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東芝、神戸製鋼、慶大らは、南淡路市において風力と太陽熱と木質バイオマスのバイナリー発電のハイブリッドシステムの実証へ

 東芝、神戸製鋼所、慶應義塾大学は、兵庫県などが企画するあわじ環境未来島構想にそった計画として、南淡路市において、風力発電と太陽熱・バイオマスを組み合わせたバイナリー発電に関する技術開発に着手すると発表しました。バイナリー発電とは、沸点の低い媒体を加熱・蒸発させてその蒸気でタービンを回すしくみです。今回は、太陽熱集積装置(設計等は未発表)と木質バイオマスによる火力を組み合わせて利用し、風力発電の電力とバイナリー側の安定した発電を可能にするシステムを開発するということです。
 
 三者の役割は、東芝は太陽熱集熱装置、および発電システム全体を制御するシステム制御開発に加え、本開発の全体の取りまとめを行います。慶大は東芝と共同で、風力発電の変動を抑えるソフトウエアを開発し、不安定な風力発電の出力を平準化する制御技術開発を行うとともに、風力発電による電力の変動分を太陽熱集熱装置の出力に加算するシステムを開発します。また、神戸製鋼は太陽熱集熱装置と木質バイオマスを熱源とするバイナリー発電システムの開発を行います。
 さらに、このシステムでは、温水の供給も可能だということで、電力と温水の供給を目的とした、風力発電、太陽熱利用、そして木質バイオマス火力のハイブリッドシステムの構築をめざすということです。

 風力発電は、南淡路市の既存の1.5MWの南淡風力発電所を利用するということです。

Minmiawaji15mw_windturbinemap-----image : Googleマップ 南淡路市 南淡風力より

 なお、システムの総工費は約6億8000万円で、その約半分を補助金として環境省から交付を受ける予定だとのことです。


プレスリリース / 東芝、2012年09月11日
風力・太陽熱・バイオマスを組み合わせたバイナリー発電に関する技術開発に着手

Zu
-----image(”今回の技術開発のイメージ”) : 同リリースより

"環境省公募の地球温暖化対策技術開発・実証研究事業に採択

 株式会社東芝(以下 東芝)、株式会社神戸製鋼所(以下 神戸製鋼)と慶應義塾大学(以下 慶大)は、環境省が今年5月に公募した「平成24年度地球温暖化対策技術開発・実証研究事業(補助事業)」に関して、「風車・太陽熱・バイオマスボイラを組み合わせたバイナリー発電に関する技術開発」の補助事業先に採択されました。

 今回開発するシステムでは、再生可能エネルギーである風力・太陽熱・バイオマスを熱エネルギー源として組み合わせ、沸点の低い媒体を加熱・蒸発させてその蒸気でタービンを回すバイナリー発電を行うことにより、自然条件の変化にかかわらず、安定した電力に加え、温水の供給を可能とすることを目指します。なお、本システムの総工費は約6億8000万円で、その約半分を補助金として環境省から交付を受ける予定です。

 風力・太陽熱などの再生可能エネルギーは、気象条件等によって発電出力の変動が大きく、送電網への影響が大きいことが課題となっています。
 今回の技術開発では、東芝は太陽熱集熱装置、および発電システム全体を制御するシステム制御開発に加え、本開発の全体の取りまとめを行います。慶大は東芝と共同で、風力発電の変動を抑えるソフトウエアを開発し、不安定な風力発電の出力を平準化する制御技術開発を行うとともに、風力発電による電力の変動分を太陽熱集熱装置の出力に加算するシステムを開発します。また、神戸製鋼は太陽熱集熱装置と木質バイオマスを熱源とするバイナリー発電システムの開発を行います。
 3者によるこれら技術開発により、自然条件の変化にかかわらず、安定した電力と温水の供給を可能とするシステムの開発を目指します。

 本システムは、兵庫県、洲本市、南あわじ市及び淡路市が推進する地域活性化総合特区「あわじ環境未来島特区」事業の一環として、南あわじ市に建設します。今年度は土地の整地などを行い、2013年度春から順次システムを据付稼働し、2014年度末まで実証試験を行います。風力発電設備は、1.5MWの既存の風力発電設備の出力を流用し、新たな風車建設は行いません。
 なお、地元自治体である兵庫県および南あわじ市から、本研究開発に関する協力を得る予定です。

今回の事業概要について

1.研究期間:2012年9月(予定)~2014年度末まで

2.サイトの建設地:兵庫県南あわじ市阿万西町1062-1

3.各者の役割

東芝:太陽熱集熱装置、および発電システム全体を制御するシステム制御開発に加え、本開発の全体の取りまとめ
神戸製鋼:太陽熱と木質バイオマスを熱源とするバイナリー発電システムの開発
慶大(理工学部物理情報工学科教授足立修一、助教小野雅裕):不安定な風力発電の出力を平準化する制御技術開発
.......... "

関連
兵庫県 : あわじ環境未来島構想
/ あわじ環境未来島構想推進協議会

南淡路市 / 南淡風力
- 南淡風力(事業概要・風車仕様)

"事業主体
株式会社南淡風力エネルギー開発
設立:平成14年8月
出資者:南あわじ市、株式会社酉島製作所
導入風車
定格出力1,500Kw×1基
Geウィンドエナジー社製Tw1 . 5s型
風車建設地
兵庫県南あわじ市阿万西町字汐崎1062-5 "

- 南淡風力(効果) 発電量

神戸製鋼所
 / エネルギー・化学

慶應義塾大学


参考
淡路市
/ 淡路市メガワット級ソーラー集積事業

ユーラスエナジー、淡路市において国内最大30~40MWpの太陽光発電事業計画を発表-----ソフトエネルギー、2012/03/27

兵庫県、淡路市は淡路島の人工島 生穂新島にメガーソーラー 大規模太陽光発電所を建設-----ソフトエネルギー、2010/11/30

NTTファシリティーズと三洋電機、淡路市で市庁舎のシステムなどを含むグリーンエネルギーの推進と環境学習拠点、淡路市メガワット級ソーラー発電施設を受注-----ソフトエネルギー、2010/04/02


コメント続き
 気になったのが、風が弱いですね。夏場は、ほんとうに弱そう。既存の施設ということなので、許せるとして、風力とのハイブリッドシステムなら、もっと風況のいいところの風車を利用した実証実験をみてみたいですね。

 スコットランドでは、風力とバイオマス火力を利用した大規模なシステムを計画しています。木質バイオマス資源は、林業のさかんなスウェーデンなどから輸入してまで実施しようとしています。具体的な国(スコットランド)の目標を定め、それぞれの再生可能エネルギーの見込み量を推し量る技術の制度をあげることにかなり力を使っています。日本でも闇雲に行うのではなく、資源量や地域の適性を生かした開発を適宜行う必要があります。

イギリスで風力発電と組み合わせて、再生可能エネルギーの信頼性を向上させるバイオマス火力発電所建設へ-----ソフトエネルギー、2010/11/18


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