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中国電力、隠岐・西ノ島にて再エネ+二種類の蓄電池による実証事業を開始する。ん、再エネはどこ?

 中国電力は、環境省の平成26年度離島の再生可能エネルギー導入促進のための蓄電池実証事業、採択の案件として、隠岐諸島・西ノ島にて二種類の蓄電池による再生可能エネルギーの導入に関する実証事業を開始する。とはいえ、再生可能エネルギーの導入は今後検討される模様。
 西ノ島の人口は、H22年の国政調査では1477世帯、3136人。面積は、面積55.97平方キロメートル。この島全体が西ノ島町に属する。
 この西ノ島町に導入される2種類の蓄電池は、

・NAS(ナトリウム・硫黄)電池:出力 4,200kW
・リチウムイオン電池:出力 2,000kW

 それぞれの特長を生かし、今後設置される再生可能エネルギーとの組み合わせにより3年間の実証実験が行われる(?)。ただ、現状は西ノ島町には再生可能エネルギーの電源がないようです。太陽電池なら1年以内に設置できそうだが、風力発電となると、3年くらい準備にかかるので、期間に間に合いそうにない。具体的な組み合わせについては、どのような形で実証実験が実施されるのかが、発表されていません。
 ちなみに西ノ島には、中国電力のディーゼル発電、黒木発電所 7,380kW があります。今後の具体的な実験の方法などが気になるところです。

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-----image : Googleマップで隠岐諸島 西ノ島を表示

 隠岐諸島全体の再生可能エネルギーの導入状況は、東の隠岐の島に隠岐大峯山風力発電所があります。H16年より600kW機が3基設置され運転されています。また、同じく隠岐の島には、中国電力の水力発電所があります。

・油井発電所(隠岐の島町油井)200kW
・南谷発電所(隠岐の島町布施)100kW

 いずれも小型の水力発電施設です。隠岐諸島全体でもこの規模の再生可能エネルギーの現状を考えると、先に再生可能エネルギーの導入を具体化させることのほうが、蓄電池の設備以前に必要な気がします。


プレスリリース / 中国電力、平成26年4月1日
環境省公募「平成26年度離島の再生可能エネルギー導入促進のための蓄電池実証事業」に係る当社提案の採択について

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-----image :添付資料「ハイブリッド蓄電池システムによる再エネの出力変動対策について[PDF]」より

" ..........太陽光発電,風力発電等の再生可能エネルギー(以下,「再エネ」という。)について,エネルギー自給率の改善や地球環境負荷低減の観点から貴重な国産エネルギーと認識しており,更なる導入拡大に向け積極的に取り組んでいます。  このたび,その取り組みの一環として,環境省から公募されておりました標記事業に応募し,当社の提案(隠岐諸島における蓄電池実証事業)が採択されましたので,お知らせします。  本事業で実施する,異なる種類の蓄電池を組み合わせた電力系統制御用のハイブリッド蓄電池システムによる技術実証は,国内初の取り組みとなります。  今後,事業開始に向け,諸準備を進めてまいります。

1.実証事業の概要
 再エネは天候等により発電出力が大きく変動するため,この出力変動分を調整して電気の品質を保つことが必要になります。特に,送電線が本土と連系していない離島においては,電力ネットワークの規模が本土に比べて小さく,発電出力の変動による影響が大きいことから,再エネの大幅な導入拡大のためには,出力変動分を調整する対策が必要となります。
 本実証事業では,隠岐諸島(島根県)において,再エネ導入量の最大化を図るための対策として,特性の異なる2種類の蓄電池を組み合わせ,それぞれの特長を活かしたハイブリッド蓄電池システムを構築し,蓄電池の効率的な充放電管理・制御手法などに関する技術実証を,地元自治体等と連携して行います。

2.設置予定のハイブリッド蓄電池システム
・NAS(ナトリウム・硫黄)電池:出力 4,200kW
・リチウムイオン電池:出力 2,000kW

3.ハイブリッド蓄電池システムの設置予定場所
島根県 隠岐諸島(隠岐郡西ノ島町)

