新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、潮流・海流、波力、海洋温度差などの海洋エネルギー発電システムなどの海洋エネルギー開発の実証研究実施体制を発表
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、潮流・海流、波力、海洋温度差発電などの、海洋エネルギー発電システムなどの海洋エネルギー開発の実証、研究開発の委託先を決定し、内容と社名、団体名を発表しました。
名前が挙がったところのなかで、いくつかはソフトエネルギーでもその海洋エネルギー開発への取り組みをとりあげてきました。まず、三井造船のオーシャンパワー・テクノロジー社の波力発電システムへの取り組み。
・波力発電のオーシャンパワー・テクノロジー Ocean Power Technologies、三井造船と出光興産、日本風力開発などと波力発電所建設計画に合意。日本初の本格的な海洋エネルギー発電プラント、2012年には登場か!?-----ソフトエネルギー、2009/10/15
高効率ジャイロ式波力発電システムのジャイロダイナミクス社、
・日立造船の浮体式波力発電プロジェクト始動。ジャイロダイナミクスの技術をベース-----再生可能エネルギー GreenPost,2012-03-15
・ジャイロダイナミクス社、高効率ジャイロ式波力発電システムで事業に本格参入か!?-----ソフトエネルギー、2010/01/08
佐賀大学の海洋温度差発電については、韓国のボスコに買収されたことで話題になったゼネシスについての記事に情報をアップしてあります。
・ゼネシス、タヒチ島近海における洋上海洋温度差発電プロジェクトの事業性調査業務を契約-----ソフトエネルギー、2010/03/19
・ゼネシスの海洋温度差発電 情報100810-----自然エネルギー、2010/08/10
そして、今回新たに発表された注目の川崎重工のプロジェクト、
・川崎重工、海洋エネルギー開発、潮流発電システム開発に着手-----ソフトエネルギー、2011/10/21
今回の技術研究開発は、金額こそ"国家プロジェクト"と考えれば、まだまだ小さいですが、わが国の今後の海洋エネルギー開発にとって、貴重な動きとなる可能性があります。その意味で、委託先となった企業、大学のリストとして注目していきたいと思います。
自然エネルギーといえば、ぐるっと海洋に囲まれた島国としては、その周囲の海洋に目を向けることは当然のことです。同じ島国として海洋開発に積極的に取り組むイギリスなどの海外の動きと日本の企業がどう連携していけるのか? そのあたりにも注目していきたいと思います。(2t)
・プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO),平成23年10月19日
「風力等自然エネルギー技術研究開発/海洋エネルギー技術研究開発」に係る実施体制の決定について
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詳細NEDOは平成23年7月8日~8月8日の間に公募しました「風力等自然エネルギー技術研究開発/海洋エネルギー技術研究開発」 に対する応募提案について、外部有識者からなる採択審査委員会(別添1)及びNEDOの審査を経て採択予定先(別添2)を決定しました。
1.件名風力等自然エネルギー技術研究開発/海洋エネルギー技術研究開発
2.事業内容
(1)事業概要
本事業では、実海域における実証研究として海洋エネルギー発電システム実証研究を実施し、発電性能や信頼性の向上等に関する要素技術の研究開発として次世代海洋エネルギー発電技術研究開発を実施します。
また、各国の技術開発や市場動向の情報収集及び各々の海洋エネルギー発電システムの性能評価等に関する方法や手順のとりまとめとして、海洋エネルギー発電技術共通基盤研究を実施します。
(2)事業期間
海洋エネルギー発電システム実証研究及び次世代海洋エネルギー発電技術研究開発は、平成23年度から平成27年度迄(平成28年2月末迄)の5年以内とします。原則として最初の2年間は複数年度契約で行うものとします。平成25年度以降の契約については、外部有識者等による目標達成度の審査を踏まえ、中間目標の達成が認められたものについて締結するものとします。
また、海洋エネルギー発電技術共通基盤研究は、平成23年度から平成24年度(平成25年2月末迄)の2年以内とします(ただし、各国の技術開発や市場動向の情報収集については、1年以内とします)。
資料別添1:採択審査委員会(60KB)
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「海洋エネルギー技術研究開発 採択予定先一覧
海洋エネルギー発電システム実証研究
発電方式 共同研究予定先
波力発電
三井造船株式会社波力発電
三菱重工鉄構エンジニアリング株式会社 東亜建設工業株式会社波力発電
株式会社ジャイロダイナミクス 日立造船株式会社潮流・海流発電
川崎重工業株式会社次世代海洋エネルギー発電技術研究開発
発電方式 委託予定先
海流発電
国立大学法人東京大学 株式会社IHI 株式会社東芝 株式会社三井物産戦略研究海洋温度差発電
国立大学法人佐賀大学 株式会社神戸製鋼所海洋エネルギー発電技術共通基盤研究
テーマ 委託予定先
海洋エネルギー発電技術に関する情報収集・分析
株式会社三菱総合研究所海洋エネルギー発電技術システムの性能試験方法等の検討
みずほ情報総研株式会社 」-----別添2:採択予定先(60KB)より
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関連
・海洋温度差発電で新実験に着手 佐賀大-----佐賀新聞、2011年10月20日
・潮の満ち引きを発電に利用 川崎重工が新システムを開発-----Sankei Biz,2011.10.19
" .....数十億円を投じて沖縄県とスコットランドで実証実験を進める.....沖縄に出力数百キロワット規模の装置を設置する。同事業は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募事業として採択されており、費用の3分の2は補助金..... "
" .....その他の再生可能エネルギー等(太陽熱冷暖房、中小水力発電、地熱発電、温泉熱発電・熱利用、雪氷熱利用、海流・潮流発電、潮汐力発電、熱電発電、圧電発電、工場等廃熱利用、温度差熱利用)の技術の現状(3.94MB)..... "
追加情報
・海洋エネルギー資源利用推進機構、イギリス EMEC のアドバイスを受けながら海洋エネルギー開発のための実証実験場を整備-----ソフトエネルギー、2012/03/13
[ ソフトエネルギー カテゴリー : 潮汐力・海流など海洋エネルギー ]
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