三菱重工業、イギリスで新型油圧ドライブトレイン搭載の7MW風力発電機の実証試験を開始

 三菱重工業は、英国ハンターストン Hunterston の大型風力発電装置の詳細な評価ができる施設において、新型油圧ドライブトレイン搭載の7MW風力発電機、MWT167H/7.0の実証試験を開始しました。MWT167H/7.0は、同社が2010年に買収した英国のベンチャー企業、アルテミス社のArtemis Digital Displacement Technology(DTT)をベースに開発された油圧デジタル制御技術を搭載している点が最大の特長です。従来のギア式の可変装置の欠点を補い、かつコスト的にも利点を発揮することが期待されています。発電特性として高度な同期性を風力発電機にもたせることが可能で、ギア式の可変速部とインバーターを不要とすることができます。
 このプロジェクトはNEDOと英国ビジネス・イノベーション・職業技能省(BIS)の大型洋上風力発電機開発プログラムとして進められます。英国電力大手 SSE(Scottish and Southern Energy)社が運営するハンターストンのこの実証施設は、同国最大にして随一、最新の風力発電専用の実証サイトで、恵まれた風況条件の中で、さまざまなテストを実施することができます。風力発電機は、同社の横浜製作所からナセルなどの主要機器を搬入して現地で組み立てられました。新開発のブレードの長さは81.6m(ローター径167m)。ハブの高さは約110m、全体の高さは200m近くにも達するということです。
 この三菱の7MWの洋上風力発電機機は、Mitsubishi Power Systems Europeが開発を続けてきた SeaAngelプロジェクトの最終段階で、この英国での陸上実証試験の結果を踏まえ、福島沖で実施される浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業に、2015年度に油圧ドライブ式大型風力発電設備を供給し、実証試験を行っていく計画となっています。
 また、商用化、量産化の目途が立った段階で、三菱重工とヴェスタスの合弁の洋上風力発電設備専業会社であるMHIヴェスタスへこの新型油圧ドライブトレインを供給することも検討するということです。

 正直、日本での洋上風力発電の導入時代が訪れるのか? 訪れるとすればいつなのか? については、少々懐疑的です。しかし、すでに洋上風力発電においては、一時代を築いている欧州市場では、まだまだ開発計画が推進されています。この傾向は、2030年ころまでは続くと見られています。欧州での技術の確立とコストダウンの恩恵を日本やアジアが生かすことができるのか? そんな視点で洋上大型風力発電機の今後に関心をもっています。


プレスリリース / 三菱重工業、2015年2月5日
世界初 洋上風車用新型油圧ドライブトレインの実証試験を開始 英国ハンターストンで - E

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-----image(”ハンターストンテストセンターのMWT167H/7.0”) : 同リリースより

" 三菱重工業は4日(現地時間)、英国ハンターストン(Hunterston)テストセンター※1において、油圧ドライブ式大型洋上風力発電設備(MWT167H/7.0、定格出力7000kW)の陸上実証試験を開始しました。独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と英国ビジネス・イノベーション・職業技能省(The Department for Business, Innovation and Skills : BIS)および同国技術戦略委員会(Innovate UK)の支援を得て開発している大型風力発電設備で、デジタル可変容量制御(Digital Displacement※2)を行う油圧ドライブトレインを持った風力発電設備の実証試験は世界で初めてです。
...........
 新型油圧ドライブトレインは、当社が2010年に買収した英国のベンチャー企業、アルテミス社(Artemis Intelligent Power, Ltd.)の持つ油圧デジタル制御技術をベースに、同社と共同開発したものです。この方式を採用した風力発電設備は、風のエネルギーを油圧に変換し一定の回転数で発電機を回すため、増速機やインバーターを必要としないのが特徴です。
..........
※1 Hunterston (onshore) test center :SSE社の運営する、英国初の政府公認の洋上風車専用実証試験場(Glasgowを拠点とするCentre of Excellence for Renewable Energy (CEERE)構想の一環)で、スコットランド北アイルシャー州に所在。敷地内ではSiemens社SWT6.0/154が先行して実証試験中。
※2 Digital Displacementは三菱重工の商標です。
.......... "

関連
世界初、油圧ドライブトレインを採用した大型風車を開発―世界最大級7MW大型風力発電を英国で実証-----NEDO、2015年2月5日
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-----image[”図1 英国に設置された油圧ドライブトレインを採用した7MW大型風力発電設備
(ブレード長さ:81.6m、ナセル中心高さ:約110m、ブレード先端までの高さ:約200m)”)]: 上記リリースより

SSE(Scottish and Southern Energy) / Hunterston

"Construction is underway at the UK's first offshore wind turbine test facility at Hunterston in North Ayrshire.
...........
LATEST NEWS

The first assembled test turbine, a Siemens SWT-6.0-154, began generating clean wind powered energy in March 2014. It is a 6MW turbine and has a tip height of 177 metres with a 154 metre rotor diameter.

The second turbine, the 7MW Mitsubishi SeaAngel turbine will be assembled in October 2014 with a tip height of 193.5 metres and a 167 metre rotor diameter. Once assembled it will be commissioned and then begin long term operational testing and assessment while generating electricity to the local Network.
.......... "

UK: MHI Testing Digital Hydraulic Drive Train for OW Turbines-----offshoreWIND.biz,2015/02/05

関連エントリー
三菱重工、7MWkW級の最新型の風力発電機開発に向けて、世界初の油圧ドライブトレインを開発-----ソフトエネルギー、2013/01/29

三菱重工業、7MWの巨大洋上風力発電機開発のタイムテーブルを発表-----ソフトエネルギー、2011/12/02

三菱重工、英国のベンチャーアルテミス社を買収。活発化する超大型洋上風車開発 Round 3 Project への足がかり-----ソフトエネルギー、2011/01/07

参考エントリー
三菱重工とヴェスタス、洋上風力発電設備専業の新会社MHI Vestas Offshore Wind A/S の営業を開始-----ソフトエネルギー、2014/04/10

ヴェスタス Vestas、翼の直径164mの8MW風力発電機 V164-8.0 の運転を開始-----ソフトエネルギー、2014/02/14

三菱重工業とヴェスタス、洋上風力発電設備専業の新合弁会社を設立-----ソフトエネルギー、2013/10/01

ヴェスタス Vestas、翼の直径164mの7MW洋上風車 Vestas V164 offshore wind turbine を発表-----ソフトエネルギー、2011/05/10

参考
Energy Consortium Launch Offshore Wind Research and Development Programme-----Mitsubishi Hitachi Power Systems Europe,24 July 2012

・GOV.UK : UK Offshore Wind: opportunities for trade and investment,First published:12 November 2014

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仏 Akuo Energy、西インド諸島マルティニークに16MW浮体式海洋温度差発電所"NEMO"建設へ

 フランスのエネルギー分野のベンチャーAkuo Energy社は、DCNS社と共同で、カリブ海の西インド諸島にある仏領マルティニーク島沖で最大出力16MWの浮体式海洋温度差発電所を建設します。(Googleマップでマルティニーク Martinique 島を見る

 今回のプロジェクトは、NEMO (New Energy for Martinique and Overseas)プロジェクトと名づけられ、欧州連合の助成プログラム(NER 300)に選出され、実施されるものです。ちなみに助成額は、72.1 百万ユーロ(約97.3億円)です。

