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北九州市のスマートコミュニティ創造事業。デマンドレスポンス実証試験実施中。変動料金制も

 北九州市は、スマートグリッドに取り組む「スマートコミュニティ創造事業」において、昨年設備した地域節電所を本格運用させ、電力のデマンドレスポンスの実証実験をはじめています。4月より、家庭230軒、50事業所において、世界初の試みであるとされる、エネルギー需給状況に応じて当日に料金を変動させる「リアルタイム・プライシング」の運用実証試験を行っているということです。

 北九州市のスマートコミュニティ創造事業は、平成22年4月に国より全国4地域の一つとして選定を受け、企業及び地元住民・事業所などと行っているもので、昨年までにオペレーションルーム(システム)、スマートメーターなどの関連機器の配置を終え、家庭用エネルギーマネージメントシステム(HEMS:Home Energy Management System)、ビル&事業所用のエネルギーマネージメントシステム(BEMS:Building Energy Management System)を構築、そしてそれを統括運用する地域エネルギーマネージメントシステム(CEMS:Community Energy Management System)の運用が今年から始まっているということです。その目玉として、機器の技術実証に加え、東田地区全体における世界で初めてのダイナミックプライシング(変動料金制)など、の具体的な運用事業が本格的に行われるとのことです。

 北九州市では、地域エネルギーマネージメントシステム(CEMS:Community Energy Management System)を地域節電所と呼んでいるようで、不安定な再生可能エネルギーの大量導入された状況下を想定、地域内の家庭やオフィスの電力需要を予測・監
視を行い。さらに、再生可能エネルギーの発電量を予測しながら、ダイナミックなデマンドレスポンス(電力需給応答)試験が行われるということです。大型蓄電池の利用も想定されます。

 このデマンドレスポンス(電力需給応答)実証の中で、ダイナミックプライシングの役割は、地域内の電力系統の需給バラ
ンスを市場の力で調整することです。基本的には、電気が余っているときは、料金を安くし、逆のときは料金を高くするということです。また、電力不足においては、ユーザーが自ら、また供給側が自動的に電力の利用を制御することも、いくかの料金契約プランの中で検討されるということです。電気の価格が需給度合いによりダイナミックに変わる、需給調整をインセンティブを導入して誘導し、誘導しきれない場合の捨電や電力調整(遮断)を具体的に実証していく画期的な実験です。得られた成果は、九州電力などに提供される予定だということです。

 スマートグリッド、スマートメーター、スマートハウス、スマートな人間などスマートという言葉が、現実の電力需給の逼迫感の前で空回りする中で、日本でも具体的な動きが始まっています。


プレスリリース / 北九州市、平成24年5月16日
平成24年5月16日(水曜日)市長記者会見 - 発表項目 (1) 八幡東区東田地区の取り組みについて(発表資料 PDF形式:2192KB)
(2)石巻市の災害廃棄物の試験焼却の日程について(発表資料 PDF形式:100KB)

"市長  それでは、今日は2点ご報告させていただきます。  まず、スマートコミュニティの実証を行っております八幡東区東田において、新たな取り組みをいたします。  環境未来都市に昨年選ばれまして、そしてこの間、環境モデル都市として市民の皆さまに「見える化」ということを意識しながら、この環境モデル都市の取り組みを進めてまいりました。  この東田地区でありますけれども、環境分野ではさまざまな先進的な取り組みを鋭意進めております。その骨格として3つのグリッドを考えております。  まず一つは、エネルギーを賢く使いこなすという「スマートグリッド」であります。  それから、人のつながりを大切にする「ヒューマングリッド」という考え方があります。  さらに、住みやすい潤いのあるまちを目指す「グリーングリッド」であります。  本日はこの3つのグリッドについて一定の進捗がありましたので、それぞれについてご報告するわけであります。  まず、1点目の「スマートグリッド」であります。資料1ページをご覧ください。  このスマートコミュニティ創造事業は、平成22年4月に経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証事業」として採択されました。  平成22年度からスマートメーターや地域節電所という名前で、さまざまな技術の開発・導入を進めております。  この度、東田地区全体における世界で初めての試みとなりますが、ダイナミックプライシングの社会実証などが本格的に始まります。  そこで、本格的な実証のスタートにあたりまして「北九州スマートコミュニティ創造事業実証開始式典」を開催することといたします。 .......... ”「北九州スマートコミュニティ創造事業実証開始式典」 の開催について  北九州市は、平成22年4月、国より全国4地域の一つとして選定を受け、参画企業及び地元住民・事業所の方々と「北九州スマートコミュニティ創造事業」を推進しています。この事業は、スマートグリッドを中心とする新しいエネルギーシステムの構築やその技術の海外展開を目指すものです。 昨年度までは、地域節電所(CEMS)※1、スマートメータ(次世代型電力計)※2や各エネルギーマネジメントシステムなどシステムの研究開発、現地への機器の設置・導入を進めてきました。  平成24年度は、これらの機器の技術実証に加え、東田地区全体における世界で初めてのダイナミックプライシング(変動料金制)※3など、実証事業を本格的に開始することとなります。 この度、実証の開始を記念し、「北九州スマートコミュニティ創造事業実証開始式典」を開催いたしますので、ご報告いたします。

