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アメリカ大統領選挙、11月6日投開票。接戦で迎える、再エネの未来は?

 風の強いカンサスの風力発電関連事業者にとっては、大統領がオバマでも、ロムニーでも厳しい状況におかれることに変わりがないようだ。カンサス州のニュースを伝えるサイトでは、すでに始まっている風力関連産業における人員削減、そして、今年の12月末できれる税額控除の延長問題について報じています。

Obama, Romney disagree over tax break for wind energy-----Kansas.com,Oct. 30, 2012

 オバマ大統領は税控除の延長を支持しているが、共和党の大統領候補ミット・ロムニー氏は反対しているということです。単純に考えれば、再生可能エネルギー関連の事業者としては、これまでも推進してきたオバマ大統領が再選し、議会が税額控除の延長を承認することを期待しているのでしょう。しかし、オバマ大統領が再選を果たしたとしても、議会の状況では承認はむずかしい状況のようです。シェールガス革命への期待と景気減速の中で進行したガソリン高による国民の負担感の増大で、これまでのような優遇政策は難しいとの観測があります。
 さらに、政府の援助を受けながら、直近で破綻したいくつかの最エネ関連の企業の状況も足をひっぱりそうです。

 アメリカの風力発電業界としては、これから取り組もうとしている洋上風力発電の開発にテコ入れして、欧州を追従する姿勢でしたが、1キロワット毎時あたり2.2セントの税額控除がなくなれば、そうした計画も難しいということです。ただ、期待と可能性が示唆されている化石燃料への懸念もあるので、現在進行中の再生可能エネルギーのプロジェクトへの傾注の力は若干そがれても、減速しつつも風力、水力、バイオマス、太陽エネルギー関連、そしてバイオ燃料関連の事業の発展は、減速しつつも継続はしていきそうです。

 というのも、両陣営共通の認識として、この単語 ENERGY INDEPENDENCE エネルギーの自給 が掲げられているからです。
 安全保障を強く意識してきたアメリカという国家のエネルギー政策を語る上で重要な単語です。再生可能エネルギーも”応分の役割”は期待され続けるということです。

 他国のことながら、日本の首相の存在感より大きなアメリカ大統領というのが、正直なところです。実際には、そんなことはないのですが、肝心要のところで、アメリカ大統領がだれかということが日本の行く末にも影響を与えます。この大統領選挙も、大きな興味をもってながめています。



 
 ロイターの記事からアメリカ大統領選挙の全三回の討論会の経過をみてみました。

●10月3日、コロラド州デンバーの討論会
再送:オバマ米大統領とロムニー候補が討論会、大統領選で経済問題めぐり論戦-----ロイター、2012年 10月 4日

"ロムニー候補は、ビジネスマンとしての豊富な経験を通じ、米経済を上向かせ、今後4年間に1200万人の雇用を創出できると訴えている。"

ロムニー氏、石油業界への優遇税制縮小の方針-----ロイター、2012年 10月 4日

"ロムニー候補は、オバマ政権が2009年に実施した環境政策を批判するために税制をめぐる議論を持ちかけており、「環境分野で1年間に900億ドル分の優遇税制を与えた。これは石油・ガス業界が約50年で受けた分に相当する」と述べた。"

*第一回は、ロムニー候補が攻勢でて、より高い世論の支持を受けた。

米大統領選、ロムニー氏支持率が優勢に=世論調査-----ロイター、2012年 10月 9日

"調査では、投票確率の高い有権者によるロムニー氏の支持率は49%、オバマ大統領は45%だった。また、登録有権者の間では、ロムニー氏とオバマ大統領の支持率はともに46%だった。9月の調査では、投票確率の高い有権者のロムニー氏支持率は、オバマ大統領を9ポイント下回っていた。

討論会は合計3回行われる。"

●10月16日、第2回討論会。米ニューヨーク州ヘンプステッドのホフストラ大学
UPDATE4: 米大統領選第2回討論会、経済・外交問題の積極攻勢でオバマ氏に評価集まる-----ロイター、2012年 10月17日

"第1回討論会後に受け身で精彩を欠いたことで劣勢に立たされ、巻き返しを図るオバマ氏が、雇用、エネルギー問題、リビアの米領事館襲撃事件をめぐる議論で積極攻勢に出て、有権者の評価を得た。"

米大統領選第2回討論会、オバマ氏に評価集まる-----ロイター、2012年 10月 17日

"CNNの調査では、大統領の支持率が46%に対しロムニー候補は39%、CBSの調査でも大統領の支持率は37%とロムニー候補の30%を上回った。

今回の討論会ではオバマ大統領が巻き返しに成功したとみられており、オンライン賭けサイトのイントレードによると、討論会終了後、オバマ大統領が再選を果たす確率が64.4%に上昇した。討論会前は62.2%だった。

一方、ロムニー候補が勝利を収める確率は討論会前の37.8%から35.5%に低下した。"

米大統領選、第2回討論会はオバマ氏に軍配 ロムニー氏に15ポイント差=ロイター/イプソス調査-----ロイター、2012年 10月 18日

*米リチウムイオン電池メーカーのA123システムズがこのタイミングで破綻。オバマ大統領のエネルギー政策そのものへの批判の材料となるとの指摘。

米A123システムズが破産法適用申請、政府支援企業の破綻相次ぐ-----ロイター、2012年 10月 17日

"米リチウムイオン電池メーカーのA123システムズ(略)は16日、連邦破産法11条の適用を申請した。
..........
同社は、オバマ政権が打ち出した900億ドル規模のクリーンエネルギー関連テクノロジー支援プログラムを通じ、2億4900万ドルの助成金を受けていた。

