar and biofuel plane to attempt first zero-carbon trans-Atlantic flight-----inhabitat,03/14/2016

参考
Greener skies: Frenchman prepares for history-making zero-carbon Atlantic flight-----CNN,March 9, 2016

ヴァンデ・グローブ単独無寄港世界一周ヨットレース-----Yamamoto Shunichi,2010/09

".....ラファエル・ディネリ....."

*正式な機体の仕様へのアクセスができない状態なので、Google検索 : New York – Paris flying Eraole® the aircraft of the future 2015のデーターを利用しました。


おすすめエントリー

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2012/02/03

新日鉄エンジニアリング、東京大学生産技術研究所、バイオエタノール製造コストを大幅削減する新理論を用いた省エネ蒸留プロセスの実証試験を実施

 新日鉄エンジニアリングと東京大学生産技術研究所は、バイオエタノール製造コストを大幅削減する新理論、東京大学生産技術研究所・堤研究室が構築した「自己熱再生理論」を用いた省エネ蒸留プロセスの実証試験を実施しました。この方法を、バイオエタノール蒸留プロセスに適用することで、バイオエタノール製造に必要なエネルギーを大幅に削減することに成功したということです。
 従来のプ方法では、燃料を燃焼させて熱を発生させ、加熱していたのに対し、自己熱再生理論では、一切加熱することなく自己熱を循環利用することで、大幅な省エネルギーを実現するプロセス設計理論だということです。この自己熱再生理論を用いることで、蒸留プロセスだけでなく、蒸発、濃縮、乾燥、反応、分離等、ほぼ全てのプロセスにおいて、燃焼加熱に比べてエネルギー消費を1/5~1/20 と大幅に削減できることは、これまでシミュレーションで予想されていたということです。
 そして今回、世界で初めて実際に、約85%削減できることが確認され、今後の研究に大きなはずみがつきそうです。強制乾燥ではなく、自己熱利用で乾燥し、分解が進む合理的な反応の設計が可能になりそうです。

プレスリリース / 新日鉄エンジニアリング、平成24年2月2日
バイオエタノール製造コストを大幅削減! 自己熱再生理論を用いた省エネ蒸留プロセス実証試験/a>

120202_2
-----image(”実証実験装置 新日鉄エンジニアリング 北九州環境技術センター内”) : 同リリースより

" 東京大学生産技術研究所と新日鉄エンジニアリング株式会社(以下 新日鉄エンジニアリング)は、生産技術研究所・堤研究室が構築した「自己熱再生理論」を、共同でバイオエタノール蒸留プロセスに適用し、バイオエタノール製造に必要なエネルギーを大幅に削減することに成功しました。

 自己熱再生理論とは、従来のプロセスでは、燃料を燃焼させて熱を発生させ、加熱していたのに対して、一切加熱することなく自己熱を循環利用する省エネルギーなプロセス設計理論のことです。
自己熱再生理論を用いることで、蒸留プロセスだけでなく、蒸発、濃縮、乾燥、反応、分離等、ほぼ全てのプロセスにおいて、燃焼加熱に比べてエネルギー消費を1/5~1/20 と大幅に削減できることが、これまで、シミュレーションで予想されていました。

 このたび、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「セルロース系エタノール革新的生産システム開発事業」において、新日鉄エンジニアリングと東京大学がバイオエタノール蒸留プロセスの設計に自己熱再生理論を導入し、実証試験によって従来の蒸留プロセスで消費するエネルギーを約85%削減できることを確認しました。
自己熱再生理論を実証したのは今回が世界初となります。

 バイオエタノールはCO2 削減の手段として期待されておりますが、その製造段階では化石燃料を使用するため、製造で消費するエネルギーを極力少なくする必要があります。
 特に蒸留工程は全体のエネルギー消費の半分以上を使用しており、省エネルギー化が望まれていました。今回の技術開発の成果は、エタノール製造で消費するエネルギーを半分以下にでき、製造コストも大幅削減が期待できます。

