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オーストラリアにおける再生可能エネルギーは新規の化石燃料発電よりも安い - ブルームバーグ NEF

 ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス Bloomberg New Energy Finance の最新の報告によると、世界第2位の石炭輸出国であるオーストラリアでは、包括的なコストの比較では、新規の石炭発電よりも風力発電に軍配あがるとのことです。

 資源別の発電コストの包括的モデル
 新規の風力発電所建設----- 1MWあたり 80 A$(83 $)のコストで電力供給が可能
新規の石炭発電所----- 1MWあたり 143 A$
 新規のベースロードガス火力発電所----- 1MWあたり 116A$

 上の計算には、ギラード政権の二酸化炭素排出権価格スキームに基づいた二酸化炭素排出権価格が含まれる。しかし、二酸化炭素排出権価格(経済全体の排出を削減する最も効率的な手法)を除いても、風力エネルギーは新規石炭火力発電よりも 14%、新しいガス火力発電よりも 18%安価である。

 さらに、BNEF のアナリストは、二酸化炭素排出権価格を織り込んだとしても、2020 年までに大規模太陽光発電も石炭やガス火力発電より安くなり、2030 年までにはバイオマスや太陽熱などの実現可能な再生可能エネルギー発電技術もコスト競争力を備えるようになると結論付けている。
 これらの分析から、オーストラリア経済は将来、再生可能エネルギーにより一層強化されるものと予想される。新規化石燃料発電所への投資は、アジア太平洋地域の天然ガス価格が急激かつ持続的に下落しない限り、限定的となる可能性が高いことを示している。

 資源国オーストラリアでは、再生可能エネルギーへの投資が短期、中長期的にも有効だとされ、さらなる政策の強化が期待されている。


 シェールガス革命に沸くアメリカ合衆国でも、日本での評判とはことなり、再生可能エネルギーの政策が強化されることが決まっています。日本のエネルギー政策は、世界の状況分析とはかけ離れた、今の状況に強くしばられています。3.11の国富の数割を失うに等しい被害を現実のものとして受け入れ、原子力発電&核燃料サイクルの地殻的な変動リスクを正しく評価し、世界の化石燃料の可能性と限界を冷静に評価し、再生可能エネルギーを2020年代に数割という規模に拡大させる”現実的”な政策がいまこそ必要とされていると、当しなやかな技術研究会は考えています。


プレスリリース / ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス、2013年2月14日
発表資料  / オーストラリアにおける再生可能エネルギーは新規の化石燃料発電よりも安価  - 7 February 2013 , RENEWABLE ENERGY NOW CHEAPER THAN NEW FOSSIL FUELS IN AUSTRALIA

"世界第 2 位の石炭輸出国であるオーストラリアで新規の石炭発電よりも風力発電に軍配

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス
(BNEF)の最新の調査結果によると、オーストラリアでは今、新規に建設される石炭およびガス火力発電所からの電力に比べ、補助金を受けていない再生可能エネルギーが割安になっている。

BNEF のシドニー分析チームが作成したオーストラリアのエネルギー資源に関する新たなランキングでは、同国における資源別の発電コストが包括的にモデル化されている。この調査結果では、新しい風力発電所では 1 メガワットあたり 80 オーストラリアドル(83 米ドル)のコストで電力供給が可能である。比べて、新規建設した石炭発電所では 1 メガワットあたり 143 オーストラリアドル、新規建設したベースロードガス火力発電所では1 メガワットあたり 116オーストラリアドルのコストがかかる。これらのコストには、ギラード政権の二酸化炭素排出権価格スキームに基づいた二酸化炭素排出権価格が含まれるが、二酸化炭素排出権価格(経済全体の排出を削減する最も効率的な手法)を除いても、風力エネルギーは新規石炭火力発電よりも 14%、新しいガス火力発電よりも 18%安価である。

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスの最高責任者 Michael Liebreich は、次のように語る。
「化石燃料は安く、再生可能エネルギーは高いという認識は、今や過去のもの。世界で最も化石燃料資源の豊富な国の 1 つで、風力発電が石炭発電やガス火力発電よりも安価であるという事実は、クリーンエネルギーが発電システムの経済性を覆す可能性があることを示している」

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスのオーストラリアに関する調査によると、2011年以降、風力発電コストは 10%、太陽電池発電コストは 29%下落している。対照的に、新しい化石燃料発電所のエネルギーコストは高く、そして上昇している。新規建設される石炭火力発電は、資金調達コストが高いため、より高価だ。オーストラリアの 4 大銀行が実施した調査によれば、貸付業者は、排出量の多い事業への投資で被る風評被害に対する十分なリスクプレミアムが確保されなければ、新しい石炭発電には出資しない傾向が示されている。
 新規のガス火力発電は、オーストラリアの液化天然ガス(LNG)輸出市場の大幅な拡大による現地価格の上昇に伴いコストが高くなっている。二酸化炭素排出権価格が、新規の石炭火力発電所やガス火力発電所のコストを押し上げている。この価格は新規施設の稼働期間中にも大幅な増加が予想される。

BNEF のアナリストは、二酸化炭素排出権価格を織り込んだとしても、2020 年までに大規模太陽光発電も石炭やガス火力発電より安くなり、2030 年までにはバイオマスや太陽熱などの実現可能な再生可能エネルギー発電技術もコスト競争力を備えるようになると結論付けている。
これらの分析から、オーストラリア経済は将来、再生可能エネルギーにより一層強化されるものと予想される。新規化石燃料発電所への投資は、アジア太平洋地域の天然ガス価格が急激かつ持続的に下落しない限り、限定的となる可能性が高いことを示している。
「新しい石炭火力発電所がオーストラリアに建設される可能性は非常に低いだろう。今や、化石燃料発電は再生可能エネルギーに比べて高すぎる」と、ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスのオーストラリアクリーンエネルギー調査代表の Kobad Bhavnagri は述べている。さらに、「ベースロードガスが再生可能エネルギーとかろうじて競争できたとしても、オーストラリアでは、2020 年までは新しいベースロード電源が必要となる可能性が低く、この時期までには、風力発電や大規模 PV が燃焼コストの高い輸出価格のガスよりも大幅に安くなっているはずである。
2020 年から 2030 年までには、風力や太陽の間欠性に対応する新しく革新的な方法が見つかっているだろう。従って、我々は一足飛びに石炭発電から再生可能エネルギーに移行し、二酸化炭素排出権価格の上昇に応じて排出を抑えることができるようになることも考えられる」とも語る。

オーストラリアの大規模な再生可能エネルギー目標による後押しさえあれば、その時までにはクリーンエネルギー投資は増加し、発電部門の二酸化炭素排出量は低下する。今日の経済の新規導入再生可能エネルギーへの強制的な移行にも関わらず、オーストラリアの州政府により1970 年代から 1980 年代にかけて建設された一連の石炭火力発電所は、依然として再生可能エネルギーよりも低いコストで電力を生み出している。これは、元々の建設コストが既に減価償却済みであるためだ。

最後に、Bhavnagri は、次のように述べている。
「現在、風力発電は石炭火力発電所やガス火力発電所を新規建設するよりも安価だが、既に支払いが済んだ古い資産には勝てない。そのため、今何メガワットもの発電量を地中に葬り、エネルギーシステムにおける二酸化炭素排出を無くす技術や経験を積むためには、依然として政策によるサポートが必要である。」
.......... "


コメント続き
 ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス Bloomberg New Energy Finance の日本語での情報提供は限られていますが、英語では豊富な情報が提供されています。注目しています。

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Bloomberg New Energy Finance

・Twitter : BloombergNEF


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