NEDO、山形県酒田港で約15kWの空気タービン式波力発電の実証試験を開始

 NEDOは、海洋エネルギー発電技術の研究開発プロジェクトを実施しています。そうしたプロジェクトの一つに、2011年度から開始された三菱重工鉄構エンジニアリングの空気タービン式(振動水柱型空気タービン方式)波力発電システムの実証研究があります。現在の開発会社は、エム・エムブリッジとなって引き継がれています。
 今回、この空気タービン式波力発電システムが山形県酒田港の護岸に据えつけられ、実証試験が開始されました。設置されたシステムは、最大15kW級の規模で半年程度の実証試験が予定されています。以前の情報については、以下の記事をご覧ください。

三菱重工鉄構エンジニアリング、振動水柱型空気タービン方式の波力発電システムの実証研究を開始-----ソフトエネルギー、2011/11/18

 山形県酒田港の護岸に据えつけられた空気タービン式波力発電システムは、振動水柱型空気タービン方式といわれる、波の振動を空気の流れに変換(一次変換)した後、空気の流れによってタービンを回転することで発電(二次変換)するシステムです。具体的には「空気室」と呼ばれる空気の出入りのための穴が空いている構造物を設置し、空気室内の水面が上下することによって、その穴から波の上下に合わせた空気の流れが発生します。その流れを用いて、タービンを回転させ発電機を動かし発電するというものです。
 海外での開発事例が複数あり、実証研究では先行されています。今回のNEDOの実証実験では、実際に護岸に設置し評価を行い、事業化に向けた次のステップをさぐるものです。また、更なる大出力化を目指し、波力発電システムの実現につなげること、既存の防波堤などに後付けが可能なシステムとして建造・設置コストの低減化を目指すことが目的として掲げられています。

 以前のコスト的な目標は、「2015 年までに1kWh 当たりの発電単価を40円以下に抑える」とされていましが、NEDOは、別に実施されている海洋エネルギーの開発システムにおいて、「将来の系統電力への接続を見据え、1キロワット時当たり20円以下を目指す次世代技術の開発も進む」という内容の報道もあります。

 今回の空気タービン式(振動水柱型空気タービン方式)波力発電システムの実証実験の期間が半年と短いことが気になります。せっかく設置するのですから、1年は利用してほしいです。
 確かに、振動水柱型空気タービン方式としては、海外の事例に先行されている感は以前からありましたが、個人的には、国内での開発を継続し、コストやメンテナンスの確立し、国産化していただきたいシステムです。

 半年後からのより詳細なデーターの公表に期待しています。

プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、2015年4月17日
山形県酒田港で波力発電の実証試験を開始
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-----image[”今回設置した波力発電システム(山形県酒田港)”] : 上下とも 同リリースより-----
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" 空気タービン式波力発電システムの実用化を目指す

 NEDOは、海洋エネルギー技術研究開発プロジェクトの一環として空気タービン式波力発電システムを開発、山形県酒田港の護岸にて実証試験を開始しました。
 波力発電システムの実用化につなげるとともに、既存の防波堤や護岸などに取付け可能なシステムとして建造・設置コストの低減化を目指します。

1.概要
 海洋エネルギー(海洋温度差、波力、潮力、海流等)発電技術は、欧米を中心として活発な技術開発が行われており、地球温暖化対策として注目されていると共に、今後の市場の拡大が期待されています。これまでも大学を中心とした研究開発が進められており、中でも波力発電は1980年代から研究開発や実証試験が実施されてきました。しかし、事業採算性を有した事業として自立するに至っておらず、発電効率及び設備の耐久性の、より一層の向上、監視システム及び制御システムの高度化などが必要な状況です。
 NEDOは、2011年度から海洋エネルギー発電技術の研究開発プロジェクトを実施しており、開発した空気タービン式波力発電システムについて、山形県酒田港の実海域で実証試験を開始します。この発電システムは、護岸に設置した振動水柱型空気タービン方式の発電装置です。本実証試験では、最大15kW級の規模で半年程度の実証試験を予定しております。これにより、実海域での本発電システムの評価を行い、事業化に向けた更なる大出力化を目指し、波力発電システムの実現につなげると共に、既存の防波堤などに後付けが可能なシステムとして建造・設置コストの低減化を目指します。

2.実証システムの内容
 振動水柱型空気タービン方式の波力発電システムとは、.......... "

関連
エム・エムブリッジ / 2012年1月5日 高効率波力発電システムの実証研究に着手(PDF)

"三菱重工鉄構エンジニアリング、2011/11/15 高効率波力発電システムの実証研究に着手(PDF)"

波に乗れるか!?波力発電、実用化の期待高まる―コスト・安全対策がカギ-----ニュースイッチ、2016年01月05日

"..........NEDO、1kW時当たり20円以下目指す.........."


参考エントリー
ヴォイス・ハイドロ Voith Hydro、スペインのMutriku港に300KW振動水柱型(OWC)波力発電所を開所-----ソフトエネルギー、2011/07/11

豪Oceanlinx社、シドニーで波力発電所建設計画が本決まり、波力利用の実用化に向けて動きだした-----ソフトエネルギー、2009/02/27

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NEDO、新たに海洋エネルギーに関する開発・研究の4プロジェクトを採択

 NEDO 新エネルギー・産業技術総合開発機構は、海洋エネルギーに関する開発・研究の4プロジェクトを採択しました。NEDOは、2011年度から海洋エネルギー技術研究開発プロジェクトを実施してきました。今回4件を採択された、海洋エネルギーの実証研究は、2016年以降の事業化時に発電コスト40円/kWh以下の実現など具体的に目標とした実海域における、海洋エネルギー発電システムの実証研究となります。

東芝、IHI、東京大学、三井物産戦略研究所、新方式水中浮体方式による海流発電システムの開発に着手-----ソフトエネルギー、2011/11/29

 日本の海洋エネルギー開発は、本年7月に政府の総合海洋政策本部が、海洋再生可能エネルギー実証フィールドを決定、実際に海洋を舞台にして実証機を運用する段階へと進むことが期待されます。今回採択された4件は、

●海洋エネルギー発電システム実証研究-----2016年以降の事業化時に発電コスト40円/kWh以下の実現を目標とした実海域における、海洋エネルギー発電システムの実証研究。

 1 垂直軸直線翼型潮流発電
 離島周辺や沿岸部の海域において、潮流の方向に合わせて向きを変える必要がなく低速から回転する垂直軸直線翼と、低回転で効率よく発電する発電機を組み合わせた小型潮流発電システムの実証研究。
 共同研究予定先 大島造船所、サイエンスリサーチ

 2 水中浮遊式海流発電
 海底から係留した発電装置を海中に浮遊させ、黒潮等の海流によって発電する海流発電システムの実証研究。なお、本テーマは2011年度から実施してきた「次世代海洋エネルギー発電技術研究開発」での研究開発成果を活かした実証研究に着手するもの。
 共同研究予定先 IHI、東芝

●次世代海洋エネルギー発電技術研究開発-----2020年以降の事業化時に発電コスト20円/kWh以下の実現に向け、次世代海洋エネルギー発電の発電性能や信頼性向上等に資する要素技術の開発。
 1 リニア式波力発電
 波のうねりによる上下運動を最大限に利用できるリニア式波力発電システムの開発。
 委託予定先 釜石・大槌地域産業育成センター、東京大学、東北大学、横浜国立大学、海上技術安全研究所

 2 橋脚・港湾構造物利用式潮流発電
 海峡、瀬戸域において、橋脚や護岸、防波堤等の既設の港湾構造物を活用した潮流発電システムの開発。
 委託予定先 中国電力、鶴学園広島工業大学

 発表によると、従来の事業数は、13テーマとなり、今回、新たに4テーマが採択とのことです。全17プロジェクトについては、後日調べてみたいと思います。


プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、2014年12月25日
海洋エネルギー発電の実現に向け、研究開発を拡充・加速 - 潮流や海流、波力など、新たに4テーマを採択

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-----image(”開発テーマのイメージ図”) : 同リリースより

" NEDOは、世界でまだ実用化されていない海洋エネルギー発電について、潮流や海流、波力など、新たに4テーマを採択します。
 これにより、実海域における実証研究と発電性能や信頼性の向上、発電コストの低減等に関する要素技術の研究開発を拡充・加速し、海洋エネルギー発電を実現するとともに、海洋エネルギー産業の新規創出、エネルギーセキュリティーの向上を目指します。