 この成果を元に、東京大学生産技術研究所では自己熱再生理論の普及の促進を図るとともに、新日鉄エンジニアリングは、バイオマス事業体制を強化し、国内・海外ともに、顧客ニーズを踏まえつつ、地球温暖化防止に貢献するバイオエタノール事業の創出を目指して積極的に活動してまいります。
.......... "

関連
東京大学生産技術研究所

参考エントリー
NEDO、王子製紙呉工場内に国内最大級の木質バイオマスからバイオ燃料を生産するパイロットプラントを完成-----ソフトエネルギー、2011/12/21

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2011/07/11

イベント7/24 木質系資源から有機物は明日の日本を救う「バイオマス・セミナー」-ファームエイド銀座2011関連

-----イベント案内(電子メール版)より-----(要事前申込)

"  東日本大震災等により、被災された方々とそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

弊会(独個)としても東北被災地の産業復興且つ自然エネルギー等に貢献するため、この度、ファームエイド銀座2011で最先端のバイオマス・セミナーを開催する運びとなりました。ご多忙中是非ともご参加お待ちしております。
 低炭素社会に向けたバイオマス資源【リグニン・セルロース・ヘミセルロース】を用いた機能性材料開発とデバイス応用の可能性。
 尚、東北被災地からも多くの参加の打診も頂いております。
 メール添付ご参照の上、ご懇談を楽しみにしております。
----------
木質系資源~有機物は明日の日本を救う「バイオマス・セミナー」のご案内
第一回最先端バイオマス・ビジネスの可能性を探る
 我が国木質未利用の研究開発分野ですが、第一回は皆様に分りやすい講演・演題とし、次回にはPDCグループ研究開発の発表を行います

共同主催:NPO法人銀座ミツバチプロジェクト・NPO法人バイオマス産業機構
後援: (社)国際バイオマスセンター

 東日本大震災等により、被災された方々とそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 京都議定書2008年~2012年の第1次約束期間を迎え、CO2抑制に本格的な取り組みが求められています。そこで、急ぎ、東日本大震災等の産業復興と雇用促進等に係わることから「パルプ会館・銀座ミツバチの会」より被災地全地域で、植物バイオマスの年間生産量約800億トン/年・我が国のバイオマス・ニッポン総合戦略と生物多様性・環境資源利活用から時代を見つめ直す為にも、今こそ、安全・安心の自然エネルギー/最先端の研究発表であり、下記ご講演内容から【日本低炭素6次産業活性化】に係わるバイオマス・セミナーを開催致します。

 つきましては、ご多忙中とは存じますがご出席賜りたくご案内申し上げます。
 尚、参加・希望者が多くなりますので早めのお申し込み頂けましたら幸いです。

[日時・会場]
日程 2011年7月24日(日) 開演10:00 終了予定12:00
会場 ファームエイド銀座2011 (紙パルプ会館会場) 東京都中央区銀座3-9-11
http://www.farmaidginza.com/0/topics/18
参加費 1,000円 (資料代@1,000円/1名) 先着順50名・申込はE-mail 受付

[プログラム]
10:00-10:10
開催の辞
ご挨拶 NPO法人銀座ミツバチプロジェクト 副理事 田中 敦夫
ご挨拶 NPO法人バイオマス産業機構 副理事 ジョージ 兼路

10:10-10:50
演題「 木質系バイオマス利用の最先端について」
―わかりやすいバイオマスの話・第一段―
講師 独立行政法人 森林総合研究所 研究員 大塚祐一郎

10:50-11:30
演題「 バイオマス資源を用いた機能性材料開発とデバイス応用の可能性」
―わかりやすい有機物から機能性の応用・第二弾―
講師 法政大学 生命科学部 環境応用化学科教授 緒方 啓典

申し込み欄
◇参加費等は、当日会場にてお支払をお願い致します。
申し込み(予約優先)は、E-mail(略)
..........
http://biomass.sakura.ne.jp/
......... "

 詳細、お問い合わせは、イベント案内をご覧ください。

関連
・Twitter-farmaidginza : 7月24日(日)夏季暑い盛りのファームエイド銀座は「新潟特集」。松屋銀座「岩手・宮城・福島3県被災地支援フェア」と初の同時期タイアップ開催♪ 前回に引き続き「がんばれ東北!」を合言葉に いのちつながる都市農村交流、街なか交流を実践します。http://t.co/jMppbea

