国土交通省は、浮体式洋上風力発電施設の安全確保のため技術基準を制定。福島県沖計画にも適用

 国土交通省は、浮体式洋上風力発電施設の安全確保のため技術基準を制定し、主な内容を発表しました。この技術基準は、浮体式洋上風力発電施設の安全性検討委員会により検討されてきたもので、4月23日付けで適用可能となります。

 国は、福島県沖での浮体式洋上風力発電所の建設を支援、率先して進める方針のようです。漁業者との交渉が難航しているとも伝えられる計画だけに、今度は環境面や漁業関係者との調整などに関心が移ります。

 発表された内容は、

「浮体式洋上風力発電施設技術基準の制定(適用日:平成24年4月23日)
 浮体式洋上風力発電施設技術基準の概要

①単体での安全確保
・50年間に起こりうる暴風、風浪に耐える構造及び強度
・設計上の仕様期間を踏まえた適切な腐食対策
・風や波により転覆しないこと       等

②非常時の安全確保
・万が一、係留策が一本破断した場合でも、施設が漂流しない係留方法
・地震及び津波の影響についての考慮   等 」

 と簡単なもので、詳細は今後発表されるようです。発表された資料によると、浮体式洋上風力発電施設に係わる国際基準を我が国主導により策定することも考えているとのことです。選考する海外の事例に比べて出遅れて感のある日本ですが、ここにきて福島県沖でのプロジェクトに参加している企業が海外の技術力をもつ企業の買収なども発表しています。海とエネルギーをめぐる我が国の技術は、急速に進化できる可能性があります。その一方で、じっくりと確実に洋上風力発電プロジェクトを進めてほしい気もするのです。
 さて、今後は具体的な設計手法、性能評価方法等を定める設計指針(安全ガイドライン)を平成25年までに策定し、例えば、「50年間に想定される最大風速に耐えること」という基準に対して、収集すべき気象データーの種類、風の影響を評価するために使用可能な計算プログラム、実験の方法等を安全ガイドラインに規定していく作業に入るということです。

プレスリリース / 国土交通省、平成24年4月23日
浮体式洋上風力発電施設の普及促進について - 安全確保のため技術基準を制定 -

" 風力発電については、エネルギー基本計画等によりその推進が位置づけられており、また、東日本大震災を踏まえ、その導入促進に大きな期待が寄せられていることから、今般、浮体式洋上風力発電施設に係る安全性の検討を行い、浮体式洋上風力発電施設の安全確保を図るべく、船舶安全法に基づき構造や設備の要件を定めた技術基準を制定しました。

添付資料
浮体式洋上風力発電施設の普及促進について(PDF ファイル)より

”ポイント
 風力発電については、エネルギー基本計画等によりその推進が位置づけられており、また、東日本大震災を踏まえ、その導入促進に大きな期待が寄せられている。

 特に、洋上は広大な空間と安定した風環境を有しており、かつ遠浅の海域が少ないなどの地形上の制約から、浮体式洋上風力発電のポテンシャルは非常に大きい。

 また、震災復興事業の1つとして、福島沖においても浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業が本年3月より開始されたところ。

 浮体式洋上風力発電施設に係わる安全性の検討を行い、今般、船舶安全法に基づき構造や設備の要件を定めた技術基準を制定したもの。

 加えて、今般制定した技術基準を基に、浮体式洋上風力発電施設の国際標準化を我が国が先導し、関連産業の国際競争力の強化及び浮体式洋上風力発電の普及拡大を促進。

* 内容については、別紙をご参照下さい。 

120423_mlitfloatingwindturbine1

-----image : 別紙(1)

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-----image : 別紙(2)

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-----image : 別紙(3)
.......... ”

.......... "

関連
内閣官房総合海洋政策本部

"「浮体式洋上風力発電施設の安全性検討委員会」(2011 年 8 月設置)(座長:東京大. 学 鈴木英之教授)"

国交省/浮体式洋上風力発電施設の技術基準制定/国際標準化も主導へ-----日刊建設工業新聞、4月25日

浮体式洋上風力発電施設を建基法の対象外に-----建通新聞、2012/4/24

" 国土交通省は、浮体式洋上風力発電施設を建築基準法の規制対象から除外する方針を固めた。船舶安全法に基づく技術基準で安全性が担保されることになったための措置。関係告示の改正案に対する一般からの意見を5月23日まで募集し、6月中旬に施行する。
.......... "

福島県沖の浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業の2015年までの内容と実施体制が発表されました-----ソフトエネルギー、2012/03/07

参考
海上技術安全研究所
/ 浮体式洋上風力発電システム

おすすめエントリー
第2回小水力発電アイデアコンテストが、三重県いなべ市で開催されます-----再生可能エネルギー GreenPost、2012-04-26

再生可能エネルギーの固定価格買取制度、議論まとまる。委員会報告書作成へ-----自然エネルギー、2012/04/26

GreenPost  2012/4/26版-----しなやかな技術研究会

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日本電機工業会(JEMA)の電機工業技術功績者表彰最優秀賞、富士電機のNZのナ・アワ・プルア地熱発電所が受賞

  日本電機工業会(JEMA)は、第61回電機工業技術功績者表彰の最優秀賞は、富士電機株式会社の『トリプルフラッシュシステム採用による単機容量世界最大の地熱発電設備(ニュージーランド国 ナ・アワ・プルア地熱発電所)』が受賞したと発表しました。
 受賞理由には、「ほとんどの地熱発電プラントがシングルフラッシュ(1段階汽水分離)あるいはダブルフラッシュシステム(2段階汽水分離)を適用しているところを、熱水配管の閉塞を引き起こすスケール析出の課題を解決して、トリプルフラッシュ(3段階汽水分離)システムを採用し、地熱流体の持つエネルギーを余すところなく利用し最大出力147MWという単機容量世界最大の地熱発電設備を実現させた。」と書かれています。