欧州連合 EU、再生可能エネルギーと二酸化炭素貯留技術 CCS に10億ユーロの助成-----ソフトエネルギー、2014/07/24
".......... フランス 海洋エネルギー 72.1 百万ユーロ(約97.3億円) France – NEMO – Ocean energy The project is a 16 MWe floating ocean thermal energy conversion system. It is expected to be mounted within a floating barge moored some 5 km off the west coast of Martinique, with export cable landfall by the Bellefontaine oil-fired, thermal power plant. It aims to deliver approximately 395 GWh in the first five years of operation. .......... "

 マルティニーク島の沖5kmの所に浮かぶ特殊は浮体は、海水表面の温度25℃以上と深さ1000mの海水の温度、約5℃の温度差を利用し発電します。稼動予定は2018年で、最初の5年間で395GWhの発電量が期待されています。欧州の技術開発プログラムであるのに、カリブ海まで出張れるというところが、なんとも欧州の強みなのかもしれませんね。


プレスリリース / Akuo Energy, DCNS ,9.07.2014
Press Releases / 9.07.2014 Akuo Energy and DCNS win EU funding under the NER 300 program

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-----image : 上下ともすべて同リリースより-----
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" After a 12-month audit by the European Investment Bank, the NEMO ("New Energy for Martinique and Overseas") project to create a floating Ocean Thermal Energy Conversion (OTEC) facility has been awarded funding as part of the European Commission's NER 300 program. .......... "
Otec_nemo4 -----image : 上記リリースより

関連
Akuo Energy and DCNS awarded European NER 300* funding: a crucial step for the marine renewable energy sector-----DCNS、2014/07/09
- Ocean thermal energy conversion
- First OTEC project

".....Réunion Island’s geographic location in the tropics makes it an ideal site for a plant generating electricity on a 24/7 basis by exploiting natural temperature differences between deep and shallow waters......"

Funding NEMO: Offshore OTEC project awarded in NER 300 program-----OTEC News,July 9, 2014


参考エントリー
ジャパンマリンユナイテッドと佐賀大学、AIP認証を取得。浮体式没水型海洋温度差発電開発にはずみ-----ソフトエネルギー、2013/09/11

久米島の沖縄県海洋深層水研究所で、50kW海洋温度差発電プラントが稼動-----ソフトエネルギー、2013/05/01

ゼネシス、IHIプラント、横河電機、沖縄県で海洋温度差発電の実証事業を開始-----ソフトエネルギー、2012/07/11

ロッキード・マーティン Lockheed Martin、中国で10MW海洋温度差発電プラント建設へ-----ソフトエネルギー、2013/05/07

[ カテゴリー : 海洋エネルギー-OTEC ]

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欧州連合 EU、再生可能エネルギーと二酸化炭素貯留技術 CCS に10億ユーロの助成

 欧州委員会 EUは気候変動対策として、全欧規模で実施される再生可能エネルギーと二酸化炭素貯留技術など、革新的実証プロジェクト19件に対し、10億ユーロの助成金を拠出することを公表しました。10億ユーロといえば、現在のレートで、約1365億5千円(1ユーロ =約136.5円換算 )です。

 具体的には、

クロアチア 地熱発電 14.7 百万ユーロ(1.35億円換算で、約19.8億円)

キプロス 太陽熱発電 CSP 60.2 百万ユーロ(約81.3億円)

キプロス スマートグリッド 11.1 百万ユーロ(約15.0億円)

デンマーク バイオエネルギー 39.3 百万ユーロ(約53.1億円)

エストニア バイオエネルギー 6.9 百万ユーロ(約9.3億円)

エストニア バイオエネルギー 25 百万ユーロ(約33.8億円)

フランス 地熱発電 16.8 百万ユーロ(約22.7億円)

フランス 海洋エネルギー 72.1 百万ユーロ(約97.3億円)

アイルランド 海洋エネルギー 23.3 百万ユーロ(約31.5億円)

イタリア 太陽熱発電(CSP) 40 百万ユーロ(約54億円)

イタリア スマートグリッド 85 百万ユーロ(約114.8億円)

ラトビア バイオマス発電(熱分解) 3.9 百万ユーロ(約5.3億円)

ポルトガル 太陽光発電 8 百万ユーロ(約10.8億円)

ポルトガル 海洋エネルギー 9.1 百万ユーロ(約12.3億円)

スペイン 風力発電 33.4 百万ユーロ(約45.1億円)

スペイン 風力発電 34 百万ユーロ(約45.9億円)

スペイン バイオエネルギー 29.2 百万ユーロ(約39.4億円)

スウェーデン バイオエネルギー 203.7 百万ユーロ(約275.0億円)

イギリス CCS 300 百万ユーロ(約405.0億円)

 となっています。最大のプロジェクトはイギリスの二酸化炭素貯留技術実証プロジェクト(CCS)で、約405.0億円の資金が投じられます。これは、EUにおける最初の大規模な二酸化炭素貯留技術プロジェクトとなるものです。今回の助成は、NER300プログラムの第2期選定分です。NER300プログラムは、欧州県内の新規参入者用排出枠分売却による収益による50%の共同融資プログラムの2012年実施の第一回(23件、12億ユーロ)に続く、第二弾となるものです。
 これにより、欧州県内の気候変動対策におけるエネルギー分野の具体的な対策がここに盛り込まれることになります。
 今回意外だったのは、海洋エネルギー関連が、3件あったことです。2030年代に実用化する技術として、予算的な限界がある中で、手厚く育てようとしている様が見えます。この3件については、具体的に日をあらためてみていきたいと思います。


プレスリリース / EUROPEAN UNION, 8 July 2014
Climate action: Commission uses polluters' revenues to fund clean energy projects across Europe

" The European Commission today awarded €1 billion funding to 19 projects to fight climate change under the second call of the so-called NER 300 funding programme. The funding for the projects comes from revenues resulting from the sale of emission allowances in the EU Emissions Trading System. This makes the polluters the driving force behind developing new low-carbon initiatives.

The funding will be used to demonstrate technologies that will subsequently help to scale-up production from renewable energy sources across the EU as well as those that can remove and store carbon emissions. The projects awarded co-financing today cover a range of technologies − bioenergy, concentrated solar power, geothermal power, photovoltaics, wind power, ocean energy, smart grids and, for the first time, carbon capture and storage (CCS).

Connie Hedegaard, EU Commissioner for Climate Action, said: "With these first-of-a-kind projects, we will help protect the climate and make Europe less energy dependent. The €1 billion we are awarding today will leverage some additional €900 million of private investment. So that is almost €2 billion of investment in climate-friendly technologies here in Europe. This is a contribution to reducing Europe's energy bill of more than €1 billion per day that we pay for our imported fossil fuels."
..........
NER 300
The NER 300 programme is so-called because it is funded from the sale of 300 million emission allowances from the new entrants' reserve (NER) set up for the third phase of the EU emissions trading system (EU ETS).