ファームエイド銀座2011 7月24日(日)
/ 2011年7月24日銀座の屋上ミツバチ見学会!-----ファームエイド銀座

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2011/05/11

イベント 8/7-8/17 バイオガスプラント建設ワークショップ(小・中規模-家庭用~数十世帯用)

-----イベント案内より-----

"バイオガスプラント建設ワークショップ
~小・中規模(家庭用~数十世帯用)~



ダウンロード版のご案内(Googleドキュメント)

2011年8月7日~8月17日 於:埼玉県小川町

地場産エネルギーを求めて
東日本大震災によって、日本の社会が抱える様々な問題が明るみに出ています。その中で「エネルギー」の問題はとりわけ深刻です。
私たちの暮らしはエネルギーの多消費を前提としています。そのエネルギーを自分で、あるいは地域で生み出していく実践をして来なかったつけは、あまりに深刻な結果を生み出してしまいました。福島第一原子力発電所の事故による広範な放射能汚染は、エネルギーを得る便益をまったく帳消しにしたばかりか地域社会の有形無形の富を深く傷つけ続けています。この災厄から、我々が学ぶべきことは、地域社会がエネルギーを使うことと同じように、エネルギーを作ることに力を注がなければいけないということです。
日本は水と太陽、肥沃な農地に恵まれた類いまれな自然エネルギー大国です。この幸を十分に生かした暮らし作り、地域作りを始めましょう。
 バイオガスプラントはそのためにもってこいの道具です。

バイオガスキャラバン
バイオガス技術の開発・普及を行う非営利団体、バイオガスキャラバンでは1992年より国内外で、家庭、酪農家、地域共同利用のためのバイオガスプラントを建設してきました。
バイオガスキャラバンは単に施設を作るのではなく建設から運転、補修、さらにはエネルギー利用、肥料の多目的利用など多方面の知識・知恵を分かち合うことを旗印に活動をしてきました。この経験を生かし、東日本大震災後の新たな地域エネルギーへの展望を確立するため、バイオガス技術を生かした地場産エネルギー生産者を育てる目的で、ワークショップを開催することになりました。

バイオガスについての詳細は次のサイトをご覧ください。
http://homepage2.nifty.com/biogas/

ワークショップの概要
-参加者の資格
参加資格は特にありません。バイオガスに関わる広い範囲の知識・技術を習得し、バイオガスプラント建設を生業と出来るようになる人材を育成することが今回の研修の目的です。その趣旨をご理解いただける方に是非ご参加いただければと希望します。定員6名ですが、全工程通してご参加いただける方を優先します。

-研修内容
・家庭用バイオガスプラント(10立法メートル)の建設を通じて、施工全般の技術を習得します。
・運転開始のための試験、運転方法を学びます。
・生産される液肥の各種利用法を学びます。
研修時間は 午前 8:00~12:00 午後13:30~17:30 (日曜日は除く)です。夜は適宜、20:00~21:30 座学を行います。

-参加費
参加費用は全工程で1人 25,000円(交通費、宿泊費、食事代は別途)
宿泊は町内民宿にて素泊 2,000円/日です。食事に関しては実費にてスタッフが準備する予定です。
(東日本大震災の被災者の方が参加される場合は参加費無料です。交通費支給も検討中です。)

-問い合わせ先
ワークショップの詳細資料、申込書をご希望の方は次へご連絡ください。

バイオガスキャラバン事務局
住所:〒355-0334 埼玉県比企郡小川町笠原227 ぶくぶく農園 内
電話/Fax :  略
Eメール  :  略

主催 バイオガスキャラバン
協力(予定) NPO法人小川町風土活用センター・自然エネルギー事業協働組合REXTA・小川町有機農業推進協議会
.......... "

