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経産省、風力発電のための送電網整備実証事業の補助事業者、北海道で2特別目的会社を採択

 経済産業省は、公募していた北海道内の風力発電のための送電網整備実証事業を担う補助事業者に関して、北海道内で2つの特別目的会社(SPC : Specific Purpose Company)を採択し発表しました。採択されたのは、以下の2グループによる事業体。

・日本送電株式会社 - 三井物産株式会社、丸紅株式会社、SBエナジー株式会社の出資による特定目的会社で、道北の日本海側のルート、増毛町から天塩川以南に至る地域において風力発電のための送電網整備実証事業を実施する。同地域の風力発電の導入ポテンシャルは、第一段階として300MW~600MW程度。
・北海道北部風力送電株式会社 - 株式会社ユーラスエナジーホールディングスの出資による特定目的会社で、道北の稚内・宗谷エリア、天塩エリア及び猿払・浜頓別エリアに至るいわば、オホーツク海ルート。おなじく、風力発電のための送電網整備実証事業を実施する。同地域の風力発電の導入ポテンシャルは、最大で1400MW程度。

 両社合計最大2000MW規模の送電網の整備が実施される予定です。北海道新聞によると、

「送電線のルートや用地を選定し、両地域とも10年以内の完成を目指す。その後、自ら風力発電を行い、費用を回収する計画。風力が安定している日本海側では、普及が進む洋上風力発電も計画する。

 投資総額は明らかになっていないが、経産省は必要経費の半額をSPCに補助する。2013年度予算で250億円を計上しており、14年度予算でも250億円を要求している。」

 とのことです。これで、道内の風力発電に関した送電網の整備は進みそうですが、日経にはこんな記事が掲載されていました。

北海道の風力発電、拡大には課題 本州との接続増強急務-----日本経済新聞、2013/9/18
"..........最終的には北海道電力の送電設備につなぐ。北電の受け入れ能力を増やす対策が必要。運用開始までの約10年で、本州とつなぐ送電線増強が急務.........."

 北海道と本州の間を結ぶ送電線である北本連系の現在の状況、そして予定されている増強でも不十分だという指摘です。風が吹いても、道内の需要が少ない地域では当然送電網も脆弱という現状から、海を渡り本州へ送電する、発電地域としての役割が期待される地域への改革には時間がかかりそうです。

 さらに、発電植民地化ではなく、需給地両者にメリットがでるかしこい施策が期待されるだけに、重要な問題をいくつも解決する必要があります。

 
プレスリリース / 経済産業省、平成25年10月21日
風力発電のための送電網整備実証事業の補助事業者を採択しました

" 本件の概要
 風力発電の適地であるものの送電網が脆弱なためその導入拡大に課題を有する地域における送電網の整備及び技術的課題の実証を行うため、経済産業省資源エネルギー庁は、平成25年度風力発電のための送電網整備実証事業の補助事業者として、日本送電株式会社及び北海道北部風力送電株式会社を採択しました。
..........
”1.事業概要
風力発電の適地であるものの、送電網が脆弱なため風力発電の導入拡大に課題を有する北海道及び東北地域の一部において、域内送電網の整備及び技術的課題の実証を行います。今年度は、北海道地域における事業を開始します。

2.採択決定
平成25年9月18日から10月9日までの期間において公募を行い、外部有識者からなる第三者委員会での厳正なる審査を踏まえ、補助事業者として以下の 2 者を採択しました。
今後、各補助事業者は開発可能性調査を実施し中間審査を行った上で、送電網の整備及び技術的課題の実証を行うこととなります。
日本送電株式会社(三井物産株式会社、丸紅株式会社、SBエナジー株式会社の出資による特定目的会社)
北海道北部風力送電株式会社(株式会社ユーラスエナジーホールディングスの出資による特定目的会社)

(別紙) 補助事業者及び事業内容について

① 日本送電株式会社
日本送電株式会社は、三井物産株式会社、丸紅株式会社、SBエナジー株式会社の出資による特定目的会社です。
本事業では、増毛町から天塩川以南に至る日本海側ルートを想定し、開発可能性調査を実施した上、中間審査でその継続実施が認められた場合、送電網の整備及びその技術的課題の実証を行います。
同地域の風力発電の導入ポテンシャルは、第一段階として300MW~600MW程度と見積もられておりますが、今後の事業の進捗に応じて精査・検証がなされることになります。

② 北海道北部風力送電株式会社
北海道北部風力送電株式会社は、株式会社ユーラスエナジーホールディングスの出資による特定目的会社です。
本事業では、稚内・宗谷エリア、天塩エリア及び猿払・浜頓別エリアに至るルートを想定し、開発可能性調査を実施した上、中間審査でその継続実施が認められた場合、送電網の整備及びその技術的課題の実証を行います。
同地域の風力発電の導入ポテンシャルは、最大で1400MW程度と見積もられておりますが、今後の事業の進捗に応じて精査・検証がなされることになります。
.......... ”-----「発表資料名 風力発電のための送電網整備実証事業の補助事業者を採択しました(PDF)」より
......... "

関連
北海道北部の送電網 丸紅など5社参入 風力200万キロワット分-----北海道新聞、10/19

"..........
SPCは送電線のルートや用地を選定し、両地域とも10年以内の完成を目指す。その後、自ら風力発電を行い、費用を回収する計画。風力が安定している日本海側では、普及が進む洋上風力発電も計画する。

 投資総額は明らかになっていないが、経産省は必要経費の半額をSPCに補助する。2013年度予算で250億円を計上しており、14年度予算でも250億円を要求している。"


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