In its recent Communication: 'A policy framework for climate and energy in the period from 2020 to 2030', the Commission outlines the possibility of exploring an expanded NER 300 system in the post-2020 climate and energy framework. This could be a means of directing further revenues from the EU Emissions Trading System towards the demonstration of innovative low-carbon technologies in the industry and power generation sectors.
.......... "

関連
Questions and Answers on the outcome of the second call for proposals under the NER 300 programmeEUROPEAN UNION, 8 July 2014

欧州投資銀行、CCSプロジェクト資金を調達-----Global CCS Institute,29 Apr 2014

"EUのCO2排出枠3億単位の売却で調達された20億ユーロ以上の資金で、欧州における革新的な再生可能エネルギー実証プロジェクト及びCO2回収プロジェクトが恩恵に与ることになる。このことは、排出枠売却の第2フェーズが成功裏に完了した後、欧州投資銀行によって発表された。この売却は、欧州委員会、欧州投資銀行及びEU加盟国が共同で管理している資金調達手段であるNER300プログラムの一環として行われた。
......... "

EU 再生可能エネルギー・二酸化炭素貯留技術実証プロジェクトに10億ユーロの助成を決定-----EICネット、 2014.07.08


追加情報
仏 Akuo Energy、西インド諸島マルティニークに16MW浮体式海洋温度差発電所"NEMO"建設へ-----ソフトエネルギー、2014/08/20

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EU、欧州委員会は、2020年再生可能エネルギー20%目標を検証

 経済問題では大きな課題を切れ間なく突きつけられているEUとその経済圏。再生可能エネルギーについては、2020年にエネルギーの20%を再生可能エネルギーで、という目標を持っています。
 これまでは、これは達成可能な状況になっているとされてきました。事実、EU27カ国で2010年の段階で、12.70%を達成しています。しかし、、最新の欧州委員会ののリリースによると、この達成はいまだ”既定路線にはない”との、少し警鐘を鳴らすような、より厳しい見方が示されました。

 今回の議論は、2020から2030年までの中期的な目標を考える上で、再生可能エネルギーが比較的好調だった2010年までの状況が、最近の欧州情勢により国ごとのばらつきに注意深く留意していく必要を説いています。
 たとえば、2010年に49.10%再生可能エネルギーを達成している、スェーデンを筆頭に、オーストリアが30.10%、デンマーク 22.20%、エストニア 24.30%、ラトビア 32.60%、ポルトガル 24.60%、ルーマニア 23.60%、が2010年の段階で20%越えを果たしています。
 大きな国ではドイツが2010年の段階で11.00%、さらにスペイン 13.80%、フランス 13.50%、イタリア 10.40%なども、比較的順調です。一方、最近洋上風力に力をかなり入れている感がある、イギリスは2010年の段階では、3.30%と低調でした。
 
 今後の課題としては、一定の普及が達成された分野のインセンティブの縮小や廃止などのタイミングと決断のむずかしさや、遅れている送電網の整備などがあげられています。


プレスリリース / European Commission,27 March 2013
Renewable energy progress report

"What are the EU Renewable Energy targets?
The Renewable Energy Directive adopted in 2009 sets binding targets for renewable energy. It focuses on achieving a 20% share of renewable energy in the EU overall energy consumption by 2020. Every Member State has to reach individual targets for the overall share of renewable energy in energy consumption. In addition, in the transport sector, all Member States have to reach the same target of a 10% share of renewable energy.

These targets can be reached by increasing the share of energy from renewable sources, including wind power (both onshore and offshore), solar power (thermal, photovoltaic and concentrated), hydro-electric power, tidal power, geothermal energy and biomass (including biofuels and bioliquids). The renewable energy targets aim at reducing pollution and greenhouse gas emissions, at decreasing renewable energy production costs, and at diversifying our energy supply by reducing the dependence on oil and gas.

What is the purpose of the Renewable energy progress report?
In accordance with the reporting requirements stemming from the Renewable Energy Directive, a report should be issued every two years. The purpose of this progress report is to assess Member States' progress in the promotion and use of renewable energy towards the 2020 targets. In addition, it contains sections on the sustainability scheme for biofuels and bioliquids consumed in the EU and on the economic, social, and environmental impacts of this consumption.

Where does the EU stand with regard to Renewable Energy?
The adoption of the current policy framework of legally binding targets has resulted in the strong growth of renewable energy. The latest available Eurostat data suggests that the EU and most Member States are currently on track to achieve the 2020 targets. In 2010, the EU renewable energy share was 12.7% and the majority of Member States already reached their respective 2011/2012 interim target set out by the Directive. With regard to the EU sustainability criteria, Member States' implementation of the biofuels scheme is considered too slow. At present the possible negative impacts of EU biofuels consumption do not require further specific policy intervention

Will the EU reach its 2020 targets?
While progress has been made until 2010, there are reasons for concern about future progress: the transposition of the Directive has been slower than wished, also due to the current economic crisis in Europe. Since the indicative trajectory to meet the final target grows steeper over time, in reality more efforts by most of the Member States' are needed in the forthcoming years. Current policies alone will be insufficient to trigger the required renewable energy deployment in a majority of Member States. Hence, additional efforts will be needed for Member States to stay on track in the forthcoming years.

What needs to be done in order to reach the 2020 targets?
Member States should finalise the transposition of the Renewable Energy Directive as soon as possible and should increase their efforts in addressing barriers to the uptake of renewable energy by:

taking measures to reduce administrative burdens and delays;
developing the electricity grid and better integrating renewable energy into the market;
making support schemes more stable and transparent but also cost-effective and market-oriented.
The Commission's planned guidance on support schemes and reform foreseen for this year is intended to ensure that such support is cost effective and helps integrate renewable energy production into the energy market.

What are the consequences for Europe if we miss the 2020 targets?
Missing the 2020 renewable energy targets will have major consequences for the EU. Firstly, a strong development of renewable energy is an important condition to move towards a low-carbon economy by 2050. In this respect, the current decade will be crucial to put Europe on the right track, since investments decisions made today will affect our energy sector for the next 30 years. Secondly, missing the targets would slow down progress towards the three EU energy policy objectives: the EU would remain highly dependent on fossil fuels, therefore threatening the "security of supply" and "sustainable energy" goals. In addition, an insufficient deployment of several renewable energy technologies would not allow for adequate reductions in production costs, therefore preventing renewable energy form contributing to the EU's competitiveness. Finally, a failure to meet national binding targets could trigger infringement procedures against the relevant Member States.
............"

関連
Commission moves forward on climate and energy towards 2030-----European Commission,27/03/2013

European Commission : Energy - Green Paper "A 2030 framework for climate and energy policies"

"GREEN PAPER (Brussels, 27.3.2013 )
A 2030 framework for climate and energy policies
.......... "

 
プレスリリース / European Renewable Energy Council(EREC),27.03.13
Put the EU on the right track for 2030
"Climate and energy Green Paper: Put the EU on the right track for 2030

The Green Paper launched today by the European Commission kickstarts the debate about EU climate and energy policies for the period 2020-2030. Filling the policy
vacuum from 2020 onwards is crucial in order to reduce both regulatory risk and investor
uncertainty, while at the same time creating jobs, restoring growth and sustaining innovation
through to 2030.
This Green Paper marks the beginning of the very necessary process of establishing post-2020 policies to
lead to a truly sustainable energy future for Europe built on renewables. “The objectives of decarbonisation,
energy security and international competitiveness in the EU will need a 'hat-trick', achieving the three goals
of a combined renewable energy, greenhouse gas and energy efficiency framework for 2030”, said EREC’s
president Rainer Hinrichs-Rahlwes.
“The public consultation which now opens provides an initial basis for the necessary discussion on an
ambitious and binding 2030 renewables target in the context of a holistic climate and energy framework”,
commented Hinrichs-Rahlwes. “This is the kind of long term thinking that is needed from the EU in order to
meet its 2050 decarbonisation commitments, while at the same time stabilising consumer prices. A long
term commitment to renewable energy leads to lower costs and has been shown by the European
Commission to be a 'no-regrets' way forward”, explained Hinrichs-Rahlwes.
“In their discussion at the European Council in May, Heads of States and Governments now need to
provide clear guidance so as to put the EU on the right track for 2030. In particular, they should request a
thorough impact assessment in order to define the best match between targets for renewable energy,
emissions savings and energy efficiency”, concluded Hinrichs-Rahlwes.
.......... "


