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ジャパンマリンユナイテッドと佐賀大学、AIP認証を取得。浮体式没水型海洋温度差発電開発にはずみ

 ジャパンマリンユナイテッドと佐賀大学は共同で、海洋温度差発電を活用した世界で初めての浮体式の没水型海洋温度差発電を開発し、2013年9月2日に、日本海事協会(NK)よりAIP(Approval In Principle:概念承認)を取得したと発表しました。
 また、NHKの報道(9/11)によりますと、「実用化に向けて7年後をめどに実証実験を始める」とのことです。

 ジャパンマリンユナイテッドと佐賀大学は共同して、2012年度に海洋温度差発電の関連企業の協力を得て基本設計を行い、1MW陸上型と10MW浮体型の検討を行いました。その結果、10MW浮体型では浮体等の開発とともにコスト削減が進むと、量産時の発電コストが20円/kWh程度になる可能性が示されたということです。
 今後の10MW級海洋温度差発電の概念設計を実現するためのシステムの開発が進められる上で、報道にある7年後の段階でどこまで具体化することができるのか? そもそも日本の海でも、海洋温度差発電が”競争力”を見せることができるのか? 
 今回のAIP認証を得て、設計基本が専門機関により認められたことで、浮体式没水型海洋温度差発電開発にはずみがつくと考えられます。大いに気になるプランです。


プレスリリース / ジャパンマリンユナイテッド、2013.09.05
世界で初めて浮体式の没水型海洋温度差発電でNKよりAIP(概念承認)を取得-佐賀大学と共同で-

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-----image(”没水型海洋温度差発電イメージ図”) : 同リリースより

" ジャパンマリンユナイテッド株式会社(略)は、国立大学法人 佐賀大学(以下 佐賀大学)と共同で、佐賀大学による「海洋温度差発電」を活用した世界で初めての浮体式の没水型海洋温度差発電を開発し、2013年9月2日に、一般財団法人日本海事協会(NK)よりAIP(Approval In Principle:概念承認)を取得しました。

 これまでの海洋温度差発電では、米国のOTEC-Internationalが、2011年に10MW級のスパー型OTECでABSの認証を受けていますが、没水型では世界初めての船級協会の認証となります。

 実海域で実績をもつ没水型は、世界唯一、一般財団法人マリノフォーラム21における5年間のプロジェクトで使用した海洋肥沃化装置「拓海」のみです。「拓海」は当プロジェクトにおいて、期間中、台風による5回の直撃を受けたものの、日量10万トンの海洋深層水を汲み上げた実績を持ちます。

 今回、これらの実績をもとに、当社は佐賀大学と共同して、10MW級海洋温度差発電の概念設計を行いました。

 佐賀大学は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「海洋エネルギー技術研究開発/次世代海洋エネルギー発電技術研究開発」事業において『海洋温度差発電』の研究開発を (株)神戸製鋼所と共同で行っています。この事業では、2020年以降の事業化時に、発電コスト20円/kWh以下を実現するため、新しい熱交換器および熱サイクルの要素技術を開発しています。

 2012年度に、海洋温度差発電の関連企業の協力を得て、1MW陸上型および10MW浮体型の基本設計を行った結果、10MW浮体型では浮体等の開発とともにコスト削減が進むと、量産時の発電コストが20円/kWh程度になる可能性を示しました。

 今後、これまでの成果を活かし、国内および海外で進められる海洋温度差発電の実証を目指していきます。特に米国、フランス、インドネシア等においては、日本の技術優位性が高まるものと期待されます。

.......... "


関連
温度差発電で初の海中実験へ-----NHK、9月11日

"..........造船大手の「ジャパンマリンユナイテッド」と佐賀大学は、このほど海中で発電するシステムを開発し、実用化に向けて7年後をめどに実証実験を始めることになりました.........."

参考
・佐賀大学海洋エネルギーセンター : 海洋温度差エネルギー分野

日本海事協会

マリノフォーラム21 / サイト内検索 : 拓海

"海洋肥沃化装置「拓海」の開発"

・IHI : 海洋浮体構造物 / 海洋肥沃化装置

"..........
種類 海洋肥沃化装置
能力 深層水 100,000m3/日、表層水 200,000m3/日
用途 貧栄養海域で深層水を汲み上げ、高栄養塩濃度水塊を形成し漁場の形成
H x L x B 205m x 16.8m x 16.8m

特  徴
・鋼製パイプで海面下200mから、10万m3/日の深層水を汲み上げる事が出来る。
・無人運転も各状態を陸上基地に送信。
・深層水を50t/h陸上に供給。
.......... "


参考エントリー
神戸製鋼所、久米島の海洋温度差発電実証事業に高伝熱チタン板を供給-----ソフトエネルギー、2013/06/17

ロッキード・マーティン Lockheed Martin、中国で10MW海洋温度差発電プラント建設へ-----ソフトエネルギー、2013/05/07

世界の海洋エネルギー 波力・潮流・潮汐・海洋温度差発電プロジェクト一覧-----ソフトエネルギー、2013/03/26

[ カテゴリー : 海洋エネルギー-OTEC ]



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