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本「楽しみの社会学  改題新装版」 M・チクセントミハイ

Beyond boredom and anxiety.
ミハイ・チクセントミハイ( Mihaly Csikszentmihalyi)、今村浩明
税込価格 3,360円(本体3,200円+税)
楽しみの社会学  改題新装版
発行所=新思索社
ISBN:4783511853  B6  326ページ  2000/12
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目次
楽しさと内発的動機づけ
自己目的的活動の報酬
自己目的的活動の構造
楽しさの理論モデル
ゲームの楽しさ―チェス
ロック・クライミングにおける深い遊びとフロー経験
ロック・ダンスにおけるフロー経験の測定
仕事の楽しさ―手術
日常生活におけるフローの型
フロー剥奪の効果
楽しさの政治学
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楽しみの社会学

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(結構長いレビュー)
 だれしも人生を変えるようなインパクトを受けた本があるに違いない。この「楽しみの社会学」を読んだのは、かなり前のことになる。20年以上前だ。学生のころフリークライミングにこっていた。練習では、建物、岩、石垣、木なんでも登っていた。勉強よりも登ることが何よりも好きだった。別に岩のぼりをやったことのない知人まで巻き込んで、かってな課題を作り、時間があれば練習、いや遊んでいた。ある時、私があまりに楽しそうにしていることを、友人から指摘された。まあ、「安くて、幸せなヤツだなぁ」ということなのだが、、、。その時、その友人からの指摘で、自分の内面の状態"深い満足感、頭の中が白く明るく流れるような感覚"に対して、客観的に目がむいた。名前が必要なほど、はっきりとした感覚だった。
 そして、この本を読んだ。フロー体験という、自己目的的活動が良い状態で行われる時に人が得ることができる状態についての本だった。課題が難しすぎても、簡単すぎても、フロー経験は得ることができない。自分の能力などのスキルと、課題がちょうどよいバランスの時にそのフロー経験を得る。
 だが、ロッククライミングなどの特殊な課題だけではない、フロー経験は、おしゃべり、仕事、あらゆる日常の場面でも経験することができる状態なのだ。
 著者のチクセント・ミハイは、アメリカで活躍する認知心理学という分野の学者だそうだ。当時は、本書以外の著作がなかったので詳しくは知らなかった。当時の書評には、心理学が精神の病や異常から人間を研究するのが主だったところに、「健康な社会経験」に重きを置いている、希有の学者だと紹介されていたと記憶している。
 今回このレビューを書くに当たって、調べてみたら、チクセント・ミハイは、日本でもビジネスマンを中心に広く読者を集めているP.F.ドラッカー(本「ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる」などの著者)氏が設立した、Claremont Graduate Universityで、Psychology; Business/Managementの教授を務めているようだ。意外な経歴に、さらに著作を読んでみようと考えております。
 文句なく「しなやかな本」です。人間の肯定的な状態に興味のある方は、是非お読みください。(t_t)

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受信: 2005.05.26 21:48

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