Dose RAE2 X線・ガンマ線用電子パーソナル線量計を入手しました。価格は、アマゾンで三万数千円でした。
小型軽量で、積算値とバックブランドが計れて、ログが取れパソコンで記録できるのが魅力ということで、選んでみました。
国民生活センターは、9/8日に以下のリポートで、比較的安価な放射線測定器の性能についてのリポートを出しています。
「比較的安価な放射線測定器が放射性セシウムを正しく測定できるかについてテストし、情報提供することとした。」とのことです。
確かに市場には信頼するには足りない安価な機器が多数あるようです。Dose RAE2もこのリポートの中に含まれています。Dose RAE2も、バックグランドの低線量が計れない、食品の測定はできないなど当たり前の問題点が指摘されています。おそらく、このリポートのデーターが示すとおりまったく使えない測定器が売られているのは確かなようです。
・比較的安価な放射線測定器の性能----国民生活センター、2011年9月8日
とはいえ、私が期待するのは、一定のレベルでその性能が期待でき、日常的に携行でき、積算とある程度のバックグランドの数値を見ることができ、ホットスポットや線量の高い地点に入ったときに、それを把握できる能力があることです。常にあちこちのモニタリングポストをみていますので、携行する装置の値と比較することで、日常的なパーソナル較正が可能な機種です。そして、比較的評判のいい機種で、数も販売されているものとして、Dose RAE2を選定してみました。
まずは、国分寺の事務所で計測始め
0.08μSv/hr前後を示します。(10月3日 午後13:00計測始め)
10/3
#DoseRAE2 起動。木造二階で0.08マイクロSv/hr #kokubunji http://twitpic.com/6ufkiw posted at 15:02:14
10/4
同じく、国分寺戸倉三丁目 木造二階 AM8:00 - 0.07μSv/hr
など、ここ数日周囲を測り、ネットで情報を集めて、いろいろ比較しました。とりあえず、ちゃんと測れていそうです。
知人の国立の鉄筋コンクリートのお宅で玄関と窓際で0.12μSv/hrという値を計測。この間の屋内外のデーターとしてはもっとも高くなりました。
0.12μSv/hrだと、24時間で2.88μSv。1年で1051μSvで年間1mSvに達してしまいます。
食料や水で取る分を考えれば、結構な数値です。いまさらながら、福島原子力発電所事故の影響が、”比較定期平穏な三多摩地区”にも及んでいる実態を思い知ります。
今後は、写真付きでパーソナルな被曝調査資料として、地図、写真、数値を管理して、知り合いと比較していきたいと思います。
-----Flicker-greenpost2
今後、他のユーザーや他の線量計をつかっている人と比較をしながら、いろいろ考えてみたいと思います。
これだけみんなが放射線を測定する機器を個人的にもつようになったのですから、製品の比較情報がもっとほしいですね。そんなことも考えながら使ってみます。
参考
東京都が貸与した小型放射線測定機器による空間放射線量率の測定方法について
http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/tonai/sokutei20110622.pdf
-東京都健康安全研究センター 環境放射線測定結果
・【武蔵境】東京都武蔵野市境4丁目の空間放射線量(参考値)
" 『SOEKS-01M』と『DoseRAE2』の2種類の線量計で毎日定点(ほぼ定時)の空間線量を計測しています。
『SOEKS-01M』は数値のバラつきが大きく、低線量環境下では変化の推移を精確に示すことができません。独自の方法で解析し、過去のデータと比較して線量の変化を検出したかどうかのみ掲載しています。詳しくは『 SOEKS-01M測定データの補正・換算について(改)』を御覧下さい。
μSv/h値は『DoseRAE2』で計測しています。
東京都が『DoseRAE2』を市区町村への貸与用として採用していますが、都が使用している機種『TCS-166(日立アロカ)』とは測定単位が異なるため値が高めとなり、地上1mでは平均1.46倍になると発表されています。 "
・Alternative Media 独立系メディア E-wave Tokyo / 個人で放射線測定器(線量計)を購入して使う
・上田市 : 空間放射線量
" ..........
空間放射線量に関して国による基準が示されていませんが、国際放射線防護委員会の勧告では「平常時における一般の人が受ける自然放射線、および医療目的の放射線を除く放射線の限度を年間1mSv」と定めています。屋外で8時間、屋内で16時間過ごすとした場合、年間1mSvは1時間あたり0.19μSvと計算されます。県では、0.19μSv/h以下であれば健康に影響のない値であると判断しています。
年間被曝限度量1mSvの1時間当たりの数値(χ:測定値)の換算計算式[注1]は、以下のとおりです。
(χ μSv/時間×8時間(屋外)+ χ μSv/時間×0.4(透過率)[注2]×16時間(屋内))×365日
= 1,000μSv / 年 = 1mSv /年
よって
χ[年間被曝限度量1mSvの1時間当たりの数値]= 0.19μSv / 時間
[注1]換算方法は、文部科学省による福島県内の学校における対応基準を参考にしました。
[注2]屋内は、屋外に比べ空間放射線を6割遮へいするといわれています。
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・測ってガイガー
・RAE Systems : DoseRAE 2