 詳細、お問い合わせは、イベント案内をご覧ください。

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2011/04/08

バイオディーゼルアドベンチャー、被災地を行く。現地でREXTAメンバーと出会いました

 バイオディーゼルアドベンチャー、山田周生さんは現在、日本一周の旅を一時止めて、東北・関東大震災の被災者救援のため活動を行われています。そんなバイオディーゼルアドベンチャーさんと自然エネルギー事業協同組合REXTAの太陽光発電設置チームが現地で出会いました。毎日、グリーン・ポストもバックアップとしてメンバーと連絡をして活動報告などを受け取っていますが、写真を送れといっても時間がいくらあっても足りないという状況では、不慣れなリポートなどのぞむべくもない状況でした。
 今回、バイオディーゼルアドベンチャーさんのサイトにきっちりと、きれいな写真付きで活動の様子をご紹介いただきました。レクスタメンバーで拝見して、こういうふうに撮って、文章がレクスタのホームページに載せられれば、いいね! などといいながら拝見しました。ありがとうございます。


 


4/3 ソーラーパネルで3週間ぶりの電気!!@ 六ヶ浦公民館-----バイオディーゼルアドベンチャー、2011年4月3日


 


関連
バイオディーゼル車で被災地の救援活動 (YaehataShizenNouen,2011/03/28)


 


バイオディーゼルアドベンチャー 震災の被災者救援-----アースガーデン、2011/04/04


 



ご支援よろしくお願いいたします。
つながり・ぬくもりプロジェクトはじまりました! - 太陽光・太陽熱・バイオマスなどによる被災地支援


 


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2011/03/09

B9 Shipping、ポスト化石燃料の時代、最新型三本マストのバイオガス駆動の大型貨物用帆船の復活のとき?

 風を利用した船のプランが世界中で検討されている中で、アイルランドやイギリスでで風力やバイオガスなどのエネルギープラントを手がけるB9 Energyグループが、全長100mの三本マストの大型貨物船を建造中とのことです。コンピューター制御で帆を制御し完全自動化航行可能なことはもちろん、ロールスロイスのガスエンジンを搭載し、バイオガス(混合燃料)により、また食料や木材由来の燃料なども利用し、100%再生可能エネルギーでの航行が可能ということです。詳細がわからないので、判断できないところもありますが、カーボンニュートラルに近い形で航行することができるということのようです。
 この計画には、イギリス政府や企業も参加し2009年より開始、2012年中の航海を目指しているということです。海に浮かんだ段階でまたいろいろ情報がでてくるでしょう。船、海の世界も変わる、また変わらざるをえない時代がきています。日本のハイテクエコ船とは、またちがったソリューションがみられそうです。

B9 Shipping - Flagships of the Future
/ Power From Food Waste

B9shippingyt
-----image : 「YouTube - Flagships of the Future」(すぐ下のビデオクリップ)より

(b9Shipping,2010/05/24)

関連
B9 Shipping Carbon Neutral Coastal Vessel, United Kingdom-----ship-technology.com
/ Specifications : B9 Shipping Carbon Neutral Coastal Vessel, United Kingdom

" Key Data:
CountryUK
Development startedNovember 2009
Entry into service2012
Overall length100m
Displacement3,000dwt
Range1,610km
PropulsionRolls-Royce biogas-powered engine with forward soft sail system "

B9′s Carbon Free Cargo Ships: Wind and Biofuel Powered Shipping-----Triple Pundit ,February 12th, 2010

Carbon-Neutral Sail-Powered Cargo Ships Scheduled to Return to European Waters in 2012-----treehugger.com,12.10.10

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2010/07/02

政府 経産省、「グリーン・イノベーションによる環境・エネルギー大国戦略」などの新成長戦略を公開

 政府、経済産業省は、6月18日に新成長戦略「元気な日本」復活のシナリオ~を閣議決定しpdfファイルにして92頁の政策ビジョンを発表しました。政府は、2020年に温暖化効果ガスを25%削減を掲げるも廃案継続審議となり、参議院後の対応は不透明です。
 ただ、2010年6月15日 エネルギー白書2010年度版2010年6月10日 再生可能エネルギーの全量買取に関するプロジェクトチームヒアリング、そして2010年6月9日 エネルギー基本計画(案)など、環境・エネルギー政策の方向性ははっきりとだしてきています。

