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神戸製鋼所の小型バイナリー発電システム、別府と湯布院の温泉に導入へ

 昨日の読売新聞に、別府市の約100度の温泉を利用して、神戸製鋼所の小型バイナリー発電システム「マイクロバイナリー」で発電する事業についての記事が掲載されました。瀬戸内自然エナジーという会社が導入、12月にも稼動させるということです。

別府で温泉発電 12月にも稼働-----読売新聞、2012年7月12日

 この小型バイナリー発電システムについては、以下のようにクリッピングしましたが、その後実際に由布市湯布院町の旅館導入されたリリースを見逃していましたので、今回これを紹介します。

神戸製鋼所-高効率・小型バイナリー発電システム「マイクロバイナリー」の開発・販売について-----自然エネルギー、2012/01/17


 神戸製鋼所が国内初の小型温泉発電システム(バイナリー発電システム)として、大分県由布市の庄屋の館より受注したバイナリー発電システムは、最大70kWの「マイクロバイナリー MB-70H」です。70℃~95℃の温水を使用する出力100kW以下クラスの小型バイナリー発電システムとしては、国内初となるものだということです。世界で初めて半密閉スクリュタービン方式を採用することで、高効率かつ安定的に最大70kWの発電が可能です。
 庄屋の館のシステムでは、自噴泉を蒸気と熱水に分離した後、その蒸気から熱交換器を介して生成された温水をマイクロバイナリーに供給します。マイクロバイナリーの内部では、温水から作動媒体に熱交換され、低沸点の作動媒体が沸騰してスクリュタービンを回し発電し最大送電量50kWを確保し、7月から施行された固定価格買取制度のもと、全量売電されるということです。
 分離された熱水及び発電に利用された蒸気は、そのまま温泉に利用されます。

 このシステムであれば、既存の温泉における小規模発電システムとして普及していくことが可能かもしれません。冒頭の読売新聞の記事では、2例目の別府市のものが紹介されています。同様のシステムのようです。温泉の利用者が地熱を利用して発電も行うことが一般的で、営業的、発電源としても有効であることが実証されるといいですね。成果が楽しみです。


追加情報
* 下記リリースに「※本受注案件は諸事情により計画中止となりました。」との記載が追加されました。中止のようです。
 別府のほうは、順調のようです。

温泉水が冷めても蒸気で加熱、日本初の温泉発電施設の建設開始-----スマートジャパン、2012年12月05日


プレスリリース / 神戸製鋼所、2012年3月27日
国内初の小型温泉発電システム(バイナリー発電システム)を受注

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-----image(”上-庄屋の館向:温泉発電システム「マイクロバイナリー」設置イメージ、下-ゆふいん 庄屋の館 概観”) : 同リリース「補足資料」より-----
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"湯布院温泉旅館「ゆふいん庄屋の館」に納入

..........このほど、大分県由布市の温泉旅館「ゆふいん庄屋の館」(以下 庄屋の館)向けに、バイナリー発電システムを受注しました。出力100kW以下の小型バイナリー発電システムが地熱・温泉発電に実用として利用されるのは、国内初となります。年内に機器の納入・設置を完了し、稼動を開始する予定です。

今回受注した高効率・小型バイナリー発電システム「マイクロバイナリー MB-70H」(以下 マイクロバイナリー)は、当社が昨年10月に発売した、70℃~95℃の温水を使用する出力100kW以下クラスの小型バイナリー発電システムとしては、国内初となる画期的なシステムです。世界で初めて半密閉スクリュタービン方式を採用することで、高効率かつ安定的に最大70kWの発電が可能です。
マイクロバイナリーは昨秋の発売以降、温泉など再生可能エネルギーの活用や工場排温水の再利用などの用途向けを中心に、官民合わせ多数の問合せ・引合いを頂いており、特に地熱・温泉発電に関する案件が全体の3割近くを占めています。具体的には、温泉旅館のほか、自治体等から防災拠点の発電システムとしての適用が期待されています。

マイクロバイナリーの主な特長は以下の通りです。
(1) 熱源や冷却水の温度の変動に強いスクリュタービンにより、安定的に高効率の発電が可能。
(2) 安全な不活性媒体を使用。
(3) 狭い温泉地にも設置可能なコンパクト設計。

庄屋の館は、地下約700mから吹き上げる温泉蒸気、熱水の源泉を保有しており、かねてよりこの豊富な温泉エネルギーを有効利用したいと考えていました。このような中、当社がマイクロバイナリーを開発中の段階から当システムに注目して頂き、当社グループ会社である神鋼商事株式会社を代理店として、このたび導入が決定したものです。

今回のシステムでは、自噴泉を蒸気と熱水に分離した後、その蒸気から熱交換器を介して生成された温水をマイクロバイナリーに供給します。マイクロバイナリーの内部では、温水から作動媒体に熱交換され、低沸点の作動媒体が沸騰してスクリュタービンを回し、最大約70kWの発電を行います。(最大送電量50kW)分離された熱水及び発電に利用された蒸気は、そのまま温泉に利用されます。
なお、発電したグリーン電力は全量、再生可能エネルギー固定価格買取制度(本年7月施行予定)を活用して売電する予定です。

当社は、マイクロバイナリーのほか、小型蒸気発電機や蒸気圧縮機、ヒートポンプなどのエネルギーソリューションメニューを保有しています。さらに、100℃~130℃の蒸気によって120kW級の発電が可能な蒸気熱源バイナリー発電システムを本年秋の発売に向けて開発中であるなど、メニューの更なる拡充も進めています。今回のマイクロバイナリー初受注を機に、これら製品群を通じて、地熱・温泉発電やバイオマス発電などの再生可能エネルギーによる創エネや、未利用エネルギーの有効活用による省エネの実現に貢献していきたい考えです。

補足資料(PDF)

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-----image(”上-マイクロバイナリーの発電システムフロー、下-庄屋の館向:温泉発電バイナリーシステム フロー”) : 同リリース「補足資料」より-----


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.......... "


関連
神戸製鋼所 : バイナリー発電システム マイクロバイナリー
Photo1
-----image(”Microbinary MB-70H”) : 上記サイトより

"世界最高の神戸製鋼のスクリュ圧縮機技術から生まれた世界初の半密閉スクリュタービン方式の高効率・小型バイナリー発電システム「マイクロバイナリー」。
省エネ、電力ピークカットの節電対策として、また小規模グリーン電力発電の構築が可能な発電システムです。

マイクロバイナリー カタログ
[PDFファイル:1,978KB] "


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コメント

瀬戸内自然エナジーさん

 コメントありがとうございます。
 起工式とのこと、おめでとうございます。ますますのご活躍を心より期待しております。
 

 週刊GreenPost51号でも紹介しました。
http://matome.naver.jp/odai/2135372993193585601
 今後ともよろしくお願いたします。

GreenPost 2t

投稿: GreenPost | 2012/12/02 17:33

ご紹介頂いた別府の温泉事業者でございます。
全国初の小型バイナリーを導入致しまして、
本日、起工式も行いました。
発電は年明けからになります。
一歩一歩前進しております。

投稿: 瀬戸内自然エナジー | 2012/12/01 19:22

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