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2012/03/21

MEMO:原子力発電の設備利用率 #renewpv120321

太陽光発電600万キロワットは、100万キロワットの原発1基分の発電に相当は、考え方として正しいか? #renewpv120321-----自然エネルギー、2012/03/21

 上のエントリーに関するメモです。



 原子力発電の設備利用率

21324
-----image(”【第213-2-4】世界の原子力発電の設備利用率の推移”) : エネルギー白書2011-第2部 第3節 2 (1)原子力①原子力発電の現状より

-2003年 2002年の東京電力原発トラブル隠し事件を受けて、東京電力は、福島第一・第二、柏崎刈羽原子力発電所のすべての原子炉の点検停止を実施した。

-2007~2008 2007年7月16日の新潟県上中越沖を震源の影響により、東京電力柏崎刈羽原子力発電所が事故、停止。稼働率が下がった。

・原子力発電には、他の電源ソースと同じように設備利用率があります。計算方法と1999年から2003年までの設備利用率が、原子力政策大綱に添付された資料に以下のように記載されています。

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-----image : 原子力政策大綱 P.154 ②国内原子力発電所の稼働率(設備利用率)より

 他の年度も下のような値になっています。

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-----image : 原子力百科事典 -「表1日本の原子力発電所の設備利用率の推移-独 原子力安全基盤機構 企画部情報技術統括室編 原子力施設運転理科年報平成23年度版 (平成22年度実績)、平成23年10月 p.36」より。情報提供-Shin_O

 上のグラフで、設備利用率60%となっている2008を例に、稼動していた原発の中身を経済産業省のリリース「平成 20 年度の原子力発電所の設備利用率について」から以下のような構成内容とその発電事情を知ることができます。

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-----image : 経済産業省報道発表 -平成 20 年度の原子力発電所の設備利用率平成21年4 月 17 日についてより

 原発の種類によって、個別の履歴によっても設備利用率がことなっていることが理解できると思います。

 計算でよく使われる設備利用率70%についても、3.11以降は新しい基準での再評価を待つ必要があります。
 また、ことなるエネルギーソースを設備利用率だけで比べるのはナンセンスです。そのエネルギーを得るために、国が研究・開発、交付金、補助金、関連・付帯施設など適切なコストと実発電量を連動させる新たな指標が必要になってきます。

 その意味では、よく原発と太陽光発電が比較されますが、原子力発電関連に費やされる毎年数千億円の関連予算に対する、一般で言う費用対効果がわかる形での計算が、経済の専門家などから生まれることを期待しています。

追加情報
  2011年4月-3012年3月までの設備利用率は、23.7%との報道がありました。

昨年度の原発稼働率は23.7%と過去最低-----マイナビニュース、2012/04/12

" 日本の原子力発電所の設備利用率(稼働率)が、東日本大震災後の2011年度(2011年4月-2012年3月)は23.7%となり、統計を取り始めた1975年度以降で最低値となったことが、一般社団法人・日本原子力産業協会が11日発表した「運転速報」で分かった。
.......... "

参考
日本原子力産業協会 / 原子力プレスキット


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