1.概要
 海洋エネルギー(海洋温度差、波力、潮力、海流等)発電技術は、欧米を中心として活発な技術開発が行われており、地球温暖化対策として注目されていると共に、今後の市場の拡大が期待されています。これらの海洋エネルギー発電技術は、これまでも大学を中心とした研究開発が進められており、一部の潮汐力発電が実用化されたものの、事業採算性を有した事業として自立するに至っておらず、発電効率及び耐久性のより一層の向上、監視システム及び制御システムの高度化などが必要です。
 NEDOは、海洋再生可能エネルギーの利用促進と共に、海外市場をリードする技術の創出や国内のCO2大幅削減への寄与などを目指し、2011年度から海洋エネルギー発電技術の研究開発事業を実施しています。今回、世界でまだ実用化されていない海洋エネルギー発電について、従来の事業(13テーマ)と並行して、潮流や海流、波力など、新たに4テーマを採択します。
 これにより、実海域における実証研究と発電性能や信頼性の向上、発電コストの低減等に関する要素技術の研究開発を拡充・加速し、海洋エネルギー発電技術を実現するとともに、海洋エネルギー産業の新規創出、エネルギーセキュリティーの向上を目指します。

2.研究開発テーマ及び共同研究・委託予定先一覧
<海洋エネルギー発電システム実証研究>
2016年以降の事業化時に発電コスト40円/kWh以下の実現を目標とした実海域における、海洋エネルギー発電システムの実証研究を行います。

[1]垂直軸直線翼型潮流発電
 離島周辺や沿岸部の海域において、潮流の方向に合わせて向きを変える必要がなく低速から回転する垂直軸直線翼と、低回転で効率よく発電する発電機を組み合わせた小型潮流発電システムの実証研究を行います。
【共同研究予定先】
 株式会社大島造船所、サイエンスリサーチ株式会社

[2]水中浮遊式海流発電
 海底から係留した発電装置を海中に浮遊させ、黒潮等の海流によって発電する海流発電システムの実証研究を行います。なお、本テーマは2011年度から実施してきた「次世代海洋エネルギー発電技術研究開発」での研究開発成果を活かした実証研究に着手するものです。
【共同研究予定先】
 株式会社IHI、株式会社東芝

<次世代海洋エネルギー発電技術研究開発>
 2020年以降の事業化時に発電コスト20円/kWh以下の実現に向け、次世代海洋エネルギー発電の発電性能や信頼性向上等に資する要素技術の開発を行います。

[1]リニア式波力発電
 波のうねりによる上下運動を最大限に利用できるリニア式波力発電システムの開発を行います。
【委託予定先】
 公益財団法人釜石・大槌地域産業育成センター、国立大学法人東京大学、国立大学法人東北大学、国立大学法人横浜国立大学、独立行政法人海上技術安全研究所

[2]橋脚・港湾構造物利用式潮流発電
海峡、瀬戸※域において、橋脚や護岸、防波堤等の既設の港湾構造物を活用した潮流発電システムの開発を行います。
【委託予定先】
 中国電力株式会社、学校法人鶴学園広島工業大学

【用語解説】
※ 瀬戸:狭い海峡
.......... "

関連
長崎発潮流発電プロジェクトがNEDO事業に採択-----長崎県、2014年12月26日

NEDOによる「海洋エネルギー技術研究開発」の共同研究予定先として-----東芝、2014年12月25日

"..........
IHIと東芝は、国立大学法人東京大学及び株式会社三井物産戦略研究所と共に、2011年度からNEDOの委託を受けた「海洋エネルギー技術研究開発-次世代海洋エネルギー発電技術研究開発(水中浮遊式海流発電)」の研究開発を実施してきました。今回、この成果を活かした実証研究への取り組みを開始します。
.......... "

「海流発電システム」の実証研究を開始 ~NEDOによる「海洋エネルギー技術研究開発」の共同研究予定先として-----IHI、2014年12月25日

"..........IHIと東芝は、国立大学法人東京大学及び株式会社三井物産戦略研究所と共に、2011年度からNEDOの委託を受けた「海洋エネルギー技術研究開発-次世代海洋エネルギー発電技術研究開発(水中浮遊式海流発電)」の研究開発を実施してきました。今回、この成果を活かした実証研究への取り組みを開始します。.........."


関連エントリー
静岡の協立電機ら、越波(えっぱ)式波力発電機の実証機製作に向けて動き出す-----ソフトエネルギー、2014/09/17

佐賀県、三井海洋開発、“世界初” 浮体式潮流・風力ハイブリッド発電[skwíd](スクウィッド)発表-----自然エネルギー、2013/05/16-----(続報 2013/10/16

NEDO、海洋エネルギー技術研究開発の追加分、波力および潮流発電4件の実施体制を発表-----ソフトエネルギー、2012/10/04

川崎重工、海洋エネルギー開発、潮流発電システム開発に着手-----ソフトエネルギー、2011/10/21

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、潮流・海流、波力、海洋温度差などの海洋エネルギー発電システムなどの海洋エネルギー開発の実証研究実施体制を発表-----自然エネルギー、2011/10/21


参考エントリー
浮体式洋上風力、海流、潮流発電、そしてOTECなど、今後のわが国の海洋エネルギー開発フィールドと案件が決まった-----ソフトエネルギー、2014/07/22

波力・潮流・潮汐・海洋温度差発電のカタログ 海洋エネルギーは次代を担う!

・Twilog @greenpost : #renewjapan #renewmarine(日本の再生可能エネルギー関連情報)

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新潟県、粟島沖で日大理工学部の小型プロトタイプ潮流発電機の実証実験を共同実施

 新潟県は、海洋再生可能エネルギー実証フィールドに選定された粟島の粟島浦村沖において、低流速でも発電可能な浮体式潮流発電装置の小型プロトタイプを同海域に設置し、発電性能、防水性や強度等を検証する実証試験を10月28日から~31日までの4日間実施しました。この潮流発電機の小型プロトタイプは、3m×3mのスチール製の浮体に据付られた、水中で回転する50cm×50cmの可変ピッチ式アルミ製水車と定格30W(最大100W)の発電機から構成された実海域でテストされる実証用第一号となるものです。

 新潟県粟島浦村沖は、国(内閣官房総合海洋政策本部事務局)が公募していた海洋再生可能エネルギー実証フィールドに7月に選定されました。小型プロトタイプ向け実証フィールドとしての選定で、浮体の上で、風力、海中で潮流、さらに浮体上に太陽光発電も行うというハイブリッドタイプの実証試験が計画されています。

浮体式洋上風力、海流、潮流発電、そしてOTECなど、今後のわが国の海洋エネルギー開発フィールドと案件が決まった-----ソフトエネルギー、2014/07/22


 新潟県は、昨年末に粟島浦村、粟島浦漁業協同組合及び新潟県海洋エネルギー研究会とともに、日本大学理工学部と、海洋再生可能エネルギーの利活用に向けた取組みに関する共同研究協定を結びました。海洋再生可能エネルギーの研究開発、漁業や地域産業への利活用、関連した産業・人材の育成を行うとしています。
 今後、平成28年までに、実機の十分の一スケールとなる、1m×1mの可変ピッチ式アルミ製水車(定格150W)による実証を行う予定です。


新潟県 / 2014年10月21日
海洋エネルギー導入実証試験が行われます
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-----image : 上下とも同リリース「海洋エネルギー導入実証試験(PDF)」より-----
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" 粟島浦村沖の「海洋再生可能エネルギー実証フィールド」(平成26年7月国選定)を活用して、初となる実海域における海洋エネルギー導入実証試験(浮体式小型潮流発電装置)が行われます。
 また、知事が10月31日(金)に実証試験を視察します。
1 実証試験(概要)
(1)実施主体 新潟県海洋エネルギー研究会、日本大学理工学部(共同実施者)
(2)協力機関 粟島浦村、粟島浦漁業協同組合
(3)期  間 平成26年10月28日(火)~31日(金) 4日間
  28日~29日:内浦漁港での曳航予備試験
  30日~31日:実証フィールドでの実証試験
(4)場  所 粟島浦村北方海域他
(5)試験内容 低流速でも発電可能な浮体式潮流発電装置の小型プロトタイプを実海域に設置し、発電性能、防水性や強度等を検証
(6)装置概要 水 車:50cm×50cm可変ピッチ式アルミ製
  発電機:定格30W(最大100W)
  浮 体:3m×3mスチール製
.......... "