参考エントリー
EUは、再生可能エネルギー実証プロジェクト合計23件に12億ユーロ(1400億円超)の助成を決定-----ソフトエネルギー、2013/01/18

欧州再生エネルギー評議会 EREC、2030年に再生可能エネルギーで45%を賄う意欲的なプランを提示-----ソフトエネルギー、2011/05/26

[ カテゴリー : 欧州 ]

MEMO
「2.KEY REFERENCE DOCUMENTS
A Roadmap for moving to a competitive low carbon economy in 2050
http://ec.europa.eu/clima/policies/roadmap/index_en.htm
Energy Roadmap 2050
http://ec.europa.eu/energy/energy2020/roadmap/index_en.htm
White Paper: Roadmap to a Single European Transport Area – Towards a competitive
and resource efficient transport system
http://ec.europa.eu/transport/themes/strategies/2011_white_paper_en.htm
Roadmap to a Resource Efficient Europe
http://ec.europa.eu/environment/resource_efficiency/about/roadmap/index_en.htm
Structural reform of the European carbon market: the first report on the state of the
European carbon market in 2012
http://ec.europa.eu/clima/policies/ets/reform/index_en.htm
Making the internal energy market work
http://ec.europa.eu/energy/gas_electricity/internal_market_en.htm
Renewable Energy: a major player in the European energy market
http://ec.europa.eu/energy/renewables/communication_2012_en.htm
European Parliament Resolution on a Roadmap for moving to a competitive low carbon
economy in 2050
http://www.europarl.europa.eu/sides/getDoc.do?type=TA&reference=P7-TA-2012-
0086&language=EN&ring=A7-2012-0033
European Parliament Resolution on the White Paper on a Single European Transport
Area
http://www.europarl.europa.eu/sides/getDoc.do?type=TA&reference=P7-TA-2011-
0584&language=EN&ring=A7-2011-0425
European Parliament Resolution on the Energy Roadmap 2050
http://www.europarl.europa.eu/sides/getDoc.do?type=TA&reference=P7-TA-2013-
0088&language=EN&ring=A7-2013-0035 」-----GREEN PAPER
A 2030 framework for climate and energy policies
より

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EUは、再生可能エネルギー実証プロジェクト合計23件に12億ユーロ(1400億円超)の助成を決定

 EU、欧州委員会(European Commission)は、昨年末に再生可能エネルギー実証プロジェクトに対して合計23件に12億ユーロの助成を決定しました。このプログラムの名前は NER300 funding programmeで、今回決定されたのはバイオマス(フィンランド、イタリア、ポルトガル、フランス、オランダ、スウェーデン[2件]、ドイツ、)、浮体式洋上風力発電(フランス、ポルトガル)、風力発電(スウェーデン、オーストリア)、太陽熱発電(キプロス、ギリシャ[2件]、スペイン)、スマートグリッド(ベルギー)、地熱発電(ハンガリー)、潮流発電(イギリス[2件])、波力発電(アイルランド)、洋上風力発電(ドイツ[2件])という内訳で、内容は調査、実証、新設・運用など様々な内容に対する助成となっています。(参考

 ちなみに、12億ユーロは、今日の参考レートでは、約1千400億円です。プロジェクト一件に対する助成の割合は50%。今回の第一回選定プロジェクトは、再生可能エネルギーに回ったが、第二回には、CCS(二酸化炭素回収貯留)技術に対して2億7500万ユーロが予定されています。

 この助成により、雇用が生まれ、産業が興り、ヨーロッパ全体の技術力の向上にもつながり、それがやがては輸出にもつながる。欧州の希望も感じる手当てだと思いました。


プレスリリース / European Commission(欧州委員会),18/12/2012
Climate action: Commission awards EUR 1.2 billion to kick-start 23 innovative

Dv791028
-----image : 関連記事より

"The European Commission today awarded over €1.2 billion funding to 23 highly innovative renewable energy demonstration projects under the first call for proposals for the so-called NER300 funding programme. Projects will be co-financed with revenues obtained from the sale of 200 million emission allowances from the new entrants' reserve (NER) of the EU Emissions Trading System.

The projects cover a wide range of renewable technologies - bioenergy (including advanced biofuels), concentrated solar power, geothermal power, wind, ocean energy and distributed renewable management (smart grids).
..........
Collectively, the award winning projects will engage several thousands of full-time workers during the construction phase (next 3-4 years). Once operational, about a thousand full-time workers will be engaged for the next 15-20 years to keep the installations running. Positive growth and employment effects are also intended along the supply chain feeding the sector.

NER300 funding will provide up to 50% of the 'relevant costs' of the project, a term in essence meaning the additional costs compared to existing, proven technologies; the rest will be covered by private investment and/or additional national funding. NER300 funding will be made available on an annual basis, based on proven performance (the amount of green energy produced) and the meeting of knowledge-sharing requirements.
.......... "

関連
European Commissio - Climate Action : NER300
/ Questions and Answers on the outcome of the first call for proposals under the NER300 programme(助成決定リストがここに掲載されています。*)
- NER300 - Large-scale Stirling dish power plants with solar to electric efficiency of over

*)当初、助成決定先をドラフト版を参照して書いてしまったので、以下のリストには、太陽熱関連のところと助成金額に混乱があります。暇を見て直します。正確な対象とリストは、上のQ&Aを参照してください。

NER300 - Finance for installations of innovative renewable energy technology and CCS in the EU / First call - Award Decision(NER300第一弾助成決定内容ドラフト版)

EU 再生可能エネルギー実証プロジェクト23件に12億ユーロの助成を決-----EICニュース、 2012.12.18

First call for proposals under the NER300 programme-----EU Business,20 December 2012

Renewables set to get bulk of NER300 funding-----EWEA, 21 Dec 2012

Four CSP projects awarded by EU with €203.3 M under the NER300 programme-----CSP World,19 December, 2012


コメント続き

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日立造船、ノルウェーのStatoil社と Hywind 浮体式洋上風力発電に関する技術提携を発表

 日立造船は、ノルウェーのStatoil社と Hywind 浮体式洋上風力発電に関する技術提携を発表しました。Hywindプロジェクトについては、2009年の当ブログの記事でも紹介しています。

世界初! ノルウェー、フローティング・ウィンドファームの実証実験が始まった!-----ソフトエネルギー、2009/07/02
Ere200906064 -----image(”The world’s first large-scale floating wind turbine is located approximately 12 km south east of Karmoy in Norway at a water depth of about 220 meters.”) : プレスリリース / Siemens,Jun 10, 2009 リリースより *参照元は上記エントリーをご覧ください。

 StatoilHydro社のHywindプロジェクトとは、2009年より2年間行われた浮体式風力発電の実証実験のことです。ノルウェー南西部の北海沖の深度220mの洋上でおこなわれたこの実証実験では、シーメンスの2.3MWの風力発電機が利用されました。そして、周辺の技術をシーメンスとStatoilHydroが共同で開発、送電システムなど洋上風力発電システム全体の技術を、ノルウェー独自の技術として開発するという意欲的な計画でした。

