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2014年3月

2014/03/21

ファーストソーラー、CdTe カドテル太陽電池のモジュールベースで変換効率17%を達成

 ファーストソーラーは、化合物系薄膜 CdTe(カドミウムテルル)太陽電池のモジュールベースで変換効率17%を達成したと発表しました。
 この2月には、太陽光発電素子ベースで、CdTe化合物系薄膜太陽電池の最高、20.4%の変換効率を達成したと発表したばかりでした。

ファーストソーラー First Solar、CdTe化合物系薄膜太陽電池の最高、20.4%の変換効率を達成。日本でメガソーラー・デビューも-----ソフトエネルギー、2014/03/18

 2013年の4月には、モージュールベースで16.1%だったのです。確実に開発を進めているという感じです。売り上げは、ウォールストリートジャーナルによると、今年の売上高予想は過去最高の40億ドルを達成しそうであることが報じられています。2013年の供給量のランキングでは、前年より2位下げて7位だったファーストソーラー、日本にも本格的に上陸し、中国市場と合わせてアジアでの展開にも本腰が入りそうです。

 
プレスリリース / FIRST SOLAR, March 19, 2014
FIRST SOLAR SETS THIN-FILM MODULE EFFICIENCY WORLD RECORD OF 17.0 PERCENT

" 17.0 Percent Total Area Efficiency Module Confirmed by NREL

Highest Thin-Film Panel Conversion Efficiency of Any Technology

Expands Opportunity for Constrained Space and C&I Installations

 First Solar, Inc. (Nasdaq: FSLR) today announced it has set a world record for cadmium-telluride (CdTe) photovoltaic (PV) module conversion efficiency, achieving a record 17.0 percent total area module efficiency in tests performed by the U.S. Department of Energy's National Renewable Energy Laboratory (NREL). The new record is an increase over the prior record of 16.1 percent efficiency, which the company set in April 2013. This announcement comes weeks after First Solar announced it achieved a world record in CdTe research cell efficiency of 20.4 percent.
.......... "

関連
ファースト・ソーラー、今年の売上高予想は最大40億ドル-----ウォールストリートジャーナル、2014年 3月 20日

".....テルル化カドミウムを用いた太陽電池モジュールの光電変換効率が約1年前の16.1%から17%に向上したことにも触れた....."

First Solar Module Reliability

(firstsolar,2013/11/19)


参考
Top 10 PV module suppliers in 2013-----PVTECH,08 January 2014

”..........
1 Yingli Green Energy
2 Trina Solar(+2)
3 Sharp Solar(+3)
4 Canadian Solar(+1)
5 Jinko Solar(+2)
6 Rena Solar(+8)
7 First Solar(-2)
8 Hanwha SolarOne(+2)
9 Kyocera(+5)
10 JA Solar(-2)
.......... ”

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2014/03/12

経産省、平成26年度の固定価格買取制度の調達価格等の改正についてのパブコメを実施

 経産省、資源エネルギー庁は、固定価格買取制度の平成26年度新規参入者向け調達価格等の改正について、2014年3月10日~3月19日までパブリックコメントを実施するとのことです。

再生可能エネルギー固定価格買取制度における平成26年度新規参入者向け調達価格等の改正について-----経済産業省資源エネルギー庁新エネルギー対策課再生可能エネルギー推進室、2014年03月10日

"..........
意見・情報受付締切日 2014年03月19日
..........
関連情報
意見公募要領(提出先を含む)、命令等の案
意見公募要領 PDF
意見提出様式 DOC
改正概要 PDF

関連資料、その他
平成26年度調達価格及び調達期間に関する意見 PDF
平成26年度調達価格及び調達期間についての調達価格等算定委員会案 PDF
..........
”再生可能エネルギー固定価格買取制度における 平成26年度新規参入者向け調達価格
(意見募集の概要)

1.平成26年度新規参入者向け調達価格【調達価格及び調達期間を定める告示1の改正】
調達価格等算定委員会の「平成26年度調達価格及び調達期間に関する意見」(別添)を
尊重し、平成26年度新規参入者に適用される調達価格及び調達期間について、太陽光発
電については調達価格を以下の通り変更し(調達期間は据え置き)、風力発電及び中小水力
発電に新たな区分を設けて調達価格及び調達期間を新設し、その他の各区分については平
成25年度の調達価格及び調達期間を据え置くこととします。