A123システムズのほか、同支援プログラムを受けていた太陽光発電パネルメーカーのソリンドラやアバウンド・ソーラー、蓄電装置のビーコン・パワー、エナーデルなどが軒並み破綻している。これら破綻した企業に提供された支援額は少なくとも8億1300万ドルに上る。"

●10月22日、第3回最終討論会。フロリダ州ボカラトン
米大統領選、オバマ・ロムニー両氏互角の争い=世論調査-----ロイター、2012年 10月 23日

"支持率がともに46%と、互角
..........
勝敗のカギを握る激戦州では、依然オバマ氏が優勢"

UPDATE4: 米大統領選第3回討論会、オバマ大統領とロムニー候補の主な発言内容-----ロイター、2012年 10月 22日

"今回のテーマは外交と安全保障
..........
<中東問題>

 ◎ロムニー候補: われわれは急進的で暴力的な過激主義を拒否するため、イスラム世界や世界の他の地域を支援する非常に包括的で強力な戦略を構築する必要がある。そうした道のりを追求する上でカギとなるのは、イスラム世界が自ら過激主義を拒否できるようにすることだ。


 ◎オバマ大統領:外交政策に関して、あなたは1950年代の社会政策や1920年代の経済政策を取り入れるように、1980年代の外交政策を流用したいと考えているようだ。中東に関して必要なのは、強力でしっかりしたリーダーシップであり、間違った無謀なリーダーシップではない。残念ながら、あなたが選挙運動を通じて言っているのはそうした見解で、それは米国の強さにつながらない。

 ◎ロムニー候補:私に対する攻撃はアジェンダではない。私を攻撃することは、中東の問題にどのように対処するかを話し合うことにはならない。

 ◎オバマ大統領:私はあなたが実際に外交政策を行う立場にないことは知っているが、あなたは意見を言うたびに間違ったことを言う。あなたはイラクに大量破壊兵器がなかったにもかかわらず、イラクに行くべきだと主張した。 "

米大統領選の最終討論会、オバマ氏勝利との見方が優勢=メディア調査-----ロイター、2012年 10月 23日

"CBSニュースの調査では、オバマ氏が勝利したとの見方を示した人は53%。ロムニー氏が勝利したとの見方は23%。引き分けと感じた人は24%だった。

CNNの調査でも、オバマ氏が勝利したと思った人は48%で、ロムニー氏の40%を上回った。"

米大統領選の最終討論会はオバマ氏に軍配、接戦継続か=ロイター調査-----ロイター、2012年 10月 23日

"民主党の現職オバマ大統領が勝利したと答えた人は約47%、共和党のロムニー候補が勝利との声は31%で、オバマ氏に軍配に上がった。"


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The Romney-Ryan Plan For Energy Independence - Mitt's pro-jobs, pro-market & pro-American #Energy Plan will make America an energy s

PRESIDENT OBAMA IS MOVING US TOWARDS ENERGY INDEPENDENCE - MITT ROMNEY WANTS TO BE MORE DEPENDENT ON FOSSIL FUELS

 - The White HouseEnergy : Climate Change and Our Environment

米国大統領選における環境・エネルギー政策-----大和総研、2012年9月7日

"エネルギー政策における両党の相違が分かりにくくなっている理由の一つは、シェールガス、シェールオイルの開発促進という点で両党が共通しているからであろう。"

米大統領選:経済政策、違い鮮明 富裕層増税vs積極減税-----毎日新聞、2012年10月17日

"2回目の討論会.....オバマ大統領は政府が教育や職業訓練、新エネルギーに必要な投資を行うほか、国内に拠点を置く企業の優遇措置などで、4年間で100万人の製造業の雇用拡大を目指す。これに対しロムニー氏は、「大きな政府や歳出の拡大、増税や規制は正しい答えではない」と批判し、政策の転換を迫る。
..........
◇エネルギー
 エネルギー政策を巡っては、オバマ大統領が再生可能エネルギーの拡大を重視するのに対し、ロムニー氏は当面、原油や石炭などの旧来型のエネルギーを中心に開発を進める姿勢だ。また、通商政策を巡っては、両候補とも自由貿易協定の促進などで輸出を拡大する姿勢を示し、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)も推進の構えだ。"

最後の討論会で分かった5つのこと 米大統領選-----CNN,2012.10.25

アメリカ大統領選挙UPDATE 8:「2012年ディベートの総括」(池原 麻里子)-----東京財団、12/10/30

Romney Owns Obama During 2nd Debate "Your Get Your Chance Im Still Speaking"

(daileynewz4u,2012/10/16 )

Twitter : #election2012usaアメリカ大統領選。エネルギー政策に関する情報収集しています-----Twilog greenpost : election2012usa


MEMO
What I left out when I wrote about lowball renewable energy projections-----grist,24 Jul 2012


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週刊GreenPost 46号 - しなやかな技術研究会 2012/10/29-11/2日版



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