 地熱の蒸気でタービンをまわし、さらに蒸気を分離した後の熱水を減圧することで蒸気を得るサイクルをさらに2度繰り返すのが、トリプルフラッシュ(3段階汽水分離)という方法で、より効率的な地熱エネルギーの利用が可能になるということです。
 ちなみに、地熱発電の地熱利用サイクルには、このフラッシュサイクルの他に、バイナリーサイクルがあり、こちらは地熱蒸気で直接タービンを回転させるのではなく、地熱流体を熱交換器に導き、二次作動流体であるイソブタン、または水とアンモニア混合流体などの低沸点媒体を利用して発電する方法があります。バイナリーサイクルは、地熱流体を全量地下へ還元することができるので、環境に与える影響を少なくできます。また、システムが小型化できることもあり、バイナリーサイクルのほうが日本向きという話も聞いたことがあります。
 ニュージーランドのナ・アワ・プルア地熱発電所では、なぜこのトリプルフラッシュシステムが採用され、高い評価を得ているのかについては、調べられませんでした。

 ところで、Nga Awa Purua Geothermal Power Stationは、今回の発表では、ナ・アワ・プルア地熱発電所。グリーン・ポストの記事では、ヌアワプルア地熱発電所としてきました。当初の富士電機システムズのリリースの表記に合わせてきたためです。本当のところ、発音的にはどちらが近いのでしょうか? ニュージーランドの先住民マオリ族の社会でも、この地熱発電所の貢献が評価されていることから、先日以下のエントリーも書きました。地元に愛される地熱発電所ということも、今後の地熱開発に重要な点だと思います。動画を紹介しているので、是非下のエントリーもご覧ください。

人に愛される、世界一の地熱発電所- ニュージーランド ヌアワプルア 132MW-----再生可能エネルギー GreenPost、2012-04-13

Img_2
-----image(”ナ・アワ・プルア地熱発電所の地熱発電プラント”) : 富士電機ホールディングス 2010年5月17日リリースより


プレスリリース / 日本電機工業会、2012.04.13
平成24年度(第61回)電機工業技術功績者表彰を行いました

" 一般社団法人 日本電機工業会
平成24年度(第61回)電機工業技術功績者表彰 受賞者決定

一般社団法人 日本電機工業会(以下JEMA)は、本日、4月13日11時より経団連会館にて平成24年度「電機工業技術功績者表彰」を行います。今回の最優秀賞には、富士電機株式会社の『トリプルフラッシュシステム採用による単機容量世界最大の地熱発電設備(ニュージーランド国 ナ・アワ・プルア地熱発電所)』が選ばれました。
JEMAは、昭和27年以来毎年1回この「電機工業技術功績者表彰」を実施しており、重電機器・白物家電機器の両分野で新製品・新技術などの優れた成果を挙げた功績者を表彰して参りました。今年度で第61回目を迎えます。
..........
平成24年度(第61回)電機工業技術功績者表彰の受賞概要
【最優秀賞】
『トリプルフラッシュシステム採用による単機容量世界最大の地熱発電設備(ニュージーランド国 ナ・アワ・プルア地熱発電所)』 (富士電機株式会社)

地熱発電は、地中に存在する熱エネルギーを蒸気や熱水のかたち(地熱流体)で取り出し、発電に利用するものである。そのため、石油などの化石燃料を燃焼させて蒸気を発生させる火力発電に比べてCO2の排出量が極めて少なく、地球温暖化防止の観点で優れた発電方式である。また、風力・太陽光など他の再生可能エネルギーとは異なり、天候や気象条件に左右されること無く安定的に利用することが可能である。一方、資源採取許認可で、地熱流体の採取量は通常制限されている。そのため、一定の地熱流体の流量からより多くのエネルギーを取り出し、発電するシステムの提供が求められている。

 ほとんどの地熱発電プラントがシングルフラッシュ(1段階汽水分離)あるいはダブルフラッシュシステム(2段階汽水分離)を適用しているところを、熱水配管の閉塞を引き起こすスケール析出の課題を解決して、トリプルフラッシュ(3段階汽水分離)システムを採用し、地熱流体の持つエネルギーを余すところなく利用し最大出力147MWという単機容量世界最大の地熱発電設備を実現させた。本設備の稼動により、化石燃料による発電量を削減し、CO2の排出量削減、地球温暖化防止に貢献した。

【優秀賞】
■ 重電部門 優秀賞
『世界初,カラーイメージインテンシファイアの開発と実用化』
(株式会社東芝)
■ 家電部門 優秀賞
『新興国への省エネエアコン普及を促進する電解コンデンサレスインバータ技術の
開発』
(ダイキン工業株式会社)
■ ものづくり部門 優秀賞
『世界初,発電用ガスタービン動翼の再生技術の開発・実用化』
(株式会社東芝)

【優良賞・奨励賞】
上記各賞のほか、「優良賞」8件、15名、「奨励賞」55件、107名が選ばれました。
.......... "

関連
日本電機工業会 : 表彰事業

ニュージーランド国営 Mighty River Power、単独発電機では世界最大となるヌアワプルア(132MW-富士電機システムズ製)地熱発電所の運用をまもなく開始-----ソフトエネルギー、2010/04/28

参考
Wikipedia : 地熱発電

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津市の青山高原ウインドファーム、最大規模のウィンドファームの評価

風力発電「適地」で特例-----中日新聞、2012年4月11日

" 津、伊賀両市と中部電力の子会社が出資する第三セクター「青山高原ウインドファーム」(津市)の風力発電施設の増設計画で、県は十日、両市にまたがる青山高原への増設を許可した。増設されれば全国最大規模の風力発電拠点になる見込みだが、地元住民や環境団体は「自然破壊につながる」と反発している。 "

 青山高原一帯にある既存51の内訳は、第三セクターの青山高原ウィンドファーム-JFEエンジニアリング製 0.75MWが20基、津市(競売中)の久居榊原風力発電-オランダ・ラガウェイ社製0.75MWが4基、シーテック社の ウインドパーク美里-ガメサ・エオリカ製2MWが8基、そして同じくシーテック社のウインドパーク笠取-日本製鋼所製2MWが19基の合計となっています。中型から大型まで出自の違いさまざまな風力発電機が並んでいます。

 そして、増設予定は、青山高原ウインドファーム分として新たに2MWの大型風力発電機を40基増設ということです。三重県が許可したと報道されていますので、実現しそうですが、地元と野鳥の会の反発とも報道されています。また、年間平均風速7.6m/sというデーターも気になります。微気象の影響がある風力発電機です。これから県のアセスメントなどの情報を探してみます。

 これから作られる風力発電機は、当然発電量の期待値はもちろん、実際の発電量もリアルタイムで公開などして、成功例として積み上げられる風車になってほしいです。今日から、完成すれば国内最大クラスともいわれる風力発電所の今後に注目していきたいと思います。