 民主党政権は、「1次エネルギーの総供給量に占める再生可能エネルギーの割合を、2020年までに10%程度の水準まで引き上げる。」ために再生可能エネルギーの全種、全量買い上げなどのより積極的な扱いを前に出すも、実際の低炭素社会へのエネルギー政策の中心には、準国産のエネルギーとして原子力発電を据えています。そして、この施策は温暖化効果ガス削減のための国際的な議論でも常識的な対応だという姿勢を貫いています。しかし、日本の地盤、地震、そしてこれまでも地震で再三にわたり原子力発電所が長期にわたり停止し、復旧のために膨大な作業と、後手後手の耐震化”基準”をパッチのようにあて、それが将来を担うエネルギーとして適当としています。

 当しなやかな技術研究会は、しかしながら、この地震の巣のような国で、原子力エネルギーを推進する、新設と稼働率アップのための無理な体制により運転を続けることは、いつおこるともわからない巨大地震による原発震災の危険を招くものだと考えています。
 したがって、ますますの効率化と省エネを国策、製品化の中にも取り入れ、国として2050年に現在のエネルギー消費の半分以上に減らし、低炭素社会における化石燃料を生かした技術と工夫により、極省エネで快適で健康な社会を実現し、半分に減らした残りにおいて、可能な限り再生可能エネルギーに置き換える政策を進めるべきだと考えています。原子力は暫時撤退により、現行の約30%から老朽化した炉、そして地震の危険の高い地域にある原発から廃炉、暫時縮小が望ましいと考えます。

 そして、それでも不足する分に関しては、政府も成長分野と注目する海洋エネルギーの戦略的な利用により、国をあげて、海洋立国を2100年に向けての国の創造的な成長分野の中心に据えるべきだと考えています。

プレスリリース / 経済産業省、2010年6月18日
新成長戦略~「元気な日本」復活のシナリオ~

"2010年(平成22年)6月18日、新成長戦略~「元気な日本」復活のシナリオ~を閣議決定いたしましたので、公表します。
新成長戦略~「元気な日本」復活のシナリオ~(PDF形式:1.22MB)

新成長戦略~「元気な日本」復活のシナリオ~公表までの経緯
2009年12月30日、「新成長戦略・基本方針」を閣議決定。
直嶋経済産業大臣からの指示に基づき、「基本方針」をふまえつつ、「今後、日本は何で稼ぎ、雇用していくのか」について検討し、具体的な施策を「新成長戦略」及び「産業構造ビジョン」に反映すべく、産業構造審議会に産業競争力部会を新たに設置し、省内各部局において多岐にわたる分野での施策検討・立案を開始。
2010年6月3日、「産業構造ビジョン2010」を取りまとめ。
2010年6月18日、「新成長戦略」を閣議決定。「成長戦略実行計画(工程表)」を策定し、政策の着実な実現を確保。
関連サイト

産業構造審議会産業競争力部会
産業構造ビジョン2010
新成長戦略と産業構造ビジョン(PDF形式:65KB)(2010年6月22日)
国家戦略室
ご参考:新成長戦略(基本方針)~輝きのある日本へ~の趣旨

平成21年12月30日、「新成長戦略(基本方針)」を閣議決定致しました。当省で行ってきた「成長戦略検討会議」での議論を土台に、政府全体の方針を策定致しました。今後「基本方針」に沿って、平成22年初めから「肉付け」の作業を行い、平成22年6月初めを目途に「成長戦略実行計画」(工程表)を含めた「成長戦略」のとりまとめを行う予定です。 平成22年明け以降に策定する「工程表」のたたき台として、当省で低炭素分野におけるイメージを作成しましたので、併せて公表します。また、成長戦略を速やかに実行に移す観点から、戦略が掲げる6つの柱ごとに、予算、法律、税制など、今年度及び来年度に着手すべき施策を「早期実行プロジェクト25」として取りまとめました。これらの施策を着実に実行することにより、スピード感をもって、中長期的な成長に向けて取り組んでまいります。
「早期実行プロジェクト25」~「新成長戦略(基本方針)」を早期に実行するための経済産業省の取組~(2010年1月5日)
「早期実行プロジェクト25」の例~「グリーン・イノベーションによる環境・エネルギー大国戦略」~(2010年1月5日)
新成長戦略(基本方針)~輝きのある日本へ~」(2009年12月30日)
新成長戦略(基本方針)~輝きのある日本へ~」のイメージ(2009年12月30日)
工程表(グリーン・イノベーションによる環境・エネルギー大国戦略)(2009年12月30日)
成長戦略検討会議について