 浮体式の洋上風力発電システムとしては、コスト削減やさらなるブラッシュアップが必要だと思われますが、日本の技術や事情が加わることで、日本近海での実用化が期待されます。


プレスリリース / 日立造船、2012年11月02日
浮体式洋上風力発電に関する技術提携について

121102
-----image(”Statoil社 Kindem上級副社長と当社 澤田機械・インフラ本部長による調印式の様子”) : 同リリースより

" Hitz(日立造船株式会社)は、ノルウェー最大の国営エネルギー企業であるStatoil ASA(所在地:スタヴァンゲル市、以下、Statoil社)と、浮体式洋上風力発電に関する技術提携に合意し、本日、契約を締結しました。

 Statoil社は、世界有数の石油・天然ガス企業であり、40年以上にわたり海洋石油掘削事業に携わり、大型海洋構造物の設置および運用に関する技術力を蓄積しています。同社は海洋石油掘削事業を通じて蓄積された技術力をもとに、世界初の浮体式洋上風力発電プロジェクト「ハイウィンド」の建設に着手しており、ノルウェー南西部の北海沖(水深約200m)に既に1基の洋上風車(平成21年完成、2.3MW)を完成させ、多くの実験データを蓄積しています。

 当社は、世界初の旋回式浮体橋「夢舞大橋(平成12年完成)」やGPS波浪計など、浮体構造物の設計・施工に高いノウハウを有しており、洋上風力発電については、平成16年から浮体式洋上風力発電の開発に携わっております。本年には民間5社および日本気象協会と洋上風力発電の事業化に向けての研究会を発足させるなど、洋上風力発電事業の研究開発に積極的に取組んでおりますが、本技術提携によって洋上風力発電の研究開発を更に加速していく所存です。 
.......... "

関連
Statoilと日立造船㈱が浮体式洋上風力発電分野で技術提携-----駐日ノルウェー王国大使館、11月2日

StatoilHydro inaugurates floating wind turbine-----StatoilHydro,News 2009
 - News 2010 Building on what we know

"Hywind
The world’s first full-scale, floating wind turbine
The Hywind pilot started gathering data off Karmøy near Stavanger last autumn and is now producing at full capacity. One million kilowatt-hours of electricity have already been generated
Hywind has attracted a lot of attention both in Norway and internationally. We have signed a letter of intent with the governor of Maine, USA, to examine the possibility for a medium-sized wind park there. We also have a dialogue with the Scottish authorities about the opportunities for floating wind power in Scotland"

The story about the Hywind demo project

(Statoilasa, 2010/04/28)

追加情報


ノルウェー社が洋上風力発電を国内で展開 日立造船と提携-----日本経済新聞、2014/4/9

" ノルウェーの国営石油会社スタットオイルが日立造船と提携し、国内で洋上風力発電に参入する。風車を海に浮かべる日本に適した方式を採用し、2015年にも着工する。
..........両社は8日、「浮体式」と呼ぶ洋上風力発電の事業化で契約を結んだ。.......... "

関連エントリー
世界初のフローティング方式の風力発電機は2009年にノルウェー、北海地域に設置-----ソフトエネルギー、2007/06/27

世界初! ノルウェー、フローティング・ウィンドファームの実証実験が始まった!-----ソフトエネルギー、2009/07/02

ノルウェー Hywindプロジェクト -浮体式洋上風力発電 Floating wind turbine-----自然エネルギー、2010/12/22

浮体式洋上風力発電 Floating Wind Turbine / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2010/12/24


浮体式洋上風力発電 Floating Wind Turbine 再生可能エネルギーまめ知識


おすすめエントリー
週刊GreenPost 48号 - しなやかな技術研究会 2012/11/12-16日版

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オーストリアで緑藻 を育てる ecoduna 社の世界最大規模の施設が完成

 オーストリアで緑藻 を育てる世界最大規模の施設が完成したとNHKが報じました。緑藻でバイオ燃料なので、最初は太陽燦燦のオーストリアと勘違いしたこともあって、ちょっと調べてみることにしました。

燃料になる藻の大量生産実験始まる-----NHK、10月11日

"バイオ燃料の原料となる藻を持続的に生産する世界最大規模の施設がオーストリア東部に完成し、実用化への鍵となる藻の大量生産を目指す実証実験が始まりました。
.........
10日、開所式が開かれました。式ではさっそく藻を生産する水槽を稼働させ、実証実験が始まりました。
水槽には、藻を育てる縦6メートル、横2メートルのパネルが264枚設置され、藻に最大限の光が当たるよう、太陽の動きに合わせて自動的に向きを変えます。二酸化炭素の供給の方法も工夫し、効率的な光合成を促すことで、1ヘクタール当たりの収穫量を従来の10倍に増やすことができるということで、藻の持続的な生産施設としては世界最大規模になります。
........... "

 興味をもったので、NHKの画面に映った企業のロゴから調べてみると、オーストリアのベンチャー企業、ecoduna社のhanging gardensという、緑藻の生産する施設のことだとわかりました。確かに、スウェーデンのエネルギー企業であるバッテンフォール(Vattenfall)も出資したり、EUもスポンサーになっている研究施設ですが、健康に必要とされる必須脂肪酸のDHAで有名 Omega-3 fatty acids(n-3脂肪酸)の生産施設としての側面が前面に、その他の栄養関係やバイオ燃料関連への応用を実証していく施設としての展開のようです。


ecoduna
/ projects
/ Demo Plant Austria (Phobior) - ecoduna Vattenfall - European Energy Giant Launches Microalgae Production
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-----image : 上記サイトより(flickr : ecoduna's photostream)


 NHKの報道では、「水槽には、藻を育てる縦6メートル、横2メートルのパネルが264枚設置され、藻に最大限の光が当たるよう、太陽の動きに合わせて自動的に向きを変えます。」とあります。このecoduna社のhanging gardens動作の様子は、動画で紹介されていました。

Algae Photo Bio Reactor

(ecoduna, 2010/10/04)

 屋内の温度管理などができるサンルームのような環境で、バイオリアクターが回転し藻の繁茂をを促進するしくみのようです。まずは、健康・栄養産業で商業化を模索し、研究開発を進めて将来は気温の低い地方でも緑藻からのバイオ燃料の生産が可能かどうか研究するといった、方向性でしょうか。


 以前エスクワイヤの記事に以下のようなものがありました。”藻で造る未来のエネルギー。その4つの方法”といったタイトルで、露地で太陽の光燦燦の環境で藻を作る「オープンポンド」、そして今回の屋内のコントロールされた環境での「ハンギングガーデン(懸下栽培槽)」による藻の生産施設です。そのときから興味をもっていたので、施設の場所と具体的な研究内容が少し理解できたのでよかったです。

Top Four Ways Algae Can Fix the Future of Energy-----Esquire,BEST AND BRIGHTEST 2008

".....Open Ponds....Hanging Gardens.....Dark Fermentation.....Synthetic Algae....."