関連
青山高原ウインドファーム
/ 風力発電施設

" 発電規模
  最大出力…15,000kW

風力発電機
  750kW×20基
  JFEエンジニアリング製
           多極同期発電機
  ローター直径…50.5m
  タワー高さ…50m

送電線
  77kV特別高圧線…約5.8km

その他設備
  航空障害灯…5基
  管理棟…1棟
  変電所…1ヶ所
  開閉所…1ヶ所
  管理道路…約2.3km "

津市 : 久居榊原風力発電施設の概要

" 750キロワット×4基(津市所有)
オランダ・ラガウェイ社製LW50/750 "

 - 津市久居榊原風力発電施設の売却に係る条件付一般競争入札[申込期間 平成24年3月27日(火曜日)~4月10日(火曜日)]

久居榊原風力発電施設(新エネルギー財団記事)

" ......久居市は、市内の青山高原に定格出力750kWの風力発電機4基からなる総出力3,000kWの風力発電施設を設けました.......... "

*久居市は津市に合併

シーテック : ウインドパーク美里 ウインドパーク笠取

" ウインドパーク美里
2,000kW×8基 ガメサ・エオリカ社(スペイン)製

ウインドパーク笠取
2,000kW×19基
日本製鋼所製 "

三重県次世代エネルギーパーク : (株)青山高原ウィンドファーム

青山高原ウインドファーム風力発電増設事業に係る環境影響評価書をご覧いただけます。-----三重県、平成23年2月28日
- 環境アセスメント

"対象事業の規模
敷地面積約56ha
風力発電所出力80,000kw(2,000kw×40基)"

おすすめエントリー

次代のエネルギー政策にとって重要な議論がここにある

資源エネルギー庁 審議会 : 総合資源エネルギー調査会 基本問題委員会 #politicsjp-----自然エネルギー、2012/04/12

参考
環境省 : 風力発電施設と自然環境保全に関する研究会

"環境省と資源エネルギー庁が主催する「風力発電施設と自然環境保全に関する研究会」に関する情報を掲載します。

◇風力発電施設と自然環境保全に関する研究会の設置について
◇メンバー名簿
◇議事次第・資料・議事要旨
(資源エネルギー庁のホームページにも同じものが掲載されています。)

第1回  平成19年3月30日  
第2回  平成19年5月10日
第3回  平成19年5月29日
第4回  平成19年6月12日

◇論点整理 [PDF 16KB]
 研究会において挙げられた主な論点をとりまとめました。

◇報道発表資料
07.02.05 「風力発電施設と自然環境保全に関する研究会」について
07.03.19 風力発電施設と自然環境保全に関する研究会(第1回)の開催について
07.04.16 風力発電施設と自然環境保全に関する研究会(第2回)の開催について
07.05.14 風力発電施設と自然環境保全に関する研究会(第3回)の開催について
07.05.29 風力発電施設と自然環境保全に関する研究会(第4回)の開催について
07.08.02 「風力発電施設と自然環境保全に関する研究会 論点整理」について
.......... "

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北九州市、九州工業大ら、関門海峡で1.4kW三連垂直軸潮流発電機のテストを実施

 読売新聞をはじめ、各紙で北九州市の関門海峡潮流発電設置推進事業が取り上げられました。

関門海峡の潮流で発電実験、実用化へデータ収集-----読売新聞、2012年3月18日

 ということで、下のクリッピング記事を書きました。

関門海峡で、北九州市や九州工業大が潮流発電機の実験を開始-----再生可能エネルギー GreenPost,2012-03-19

" 記事によれば、実験機は、コンクリート製の台座を含め、高さ6・7メートル、重さは23・7トン置場所は岸壁から約30メートル沖で、満潮時の水深は3・6メートル。最大1・3メートルの潮流があるとのことです。しかし、一般家庭が使う電気の約半分を生み出せるという程度の電力を発生できるということですから、海外の先進、実用化が決まっている潮流発電システムにくらべれば、ほんとうに小さな規模での出発です。 "

 今回の実験についての具体的な情報を探していたところ、以下の北九州産業学術推進機構のリリースに、より具体的な内容が記載されていたので、こちらのソフトエネルギーにもクリッピングしておきます。

 この関門海峡潮流発電設置推進事業の実施は、九州工業大学(平木研究室)、九州テクノリサーチ、北九州市で、事業費は2千万円。テスト場の桟橋付近の最大流速は、毎秒 1.3m(H22 年度調査より)。実験機最大出力(想定) は、最大流速時 1.4kW。形状は、垂直軸の風力発電機のような形状で、下の図のように3台が組み込まれています。発生電力は、工場内のレンガ倉庫のライトアップに使用する予定だということです。
 
関門海峡潮流発電設置推進事業潮流発電実験機の設置工事について-----北九州産業学術推進機構、2012年3月12日

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-----image : 同リリース添付資料(PDF)より

" 北九州市では、平成23年度、九州工業大学(平木研究室)、㈱九州テクノリサーチとともに、ニッカウヰスキー㈱の協力も得て、潮流発電に関する共同研究を実施しています。このたび、潮流発電実験機をニッカウヰスキー㈱門司工場桟橋横に設置することとなりましたのでお知らせします。
今回設置する潮流発電実験機は、(財)北九州産業学術推進機構(FAIS)が実施している低炭素社会の構築を目指した実証・研究開発への支援を受けて開発しました。

1.日時
平成24年3月16日(金)8:45~15:00
9:00~      実験機の台船への積込み開始(小森江3号物揚場)
12:00~13:00 据付け現場まで曳航、台船の固定
13:00~14:00 実験機の据付け(ニッカウヰスキー㈱門司工場桟橋横)
※海上工事のため気象状況により日程変更、時間変更がありえます。

2.設置工事概要
潮流発電実験機を、小森江3号物揚場からクレーン付台船に積み込んで運搬し、ニッカウヰスキー㈱門司工場(福岡県北九州市門司区大里元町2?1)の桟橋横に設置する工事