鳩山総理大臣の指示を受け、直嶋経済産業大臣が、アジアも視野に入れた日本の経済成長の姿について、戦略を策定する。
アジアと一体となった成長
温暖化対策をチャンスとして成長
国民一人一人が参加し、成果を実感できる成長
を基本コンセプトとし、内需と外需のバランスのとれた、日本の新たな経済成長を目指す内容とする。
.......... "

関連
産業構造ビジョン2010

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2010/02/23

Actionaid、リポート「Meals per gallon」を発表。欧州におけるバイオ燃料の利用増加は、世界の飢餓を増加させる

 貧困とそれをもたらす構造そのものの撲滅を活動の中心にかかげるイギリスのActionaidは、欧州とイギリスにおけるバイオ燃料の利用増加は、アフリカなどの飢餓をさらに悪化させるというリポート「Meals per gallon」を発表しました。作物由来、また耕地を使うあらゆるバイオ燃料は、現在10億人を突破した飢餓人口をさらに増加させるという指摘は以前からありました。イギリスおよび欧州各国が、気候変動とエネルギー問題への対応としてバイオ燃料の利用促進を選択しようとするなか、今回のリポートでは、この選択によりさらに1億人が飢餓状態へと追いやられると指摘、路線の変更を迫るものになっています。
 再生可能エネルギーの一つとして注目されもするバイオ燃料、国と企業の思惑は、常に覇権的であり、それぞれの国の市民の監視と対応が求められています。日本はもともと食料を世界中から調達しています。バイオ燃料の利用を拡大することにより、他国の食料や土地(耕地)を収奪する可能性を意識する必要があります。

New Biofuels report shows how Europe is driving hunger-----Actionaid,15 February 2010

Biofuelmeals_per_gallon
-----image : 「Meals per gallon: the impact of industrial biofuels on people and global hunger」カバー

" Up to 100 million more people could go hungry if the UK and Europe commit to increases in biofuels consumption in order to meet new European Union legislation, says ActionAid.

The EU wants at least 10 per cent of transport fuels to come from renewable sources within the next 10 years. This target will be met in the main by industrial biofuels ? fuels made on an industrial scale from agricultural crops, including important staple foods. The majority are likely to come from developing countries.

In a major new report ‘Meals per gallon: the impact of industrial biofuels on people and global hunger’ ActionAid estimates that as a result of the legislation, the amount of biofuels in Europe’s petrol and diesel will increase nearly fourfold. It says this will have a disastrous impact on the world’s poor as food prices rise.

Report author Tim Rice said: “Biofuels are driving a global human tragedy. Local food prices have already risen massively. As biofuel production gains pace, this can only accelerate.

“Poor people can spend as much as 80 per cent of their income on food. Even small increases in the price of staples such as maize and wheat mean that many more will become increasingly desperate.”
.......... "

関連
Actionaid : Take action on biofuels / Biofuels and hunger

Twitter : actionaiduk

バイオ燃料報告書:「欧州が飢餓をもたらす」-----日刊温暖化新聞、2010年02月20日

The big biofuels debate

(ActionAidUK、2010年02月18日)

参考エントリー
人道支援団体CAREインターナショナル、国連大学らが2050年までに2億人もの気候難民が世界で生まれる可能性を指摘するリポート、”In Search of Shelter”を公開-----しなやかな技術研究会、2009/06/23