MEMO
Biosprit aus Algen als Alternative zu E10-----franz alt,25.09.2012

Algensprit aus EU-Geld-----EU-Infothek,01.10.2012

"..........
Algentuning in Bruck an der Leitha

Und während unsere Nachbarn fleißig forschen, geht es in Österreich bereits mutig zur Tat. In wenigen Tagen ist es so weit: Ecoduna, ein österreichischer Technologie-Start-up eröffnet die weltweit größte Algenzuchtanlage ihrer Art. „Hanging gardens“ für Mikrooalgen sind nach Angaben der Betreiber des Rätsels Lösung. Dank revolutionärer Technologie wird die Produktion hochwertiger Öle ebenso realisierbar wie die Gewinnung von Biotreibstoffen, einmal mehr ist ein österreichisches Unternehmen Vorreiter bei der Kommerzialisierung innovativer Ideen. Dabei ermöglichen senkrechte Module eine Produktionsmenge von 15 Tonnen Biomasse. Die Algen legen dabei 42 km in nur wenigen Tagen zurück, bis sie reif für die Ernte sind und weiter verarbeitet werden können. Gemeinsam mit internationalen Partnern soll die Technologie rund um die Algen weiter entwickelt werden. Angesichts der 400.000 Algensorten, von denen unzählige noch so gut wie überhaupt nicht erforscht sind, wartet ein ordentliches Pensum auf die Spezialisten.
.......... "

Hanging Gardens of Metropolis-----adfutura,2012/08/17

Hanging Gardens of Metropolis-----Innovation Management,2012/07/11


コメント続き
 ”オープンポンド”の藻の繁殖施設としては、以下のエントリーをご覧ください。

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アルストム Alstom、潮流発電の Tidal Generation Limited (TGL) 社をロールスロイス社から取得

 フランスの発電事業などを手がけるアルストム Alstomは、潮流発電の Tidal Generation Limited (TGL) 社をロールスロイス社から取得したと発表しました。潮流発電の Tidal Generation Limited (TGL) 社は、スコットランドの欧州海洋エネルギーセンター European Marine Energy Centre (EMEC) の海洋エネルギー開発用のテストサイトにおいて、2010年9月より500kWの潮流発電装置のテストを行い。合計100MWhの発電を行い、同センターの行った初めての商用電源網への連系の初めてのケースとなった実績をもっています。このEuropean Marine Energy Centre (EMEC)での実証実験は、今後1MW機の開発へと駒を進める予定です。これにより、本格的な潮流発電機の開発へとつなげることが期待されています。

 海底で巨大なプロペラを回す潮流発電機に関しては、その実現性について若干の疑問を持っていましたが、今回の Tidal Generation Limited (TGL) 社のものは、一定の実証も済ませ、さらに大型の実証機を稼動させる段階に到達しています。
 さらにフランスの発電、送電、鉄道インフラの世界で大企業たる地位を確保しているアルストム傘下に加わったということは、潮流発電に積極的な発言が目立ち始めたフランスの海洋エネルギー開発において、その活躍が期待され、これまでの動きが評価されているということですから、1MW機の実証試験への興味が湧いてきます。

プレスリリース / Tidal Generation Limited,25 September 2012
Rolls-Royce, the global power-systems company, today announced the sale of Tidal Generation Limited (TGL) to Alstom

"・Innovative Tidal Stream Power Generation Project First to Supply 100MWh to Scottish Grid
・Demonstrates Rolls-Royce Commitment to Developing Next Generation of Cleaner Energy Solutions

Rolls-Royce, the global power systems company, has achieved a significant milestone in the deployment of tidal energy technology with confirmation that its prototype tidal turbine, located subsea off the Orkney Islands, Scotland, has successfully generated and fed over 100 megawatt hours (MWh) of electrical power into the national grid.

Harnessing the reliable and predictable energy of tidal streams, the 500 kilowatt (kW) tidal turbine prototype was designed and built by Rolls-Royce wholly owned subsidiary Tidal Generation Limited.

Robert Stevenson, Rolls-Royce, Vice-President – Power Ventures said: “Rolls-Royce has injected its world-class engineering expertise and incubation processes to deliver this innovative renewable energy project. Reaching the 100 megawatt hours milestone highlights the significant potential of cleaner, greener tidal power as part of a diversified UK energy mix. Having proven the capability of tidal energy, Rolls-Royce is well placed to meet any future demand with larger, more efficient technology on a commercial scale.”

As a reliable and predictable energy source, deep water tidal stream power generation could make a valuable contribution to meeting the electricity demands and carbon emissions reduction objectives of many industrialised nations, including the UK, Canada, Australia and the U.S.A. For example, Rolls-Royce tidal technology could generate up to 30TWh (terawatt-hours) of UK electricity, equivalent to around 7.5 per cent of existing UK electricity needs or enough to power 3 million homes.

Harnessing the Energy of Tidal Streams

 Installed as part of the Deep-Gen III project, co-funded by the UK government-backed Technology Strategy Board, the Rolls-Royce prototype tidal turbine is currently deployed at the European Marine Energy Centre’s (EMEC) offshore test site off the Orkney Islands, Scotland. It is the first EMEC located project to both receive Renewable Obligation Certificates and to reach 100 MWh of supply to the grid.

The tidal unit’s three-bladed turbine is attached by a tripod to the seabed and can operate, fully submerged at water depth of 40 meters. Its innovative design allows the turbine to continually rotate to face the incoming tide at an optimal angle. In addition, the turbine unit is semi-buoyant and can be easily towed to and from the point of operation, minimising installation and maintenance costs by avoiding the need for specialist vessels.

Neil Morgan, Head of Energy at the Technology Strategy Board said: “This is a significant milestone for the UK marine renewables industry. The UK is well-placed to exploit tidal stream energy resources and, if commercialised on a large scale, this technology could be an important part of the renewable energy mix we’ll need in the future, and could create jobs and exports for the UK.”

As part of the Energy Technologies Institute funded ReDAPT (Reliable Data Acquisition Platform for Tidal) consortium project, Rolls-Royce is currently building a 1MW tidal turbine demonstration unit that will be deployed in mid-2012 at EMEC in Orkney. The project will deliver detailed environmental and performance information never before achieved at this scale in real sea conditions. Rolls-Royce is also working with a number of developers in advancing demonstration arrays, systematic arrangements of turbines, which will lead to large scale commercial deployment.
.......... "

関連
Alstom intends to acquire Tidal Generation Ltd from Rolls-Royce-----Alstom,25/09/2012

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-----image(上-”Tidal turbine installation”、下2点も) : 上記リリースより-----
Oceantidalturbinecutawayenglish
Oceantidalturbineinstallationsea

"Alstom has signed an agreement with Rolls-Royce to acquire Tidal Generation Limited (TGL), a wholly owned subsidiary of Rolls-Royce Plc, specialised in the design and manufacture of tidal stream turbines. Alstom’s acquisition of TGL is expected to be completed within the next few months, subject to closing conditions.

TGL is at the forefront in the design, development and manufacture of tidal stream turbines which capture and convert the energy of tidal streams to generate electrical power. TGL’s first 500kWe unit was successfully installed at the European Marine Energy Centre (EMEC) at Orkney in Scotland. It generated and fed into the grid over 250MWh of electricity – enough power to supply the equivalent of 300 homes - averaging 12 hours of operation each day.

This acquisition reinforces Alstom’s position in renewable power as the company with the broadest and most complete range of products and systems, from hydro to wind, geothermal, biomass and solar. It will complement Alstom’s on-going research and development activities on ocean energies that are based in Nantes, France. It gives Alstom the opportunity to build a complete portfolio of tidal products and technologies which is necessary to cover the wide range of site conditions and to meet all customer needs.