関連
・日大理工学部 : ニュース: 2013年 / 2013年11月27日 海洋再生可能エネルギーの利活用に向けた取組みに関する共同研究協定を新潟県等と締結しました
Awashima_tidal_1
-----image : 上記リリースより

粟島浦村 / 粟島の概要 (粟島観光協会)

粟島沖で海洋エネ実証試験実施へ-----新潟日報、 2014/10/26

"..........
 同研究会アドバイザーの県産業振興課によると、実証試験は粟島の北側の沿岸や周辺で行う。発電機を載せた3メートル四方の浮体と、海中の潮の流れで回る水車を一体にした装置を、漁船で移動させながら試験をする。装置は流速が遅くても発電できる型という。

 経費は事前の準備や試験後の成果分析なども含めて約600万円と見込まれ、県が2分の1を補助する。技術開発や最適な海域の選定が進めば、安定的な発電ができる可能性があり、同課は「潮流発電の実用化につながるデータが得られると期待している」としている。
..........
 県海洋エネルギー研究会は電力関連会社や総合建設コンサルタント会社など産学の13社・団体が会員で、会長は谷本和明・新潟国際情報大学教授が務める。"

粟島における海洋エネルギー導入推進の一環として、日本大学理工学部等との協定を締結します。-----新潟県、2013年11月21日

"..........
今年度より、粟島にて潮流発電開発に向けた調査等を実施
   平成26年度は、調査結果を基に、実証機の開発、実証に取り組む
.......... "


参考
日本大学理工学部理工学研究所
 / 工作技術センター(潮流発電装置) - 資料番号⑧潮流発電装置(1983年8月愛媛県今治市来島海峡)
 / 理工学研究所講演会

"..........
 理工学部シンボリック・プロジェクト形成支援事業(学部長指定研究) キックオフ シンポジウム 平成23年3月23日
.........
海洋空間分野 海洋利用システム(基盤技術のイノベーション) 「海洋再生可能エネルギー利用のため複合浮体システムの研究」 居駒 知樹
.......... "


コメント続き
 ここのところ海洋エネルギーに関しては、積極的に情報を集める暇がありませんでした。しかし、国内での実証フィールドも決まり内容も見えてきたので、また集めて行きたいと思います。

参考
波力・潮流・潮汐・海洋温度差発電のカタログ 海洋エネルギーは次代を担う!
- 波力・潮流・潮汐・海洋温度差発電のカタログ Index / 資料 / MEMO

[ カテゴリー : 潮汐力・海流など海洋エネルギー ]

[ カテゴリー : 海洋エネルギー-OTEC ]

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静岡の協立電機ら、越波(えっぱ)式波力発電機の実証機製作に向けて動き出す

 静岡の協立電機は、NEDOの”風力等自然エネルギー技術研究開発 海洋エネルギー技術研究開発 海洋エネルギー発電システム実証研究”の助成事業に採択された越波(えっぱ)式波力発電の開発を行っています。この事業は、東海大学海洋学部の田中博通教授や他の事業者と協力し、産学連携事業として、高効率で安定的な装置の開発を進められてきたものです。東海大学などでのモデルでの実験と評価を終え、平成26、27年度は実海域で越波式波力発電の実証実験を行うべく、現在必要な手続き及び準備を行っているということです。実際の海に建設される規模は明らかにされていませんが、幅20mのもので、25kWの出力が可能ということです。
 将来的には、この幅20mの25kW機を10基ならべることで250kWの実機での波力発電を視野に、今回の実証実験が準備されているようです。

 わが国の波力も含めた海洋エネルギー開発は、実証のためのフィールドの選定が進み、具体的な開発を進める体制が緒に就いたところです。海外などの実証、そして実機の製作の過程をみると、当たり前のことですが経過ごとの成果によって、その優劣に大きな差が生まれます。実際の海での経過を、慎重に見守りたいです。そして、有効なものがあれば、ステップアップへの時間と投資を加速していただきたいです。そのための、実証フィールドとそのバックアップ体制の充実に期待したいです。


プレスリリース / 協立電機、平成26年9月4日
ニュースリリース / 越波式波力発電実証研究プロジェクトに関するお知らせ【PDF】
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-----image : 上記サイトより-----
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"当社は IT と FA の融合分野であるインテリジェント FA システムの開発を軸に事業展開しており、その一環として太陽光発電、波力発電等の新エネルギーに関する装置及び技術開発にも注力しており、特に越波式波力発電実証研究に対して平成24年9月より本年3月まで実証基礎研究を行ってきました。  本越波式波力発電実証基礎研究に基づき、平成26、27 年度は実海域で越波式波力発電の実証実験を行うべく、現在必要な手続き及び準備を行っております。実海域での越波式波力発電実証実験、即ち、海に実験プラントを設置し、実際に発電を行いプラントの性能評価を行う訳ですが、実験プラントの建設には、本日お互いに資本提携の確認発表しましたヨシコン株式会社(JASDAQ・コード5280)の優れたコンクリート構造物製造・施工技術・研究ノウハウと当社の制御技術をベースにした新発電システムの組み合わせが不可欠との認識で一致し、今後協力体制を一層強固なものとし、本案件に取り組んでまいります。

 又、本越波式波力発電実証研究を始め、住宅・マンション関連のエコ製品に関する共同開発も継続し、今後、相
互営業協力等による売上の増加が見込まれます。

.......... "

関連
ヨシコン株式会社と資本業務提携を結びました-----協立電機、2014年9月5日

" 第三者割当による自己株式の処分に関するお知らせ
..........、今後はこれに加え、越波式波力発電の実証研究等を共同で進め省エネビジネス分野を拡大するとともに...........エネルギー分野では主に「越波式波力発電」の実証実験を共同で進める。越波式波力発電は海で波の力を利用してタービンを回し、発電する。協立電機は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、2012年から東海大学などと同発電の基礎研究に取り組んでいた。
 ヨシコンはコンクリート二次製品の製造を手掛けており、波力発電の土台部分の開発を担当する予定。協立電機がタービンを組み込んだ発電装置の開発などを担い、早期の実用化を目指す。..........2014年9月5日付 日本経済新聞より
.......... "

「越波発電」本格開発へ 協立電機が東海大と連携-----協立電機、2013年4月12日

"「越波発電」本格開発へ 協立電機が東海大と連携

 協立電機は本年度から、波の位置エネルギーを利用する「越波型波力発電」の発電装置の開発を本格化させる。 東海大海洋学部などとの産学連携事業で、高効率で安定的な装置開発を進める。
 越波型発電は、傾斜坂を乗り越えた波が落下する時の水流を利用する。 同社は、水流でタービンと発電機、機器の制御システムを開発する。 同事業は昨年、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択された。
 すでにタービンと発電機の試作機を開発済みで、今後、東海大の実験施設などで実験を重ねて改良に努める。
 波の高さは天候条件などで変化するため、制御機構を開発の軸に位置付け、同社が得意とするシステム開発技術を生かす。 プロジェクトリーダーの中木照雄執行役員は「どんな状況でも安定した発電を確保することが重要」と話す。
 傾斜坂などの設備は市川土木(静岡市)、海洋調査は東京都の調査会社が受け持つ。 静岡市駿河区の協立電機のビルに2月末、関係機関が合同で研究室を開設した。
 NEDOの助成期間2016年2月まで。 来年度以降に牧之原、御前崎市沖の海域で実用化に向けた実証実験を行う予定。
 西雅寛社長は「大規模発電網が行き届かない離島などで活用できるはず。 静岡発の新しい発電システムを世界に発信したい」と話している。
-2013年4月12日付 静岡新聞より- "

協立電機 : 協立電機では / NEDO共同研究・波力発電共同研究室開設
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-----image : 上記サイトより

" NEDO共同研究・波力発電共同研究室開設

昨年来独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) との共同研究として開発研究を進めていた「越波式波力発電実証実験」の共同研究室を静岡駅近くの協立電機第3ビルに開設し、 日本初の越波式波力発電の実用化に向けた取り組みの推進強化を図りました。"

打ち上げる「波が下って」電気生む、20本で25kW -----スマートジャパン、2014年09月10日

"..........われわれが開発する設備は幅20mのもので、25kWの出力が得られる。商用ベースではこれを10基並べて設置したい(図1)」(協立電機で執行役員経営企画室長を務める中木照雄氏).........."

