本「アメリカ」藤原新也
藤原新也さんの本を、10年ぶりくらいに読みました。作品は、「アメリカ」。1990年に出版された作品です。それまで、アジアや国内の旅をとおして、文明の画一化と消費文化が進む日本の奇妙さ、理不尽さを、不思議な情熱で浮き彫りにしてくれた先品群を発表してきた藤原さんの、「西、アメリカ」への旅日記。写真は少なく、過去のむせかえる印象のアジアの旅から一転して、乾いた砂漠である大国で、「特徴的なハードボイルド的なウエットさをもった文章」で描かれる世界が際だっていたように思います。
なんとなく古本屋で買ってきた本でしたが、印象深い本でした。
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