TGL, which is based in Bristol, UK and employs 29 people, will benefit from Alstom’s experience in the energy industry, its global presence in 100 countries and its integrated offer including power generation and transmission.

TGL was the first EMEC located project to receive UK Renewable Obligations Certificate. As part of the Energy Technologies Institute commissioned and co-funded ReDAPT (Reliable Data Acquisition Platform for Tidal) consortium project, TGL’s 1MW tidal turbine will be installed in EMEC’s water by the end of 2012 and will be tested in various operational conditions off Orkney over a two-year period. Detailed environmental and tidal stream information will be measured to help the marine renewable industry understand the challenges that must be addressed for tidal technology to be developed on a commercial scale.

“With this acquisition, Alstom strengthens its position in a promising market and complements an already large offer of cutting-edge renewable energy technologies” said Jérôme Pécresse, President of Alstom Renewable Power. “This new step sets Alstom as a leader in ocean energies, with its Haliade™ 150 offshore wind turbine and its stake in AWS Ocean Energy Ltd, Scotland’s pioneering company in the wave energy, with whom we will provide wave devices for the world's largest wave farm off the coast of Orkney in Scotland. We now intend to be rapidly in a position to participate to pilot farms projects and develop a tidal turbine commercial offer” added Jérôme Pécresse.
.......... "

Rolls-Royce signs agreement to sell Tidal Generation Limited to Alstom-----Rolls-Royce,25 September 2012

French firm signs deal to buy Bristol tidal energy company-----This is Bristol, September 26, 2012

Energy Technologies Institute : Marine

"ReDAPT(Reliable Data Acquisition Platform for Tidal)
ETI Investment £12.6m
Date announced January 2009
Completion date Summer 2014

Project Partners
Rolls-Royce
Tidal Generations
EMEC
E-ON
EDF Energy
Garrad Hassan
PML (Plymouth Marine Laboratory
The University of Edinburgh
Overview
One of the key developments of the marine energy industry in the UK is the demonstration of near commercial scale devices in real sea-state conditions. Project ReDAPT will install an innovative 1MW tidal generator at the
European Marine Energy Centre in Orkney. The project will test the performance of the tidal generator in different operational conditions. Its aim is to increase public and industry confidence in tidal turbine technologies by providing a wide range of environmental impact and performance information, as well as demonstrating a new, reliable turbine design."

追加情報
Alstom improves the performance of its tidal energy solutions with Oceade™ 18 – 1.4MW-----Alstom,01/10/2014

勝者GEも壮絶な痛み分け アルストム争奪戦に決着-----ダイヤモンドオンライン、2014年7月2日

"..........
買収はガスタービン事業のみにとどめ、「送配電」「再生可能エネルギー(洋上風力・水力)」「蒸気タービン・原子力」の3事業で、アルストムと折半出資の合弁会社を設立する新提案
.....
本当の勝者は仏政府
.......... "


参考エントリー
イギリス、スコットランド、2020年までに1.6GW規模の海洋エネルギー開発を行うプロジェクトを正式にスタート-----ソフトエネルギー、2012/08/21

欧州海洋エネルギーセンター European Marine Energy Centre(EMEC) / 情報のまとめ-----ソフトエネルギー、2012/03/14

洋エネルギー開発の中心地から スコットランド EMEC / YouTubeから-----自然エネルギー、2012/01/17

川崎重工、海洋エネルギー開発、潮流発電システム開発に着手-----ソフトエネルギー、2011/10/21

[  カテゴリー : 潮汐力・海流など海洋エネルギー  ]


おすすめエントリー
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欧州風力エネルギー協会(EWEA)、EU圏の風力の設備容量が累計100GWに達したと発表

  欧州風力エネルギー協会 European Wind Energy Association(EWEA)がまとめたところによると、EU圏の風力の設備容量が累計100GWに達したととのことです。同時に公開されたグラフを見ると、1995年の統計開始から、累計50GWに達するまで、2007年までの、12年が必要であったのに、残りの50GWを積み増すのにたった、5年しかかかっていないことがわかります。風車も大型化し、効率よく配置できるようになったことがわかります。

 100GWは、日本的表現では容量1億キロワットに相当し、5700万世帯分の電力消費量をまかなうことができるとのことです。仮に1基を2.5MWとすると4000基に相当します。また、原子炉の39基分、石炭火力発電所62基分、ガス火力発電所にして52基分に相当するそうです。

 また同時に公開された、トップ10の風力発電所ランキングリストでは、

No.1 Fantanele and Cogealac(Romania) 600MW(GE 2.5MW機*240基)
No.2 Whitelee(UK) 539MW(Siemens 2.5MW機*215基)
No.3 Viking(UK) 371MW(Siemens 3.6MW機*103基)

 となどが発表されました。リーマニアにあるFantanele and Cogealac風力発電所が地上としては、最大規模と初めて知りました。


プレスリリース / European Wind Energy Association(EWEA),27 September 2012
EU reaches 100 GW wind power milestone

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-----image(”Cumulative wind power installations in the EU (GW)”) : 同リリースより

"The European Union has passed the milestone of 100 gigawatt (GW) of installed wind power capacity, according to the European Wind Energy Association (EWEA).
100 GW of wind power can generate electricity over a year to meet the total consumption of 57 million households, equivalent to the power production of 39 nuclear power plants.
It took the European wind energy sector some twenty years to get the first 10 GW grid connected. It only needed 13 years to add an additional 90 GW. Half of the total European wind power capacity has been installed over the past six years.

"It would require burning 72 million tonnes of coal annually in coal fired power plants to match Europe's annual wind energy production. Loading that amount of coal on trains would require 750,000 wagons with a combined length of 11,500 kilometres - the distance from Brussels to Buenos Aires, Argentina," said Christian Kjaer, CEO of EWEA.

"Despite only utilising a tiny fraction of Europe's vast domestic wind energy resources, wind power is having a substantial impact on Europe's energy security and environment, and benefits us hugely in creating green jobs and technology exports", said Kjaer.

Recent wind turbine installations contributing to the 100 GW milestone include:

•Anholt offshore wind farm, 400 MW developed by DONG off the coast of Denmark;
•Linowo, 48 MW developed by EDF Energies Nouvelles Polska in Poland;
•Ausumgaard, 12 MW developed by a private landowner in Denmark (west Jutland);
•Akoumia, 7.2 MW developed by Greek power company PPCR on the island of Crete.

For a list of Europe's largest onshore wind farms see here.
[ http://www.ewea.org/fileadmin/ewea_documents/
documents/publications/statistics/
Ten_biggest_wind_farms_in_Europe.pdf ]

2012_ten_biggest_eu_windfarms
-----image(”a list of Europe's largest onshore wind farms”) : 同リリースより
..........
100 GW of wind power can produce the same amount of electricity over a year as:

• 62 coal power plants, or
• 39 nuclear power plants, or
• 52 gas power plants.