海洋建設工学科 田中博通 教授 - 東海大学海洋学部
- 越波型波力発電装置の開発 2011年2月10日 - 越波型波力発電装置の開発(PDF)
Tokai_univ_wave
-----上記PDFより

ソニー半導体技術情報誌 CX-PAL Vol.85 (2010.7) / 波の数ほどエネルギー[PDF(2.1MB)]越波(えっぱ)型波力発電と木質バイオマスガス化発電

参考
浮体式洋上風力、海流、潮流発電、そしてOTECなど、今後のわが国の海洋エネルギー開発フィールドと案件が決まった-----ソフトエネルギー、2014/07/22

*平成24年度中間年報 風力等自然エネルギー技術研究開発 海洋エネルギー技術研究開発 海洋エネルギー発電システム実証研究(越波式波力発電)2013/10/31 市川土木株式会社 協立電機株式会社 いであ株式会社
[ http://www.nedo.go.jp/library/seika
/list_201310/list_201310.html ]

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MHIヴェスタス(MHI Vestas Offshore Wind)、8MW V164-8.0 0シリーズをデンマーク洋上風力発電所向けに受注

 三菱重工業とヴェスタスが、2013年10月に洋上風力発電設備専業の新合弁会社 MHIヴェスタス(MHI Vestas Offshore Wind,)を設立。2014年2月に回転翼の直径が164mの超大型風力発電機 V164-8.0 プロトタイプ機の運転を開始しました。そして今回、MHIヴェスタスは、Velling Mærsk洋上風力発電プロジェクトに4基の V164-8.0(-0) を供給することを条件付きで合意したと発表しました。世界最大出力8,000kW機V164の開発が第2段階に達したことで、同機の商用化の道が確実に進むものと考えられます。

プレスリリース / 三菱重工、2014年7月4日
MHIヴェスタス、Velling Mærskプロジェクトに洋上風力発電設備を供給へ 世界最大出力8,000kW機V164の開発が第2段階に

Heroapsturbines
-----image : MHI Vestas Offshore Windの関連サイトより「V164-8.0 MW(R)」画像

"  三菱重工業とデンマークのヴェスタスとの合弁会社であるMHI Vestas Offshore Wind A/Sが、別添の通りプレス発表を行いましたので、ご連絡申し上げます。

” 三菱重工業とデンマークのヴェスタス社(Vestas Wind Systems A/S)の洋上風力発電設備専業合弁会社である MHI Vestas Offshore Wind A/S(MHI ヴェスタス)は、デンマークのデベロッパーである Skovgaard Invest ApS(スコウゴー・インベスト社)および Energicenter Nord(エネルギセンター・ノーア社)の 2 社と、デンマーク西部で実施予定の Velling Mærsk(ヴェリングマースク)プロジェクト向けに、出力 8,000kW の V164 洋上風力発電設備 4 基を供給することを条件付きで合意しました。これにより、世界最大出力を持つ V164 の開発が商用化により近づくことになります。
 ヴェリングマースク・プロジェクトでは、商用生産に先立つ V164 の 0 シリーズを陸上に設置し、洋上での据付方法、運転・保守を検証します。同プロジェクトは、5 年間の試験運転と 20年間のサービスを含んでおり、設置は 2015 年中頃に開始の予定です。

 MHI ヴェスタスの Jens Tommerup(イェンス・トムラップ)CEO は次のように述べました。
「今回、スコウゴー・インベスト社とエネルギセンター・ノーア社、および同地域の多くの地権者がこのプロジェクトに投資を行ったことを非常に喜んでいます。当社にとって大きな節目となる出来事で、V164 の開発が予定通りに進んでいることを明確に示すものでもあります。このV164 の 0 シリーズ初号機受注は、今後の商用化に向けて同機の性能、信頼性、効率を検証する重要なステップです。」
.......... ”-----「別添(PDF)書類」より
.......... "

関連
MHI Vestas Offshore Wind / 03-07-2014 Velling Mærsk project secures phase two of development for the V164-8.0 MW offshore wind turbine

"Operational data
Rated power 8,000 kW
Cut-in wind speed 4m/s
Operational rotor speed 4.8 - 12.1 rpm
Nominal rotor speed 10.5 rpm
Operational temperature range -10 - +25oC
Extreme temperature range -15 - +35oC
Wind class IEC S
Annual avg. Wind speed 11 m/s
Weibull shape parameter k 2.2
Weibull scale parameter 12.4 m/s
Turbulence intensity IEC B
1 year mean wind speed V1 (10 min avg.) 40 m/s
50 year extreme wind speed (10 min avg.) 50 m/s
50 year extreme wind speed (3 sec gust):) 70 m/s
Max inflow angle (vertical) 0o
Structural design lifetime 25 years
Rotor diameter 164 m
Swept area
21,124 m2

Electrical
Frequency 50 Hz
Converter full scale
Generator permanent magnet
Nominal voltage 33 - 35 or 66 kV

Tower
Type steel tower
Hub height site specific

Nacelle Dimensions
Height 8 m
Length 20 m
Width 8 m

Weights
Nacelle, including hub 390 tonnes
Blade 35 tonnes
Tower site dependent

Blade Dimensions
Length 80 m
Max. chord 5.4 m

Mhi_vestas_164_power_curve

-----image : 上記サイトより "

/ DDT(Digital Displacement(R) Transmission) Technology

The V164-8.0 MW - a game changer in offshore wind

(MHI Vestas Offshore Wind,2014/04/01)

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欧州連合 EU、再生可能エネルギーと二酸化炭素貯留技術 CCS に10億ユーロの助成

 欧州委員会 EUは気候変動対策として、全欧規模で実施される再生可能エネルギーと二酸化炭素貯留技術など、革新的実証プロジェクト19件に対し、10億ユーロの助成金を拠出することを公表しました。10億ユーロといえば、現在のレートで、約1365億5千円(1ユーロ =約136.5円換算 )です。

 具体的には、

クロアチア 地熱発電 14.7 百万ユーロ(1.35億円換算で、約19.8億円)

キプロス 太陽熱発電 CSP 60.2 百万ユーロ(約81.3億円)

キプロス スマートグリッド 11.1 百万ユーロ(約15.0億円)

デンマーク バイオエネルギー 39.3 百万ユーロ(約53.1億円)

エストニア バイオエネルギー 6.9 百万ユーロ(約9.3億円)

エストニア バイオエネルギー 25 百万ユーロ(約33.8億円)

フランス 地熱発電 16.8 百万ユーロ(約22.7億円)

フランス 海洋エネルギー 72.1 百万ユーロ(約97.3億円)

アイルランド 海洋エネルギー 23.3 百万ユーロ(約31.5億円)

イタリア 太陽熱発電(CSP) 40 百万ユーロ(約54億円)

イタリア スマートグリッド 85 百万ユーロ(約114.8億円)

ラトビア バイオマス発電(熱分解) 3.9 百万ユーロ(約5.3億円)

ポルトガル 太陽光発電 8 百万ユーロ(約10.8億円)

ポルトガル 海洋エネルギー 9.1 百万ユーロ(約12.3億円)

スペイン 風力発電 33.4 百万ユーロ(約45.1億円)

スペイン 風力発電 34 百万ユーロ(約45.9億円)

スペイン バイオエネルギー 29.2 百万ユーロ(約39.4億円)

スウェーデン バイオエネルギー 203.7 百万ユーロ(約275.0億円)

イギリス CCS 300 百万ユーロ(約405.0億円)

 となっています。最大のプロジェクトはイギリスの二酸化炭素貯留技術実証プロジェクト(CCS)で、約405.0億円の資金が投じられます。これは、EUにおける最初の大規模な二酸化炭素貯留技術プロジェクトとなるものです。今回の助成は、NER300プログラムの第2期選定分です。NER300プログラムは、欧州県内の新規参入者用排出枠分売却による収益による50%の共同融資プログラムの2012年実施の第一回(23件、12億ユーロ)に続く、第二弾となるものです。
 これにより、欧州県内の気候変動対策におけるエネルギー分野の具体的な対策がここに盛り込まれることになります。
 今回意外だったのは、海洋エネルギー関連が、3件あったことです。2030年代に実用化する技術として、予算的な限界がある中で、手厚く育てようとしている様が見えます。この3件については、具体的に日をあらためてみていきたいと思います。


プレスリリース / EUROPEAN UNION, 8 July 2014
Climate action: Commission uses polluters' revenues to fund clean energy projects across Europe

" The European Commission today awarded €1 billion funding to 19 projects to fight climate change under the second call of the so-called NER 300 funding programme. The funding for the projects comes from revenues resulting from the sale of emission allowances in the EU Emissions Trading System. This makes the polluters the driving force behind developing new low-carbon initiatives.