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2010/02/12

テスコ tesco、世界初と題したゼロカーボンストアをイギリスでオープン

 日本でも展開しているイギリスのスーパーマーケット最大手のテスコ社がバイオ燃料のコジェネレーションシステムなどを導入した世界初のゼロカーボンストアをイギリスにオープンしたということです。今回開店する2店舗以外にも、greener tescoキャンペーンを行い、グリーン化全体の投資額は100億円を超えるということです。

Tesco to spend £100 mln on green tech-----Reuters,February 3rd, 2010

 さっそく、Tescoのサイトで情報を探してみました。内容は、

” Sustainably sourced timber frame  適切に調達された木材 Roof lights and sun pipes that allow natural daylight into the sales floor and staff areas  天然光を店内に光びくための明り取りとサンパイプ Energy-efficient heating and air conditioning systems  高効率の暖房、換気システム Rainwater collection to flush the toilets and run the carwash  雨水利用により、トイレットと洗車場に水を供給 Combined Heat and Power (CHP) plant to generate electricity using renewable fuel  バイオ燃料による発電と熱利用を可能にするコジェネレーションシステム(Combined Heat and Power CHP) No harmful refrigerants in the refrigerators, heating, ventilation and air conditioning systems  安全な冷媒を利用した冷蔵庫、暖房、換気システム The first LED-lit car park in the UK  イギリス初の駐車スペース用LEDライト Solar-powered streetlights  太陽電池利用の屋外照明 Energy-efficient equipment, such as low-energy bakery ovens  高い効率のパン焼きオーブンのような機器の利用 ”

 と、いたって常識的なもののようです。この動きでもっとも顕著なことは、Tesco社が2050年に社全体としてゼロカーボンを実現すると宣言したことです。新しく建物をデザインし建築する際にそのグリーン化は、21世紀の企業にとって基本中の基本ということも言われます。しかし、現実化には決意と非常な努力がいります。実際に実現することは、困難もともなうに違いありません。同社のそうした姿勢が、日本のスーパー業界にも波及することを期待しています。

関連
Tesco's first zero-carbon store

" It’s made from timber, uses sun-pipe lighting and collects rainwater to flush the toilets and run the car wash. Our brand new eco store is all part of our plan to be a zero-carbon company by 2050. "

Tescowood
-----image(上 : "Using wood instead of metal",下 : "Generating our own energy") : 同リリース、Ramsey store(pdf)より-----
Tescocogene

/ Championing sustainable living

Sustainable Consumption Institute

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2010/01/07

本「ロケットストーブ」 - ロケットストーブマニュアル本- ROCKET STOVES TO HEAT COB BILDINGS日本語版

 ロケットストーブって知ってますか? 昨年の4月に六ヶ所村で開かれた自然エネルギー学校で私も始めてそのストーブについて詳しい内容を知りました。燃焼の仕方、そして使い方も面白く、自作できる本格的な薪ストーブとしてのユニークなその姿に大変興味を覚えました。そして、待望の本格的なマニュアル本、ROCKET STOVES TO HEAT COB BILDINGSの翻訳・日本語版が自費出版されました。

ロケットストーブの製作マニュアル日本語版 出版!-----ロケットストーブ
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-----image : 同書カバー
 発行・FEF(フェフ)ロケットストーブ普及協会、81ページ、1冊15,00円、10冊以上1,200円(卸価格)

関連
ロケットストーブの翻訳本が出ます。-----グローイングピース、2009年12月25日

Rocket Stoves to Heat Cob Buildings: How to Build a Super Efficient Wood Fired Heater (Paperback)-----Amazon.com

コメント続き
 ロケットストーブの理解としては、細かい薪などでも高い効率で燃えること、もちろん丸太でも可能です。巧みなのは、一度火がついてしまえば、焚口をふさいでしまうような薪のくべかたでも、継続して燃えるように、吸気-燃焼-排気(熱の伝導)が効率的に行えるようにデザインされている点です。さらに、ロケットストーブを作るための材料もドラム缶やレンガ、土、土管など地元で調達できるもので自作できる点も魅力です。

 昨年の4月のグローイングピースの石岡さんのワークショップの写真をいくつかアップしておきます。(t_t)

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