参考資料
関門海峡潮流発電設置推進事業[pdf]
”1 関門海峡の潮流について
潮流発電とは、潮の流れをプロペラ等で受け風力発電と同じ原理で発電するもので、潮流の速さと流れる水量によって、どれくらい発電可能なのか等がわかる。関門海峡は潮流の速さが最大で毎秒 4.8m(めかり付近)程あり、国内でも有数の潮流が速い海峡である。平成 22 年度に総務省「緑の分権改革」推進事業を活用し調査を実施し、流速等のデータや法規制等の基礎的調査、実証実験の候補地選定を行った。その結果、流速は落ちるものの、制約の少ないニッカウヰスキー門司工場桟橋が適当との結論を得た。
平成 23 年度、九州工業大学(平木研究室)、㈱九州テクノリサーチ、北九州市の3者で、ニッカウヰスキー㈱の協力を得て、同海域において極めて先端的な潮流発電の共同研究を開始。
..........
2 ニッカウヰスキー㈱門司工場における実証研究
・桟橋付近の最大流速 毎秒 1.3m(H22 年度調査より)
・実験機最大出力(想定) ※最大流速時 1.4kW
・2 段の垂直軸水車を 2 つ並べて配置し、満潮時に水車部分が全没するよう海底に固定。
・発電状況を確認するほか、メンテナンス頻度やコスト等の課題を整理する。
・発生電力は、工場内のレンガ倉庫のライトアップに使用する予定。
・事業費:計2千万円
①九州工業大学(平木研究室)と㈱九州テクノリサーチが共同で FAIS(財団法人北九州産業学術推進機構)の「平成 23 年度低炭素化技術拠点形成事業『ミニ実証事業』」により1千万円の補助を受け実施。
②本市予算から設置工事費等(1 千万円)を支出。

《参考》本事業は以下の関係者の連携により実施している。
・九州工業大学(平木研究室)・・・実験機設計・製作及びデータ分析
・ニッカウヰスキー㈱・・・実験に必要な桟橋等の施設の使用につき協力及びライトアップ用 LED 照明の設置
・㈱九州テクノリサーチ・・・実験機製作の総括
・北九州市環境局・・・・事業の総括、実験機の設置及び広報
・北九州市港湾空港局港湾工事センター・・・海上工事に係る設計・施工
.......... ”

グリーンイノベーション研究拠点の形成 学研都市の取り組み[pdf]
潮流発電設置工事 発表資料本文[pdf]

Kitakyuusyukannmonntidal2
-----image : 同リリース添付資料(PDF)より
.......... "

関連
九州工業大学 : 工学研究院 機械知能工学研究系 准教授:平木 講儒

" ..........
分野
宇宙工学、機械力学、流体工学
..........
今後進めたい研究
『関門海峡での潮流発電』 
太陽光発電では日射、風力発電では風量と、気象条件の影響を受けるのに対し、必ず生じる潮流を利用する発電法に注目しています。関門海峡という地の利を活かした自然エネルギの利用をぜひ実現したいと考えています。
.......... "

九州テクノリサーチ

北九州市 : 関門海峡潮流発電設置推進事業

" ..........
潮流発電とは
 潮流発電とは、潮の流れをプロペラ等で受け、風力発電と同じ原理で発電するもので、自然エネルギーの一つです。現在、国内では大学等の研究機関や一部の企業等で実用化を目指した研究、開発がされています。
..........
関門海峡における潮流発電に関する概要資料
関門海峡における潮流発電について(PDF形式:76KB)
「緑の分権改革」推進事業報告書(関門海峡潮流調査:概要版)(PDF形式:1754KB)
潮流発電実証実験の概要について(PDF形式:1380KB)
.......... "

北九州の水力 九州工業大学 関門橋潮流発電------水で繋がる北九州、訪問日2011年7月13日

参考エントリー

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欧州海洋エネルギーセンター European Marine Energy Centre(EMEC) / 情報のまとめ

 欧州海洋エネルギーセンター European Marine Energy Centre(EMEC)については、わが国の研究機関とも関係が強化されそうという興味深い展開なので、ここでこれまでのエントリーなどの情報をまとめておきます。昨日のエントリーの関連情報です。

ヨーロッパ海洋エネルギーセンター European Marine Energy Centre (EMEC) Ltd, / EMEC Documents

Tidal_test_site_emec
-----image : 「EMEC Tidal Test Site information document - (570kb)」より

Wave_test_site_emec
-----image : 「EMEC Wave Test Site information document - (580kb)」より

Emec_map
-----image : 「EMEC location map - (87kb)」より-----Google Map : European Marine Energy Centre

参考動画
Gavin D. J. Harper at the European Marine Energy Centre 1/3

(ecogeeky,2008/06/27)-----Gavin D. J. Harper at the European Marine Energy Centre 2/3-----Gavin D. J. Harper visits the European Marine Energy Centre

■これまでのエントリーから、EMECの海洋エネルギー関連のシステム
 けっこう数があるので驚きました。今後は、個別のシステム別に情報を整理してみるつもりです。

波力発電
Pelamis-----E.ON : pelamiswave.com

関連エントリー
ペラミス 波力発電システム Pelamis Wave Power 巨大な海蛇がいく! 2-----自然エネルギー、2010/11/15

ペラミス 波力発電システム Pelamis Wave Power 巨大な海蛇がいく!-----自然エネルギー、2010/7/21

エーオン E.ON、イギリス初の波力発電システムP2 Pelamisを公開。まもなく試験稼動を開始-----ソフトエネルギー、2010.07.20

「世界初」の商用波力発電所、運転停止に ポルトガル-----GreenPost -Heuristic Life -,2009/3/30

世界のグリーンニューディールは、本物? Pelamis Wave Powerの波力発電-----自然エネルギー、2009/03/23

Scotland seeks world lead in marine power / プレスリリース Scottish Executive(スコットランドの海流発電計画)-----ソフトエネルギー、2007/03/06

WORLD’S FIRST WAVE FARM . SHIPPING OF FIRST MACHINE TO PORTUGAL(世界初! 海上での波力発電) / プレスリリース Ocean Power Delivery-----ソフトエネルギー、2006/06/22

【図解】波力発電システム「ペラミス」-----GreenPost -Heuristic Life -,2008/6/25

*2007年にOcean Power Delivery社は、Pelamis Wave Power社へと社名を変更


PB150,PB500-----オーシャンパワー・テクノロジー Ocean Power Technologies社(U.S.A)

関連エントリー
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オーシャンパワー・テクノロジー Ocean Power Technologies、150KW波力発電装置パワーブイ PB150を完成-----ソフトエネルギー、2011/03/01