The funding will be used to demonstrate technologies that will subsequently help to scale-up production from renewable energy sources across the EU as well as those that can remove and store carbon emissions. The projects awarded co-financing today cover a range of technologies − bioenergy, concentrated solar power, geothermal power, photovoltaics, wind power, ocean energy, smart grids and, for the first time, carbon capture and storage (CCS).

Connie Hedegaard, EU Commissioner for Climate Action, said: "With these first-of-a-kind projects, we will help protect the climate and make Europe less energy dependent. The €1 billion we are awarding today will leverage some additional €900 million of private investment. So that is almost €2 billion of investment in climate-friendly technologies here in Europe. This is a contribution to reducing Europe's energy bill of more than €1 billion per day that we pay for our imported fossil fuels."
..........
NER 300
The NER 300 programme is so-called because it is funded from the sale of 300 million emission allowances from the new entrants' reserve (NER) set up for the third phase of the EU emissions trading system (EU ETS).

In its recent Communication: 'A policy framework for climate and energy in the period from 2020 to 2030', the Commission outlines the possibility of exploring an expanded NER 300 system in the post-2020 climate and energy framework. This could be a means of directing further revenues from the EU Emissions Trading System towards the demonstration of innovative low-carbon technologies in the industry and power generation sectors.
.......... "

関連
Questions and Answers on the outcome of the second call for proposals under the NER 300 programmeEUROPEAN UNION, 8 July 2014

欧州投資銀行、CCSプロジェクト資金を調達-----Global CCS Institute,29 Apr 2014

"EUのCO2排出枠3億単位の売却で調達された20億ユーロ以上の資金で、欧州における革新的な再生可能エネルギー実証プロジェクト及びCO2回収プロジェクトが恩恵に与ることになる。このことは、排出枠売却の第2フェーズが成功裏に完了した後、欧州投資銀行によって発表された。この売却は、欧州委員会、欧州投資銀行及びEU加盟国が共同で管理している資金調達手段であるNER300プログラムの一環として行われた。
......... "

EU 再生可能エネルギー・二酸化炭素貯留技術実証プロジェクトに10億ユーロの助成を決定-----EICネット、 2014.07.08


追加情報
仏 Akuo Energy、西インド諸島マルティニークに16MW浮体式海洋温度差発電所"NEMO"建設へ-----ソフトエネルギー、2014/08/20

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浮体式洋上風力、海流、潮流発電、そしてOTECなど、今後のわが国の海洋エネルギー開発フィールドと案件が決まった

 政府の総合海洋政策本部は、海洋再生可能エネルギー実証フィールドの実証実験に使う海域の公募を行っていました。そして、平成26年7月15日、7県11海域の提案があり、新潟県、佐賀県、長崎県(3海域)、沖縄県の6海域を実証フィールドに選定したと発表しました。

 新潟県の粟島浦村沖では、海流(潮流)、波力、浮体式洋上風力が選定されました。詳細は明らかではありませんが、新潟県の発表によれば、フルスケール(実用機)での実証前に必要とされる、低リスクで着手可能な小型プロトタイプ向けの実証フィールドとして、粟島北側の沖が選ばれました。
 佐賀県の唐津市加部島沖は、潮流・浮体式洋上風力のフィールドとして選ばれました。これは、昨年10月にお披露目が予定されていた三井海洋開発の”浮体式潮流・風力ハイブリッド発電 skwíd(スクウィッド)が、トラブルで棚上げになっていたプロジェクトの継続案件です。
 振るっているのは長崎県、潮流・海流、そして浮体式洋上風力の3案件が選ばれました。五島市の椛島沖では、環境省の2MW浮体式洋上風力が、国内初の浮体式風力発電の実証地で2013年の10月から稼動中です。今回実証フィールドに”再選定”されたことで、データーなどの透明性や実用化へのヒントとなる成果があがることに期待したい案件です。
 そして、沖縄県の久米島町の海洋温度差発電。こちらは、2013年の4月から沖縄県海洋深層水研究所で、50kW海洋温度差発電プラントが稼動しています。実証を経て大型のプラントの建設が計画されています。
 さらに、下の4県5海域も気象・海象条件、関係者との調整等に関する要件には十分に適合すると認められるため、利用者の確定が確認された時点で実証フィールドに選定する予定だということです。

岩手県 釜石市沖 波力、浮体式洋上風力

和歌山県 串本町 潮岬沖 海流

鹿児島県 長島町 長島海峡 潮流
鹿児島県 十島村 口之島・中之島周辺 海流

沖縄県 石垣島沖 波力

 海洋エネルギーに関しては、2030年ころまでに実用化の目処を迎えるという目標があります。世界的にもさまざまな試みがありますが、実際のところ海洋エネルギーの利用にはまだまだ高いハードルがあります。そのためにも、実証フィールドの存在は重要となります。今後も注目していきます。
 

プレスリリース
/ 総合海洋政策本部事務局(首相官邸)、平成26年7月15日
海洋再生可能エネルギー実証フィールドの選定結果について

"  内閣官房総合海洋政策本部事務局
「海洋再生可能エネルギー利用促進に関する今後の取組方針」(平成24年5月25日総合海洋政策本部決定)に基づき、海洋再生可能エネルギー利用のための実験海域である「実証フィールド」を募集したところ、7県11海域の提案がありました。
 これらの海域について、有識者の意見を聴きつつ、実証フィールドの要件への適合状況を審査した結果、以下のとおり実証フィールドを選定しましたのでお知らせします。

”1. 実証フィールドに選定された海域(6海域)

都道府県 海域 エネルギーの種類
新潟県 粟島浦村沖 海流(潮流)、波力、浮体式洋上風力

佐賀県 唐津市 加部島沖 潮流、浮体式洋上風力

長崎県 五島市 久賀島沖 潮流
長崎県 五島市 椛島沖 浮体式洋上風力
長崎県 西海市 江島・平島沖 潮流

沖縄県 久米島町 海洋温度差


2. 要件への適合を確認次第、実証フィールドに選定することとする海域(5海域)以下の海域については、要件の1つである利用の見込みが未だ不確定です。
 しかしながら、気象・海象条件、関係者との調整等に関する要件には十分に適合すると認められるため、利用者の確定が確認された時点で実証フィールドに選定することとします。

都道府県 海域 エネルギーの種類
岩手県 釜石市沖 波力、浮体式洋上風力

和歌山県 串本町 潮岬沖 海流

鹿児島県 長島町 長島海峡 潮流
鹿児島県 十島村 口之島・中之島周辺 海流

沖縄県 石垣島沖 波力”-----同リリースPDFより
......... "

関連
海洋再生可能エネルギー実証フィールドに、新潟県粟島浦村沖が選定されました。-----新潟県、2014年07月15日

佐賀県海域が国の海洋再生可能エネルギー「実証フィールド」に指定されました-----佐賀県、2014年7月15日

唐津市加部島沖で世界初の潮流・風力ハイブリッド発電実証計画進行中-----唐津市、2014/3/24

海洋再生可能エネルギー実証フィールドの候補地選定等について-----長崎県、2013年9月4日

海洋再生可能エネルギー実証フィールドの選定結果について-----沖縄県、2014年7月16日

首相官邸 政策会議 : 総合海洋政策本部 / 海洋再生可能エネルギー利用促進に関する取組について

政府、2014からの海洋エネルギーの実証実験に使う海域の公募を開始-----ソフトエネルギー、2013/03/13

参考エントリー
 新潟県 粟島浦村沖 海流(潮流)、波力、浮体式洋上風力
新潟県、粟島沖で日大理工学部の小型プロトタイプ潮流発電機の実証実験を共同実施-----ソフトエネルギー、2014/11/11