なお,本実証事業を進めるにあたり,隠岐諸島における再エネ導入拡大を図りたいと考えており,詳細については,決まり次第,別途お知らせいたします。

” ハイブリッド蓄電池システムによる再エネの出力変動対策について
【短周期および長周期変動対策について】
 太陽光発電や風力発電は,自然条件などにより発電出力が大きく変動するという課題があります。この出力変動には,雲の通過などによる日照量の変化や風速の変化に伴う「はやく小さな変動」(短周期変動)と,太陽の位置の変化などに伴う「おそく大きな変動」(長周期変動,余剰電力)があります。安定した品質の電気をお届けするためには,これらの変動対策を行い,電気の品質(周波数)を一定に維持する必要があります。

【ハイブリッド蓄電池システム構築の考え方について】
 隠岐諸島のような離島においては,再エネの出力変動の調整をディーゼル発電機で行いますが,再エネ導入量が大幅に増加すると調整力が不足するため,更なる導入拡大には蓄電池を活用した出力変動調整が不可欠になります。そのため,本実証事業では,高出力のリチウムイオン電池で「はやく小さな変動」を吸収するとともに,大容量のNAS電池で「おそく大きな変動」を吸収するハイブリッド蓄電池システムを構築し,この2種類の蓄電池の協調制御について,同システムによる国内初の技術実証を行う予定です。
.......... ”-----添付資料「ハイブリッド蓄電池システムによる再エネの出力変動対策について[PDF:145KB]」より
.......... "

関連
平成26年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(離島の再生可能エネルギー導入のための蓄電池実証事業)の採択案件について-----環境省、平成26年4月1日

" 先般補助事業者の公募を行った二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(離島の再生可能エネルギー導入のための蓄電池実証事業)について、この度、補助事業者を決定しましたので、お知らせします。

1.概要
 環境省において、離島の短周期及び長周期変動の両方の特性に対応する新たな蓄電池の効率的管理・制御手法を開発し再生可能エネルギー導入量の最大化と蓄電池容量の削減による経済性の向上を同時に実現するため、「離島の再生可能エネルギー導入促進のための蓄電池実証事業」の公募を行ったところ、2件の応募がありました。応募のあった提案について、審査委員会において厳正な審査を行った結果、以下のとおり補助事業者を採択しました。

2.審査方法
 審査は、外部専門家を含めた審査委員会において書面審査を行い、公募要領に記載した採点基準をもとに採択の可否について審査を実施し、最も点数の高い案件を採択しました。

3.審査の結果
・審査件数:2件
・採択件数:1件
・採択事業者:中国電力株式会社
・実証事業実施場所:島根県隠岐郡西ノ島町他
・事業期間:平成26 年度(その後3年間実証試験を行う。)
・概要:重・軽負荷期の電力需要差が大きい等の特性がある隠岐諸島において、再生可能エネルギー導入量の大幅増加のために必要な短周期変動対策(出力変動抑制)及び長周期変動対策(余剰電力シフト)を行うため、高出力のリチウムイオン電池(2.0MW)で短周期変動を,大高容量のNAS電池(4.2MW)で長周期変動を協調制御するハイブリッド蓄電池システムを構築し、更に、これらの蓄電池と内燃力発電機の協調制御を実証する。
.......... "

- 平成26年2月21日 平成26年度離島の再生可能エネルギー導入促進のための蓄電池実証 事業の公募について - 二酸化炭素排出抑制事業費等補助金(離島の再生可能エネルギー導入促進のための蓄電池実証事業)の公募について-----環境省、平成26年2月

西ノ島町

2種類の蓄電池が太陽光と風力に対応、離島で電力の安定供給を図る-----スマートジャパン、 2014年04月03日

中国電力、隠岐諸島で「ハイブリッド蓄電池システム」を実証、太陽光と風力の変動を調整-----TechOn!,2014/04/05

追加情報
中国電力の隠岐諸島における太陽光(3MWp)、風力(2MW)+蓄電池による実証事業の全貌-----ソフトエネルギー、2014/09/02


参考
・島根県 : 隠岐支庁 - 隠岐島の概要
"島後 241.64 平方キロメートル 15,930 人
島前(3 島) 241.64 平方キロメートル 6,299 人"