オーシャンパワー・テクノロジー Ocean Power Technologies、ハワイのブイ型波力発電装置 PowerBuoy(R) の米初の系統連系運用を開始-----ソフトエネルギー、2010/10/05

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潮流発電
Open-Centre Turbine-----development: EMEC-----オープンハイドロ OpenHydro社(アイルランド)

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Tidal turbines HS300,HS1000-----ハマーフェストストーム Hammerfest Strom社(ノルウェー)

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AR,AS,AN Series-----アトランティス・リソース Atlantis Resources Corporation(シンガポール)

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Oyster-----アクアマリンパワー Aquamarine Power社

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イギリス、スコットランドのオイスター潮流発電装置が秋から実地試験へ-----ソフトエネルギー、2009/08/03


SeaGen-----マリンカレントタービン Marine Current Turbines社

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リンカレントタービン Marine Current Turbinesのシーゲン SeaGen / YouTubeから-----自然エネルギー、2010/12/08

ヨーロッパのトップ10、クリーン・テクノロジー企業とは?-----ソフトエネルギー、2008/10/06

潮汐発電用の「風車」が設置される 北アイルランド-----GreenPost -Heuristic Life -Alternative Technology,2008/4/12

世界初の英潮流発電機、北アイルランドで設置工事開始-----ソフトエネルギー、2008/04/10

イギリスで、世界初の商業潮力発電所、建設中!-----ソフトエネルギー、2007/07/09


潮流発電システム-----川崎重工(日本)

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その他

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海洋エネルギー資源利用推進機構、イギリス EMEC のアドバイスを受けながら海洋エネルギー開発のための実証実験場を整備

 日経によると、以下のように東京大学や三井造船など産学で構成する海洋エネルギー資源利用推進機構が、日本国内で政府や自治体と連携、波力、潮流など海洋エネルギー開発のための実証実験場を整備するにあたり、このソフトエネルギーでも、何度もとりあげてきたヨーロッパ海洋エネルギーセンター European Marine Energy Centre(EMEC)から実験場の運営法やデータの解析法、環境影響評価の方法などの助言を受けて計画を進めるという覚書を交したということです。

東大など産学機構、海洋再生エネの実験場 2年後にも2カ所------日本経済新聞、2012/3/11

".....東京大学や三井造船など産学で構成する海洋エネルギー資源利用推進機構は政府や自治体と連携して波力、潮流など海洋再生エネルギーの実証実験場を整備する。欧州の研究機関の協力も得て早ければ2年後に2カ所に設ける。.....実験場の運営法やデータの解析法、環境影響評価の方法などを日本に助言..... "

 当の海洋エネルギー資源利用推進機構のリリースは、調印の様子の写真と以下上の短い文章だけの発表でした。相手方のEMECはていねいなリリースを発表しているので、ちょっと日本側の発表が物足りないですね。

海洋エネルギー資源利用推進機構 ニュース

"2012/03/09 The European Marine Energy Centre Ltd(EMEC)と海洋エネルギー資源利用推進機構(OEA-J)は、日本の海洋再生エネルギー普及に向けた実証試験場設立を目指して、東京大学で基本協定に調印 "

ヨーロッパ海洋エネルギーセンター European Marine Energy Centre(EMEC)は、波力と潮流発電の専門の実験施設として2003年にオープンしました。ヨーロッパと銘打たれているように、ヨーロッパ唯一の海洋エネルギーの研究実証センターとして機能してきました。開設当時の報道では、「スコットランドが他国に先んじて、欧州海洋研究の中心となる研究施設の誘致に成功」といった内容のものもあったと記憶しています。その後、「海蛇」として話題になったペラミス Pelamisなどが日本でも報道され、結構知名度が最近あがってきている施設です。

関連
JAPANESE COLLABORATION AGREEMENT-----European Marine Energy Centre Ltd(EMEC),9-Mar-2012

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-----image : News 9-Mar-2012 THE NEWS THIS WEEKより

" EMEC to support development of Japanese Marine Energy Centre
SCOTLAND'S world-leading marine and tidal energy development facility, the European Marine Energy Centre (EMEC), today (Friday, March 9, 2012) announces a major international collaboration to develop Japan's first marine energy test centre.

EMEC has signed a memorandum of understanding with the Ocean Energy Association of Japan (OEAJ), with the potential for EMEC to provide advice and support on the design, set up and operation of the Japanese Marine Energy Centre (JMEC).

The partnership will play an integral role in Japan's focus on developing viable alternative major energy generation schemes to traditional fossil and nuclear power methods in the wake of the Fukushima disaster, which had a major impact on the country's industrial landscape.

EMEC's involvement in the development further strengthens the close working relationship already established between Scotland and Japan, which has in the last year seen Kawasaki Heavy Industries confirm that it will test a newly developed tidal energy system at EMEC.

Experts from EMEC are uniquely placed to advise their Japanese colleagues having successfully supported the deployment of more grid-connected devices at the full-scale wave and tidal testing facilities, than at any other single site in the world, from their base in Orkney, Scotland.
.......... "

European Marine Energy Centre (EMEC) Ltd, / EMEC Documents
Emecflyer1
-----image : 「EMEC Leaflet 2007 - (2.54Mb)」より

欧州海洋エネルギーセンター European Marine Energy Centre(EMEC) / 情報のまとめ-----ソフトエネルギー、2012/03/14

参考
E.ON Pelamis machine from build to installation

(PelamisWavePower,2012/03/07)-----pelamiswave.com : E.ON at EMEC

エーオン E.ON、イギリス初の波力発電システムP2 Pelamisを公開。まもなく試験稼動を開始-----ソフトエネルギー、2010.07.20

追加情報
海洋発電実験場 26年度にも整備-----NHK、5月25日

"海の波の力や潮の流れで発電する海洋発電の開発が、海外に比べて遅れていることから、政府は企業などが自由に実証実験を行える専用の海域を、早ければ平成26年度にも整備するなど支援策を強化する方針をまとめました。
....."