 沖縄県久米島の海洋温度差発電
ゼネシス、IHIプラント、横河電機、沖縄県で海洋温度差発電の実証事業を開始-----ソフトエネルギー、2012/07/11

久米島の沖縄県海洋深層水研究所で、50kW海洋温度差発電プラントが稼動-----ソフトエネルギー、2013/05/01

神戸製鋼所、久米島の海洋温度差発電実証事業に高伝熱チタン板を供給-----ソフトエネルギー、2013/06/17

 佐賀県唐津市加部島沖で実施される潮流・風力ハイブリッド発電実証計画関連
佐賀県、三井海洋開発、“世界初” 浮体式潮流・風力ハイブリッド発電[skwíd](スクウィッド)発表-----自然エネルギー、2013/05/16

佐賀の浮体式潮流・風力ハイブリッド発電装置 skwíd スクウィッド、運搬中に事故。水車部分が水中に落下-----ソフトエネルギー、2013/10/16

 長崎県五島市椛島沖浮体式風力発電
環境省、国内初の浮体式風力発電の実証地として五島沖を選定、実証実験へ。2016年の実用化を目指す-----ソフトエネルギー、2010/12/24

長崎県五島沖に世界初の2MW Hybrid Spar型浮体式洋上風力発電機が登場!-----ソフトエネルギー、2013/11/06


コメント続き
 環境省から、平成26年度潮流発電技術実用化推進事業の選定結果が発表されました。

代表事業者 実証場所 期間 東亜建設工業株式会社 長崎県五島市沖 平成26~30年度(予定)

三菱重工業株式会社 兵庫県淡路市岩屋沖 平成26~30年度(予定)


プレスリリース
/ 環境省、平成26年7月15日
平成26年度潮流発電技術実用化推進事業の公募結果について

" 平成26年5月14日から6月13日まで事業実施者の公募を行った「平成26年度潮流発電技術実用化推進事業」について、この度、採択案件を決定したのでお知らせします。
1.事業の概要

再生可能エネルギーの導入量の拡大と温室効果ガスの削減を更に進めるため、国内の海域に適し、普及可能性が高く、環境影響も小さい潮流発電の開発及び実証を行います。 

2.審査方法

 外部専門家から構成される審査委員会においてヒアリングを行い、以下の観点から採否等について審査を実施しました。

a)開発・実証の妥当性:本事業の目的、趣旨と合致しているか。

b)技術的意義:採用する技術・システムに実用性、先導性、発展性があるか。

c)社会的意義:地球温暖化対策を推進する上での社会的・経済的・行政的な必要性が高いか。

d)実施体制・実施計画:事業実施体制・実施計画が妥当であるか。

e)目標設定・達成可能性:事業の成果及びCO2削減効果の目標の設定は妥当かつ十分であるか。また、目標の達成が見込まれるか。

f)事業化・普及の見込み:早期の事業化、普及が見込まれるか。

g)経費の妥当性:事業の目標を達成するために経費は十分であるか、過剰に計上していないか。

3.審査の結果

 本事業の公募に対し5件の応募があり、審査の結果下記の2事業者を採択しました。

代表事業者 実証場所 期間
東亜建設工業株式会社 長崎県五島市沖 平成26~30年度(予定)※

三菱重工業株式会社 兵庫県淡路市岩屋沖 平成26~30年度(予定)※

※毎年度中間審査を行い、経費・事業計画の見直しの要否や事業継続可否の判断をします。
.......... "

関連
淡路市岩屋沖における潮流発電の実用化に向けた実証実験に着手(あわじ環境未来島構想のプロジェクトが「潮流発電技術実用化推進事業」(環境省)に採択)-----兵庫県、2014年7月16日

"..........三菱重工業(株)が淡路島岩屋漁業協同組合、淡路市などの関係機関の協力を得て、明石海峡の速い潮流を生かした発電の実用化に向けて検討を進めてきたところですが、この度、環境省が公募した事業について、三菱重工業(株)を中心とする共同企業体が採択され、淡路市岩屋沖をフィールドに事業化実証を行うことになりました。本年度は、まず潮流発電設備(500kW級)の基本計画を実施し、併せて淡路市岩屋沖における潮流実測など対象海域における環境影響基礎調査を実施..........
1 採択された事業
 潮流発電技術実用化推進事業(環境省委託事業) ※26年度新規事業
2 代表事業者
 三菱重工業株式会社
 ※ 県地域振興課、県立工業技術センター、淡路市、関西電力(株)がアドバイザーとして参画。
3 事業期間
 5年間(平成26~30年度)の予定
4 平成26年度受託額
 約97百万円(調整中)
※ 27年度以降の受託額については毎年度環境省と協議のうえ決定
5 事業実施場所
 淡路市岩屋沖(今後、海底地形の調査や長期間にわたる海況実測結果を踏まえ、最終的に設置場所を選定する予定)
.......... "

・兵庫県 : あわじ環境未来島構想

"..........
(ア)エネルギーの持続
・身近な地域資源を活用した多様な再生可能エネルギーのベストミックス
 複合的なバイオマス利用、太陽熱発電とその排熱利用型バイナリー発電の高効率ハイブリッド実証、日本有数の潮流を活用した潮流発電の検討、良好な風況を生かした洋上・陸上風力発電の検討、大規模な土取り跡地等の未利用地を活用した太陽光発電所の整備、事業所・家庭での太陽光発電の導入促進
・エネルギーと地域をつなぐ「あわじ環境市民ファンド」の創設
・多様な主体の創意工夫を生かすエネルギー消費の最適化
.......... "


 さらに、NEDOからは、平成26年度「海洋エネルギー技術研究開発」に係る実施体制の決定が発表されました。

プレスリリース
/ NEDO、平成26年7月16日
平成26年度「海洋エネルギー技術研究開発」に係る実施体制の決定について

".........
詳細

独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という。)では、平成26年4月30日から平成26年5月30日まで「海洋エネルギー技術研究開発」に係る公募を実施し、厳正な審査の結果、別紙1のとおり4件の採択予定先を決定いたしました。

1.事業概要
 本事業では、波力、潮流、海流等を対象として以下の研究を行います。

海洋エネルギー発電システム実証研究
 事業化時の試算で発電コスト40円/kWh以下の実現を目標とした実海域における海洋エネルギー発電システムの実証研究を行います。

次世代海洋エネルギー発電技術研究開発
 平成32年以降の事業化時に発電コスト20円/kWh以下の実現に向け、次世代海洋エネルギー発電の発電性能や信頼性向上等に資する要素技術の開発を行います。

海洋エネルギー発電技術共通基盤研究
 欧州を中心とした海洋エネルギーの先進地域における産業政策、技術開発や市場動向等、先進情報を収集・分析、海洋エネルギー発電技術に係る性能試験・評価方法や手順に関する指針、国内市場のポテンシャルや導入に必要な条件等、海洋エネルギー発電技術開発を推進する情報基盤を整理する。

2.審査状況
 ご提案いただいた4件の研究開発テーマについて、外部有識者による採択審査委員会(別紙2)及びNEDO内の厳正な審査を経て、採択予定先を決定いたしました。

” 海洋エネルギー技術研究開発採択予定先一覧

海洋エネルギー発電システム実証研究共同研究予定先
 ジャパン マリンユナイテッド株式会社 国立大学法人佐賀大学

次世代海洋エネルギー発電技術研究開発委託予定先
 川崎重工業株式会社 国立大学法人九州大学

海洋エネルギー発電技術共通基盤研究委託予定先
 みずほ情報総研株式会社 国立大学法人九州大学 国立大学法人鹿児島大学

海洋エネルギー発電技術共通基盤研究委託予定先
 国立大学法人東京大学独立行政法人海洋研究開発機構
.......... ”-----資料「別紙1 採択予定先(PDF)」より "


 海洋にぐるりと囲まれた海洋国家として、どこまで真剣に海洋エネルギーの利用に取り組めるのは? 非常に大きな課題です。是非成果を!

