ネクストエナジー・アンド・リソース、中古太陽電池で市場を再開拓: 自然エネルギー

2009/05/25

ネクストエナジー・アンド・リソース、中古太陽電池で市場を再開拓

　太陽電池屋の集まりがあって、ネクストエナジー・アンド・リソース社の中古パネルのことが話題になりました。実際に同社が再生した太陽電池をみた知り合いによると、きれいにされた中古太陽電池のガラスの表面は、驚くほどきれいになっていて、「どうやって磨いているのか？」との問いに、同社の担当者は、笑って企業秘密と応えたそうです。
　しかし、歴代といえるような中古太陽電池のタフさに驚きました。

プレスリリース / ネクストエナジー・アンド・リソース、平成21年04月06日
・1980 年代の太陽光発電パネルを再々利用

-----image : 同リリースより

" 住宅約20 軒分（70 ｋＷ）、1700 枚の中古太陽光パネルを入荷
1980 年代に設置、その後一度移設されていたパネルの『再・再利用』
性能評価の上、一年保証付きにて販売開始

『太陽光発電リサイクルセンター』を運営するネクストエナジー・アンド・リソース株式会社（本社所在地：長野県駒ヶ根市、代表取締役社長：伊藤　敦、下記弊社プロフィール参照）では、25年前の中古太陽光発電パネルを大量入荷。性能を評価の上、一年保証をつけて、平成21年4 月７日に販売を開始する。
　
　今回入荷したのは和歌山県白浜町の遊園地『白浜エネルギーランド』（運営：ロイヤルパインズ㈱、本社所在地：大阪府守口市、代表取締役：門　博文）に1989 年12 月から2009 年2月までの約20 年間にわたり設置されていたパネル（下記①）。当時の松下や京セラ製等4種類（出力20W ～ 40W ／枚）、計1700 枚、約100kW 分となる。　これらのパネルは、白浜エネルギーランドに設置される以前、静岡県浜松市内において設置され稼動していたもの。1980 年代当時のサンシャイン計画の一環として、NEDO の研究開発実証実験設備として使用されており、1989 年に白浜エネルギーランドに移設。今回、白浜エネルギーランドの施設改修に伴い撤去されることになった。詳細は調査中であるが、パネルに記載されている製造年月から、通算して25 年前の中古パネルとなる。ロイヤルパインズ社がパネルの売却を決定、受け入れ先を選定する中で、国内で唯一、中古太陽光パネルのリユースを行っているネクスト社を知り、アプローチ。交渉の末、ネクスト社に売却することとなった。ネクスト社がこれらを販売すれば、貴重な資源である中古太陽光パネルが、三度目の命を与えられることになる。　ネクスト社では、入荷した太陽光パネルについて性能を検査し確認した後、出荷準備のできたパネルから『太陽光発電リサイクルセンター』のホームページ　http://www.pvrecycle.com/　で順次販売していく。これまでに性能確認を終えた約330 枚のうち90％以上のパネルが、定格出力に対して80％以上の発電性能を有している。　このようなパネルは通常、金属くずとして処分されており、今回の一連の経緯で注目すべきは、ネクスト社が太陽光パネルのリサイクル事業を展開していなければ、いわば『ごみ』になってしまう可能性があった点である。ネクスト社では2008 年1 月にも北海道上士幌町より約20 年前のパネル約300kW 分、住宅100 軒分相当を発掘し、リユースした経緯があり、同様の物件が国内にまだ存在すると推測。調査を継続していた。また今回の発掘は、四半世紀経過したパネルの性能を判断する重要な手がかりとなる。弊社代表の伊藤は「このような価値ある中古パネルを、再び入荷することができ、誇りに思う。今後も貴重な資源を発掘する調査活動を継続したい」と意欲を語っている。
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