日本の海洋エネルギー開発すすむ。川崎重工の動き、イギリスで、そして沖縄で実証試験へ-----再生可能エネルギー GreenPost、2012/5/17

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エナジーバンクジャパン、使用者がエネルギー量に応じたサービス料金を負担するだけで、エネルギー機器を導入できるスキームにより、兵庫県立淡路病院へ150Wpの太陽光発電設備を導入

 大阪ガス関連会社のエナジーバンクジャパンは、同社が実施している、初期投資を行わず、使用エネルギー量に応じたサービス料金を支払うだけで、ガスコージェネレーションシステムや高効率のガス空調設備、バイオマスなどを導入できるEcoWave(エネルギーサービス)を実施しています。今回は同様のスキームで、太陽光発電設備を導入できる、SOLAR-ECOWAVEを設定、兵庫県が平成25年度に開設を予定している県立淡路病院へ150kWの太陽光発電設備を設置することが決定したということです。

 県立淡路病院への150kWの太陽光発電設備の同スキームの契約期間は12年を予定。計画発電量に達すれば、太陽光発電設備の所有権をエナジーバンクジャパンから県に移転するとのことえす。このスキームよより、自前調達として購入した場合と比較し概算で3割程度の費用が削減できるということです。

プレスリリース / 大阪ガス、エナジーバンクジャパン、2011年12月21日
太陽光発電設備導入スキーム「SOLAR-ECOWAVE」の活用による兵庫県立淡路病院への太陽光発電設備(150kW)の設置について-あわじ環境未来島構想の実現に向けた先行取組み-

1_1
-----image(”淡路病院 完成予想図”) : 同リリースより

" 大阪ガス株式会社(略)の100%子会社であるエナジーバンクジャパン株式会社(略)は、太陽光発電設備導入スキーム「SOLAR-ECOWAVE」※1(以下、「本スキーム」)を活用して、兵庫県(知事:井戸敏三)が平成25年度に開設を予定している県立淡路病院(洲本市塩屋1丁目)へ150kWの太陽光発電設備を設置することになりました。
 病院への150kWの太陽光発電設備の導入は関西では最大級となります。

 大阪ガスでは、平成13年からお客さまが初期投資を行わず、使用エネルギー量に応じたサービス料金を支払うだけで、ガスコージェネレーションシステムなどの省エネルギー設備を導入できるエネルギーサービス「ECOWAVE」※1の運用を開始しています。
 平成22年4月には、供給エリア内外の再生可能エネルギーの普及促進を図ることを目的に、新エネルギー普及事業モデルのコンサルティング、「ECOWAVE」のスキームを活用したエネルギーサービスの運営受託を行うEBJを設立し、平成23年1月から本スキームの提案を開始しています。

 兵庫県と淡路島3市(洲本市・南あわじ市・淡路市)は、エネルギーと食料の自給率向上、少子・高齢化への対応など、日本が抱える課題解決の先導モデルとなることを目指して「あわじ環境未来島構想」※2の推進に取り組んでいます。その中で、太陽光発電設備の導入を促進しており、本スキームを活用した太陽光発電設備の導入事業は、その関連事業と位置づけられています。平成23年6月には本スキームを活用し、洲本市防災センター鳥飼会館に太陽光発電設備を導入しました。
 続いて今回、県立淡路病院へ150kWの太陽光発電設備を設置します。本スキームの契約期間は12年を予定しており、計画発電量に達すれば、太陽光発電設備の所有権をEBJから県に移転することとしており、購入した場合と比較し概算で3割程度※3の費用を削減できます。
 今後、EBJは兵庫県と連携し「あわじ環境市民ファンド(仮称)」※4の検討など、「あわじ環境未来島構想」の実現に向けた新たな手法による太陽光発電設備の普及などに継続的に取り組んでまいります。

※1 お客さまが初期投資を行なわず省エネルギー設備を導入できるエネルギーサービススキーム。
「ECOWAVE」は、お客さま先にコージェネレーションシステムなどの省エネルギー設備を持ち込み、熱・電力などのエネルギーを供給し、大阪ガスはその対価としてご使用になった熱・電力などのエネルギー量に応じたサービス料金をお客さまから受取るスキーム。大阪ガスでは、平成13年から本スキームの提供を開始しており特許を取得している。「SOLAR-ECOWAVE」は本スキームを太陽光発電設備用にアレンジしたもの。

※2 参考:あわじ環境未来島構想(「総合特区」申請(H23.9.30))概要
.......... "

関連
エナジーバンクジャパン / EcoWave(エネルギーサービス)

兵庫県 : あわじ環境未来島構想

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富士電機、300平方メートル対応のフレキシブルな9.72kWp防草シート一体型太陽電池を発売

 富士電機は、岡山県総社市のコアテックと共同で太陽電池と防草シートを一体化した『防草発電シート』を開発し、販売を開始しました。同社のアモルファスシリコンタンデム太陽電池は、基材により、自由に局面やフレキシブルなシートにも加工することができます。今回は、国や地方自治体などが遊休地や傾斜地の除草の取り組みの一つとして、地面表面を覆い草の繁茂をふせぐ防草シートに、太陽電池を一体加工することに成功しました。シート状ですから、傾斜地や盛土・畦畔など従来の太陽光パネルでは対応できなかった場所に簡単に設置し、そして使用後は、再び簡単に低コストで撤去し回収することができるということです。
 富士電機は、これまでも農業分野への太陽電池の利用防水シートモバイル電源などを開発してきました。

 今回のシステム構成は、90Wモジュール18枚で大きさ2m×25m=50平方メートル(42kg)の1.62kWpのシートを作り、このシート6枚で、9.72Wp、広さ300平方メートルのシートにより1ユニットの防草シートを作るという内容です。
 ただ、系統連系を前提としているので別途、パワーーコンディショナー(保護装置付き、DC-ACシンクロナス逆潮流インバーター)が必要です。想定される設置場所の遊休地や傾斜地、道路や鉄道の路肩、河川敷などでどの程度の用地が設置の条件を満たすことができるのか? そのあたりが普及の鍵となりそうです。

 ただ、価格次第では、今回の東北大震災後の被災地支援の中で太陽光発電が必要とされたような状況での利用は、農業・防草分野以上にありそうだと思いました。価格は、日本農業新聞の9月の記事によると、1セット分で500万円前後(施工費込み)とのことです。したがって、一般住宅・設備用太陽光発電と比較するとかなり割高な数字ではあります。

 今後の価格の一段の低価格化を望みたい製品です。

プレスリリース / 富士電機、2011年12月1日
防草シート一体型太陽電池の発売について

20111201_1
-----image(”防草発電シート”) : 同リリースより

" 富士電機株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、防草シート一体型太陽電池『防草発電シート』を発売いたしますので、お知らせいたします。

