環境省、東北を中心に自然エネルギーの候補地の野生生物の生息状況などを調べたデータベースを5年で整備
・自然エネルギー候補地をDB化 環境省、生物など調査-----朝日新聞、2012年2月26日
".....風力、地熱発電所の建設に適した候補地について、環境省は4月から、野生生物の生息状況などを調べてデータベース化する事業に取り組む.....東北地方を中心に、風力と地熱発電の有望な候補地十数カ所をモデル地区に選ぶ。今後5年間かけて希少動物の生息状況などを調べる..... "
環境省は、東北を中心に自然エネルギーの候補地の野生生物の生息状況などを調べたデータベースを5年で整備すると発表したそうです。環境省は、下のエントリーで紹介したように、再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査と地図を公開しています。
・環境省、Google Earthを使って閲覧できる再生可能エネルギーの導入ポテンシャルマップのデーターを公開-----ソフトエネルギー、2011/01/12
・環境省、平成22年度再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査の結果を公表-----ソフトエネルギー、2011/04/22
さらに、風力発電のバードストライク問題に関する情報などを公開してきました。
・環境省、風力発電のバードストライク問題に対応するための手引きを公開-----ソフトエネルギー、2011/01/14
今回のデーターベースが、自然エネルギー、再生可能エネルギーの「自然環境と再生可能エネルギーの開発。わたしたちはどこを守り、どこを開発するのか?」という問題を一般にもわかりやすく理解できる情報としても整備していただきたいと思います。
先例としては、アメリカの天然資源保全協会(NRDC : Natural Resources Defense Council)が作成した、再生可能エネルギーの開発を行える土地と野生生物の生息環境など守らなければならない地域をGoogle Earthのレイヤーを利用して表示する「CLEAN ENERGY IN THE WESTERN U.S.」とエネルギーのポテンシャルを示した「Renewable Energy Map」の例があります。結構わかりやすくつくられています。
・NRDC : Clean Energy and Conservation
-----image : Google EarthにMapping Toolを読み込んで表示させた「NRDC : Clean Energy and Conservationマップ」。上-全体、下-拡大、部分-----
・NRDC : Renewable Energy for America / Renewable Energy Map
-----image : 「NRDC : Renewable Energy Map」。上-風力、下-ソーラーと地熱-----
国立公園、保護区、観察区や管轄や区割りが複雑にポテンシャルマップとからんでくることがわかります。それぞれの現実の発電機の性能などにあった正確なポテンシャルマップと環境保護の観点から作られた地図。両方の精度があがるということは、この国での自然エネルギーの普及の問題点が縦割り行政の枠を克服していくこととも関係が深い仕事であるようですね。(2t)
関連
・環境省 : 再生可能エネルギー導入ポテンシャルマップ(平成22年度)
参考エントリー
・米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)が複数のレイヤーを重ねることでポテンシャルがわかる RE Atlas を発表-----ソフトエネルギー、2012/03/01
・自然環境と再生可能エネルギーの開発。わたしたちはどこを守り、どこを開発するのか?------ソフトエネルギー、2009/04/08
・NRDCとGoogle、今度は風力などのアメリカの再生可能エネルギーマップRenewable Energy for Americaをネットに掲上-----ソフトエネルギー、2009/06/16
・EU(European Union)、風力発電の開発と生物多様性を確保するための環境ガイドラインを発表-----ソフトエネルギー、2010/11/11
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