To produce the same amount of electricity as 100 GW of wind turbines in a year you would have to:

• Mine, transport and burn 72 million tonnes of coal, at a cost of €4,983 million, and emit 219.5 Mt of CO2, or
• Extract, transport and burn 42.4 million cubic meters of gas, at a cost of €7,537 million, and emit 97.8 Mt of CO2.
.......... "

関連
EU reaches 100 GW wind power milestone----- Global Wind Energy Council(GWEC),27 September 2012

EU風力発電、容量1億キロワットに-----日本経済新聞、2012/9/27


参考エントリー
米オレゴン州に日本企業も参画し845MWのShepherds Flat風力発電所が完成-----ソフトエネルギー、2012/09/26

世界風力エネルギー協会 GWEC、リポート Global Wind Statistics 2011 を公開。全世界では、+21%-----ソフトエネルギー、2012/02/13


おすすめエントリー
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東大とオーストリア・ヨハネスケプラー大学のグループ、世界最薄かつ最軽量の有機太陽電池の実現に成功

 東京大学、電気系工学専攻 染谷隆夫教授、関谷毅准教授およびオーストリア・ヨハネスケプラー大学の共同研究チームは、厚さ1.4μmという極薄の高分子フィルム上の上に、有機溶剤にp型半導体とn型半導体をブレンドして溶解したインクを用いて有機半導体薄膜を均一に形成するプロセス技術を確立、高効率な有機太陽電池を作製することに成功しました。この成果は、Nature Communications誌のオンライン版で公開されました。

Ultrathin and lightweight organic solar cells with high flexibility-----Nature Communications,03 April 2012

 この有機太陽電池は、自在に曲げることも、ゴム基板上へ貼り付けることで、伸縮自在な太陽電池を作ることも可能です。
曲げ半径35ミクロンに折り曲げても、エネルギー変換効率 4.2%を維持しつつ機械的にも壊れないということです。実際に人間の髪の毛(半径は100ミクロン程度)に巻きつけることもできるといいます。300%伸縮させても電気的・機械的な特性が劣化しない伸縮自在な太陽電池が実際に作られました。ここから、薄いフィルム状の太陽電池が私たちの身近なところで活躍し、または宇宙空間で折りたたんだ太陽電池膜を展開し宇宙船などで利用するなど、その画期的な製品としての特長を生かした未来も想起できます。

 この有機太陽電池1gあたりの発電量は10Wに相当し、この値はあらゆる太陽電池と比較しても最軽量、最薄、最柔軟な太陽電池だということですから、太陽電池が直面する材料の資源的な制約にも解決の目処がたつ可能性もあります。
 当面の実用化は、その特性から携帯や小型機器の電源などのエネルギーハーベストの分野での実用化が図られていくのでしょう。そして、その先の未来には、次世代の太陽電池を利用した新しい暮らし方も待っている可能性もあります。期待しましょう。
 
プレスリリース / 東京大学大学院工学系研究科 、科学技術振興機構 、2012/04/04
世界最薄かつ最軽量の有機太陽電池の実現に成功:電気系工学専攻 染谷隆夫教授、関谷毅准教授 / 世界最薄かつ最軽量の有機太陽電池の実現に成功(PDF)

120404_someya_solarcells1
-----image(”独自に開発した有機薄膜成膜技術を用いることで極薄プラスティックフィルム(厚み 1.4 マイクロメートル)上に高効率な有機太陽電池を作製することに成功しました。薄く柔らかいため、ゴム基板上へ貼り付けることも可能です。その結果、伸縮自在な太陽電池を実現できました。(a)太陽電池の断面模式図。(b)細さ 35 マイクロメートルの直径を持つ髪の毛に有機太陽電池を巻き付けた写真。(c)有機太陽電池を伸縮自在なゴム基板上に貼り付けて、圧縮歪みをかけた写真。(d)ゴム基板上においた有機太陽電池を先の細いガラスパイプで下から引き延ばした写真。(e)ゴム基板上においた有機太陽電池の電子顕微鏡写真。”) : 同リリースより

" 研究成果の概要 有機半導体を用いた太陽電池は、印刷手法など液体プロセスによって高分子フィルムの上に容易に製造できるため、大面積・低コスト・軽量性を同時に実現できると期待されています。しかし、ガラス基板上と同程度の高エネルギー変換効率を有する有機太陽電池を柔軟性に富む薄膜の高分子フィルム上に液体プロセスを用いて作製することは困難であり、その解決策が求められていました。 東京大学大学院工学系研究科の染谷教授や関谷准教授らは、有機溶剤に p型半導体とn型半導体をブレンドして溶解したインクを用いて、厚さ 1.4 マイクロメートルという極薄の高分子フィルムに、有機半導体薄膜を均一に形成するプロセス技術を開発し、世界で最薄かつ最軽量の有機太陽電池を高分子フィルム上に作製することに成功しました(図1)。この有機太陽電池 1g あたりの発電量は 10W に相当し、この値はあらゆる太陽電池と比較しても最軽量、最薄、最柔軟な太陽電池です(図2)。また、この超薄型の有機太陽電池は、曲げ半径35ミクロンに折り曲げても、エネルギー変換効率 4.2%を維持しつつ 機械的にも壊れません。さらに、この薄型有機太陽電池を応用して、300%伸縮させても電気的・機械的な特性が劣化しない伸縮自在な太陽電池を実現しました。 太陽電池の超軽量化・超薄型化に達成されたことにより、今後、太陽電池の携帯用情報通信機器への応用や、身に着けても重さを感じさせないヘルスケアや医療用デバイス用の電力供給源など新たな用途が拡大するものと期待されます。本成果は、4月4日午前0時(日本時間)に Nature Communications 誌のオンライン版で公開されました。 .......... 今後の展開  太陽電池の超軽量化・超薄型化に達成されたことにより、今後、太陽電池の携帯用情報通信機器への応用が促進されると期待されます。また、このような軽量・薄型の有機太陽電池をコンパクトに詰め込み、宇宙に打ち上げてから大きく広げて使う電力供給源、身に着けても重さを感じさせないヘルスケアや医療用デバイス用の電力供給源など新たな用途が拡大するものと期待されます。

(参考) 本研究は、独立行政法人科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業(ERATO)の研究領域「染谷生体調和エレクトロニクス」(研究総括:染谷隆夫 東京大学 教授、バイオ印刷グループリーダー関谷毅 東京大学 准教授)、ヨハネスケプラー大学リンツ校(Martin Kaltenbrunner 博士、Siegfried Bauer 教授、Niyazi Serdar Sariciftci 教授)との共同研究として行われました。

120404_someya_solarcells2
-----image : 同リリースより
.......... "

関連
東京大学工学系研究科 電気電子工学専攻 物理工学専攻染谷・関谷研究室

科学技術振興機構(JST)

JKU-Forscher entwickeln leichteste Solarzellen der Welt-----Johannes Kepler Universitat,04.04.2012

東大、世界最薄/最軽量級の有機薄膜太陽電池の開発に成功-----マイナビニュース、2012/04/06

Ultrathin Solar Cells for Stretchable Applications-----Photonics.com, April 6, 2012

参考
世界初、滅菌できる柔らかい有機トランジスタの作製に成功-----東京大学、科学技術振興機構、平成24年3月7日

"体内に埋め込めるデバイス開発に道
研究成果の概要
国立大学法人 東京大学(総長 濱田 純一)大学院工学系研究科の染谷 隆夫 教授[付記1]と関谷 毅 准教授を中心とした研究チームは、独立行政法人 科学技術振興機構(理事長 中村 道治)の課題達成型基礎研究の一環として、高温の滅菌プロセスに耐え得る柔らかい有機トランジスタ注1)を高分子フィルム上に作製することに世界で初めて成功しました。
.......... "

東京大学 工学部ガイド : 染谷隆夫教授 電気電子工学科

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