・火力
 火力発電.com : 島根県

"中国電力 西郷発電所(隠岐の島町) 25,320kW 重油
 中国電力 黒木発電所(西ノ島町) 7,380kW 重油"

・水力( 資源エネルギー庁 : RPS法) - 情報ファイルダウンロードより「水力発電設備 PDF」)

"油井発電所(中国電力 水力発電所、隠岐の島町油井)200kW
南谷発電所(中国電力 水力発電所、隠岐の島町布施)100kW "

・源流・ダム・水力発電所めぐり - 水のプログラム
- 油井発電所
- 南谷(みなみたに)発電所


参考エントリー
島根県企業局が江津で国内最大級の風力発電事業化へ / クリッピング 山陰中央新報------ソフトエネルギー、2005/05/13


コメント続き
 さて、隠岐諸島だけでなく、島根県全体ではどれくらいの再生可能エネルギーの導入が進んでいるのか調べてみました。平成23年度の島根県における再生可能エネルギーの導入割合は、県のまとめたデーターによると、 約2.6%だとのことです。平成23年度の県の電力の消費量が141億kWhで、主として風力と水力をまとめた再生可能エネルギーの発電量は、3.6億kWhだったとのことです。(平成23年度 島根県における再生可能エネルギーの導入割合。 www.pref.shimane.lg.jp/environment/
energy/energy/chiiki_taisaku/energy_jyourei.data/
zenkyoushiryou.pdf )

 こうした状況で、島根県では今後、県内全域で自立を目指すとすれば、約40倍の再生可能エネルギーが必要とし、なんらかの施策の必要性を検討している段階のようです。ただ、この3月には、市民団体が8万3323人分の署名を添えて直接請求したことを受けて、県が提出した「再生可能エネルギー条例案」が、県議会において、「現実そぐわぬ」として否決(2014年03月06日読売新聞)。島根県の再生可能エネルギーは、暗中模索状態です。

参考
・島根県 : 島根県再生可能エネルギー導入促進協議会について

"開催状況
第1回  平成24年6月11日(月)開催
第2回  平成24年10月22日(月)開催
第3回  平成25年2月18日(月)開催

”配付資料
 次第[PDF/89KB]
 講演資料 「島根県内の木質バイオマス発電の事業化について」[PDF/1,377KB]
 資料1 小水力発電導入調査について[PDF/615KB]
 資料2 小規模地熱発電導入調査について[PDF/1,385KB]
 資料3 島根県再生可能エネルギー利活用総合推進事業について[PDF/76KB]
 資料4 地域貢献型再生可能エネルギー創出モデル事業について(1/2)[PDF/157KB]、(2/2)[PDF/121KB]
 資料5 島根県再生可能エネルギー等導入推進基金事業について(1/3)[PDF/97KB]、(2/3)[PDF/110KB]、(3/3)[PDF/164KB]
 資料6 再生可能エネルギー事業化促進事業について[PDF/162KB]
 資料7 企業局 施策説明[PDF/136KB]
 資料8 メタンハイドレートの取組状況について[PDF/96KB]
 資料9 平成25年度国の予算(案)概要について[PDF/326KB]
.......... ”-----平成24年度 第3回「島根県再生可能エネルギー導入促進協議会」の開催について(H25.2.18開催)より
........... "

・島根県 : 再生可能エネルギーの導入促進

・島根県 : 再生可能エネルギー利活用総合推進事業 - 事務事業評価シート

・島根県 : 電気事業
/ 水力発電所のご紹介

"しまねの県営発電所
三成発電所(三成ダム)
飯梨川第一発電所
飯梨川第二発電所
飯梨川第三発電所
志津見発電所
八戸川第一発電所
八戸川第二発電所
八戸川第三発電所
三隅川発電所
矢原川発電所
御部発電所
浜田川発電所
勝地発電所"

/ 風力発電所のご紹介
"隠岐大峯山風力発電所
江津高野山風力発電所"

/ 供給実績
"平成25年度供給電力量
水力発電所実績
風力発電所実績"

・Twilog : @greenpost #島根(島根県の再生可能エネルギー関連の情報)



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