参考
・Twilog @greenpost : #renewjapan #renewmarine(国内の海洋エネルギー関連情報)


追加情報

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丸紅ら出資の英Seajacks、保有4隻目となる洋上風力据付特殊船 Seajacks Hydra を竣工

 丸紅と産業革新機構が共同出資している、英国の洋上風力据付会社 Seajacks International Limited(シージャックス)の据付特殊船 Seajacks Hydra がこのほど完成しました。同船は、シージャクス社の4隻目の保有船となります。この船は、以前の記事で自己推進式ジャッキアップ船として紹介したものの新型で、クレーン容量は400トン、最大作業深度48mで大型の洋上風力発電機2台を搭載可能な積載スペースをもっています。この船の作業現場となる北海の条件は、平均41mの深度で、海底に4本の支柱を建て、クレーンで建柱工事、そして風力発電機の据付を1基あたり、数日のペースで建設する能力があります。
 以前の発表によると、シージャックス社は欧州において830MW以上の洋上風力発電タービン機器等の据付実績を誇り、現在もドイツにおいて大型洋上風力発電所(Meerwind洋上風力発電所 288MW)の建設を行っています。

 日本近海の”深い海”では使えない船ですが、アジアでも活躍することはできます。ただ、今の隣国たちとの政治的な状況では、無理ですね。


プレスリリース / 丸紅、2014年6月3日
ニュース /
英国シージャックス社 洋上風力据付特殊船竣工の件

Seajacks_hidra
-----image : 同リリースより

" 丸紅株式会社(以下「丸紅」)が株式会社産業革新機構(以下「産業革新機構」)と共同出資する、英国の洋上風力据付会社 Seajacks International Limited(以下「シージャックス社」)の据付特殊船が2014年6月2日に竣工しました。

 本船は、2012年5月のシージャックス社買収後に建造を開始したもので、シージャクス社として4隻目の保有船となります。
........... "

関連
Seajacks Hydra delivered ahead of schedule-----Seajacks International,June 3rd 2014
Seajackshydra1024x768
-----image(”New vessel said to be ‘finest yet’ in terms of quality”) : 上記より

"Seajacks International, a world leading offshore installation and maintenance contractor in the offshore wind and oil and gas sectors, has taken successful delivery of its fourth self-propelled jack-up vessel, the ‘Seajacks Hydra’.
.......... "

・産業革新機構 : 投資先情報 投資案件 Seajacks International Ltd.

・Seajacks International : Seajacks Hydra
Seajacks_hydra
-----image : 「Seajacks Hydra Technical Sheet(PDF)」より

"..........
Main Dimensions
Hull
Length waterline: 61.0m
Length overall: 75.0m
Width overall: 36.0m
Hull depth: 6.0m
Distance between legs:
Longitudinal 36.5m
Transverse 28.5m
Draft: 3.75m to hull
(6.75m incl. thrusters)
Main deck area: 900m²
Main deck load capacity: 5T/m
(Option 1) Blade Rack 49m x 6m x 9m
(Option 2) Helideck
Helicopter type: Sikorsky S92 (12.8t)
or equivalent
Diameter: 22.2m
.........."

・Twilog : seajacks(seajacksに関する情報)

追加情報


関連エントリー
丸紅と産業革新機構、洋上風力据付事業会社シージャックス Seajacks の国内&アジア向け新会社設立-----ソフトエネルギー、2013/06/04

丸紅と産業革新機構、英洋上風力発電設備据付の大手であるSeajacks Internationalを買収-----ソフトエネルギー、2012/03/21

洋上風力発電所で活躍する自己推進式ジャッキアップ船Seajacks Zaratanの姿-----ソフトエネルギー、2012/09/18

洋上風力発電所の作り方 Seajacks社自己推進式ジャッキアップ船 Leviathan篇-----自然エネルギー、2012/09/18


参考
Seajacks work at Meerwind Offshore Wind Park

( Seajacks UK Ltd,2014/05/16)

"Seajacks Zaratan and Seajacks Leviathan worked in tandem on the Meerwind Offshore Wind Park in the German Bight, installing all 80 WTGs."

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三菱重工とヴェスタス、洋上風力発電設備専業の新会社MHI Vestas Offshore Wind A/S の営業を開始

 三菱重工業とデンマークのヴェスタス社(Vestas Wind Systems A/S)の合弁による洋上風力発電設備専業の新会社「MHI Vestas Offshore Wind A/S」が4月1日発足しました。この新会社MHI Vestas Offshore Windは、洋上風力発電設備の開発・設計・調達・製造から販売・アフターサービスまでを手掛け、当面はヴェスタスのギヤ式風力発電設備である3MW(3,000kW、V112)機と新開発の8MW(8,000kW,V164)機をで事業を推進するとのことです。
 
The V164-8.0 MW - a game changer in offshore wind

(MHI Vestas Offshore Wind,2014/04/01)

 となれば注目は、8MW機のV164-8.0となります。スペック表からあらましを見てみましょう。

●V164-8.0 MW
定格出力 8 MW
カットイン風速 4 m/s
翼回転速度 4.8 - 12.1 rpm
定格翼回転速度 10.5 rpm
定格風速 12.4 m/s
回転翼直径 164 m
翼長さ 80 m
受風面積 21,124 m2
定格出力電圧 33 - 35 or 66 kV
総重量 330 t

 この世界最大の風力発電機は、イギリスのBurbo Bank洋上風力発電所拡張工事に採用が決まっています。

Vestas_16480_spec_table
-----image(上-”TECHNICAL SPECIFICATIONS”、下-”POWER CURVE & AEP”) : 「 Vestas : V164-8.0 MW(R)」より-----
Vestas_16480_power_curve

 さらに、近い将来には、2010年に三菱重工が買収した、英国のベンチャー企業、アルテミス社(Artemis Intelligent Power, Ltd.)の持つ優れた油圧デジタル制御技術をベースに共同開発された、非ギア式のドライブとレインが導入される予定です。
 まずは、欧州で実績をあげ、やがて北米、そしてアジアに洋上風車をもたらすことができるか? 腕のみせどころに期待したいところです。


プレスリリース / 三菱重工業、ヴェスタス社、2014年4月1日
洋上風力発電設備専業の新会社が営業を開始 MHI Vestas Offshore Wind A/S

140401_no212_hp
-----image : 同リリースより

" 三菱重工業とデンマークのヴェスタス社(Vestas Wind Systems A/S)の合弁による洋上風力発電設備専業の新会社「MHI Vestas Offshore Wind A/S」が4月1日発足し、営業を開始しました。両親会社の洋上風力発電設備事業を分割・集約してスタートしたもので、三菱重工が持つ総合的な技術力とヴェスタスが有する多くの実績を融合することで、急成長が期待されるこの分野でグローバルトップのプレイヤーとなることを目指します。

 新会社MHI Vestas Offshore Windは、洋上風力発電設備の開発・設計・調達・製造から販売・アフターサービスまでを手掛けます。当面は、ヴェスタスのギヤ式風力発電設備である3,000kW機(V112)と新開発の8,000 kW機(V164)をもって事業を推進します。

 本社所在地はデンマークのオーフス市です。  資本金は約1億4,400万ユーロ。三菱重工が全額出資するデンマークの現地法人MHI Holding Denmark ApS(以下MHD)とヴェスタスの折半出資ですが、2016年にはコールオプションを行使し、出資比率をMHD51%、ヴェスタス49%とする予定です。また、MHDには今後、株式会社国際協力銀行(JBIC)が最大1億3,200万ユーロ(MHD 資本の約4割に相当)を優先株で出資する予定です。
 初代の会長には和仁正文 欧州三菱重工業(株)会長が、また、副会長にはアンダース・ルネバード(Anders Runevad)ヴェスタス最高経営責任者が就任しました。

 新会社のロゴも決定しました。両親会社の意思を受け継ぎ、それぞれの企業カラーを採り込んだもので、「波」と「力」、そして未来へと繋がる「前進」を表現しています。
.......... "

関連
VIDEO: World’s Most Powerful Wind Turbine-----offshoreWind.biz,Apr 1st, 2014

三菱重工業とヴェスタス、洋上風力発電設備専業の新合弁会社を設立-----ソフトエネルギー、2013/10/01

ヴェスタス Vestas、翼の直径164mの8MW風力発電機 V164-8.0 の運転を開始-----ソフトエネルギー、2014/02/14


参考
Vestas’ 8MW Turbine Selected for Burbo Bank Extension-----offshoreWind.biz,Feb 18th, 2014