1.発売の狙い
国や地方自治体では、遊休地や傾斜地の除草の取り組みの一つとして、防草シートを敷き詰めることで維持・管理しています。
このたび、当社はコアテック株式会社(岡山県総社市、代表取締役社長:藤井茂)と太陽電池と防草シートを一体化した『防草発電シート』を共同開発しました。
これにより、遊休地などの防草シートを太陽光発電システムとして活用し、創エネルギーに貢献します。

2.製品の特長
(1) 薄い・軽い・曲がる太陽電池を使用しているため、傾斜地や盛土・畦畔など従来の太陽光パネルでは対応できなかった場所への設置が簡単にできます。
(2) 架台設置など大規模工事は不要で、簡単に低コストで施工・撤去できます。
3.製品仕様
製品名 防草発電シート10kWユニット
出力容量 約10kW(90Wモジュール×108枚=9,720W)
製品寸法・重さ 2m×25m・42㎏×6セット
付属品 固定用杭一式、分岐配線・延長配線20m、防草シート補修用テープ×1巻
※別途、DC/AC変換装置(パワーコンディショナ)が必要です。

防草発電シート
4.主な設置場所
遊休地や傾斜地、道路や鉄道の路肩、河川敷 など

5.価格
オープン価格

6.発売時期
即日
.......... "

関連
コアテック(岡山県総社市)
[MEMO : 【考案の名称】防草シート一体型の太陽光発電機構造
【国際特許分類】
H01L 31/04 ・変換装置として使用されるもの[2]
E01H 11/00 道路 鉄道軌道上の無用植物の発生防止
(73)【実用新案権者】コアテック株式会社)]

富士電機 : 太陽光発電システム / 製品紹介 - 太陽電池モジュール

[活写] 太陽光発電する防草シート 岡山・総社市-----日本農業新聞、09月05日

参考エントリー

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川崎重工と九州電力、250KW小規模地熱バイナリー発電設備実証試験を開始

 国内で急速に地熱への関心が高まるなかで、世界で3番目のエネルギーポテンシャルをもつと指摘され続けながら、近年その利用はあまり進んでこなかった地熱。さすがにここにきてさまざまな動きがはじまりつつあります。

地熱エネルギーブームに乗り遅れる日本 九州大学の江原教授に聞く-編集委員 滝順一-----日本経済新聞、2011/8/31

 川崎重工と九州電力は、鹿児島県指宿市の九州電力山川発電所構内に、250KW小規模地熱バイナリー発電設備実証試験を開始すると発表しました。バイナリー発電とは、沸点の低い媒体を熱交換器で加熱・蒸発させ、その媒体蒸気により発電を行うもので、従来の地熱発電方式では利用できなかった比較的温度の低い蒸気・熱水での発電が可能になるということです。比較的温度の低い温泉などを利用した地熱利用技術に期待が高まります。2011年中に、設備設計、製作を終え、 試運転を開始し、2012年から2013年まで熱回収技術、スケール対策、腐食対策、設備性能、経済性などの検証を行いながら実証運転を行うということです。
 ちなみに九州電力は、大分県九重町の八丁原発電所において、2000kW地熱バイナリー発電所を有しています。大きな規模の技術はある程度確立していますが、今回は離島用などの小規模な温泉などを利用した地熱発電の可能性をさぐる試みとなっているようです。

プレスリリース / 川崎重工、2011年08月30日
ニュース / 小規模地熱バイナリー発電設備実証試験の実施について(PDF:138.4KB)より

Kawasakigeothermal250kwkyuden
-----image : 同リリースより

" 九州電力株式会社と川崎重工業株式会社は、九州電力株式会社山川発電所(定格出力:3万kW,鹿児島県指宿市)構内に小規模バイナリー発電設備を設置し、実証試験を開始する予定です。
 バイナリー発電設備とは、沸点の低い媒体を熱交換器で加熱・蒸発させ、その媒体蒸気により発電を行うもので、従来の地熱発電方式では利用できなかった比較的温度の低い蒸気・熱水での発電が可能になります。
 今回、設置する小規模バイナリー発電設備(定格出力:250kW)は、川崎重工業株式会社が工場の排熱等の有効活用を目的に開発したグリーンバイナリータービンを採用しており、地熱への適用が可能になれば、地熱資源が賦存する島への適用が期待できること、温泉水等の熱の有効活用が図れることから実証試験を行うものです。

●設備概要

定格出力 250kW
媒 体 代替フロン
熱 源 地熱熱水

..........
添付資料
「地熱バイナリー発電方式」の概要

バイナリー発電とは、加熱源により沸点の低い媒体を加熱・蒸発させてその蒸気でタービンを回す方式である。加熱源系統と媒体系統の二つの熱サイクルを利用して発電することから、バイナリーサイクル(Binary※ -Cycle)発電と呼ばれており、地熱発電などで利用されている。
 地熱バイナリー発電では、低沸点媒体を利用することにより、媒体の加熱源に従来方式では利用できない低温の蒸気・熱水を利用することができる。
 発電システムとしては、加熱源としての蒸気・熱水サイクルと代替フロンを用いた媒体サイクルで構成されており、これに対して、従来方式は蒸気・熱水サイクルのみで構成されている。
 今回の山川発電所の実証試験においては、地下に還元する熱水を気水分離し、加熱源として使用する。
※Binaryとは「2つの」という意味であり、Binary-Cycleは熱サイクルを二つ利用しているということ。
.......... "

関連
小規模地熱バイナリー発電設備実証試験の実施について-----九州電力、平成23年8月30日

九州電力 : 九州管内地熱・風力発電所 / 八丁原・大岳発電所

西日本環境エネルギー : 地熱バイナリー
" 2000kW級地熱バイナリー発電所..九州電力 八丁原発電所"

低温地熱活用で小規模発電 九電と川重、来春から実証試験-----Sankei Biz,2011.9.2

川崎重工 : グリーンバイナリータービン - 小型バイナリー発電設備の製造・販売を開始-----川崎重工、2010年06月09日
C31006091
-----image : 上記リリースより