太陽光発電
(10kW未満)
調達価格 1キロワット時当たり37円(消費税及び地方消費税の額に相当する金額を含む)

(10kW以上)
調達価格 1キロワット時当たり32円に消費税及び地方消費税の額に相当する金額を加
えて得た額

洋上風力発電
調達価格 1キロワット時当たり36円に消費税及び地方消費税の額に相当する金額を加えて得た額
調達期間 20年

既設導水路活用中小水力
(200kW未満)
調達価格 1キロワット時当たり25円に消費税及び地方消費税の額に相当する金額を加
えて得た額
調達期間 20年

(200kW以上 1,000kW未満)
調達価格 1キロワット時当たり21円に消費税及び地方消費税の額に相当する金額を加
えて得た額
調達期間 20年

(1,000kW以上 30,000kW未満)
調達価格 1キロワット時当たり14円に消費税及び地方消費税の額に相当する金額を加
えて得た額
調達期間 20年

2.施行期日
平成26年4月1日から適用します。
..........”-----PDF 「改正概要」より
.......... "

関連
調達価格等算定委員会‐「平成26年度調達価格及び調達期間に関する意見」について-----経済産業省、平成26年3月7日

・経済産業省 : 調達価格等算定委員会


平成26年度(2014)の再エネ、買い取り価格の審議会案が出揃う。太陽光引き下げ、洋上風力、改修水力新設-----ソフトエネルギー、2014/03/10

参考
設備確保「6カ月以内」条件 太陽光発電の買い取り認定-----日本経済新聞、2014/3/12

"経済産業省は12日、太陽光発電による電気を固定価格で買い取る制度で、国から認定を受けてから6カ月以内に設備と土地を確保しない発電業者の認定を取り消す新制度案を有識者会議に示した。パネルの値下がりを待って発電を始めない業者を排除し、買い取りによる国民負担を減らす狙いがある。新制度は4月から導入する方向だ。
.......... "

・Twilog : #fitjapan(日本の再生可能エネルギーの固定価格買取制度に関する情報)

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2014/03/05

スマートソーラーインターナショナル、この2月に5億円の負債を負って倒産

 東京大学発ベンチャーとして、追尾型の太陽光発電・熱利用システムの開発を行っていた、仙台のスマートソーラーインターナショナルは、2014年の2月に5億円の負債を負って倒産しました。シャープ出身で、ミスターソーラーと言われた富田孝司氏を社長に仰ぎ、そのユニークなデザインに注目が集まったものの、売り上げを上げることはできていなかったとのことです。ソフトエネルギーの記事へのアクセスがいまだに多いので、こちらにまとめておきます。

太陽光発電システム製造・開発 東京大学発ベンチャー スマートソーラーインターナショナル株式会社 破産手続き開始決定受ける 負債5億円-----帝国データーバンク、2014/02/06

「スマートソーラー」、破産手続き開始決定 負債約5億円(宮城14/02/06)

(FNNLocal,2014/02/06)

" 太陽光発電システムの製造などを行っていた「スマートソーラーインターナショナル」が­、およそ5億円の負債を抱え、東京地方裁判所から、破産手続き開始の決定を受け、倒産­した。
「スマートソーラーインターナショナル」は、高効率で低コストな太陽光発電システムの­開発を目的に、2009年に設立された東京大学発のベンチャー企業。
元大手電機メーカー役員の富田孝司氏が社長を務め、2011年3月、宮城・大崎市に工­場を設置した。
その後、本社を仙台へ移転したものの、売り上げが伸びず、先行投資が収益を圧迫してい­た。
東日本大震災のあとは、復興プロジェクトなどにも参加していたが、売り上げ回復につな­がらず、富田社長が1月、亡くなったことを受け、事業の継続を断念した。
1月30日、東京地裁へ自己破産を申請し、5日、破産手続き開始の決定を受けたという­。
負債額は、およそ5億円と見込まれている。
.......... "

Smart_solar_international_1
-----image : 上下とも上記(FNNLocal,2014/02/06)より-----
Smart_solar_international_2

関連エントリー
東大発ベンチャー:スマートソーラーインターナショナル、追尾型の太陽光発電・熱利用システムを開発。まずは被災地へ-----ソフトエネルギー、2011/06/06

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