三菱重工、7MWkW級の最新型の風力発電機開発に向けて、世界初の油圧ドライブトレインを開発-----ソフトエネルギー、2013/01/29

世界一の風力発電機メーカー、ヴェスタスが中国企業に買収! ???-----自然エネルギー、2012/04/16

三菱重工業、7MWの巨大洋上風力発電機開発のタイムテーブルを発表-----ソフトエネルギー、2011/12/02

ヴェスタス Vestas、翼の直径164mの7MW洋上風車 Vestas V164 offshore wind turbine を発表-----ソフトエネルギー、2011/05/10

三菱重工、英国のベンチャーアルテミス社を買収。活発化する超大型洋上風車開発 Round 3 Project への足がかり-----ソフトエネルギー、2011/01/07 

[ 関連サイト内検索 : ヴェスタス ]

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東京汽船、福島洋上風力向けアクセス専用双胴船”JCAT ONE (56t)”を運航

 東京汽船は、福島洋上風力向けアクセス専用船 ”JCAT ONE”の供用運航を開始中と発表しました。人員の送迎を行う専用船で、オランダのVekaグループの造船所で建造された全長21.3m、54総トンの双胴船(カタマラン)を採用しています。浮体式洋上風力発電所の計画書での位置は、緯度37度18分39秒 経度141度14分24秒(正確には浮体式変電所の位置)です。JCAT ONEは、小名浜港と、そこからおおよそ50kmの距離にある、東京電力広野火力発電所の沖約20kmに位置する浮体式洋上風力発電所施設を結び人員などを運ぶことになります。

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-----image : Googleマップで福島県沖の浮体式洋上ウィンドファームを見る

 JCAT ONEは、オランダのVekaグループの造船所で建造された新造船で、欧州における標準的なWind Farm Support Vessel(洋上風力発電支援船=洋上風力発電への要員送迎を主目的に設計された船舶)です。東京汽船は、購入後に日本で改修工事を施しNK(日本海事協会)の船級を取得しました。日本初のWind Farm Support Vesselとなります。最大速力27.2ノットは、km時速にして約43.5km/hです。高波浪状況下でも安全かつ速やかに要員の施設への乗降を実現させることができるそうです。


プレスリリース / 東京汽船、2014年1月24日
洋上風力発電アクセス専用船 ”JCAT ONE”の供用

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-----image : 同リリースより

" 当社は、「福島復興・浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」(経済産業省資源エネルギー庁所管の浮体式洋上風力発電実証実験)を受託している「福島洋上風力コンソーシアム」に対して、去る2013年12月5日から、洋上風力発電施設へのアクセス専用船(送迎・乗降用交通船)“JCAT ONE”(ジェーキャットワン)を供用しております。

JCAT ONEは、福島県・小名浜港と福島県沖に設置されている洋上風力発電施設(風力発電浮体およびサブステーション)との間で、同施設のO&M(オペレーション・維持管理)要員を安全に送迎・乗降させる業務に携わっております。

JCAT ONEは、オランダの造船所Veka Shipbuilding B.V.が建造した新造船で、欧州における標準的なWind Farm Support Vessel(洋上風力発電支援船=洋上風力発電への要員送迎を主目的に設計された船舶)の仕様を持つアルミ合金製の双胴船(Catamaran)です。当社は、購入後に日本で改修工事を施しNK(日本海事協会)の船級を取得しました。日本で初めて就航するWind Farm Support Vesselとなります。

JCAT ONE(全長21.3m、54総トン)は、高速性(最大速力27.2ノット)と洋上風力発電施設への接舷性能に優れ、高波浪状況下でも安全かつ速やかにO&M要員の施設への乗降を実現させる特長を備えています。

当社は、本体およびグループでの既存事業の一つとして交通船事業に携わっておりますが、洋上風力発電アクセス専用船事業を新規事業と位置づけており、今後、研究開発と事業展開に取り組み、洋上風力発電オペレーション支援分野での貢献をして行きたいと考えます。
.......... "

関連
VEKA(en) / Offshore Support

'Animal' Multipurpose Catamaran - VEKA Group

(VEKA Group,2013/03/22)

"The first 'Animal' Multipurpose Catamaran was launched December 2012, the first ship in a series of high speed crafts. With this highly innovative support vessel for the offshore industry, VEKA Group has developed a very powerful workboat, specialized in transporting technical personnel and working material to and from wind farms. Every ship of this new "Animal" line will get an animal name and the first one is baptized "Whale of the Waves'. A second catamaran is under construction and will soon be delivered.

A unique and specialized ship with a wide range of technical innovations developed for a more efficient maintenance of wind turbines. The new hull shape provides high stability in heavy weather and pushes the boundaries of the ship. The strong and lightweight aluminum construction ensures safety, high speed and high performance of this catamaran.

Technical Specifications

Length Overall : 19,40 M / 63,65 Ft
Length Hull : 18,70 M / 61,35 Ft
Length Waterline : 17,60 M / 57,75 Ft
Beam Overall : 7,00 M / 22,97 Ft
Draught (Base to DWL) : 1,00 M / 57,75 Ft
Displacement (lightship) : 45.000 Kg
Total Fuel Capacity : 6.000 L
Number passengers + Crew : 12 Pax + 3 Crew
Drying Room suits & gear : 1
Signif. working wave height : 2 M H/s
Engines : 2x MTU 8V2000 M72 / 979 HP
Waterjets : Hamilton Jet
Service Speed : 23 Kts.
Sprint Speed : 27 Kts.
Design : BMT / Nigel Gee
Cargo : 73 m2 deck space 10 mt
Container(s) : 3x 10 feet (2x bow, 1x aft.)"

・Vimeo : VEKA 19m Multipurpose Catamaran-----VEKA Group,June 6, 2013

福島洋上風力コンソーシアム
Fukushima_floating_wind_2014_3_flye
-----image :3月4日 に公開されたばかりの「福島復興浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業-第1期実証研究事業-パンフレット」より

追加情報



参考エントリー
1/4コスト削減を目指す、福島県沖浮体式洋上風力発電機開発-----自然エネルギー、2013/12/09

環境省、福島県沖の浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業の7MW機2基建設に関する意見書を提出-----ソフトエネルギー、2013/12/09

Fukushima_floating_wind_7mw_2_map_1
-----image : 上記記事より、「環境省、平成25年12月5日 浮体式洋上超大型風力発電機設置実証事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について、添付資料(参考)対象事業実施区域の位置[PDF 295KB]」より-----
Fukushima_floating_wind_7mw_2_map_2

福島、浮体式ウィンドファーム実証研究事業(第1期)の今後の予定。順調なら11月運転開始-----ソフトエネルギー、2013/10/21

福島県沖2MW浮体式洋上風力発電機、10月稼動に向けて準備が進んでいます-----ソフトエネルギー、2013/06/26

国土交通省は、浮体式洋上風力発電施設の安全確保のため技術基準を制定。福島県沖計画にも適用-----ソフトエネルギー、2012/04/26

福島県沖の浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業の2015年までの内容と実施体制が発表されました-----ソフトエネルギー、2012/03/07

古河電工とビスキャス、福島沖2MW浮体式洋上風車と変電所の連結に新技術を開発-----ソフトエネルギー、2013/10/07

環境省、福島県沖の浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業の7MW機2基建設に関する意見書を提出-----ソフトエネルギー、2013/12/09

浮体式洋上風力発電 Floating Wind Turbine 再生可能エネルギーまめ知識


コメント続き

 折りしも現在行われている、平成26年度の固定価格買取制度の調達価格等の改正についてのパブコメにおいては、洋上風力発電枠が新たに新設される予定であり、その案においては、1kWあたり36円という地上風車枠[陸上風力(20kW以上) 22円/kWh 据え置き]よりはるかに高い金額が設定される予定であることが明らかになっています。

 これがある程度(どの程度の期間政策として継続するのか?)後押しをするのかわかりませんが、すでに浮体式洋上風力発電の世界では、世界をリードする規模で実証実験を行っているのですから、なんとしても”役立てて”いきたいところです。

経産省、平成26年度の固定価格買取制度の調達価格等の改正についてのパブコメを実施-----自然エネルギー、2014/03/12


参考エントリー
平成26年度(2014)の再エネ、買い取り価格の審議会案が出揃う。太陽光引き下げ、洋上風力、改修水力新設-----ソフトエネルギー、2014/03/10


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