" 崎重工は、排温水や排ガスを利用した小型バイナリー発電設備の製造・販売を開始します。
販売に先駆け、当社神戸工場で250kW級の小型バイナリー発電設備の試運転を本年4月より実施し、このたび所期の性能を確認しました。
バイナリー発電とは、沸点の低い媒体を利用することで低温熱源からエネルギーを取り出し、タービン発電機を稼動させることで、電力を生み出す省エネルギーシステムです。これまで未利用であった排温水(80℃~120℃)や排ガスを有効利用して電力を得ることから、CO2排出削減に貢献することが可能です。
.......... "

参考エントリー
出光と国際石油開発帝石、北海道および秋田県での地熱開発に向けた共同調査を実施へ-----自然エネルギー、2011/07/27

岩手県八幡平市と日本重化学工業、地熱エンジニアリング、JFEエンジニアリング、八幡平で地熱発電事業化に関する協定を締結-----ソフトエネルギー、2011/07/19

パナソニック、温泉の送湯管自体が発電する、傾斜積層構造を用いた熱発電チューブを開発-----ソフトエネルギー、2011/06/24

[ カテゴリー : 温泉、地熱、地中熱 ]

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ニュージーランド政府、カイパラ湾の200MW潮汐力発電所の建設を承認

 計画から4年あまり、ニュージーランド政府は、クレスト・エネルギー Crest Energy 社のカイパラ湾における200MW潮汐力発電所の建設を承認しました。ニュージーランドは、2025年に電力の90%を再生可能エネルギーへシフトさせる目標を掲げ、再生可能エネルギーに積極的に取り組むことを表明しています。

ニュージーランドの潮汐力発電(crest energy kaipara)-----ソフトエネルギー、2007/01/30

 ニュージーランドは、現段階でも2010年実績で、電力の74%を、水力を中心とした再生可能エネルギーによって賄っていますので、この目標は十分に実現可能な範囲にあります。むしろ、1980年には91%のシェアを誇っていた再生可能エネルギーの割合を火力発電所への依存を高めることで減らしてきたここ30年の歴史を考えると、気候変動とエネルギー問題を前にして、目標を新たに、再生可能エネルギーへの回帰を目指していることになります。ニュージーランドは、火山国でありプレート境界に位置する島国であることで、原子力発電は行っていません。。

 クレスト・エネルギー Crest Energy 社のカイパラハーバー Kaipara Harbourにおける200MW潮汐力発電所の建設は、まずは3基の実証機を取り付け、発電、周囲の環境などの影響をさらに観察しながら、慎重に進める方針であるということです。クレスト・エネルギー Crest Energy 社が導入する、潮流発電機は確定ではないようですが、番狂わせがなければアメリカのシアトル近郊への導入が決まっているOpen Hydro オープンハイドロの約30フィート(9m)の回転翼をもった潮流発電機の採用が有力です。いずれにしろ、環境への影響を懸念する意見もあるので、時間をかけてプロジェクトを進める方針です。

プレスリリース / New Zealand Government,beehive.govt.nz,17 MARCH, 2011
Kaipara Harbour tidal turbine project approved

" Minister of Conservation Kate Wilkinson has today granted approval to Crest Energy for the staged installation of up to 200 tidal turbine power generators in the Kaipara Harbour as a restricted coastal activity under the Resource Management Act.

The Environment Court last month ruled the renewable energy project could proceed, with a number of conditions attached.

“The Environment Court carefully studied the project and I agree with its report,” Ms Wilkinson says.

“This is the first large-scale commercial approval for tidal power generation and it has the potential to play a significant role in the development of a new source of renewable energy in New Zealand.

“The potential environmental impacts of this development have been carefully worked through during a robust four-year consent process, during which the Department of Conservation had its concerns addressed in the Environment Court.
..........

The first installation would involve three turbines.

Northland Regional Council would be tasked with monitoring the environmental impact on a wide range of marine wildlife such as sharks, rays, marine mammals and fish, including snapper.

If fully implemented, it is estimated the development could generate enough electricity to power the whole region from Albany to Cape Reinga.
.......... "

関連
New_zealand_energy_quarterlymarch_q
-----image(”Net Quarterly Electricity Generation”) : Ministry of Economic Development : New Zealand Energy Quarterly - March Quarter 2011

Crest Energy / Q&A

Argo Environmental

" Feb 11: Environment Court approval of staged tidal power plant in the Kaipara Harbour "

Todd Energy : NEW PROJECTS

" Tidal Power Project
In July 2009 Todd Energy announced a 30% shareholding in tidal power plant company, Crest Energy. Together the companies are working on a proposed tidal electricity generation project (an array of subsurface turbines) at the mouth of the Kaipara Harbour in northern New Zealand. The project has the potential to lead the world in the commercialisation of tidal power, which is clean, silent and sustainable, and will make a substantial contribution to the nation's electricity needs. Once the project is fully implemented, the tidal farm's peak output is anticipated to be of the order of 200 MW, sufficient to power approximately 75,000 homes a year. "

・Wikipedia : Renewable Energy in New Zealand

Marine Tidal Turbine Power Station Approved for New Zealand-----oceanpowermagazine.net,2011/03/20

Opposition to Kaipara Harbour Tidal Turbine Proposal-----Suite101.com,Apr 2, 2011

ニュージーランドの自然エネルギー-----自然エネルギー、2010/05/07

参考
Tidal Energy EU / Tidal Energy New Zealand

Staged tidal power generation recommended-----Northland Regional Council,21 August 2008
The_crest_energy_hearing_decision_r
-----image : 「 the Crest Energy Hearing Decision Report - excluding schedules and appendices (495 KB)」より計画地図-----Googleマップ : カイパラハーバー Kaipara Harbour

Ministry of Economic Development : Renewables

Company Plans 200-Megawatt Tidal Power Plant in New Zealand-----EERE Network News,November 29, 2006

参考エントリー
アメリカワシントン州で、潮流(潮汐)発電所 Open Hydro 100kW機のパイロットプランにゴーサイン-----ソフトエネルギー、2010/12/09

注-ニュージーランド政府のリリースでは、200基とだけあります。200MWの記述は、報道のみ(Google 検索 newzealand 200mw tidal )です。オープンハイドロの実証機は、100KWです。それがようやくテストが開始される段階です。実証機は、200基ならべても、20MWにしかなりませんから、実用機の開発まで待つということだと解釈しています。
 経過からみると、200MW潮流発電所が完成するには、実証を経て商用機が完成し、それからということになると思っています。
 したがって、カイパラプロジェクトに本格的に取り組むのは、2020年前後になるというのが目下の観測です。

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