防災の日 地震、雷、火事、おやじ、、、、自然エネルギー?
日本は、自然エネルギーの豊富な国だと思う。実際のエネルギー確保への実用化の動きは、思いのほか遅いがそれでも、新エネルギー、再生可能エネルギーなどの活用という文脈で確実にのびていくでしょう。
しかし、日本の自然エネルギーには、決してこのましくない地震というものがあります。日本列島そのものがプレートの境界にあり、絶えず大小の地震に見舞われています。そんな活発な地震の発生の様子を世界規模で常時表示してくれるSeismic Monitorの地図は、この国にまつわる脅威について思い出させてくれます。
関連
・気象庁 : 地震情報
このブログでは、エネルギーと気候変動問題を大きなテーマとして情報を集めることを目的としています。しかし、危機に優先順位をつけるとすれば、地震に軍配をあげます。地震は、原発震災という致命的な事故の原因になるという重大な警告をもたらしているだけでなく、原子力エネルギーの推進に楽観的な人々にさえ、地震が実際に原子力発電にとって大きな問題となっていることを認識させつつあります。
楽観的な人々には、こんな記事で納得するのに、十分でしょうか? 確かに大丈夫だったかもしれません。しかし、浜岡原子力発電所近辺で想定されているのは、今回のM6.5ではなく、M7からM8の巨大地震なのです。
・浜岡5号機の一部、基準地震動超える 駿河湾地震-----中日新聞、2009年8月22日
民主党のマニフェストには、「○安全を第一として、国民の理解と信頼を得ながら、原子力利用について着実に取り組む。」となっています。原子力は、化石燃料代替として産業を支えるのに必須のエネルギー源だという認識なのでしょう。しかし、この地震国で原子力を選択する決断は、広く情報を公開、検討し国民的な議論を経るべきだと考えます。なにせ、日本の地震そのものの研究もまだまだ発展途上なのです。地震の巣ともいえる場所で、人間の技術の粋としての原子力発電施設の耐久性試験という致命的な人体実験を続ける根拠に強い疑いをもっています。
参考
プレスリリース / 海洋研究開発機構、2009年8月17日
・地球深部探査船「ちきゅう」による南海トラフ地震発生帯掘削計画において南海トラフ巨大分岐断層の起源と全歴史を解明
・新潟・柏崎刈羽原発:6号機が試運転 2年1カ月ぶり臨界-----毎日jp,2009年8月27日
・浜岡原発を考える会・伊藤実さん講演(5)質疑応答では再度東海地震について-----Liberal Utopia 持続可能な世界へ,2009年8月21日
-----Google : japan earthquake nuclear plant-----
関連エントリー
・防災科学技術研究所が、全国地震動予測地図、新型地震ハザードステーション(J-SHIS)を公開-----しなやかな技術研究会、2009/07/28
・防災の日を前に、原子力発電と地震についてしっかりと考えよう!-----しなやかな技術研究会、2006/08/29
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