※1地域節電所:ITや蓄電池などを活用して、省エネルギーや太陽光発電の電力を最大限活用する仕組み。
※2スマートメータ:通信機能付の電力メーター。通信機能を活用し、消費者に対して省エネアドバイスを行うことなども可能。
※3ダイナミックプライシング:東田地区全体の電力の需給バランスに応じて、電気料金を変動させ、需要側からの制御を促す仕組み。
.......... ”-----発表項目 (1) 八幡東区東田地区の取り組みについて(発表資料 PDF形式:2192KB)より
.......... "

関連
北九州市 : 北九州スマートコミュニティ創造事業
- 北九州市 : 平成23年12月環境関連報道資料

1212setudenjyo_kitakyusyu
-----image(”上-節電所、下-運用概念図”) : 上記報道発表より-----
1212operationcenter_kitakyusyu

"12月22日 「北九州スマートコミュニティ創造事業」におけるコミュニティ交通実証実験の開始に伴う報道機関の取材について(PDF形式:122KB)環境局環境未来都市推進室
12月22日 「北九州スマートコミュニティ創造事業」 地域節電所の取材について(PDF形式:248KB)環境局環境未来都市推進室 "

日本IBM : 北九州スマートコミュニティ創造事業を通じた、スマートな都市を支えるICT基盤

" 地域における蓄電池最適運営機能の研究開発

本事業は、経済産業省「平成23年度次世代エネルギー・社会システム実証事業」として、一般社団法人新エネルギー導入促進協議会よる補助金の交付を受け実施したものです。

スマートコミュニティーを実現するためには、消費者、企業、自治体・コミュニティーによる参加型取り組みが欠かせません。IBMでは、スマーター・シティーの実現に向けて、ICTインフラを実現していきたいと考えています。
補助金の交付を受け実施したスマートコミュニティ情報統合基盤や、蓄電池アセット管理システムに加えて、IBMでは北九州スマートコミュニティ創造事業全体の進捗管理を担うと共に、ダイナミック・プライシング等の制度設計支援や、多様な機器を接続するM2M(Machine to Machine)通信プロトコルであるMQTT(MQ Telemetry Transport)を提供しています。
.......... "

- 日本IBM : ITで都市を、より賢くスマートに
- 日本IBM : お客様導入事例 北九州スマートコミュニティ創造協議会

" 北九州スマートコミュニティ創造事業 俯瞰図 (1.29MB)"

九州ヒューマンメディア創造センター(福岡県北九州市八幡東区東田1-5-7) /

デマンドレスポンスの実証実験、北九州市が開始-----IT PRO,2012/05/28

スタートした「次世代エネルギー・社会システム実証事業」 「地域節電所」を核にした北九州スマートコミュニティ=HEMS、BEMSと連携した「CEMS」による新しい挑戦=-----impress R&D,2011/12/12

".........
(2)ダイナミックプライシングの導入
また、地域のエネルギー需給状況に応じて電力料金を変動させる「ダイナミックプライシング」制度を導入し、「電気が余っているときは、料金を安くし、逆のときは料金を高くする」というように、地域節電所(CEMS)から需要家(利用者)に情報を提供し、それに応じて需要家のほうで電力の利用を制御してもらう。これは手動の場合もあるが、今後、ビルにBEMS、家庭にHEMSなどが設置されれば、送られた情報に応じて自動的に、家電機器や空調関係機器などを制御することが可能となること、などを実証していく。

このダイナミックプライシングについては、現在、具体的にどのような料金体系にするか、いくつかシミュレーションしながら検討されている。

例えば、

①基本的な「ベーシックプライシング」の場合は、その年の初めに、「朝、昼、晩」の基本的な料金を決める。
②また、前日または当日朝などに、天候の予測やその日の電力需要の予測などを勘案し、本日の電気料金は「いくらにしますよ」というような情報を需要家に流す。
③さらに、かなり急な状況の変化によって需給が逼迫(ひっぱく)し、需給の状況が大分大きく変化したときときには、さらに3時間前ぐらいに、「リアルタイムプライシング」を設定し、料金を変える

というように、3パターンぐらいで電気料金を変えていくというようなことが考えられている。
.......... "

グリーンアジア国際戦略総合特区 : スマートコミュニティ創造事業

追加情報
資源エネルギー庁 : 第29回基本問題委員会 配付資料(平成24年7月11日)

"..資料2 「北九州スマートコミュニティ創造事業」(北九州市提出資料)
”北九州スマートコミュニティ創造事業 北九州市環境局環境未来都市担当理事 松岡俊和 ”.."

"..資料3-2 「スマートコミュニティについて」(事務局提出資料).."


参考エントリー
NTTスマイルエナジーとグラモ、関西地区300家庭で夏のピーク電力を抑制するデマンドレスポンスのトライアル 1kW LOVE を発表-----しなやかな技術研究会、2012/06/04

"..........
 デマンドレスポンス Demand Response(DR) とは、経産省の資料によれば、”○卸市場価格の高騰時または系統信頼性の低下時において、電気料金価格の設定またはインセンティブの支払に応じて、需要家側が電力の使用を抑制するよう電力消費パターンを変化させること」を指す。(Assessment of Demand Response & Advanced Metering, FERC(2011)。○デマンドレスポンスはおおまかに、時間帯別料金等の電気料金ベースのものと需給調整契約等のインセンティブベースのものに分けられる。”[デマンドレスポンス(Demand Response)について-電力システム改革、002_s01_01_05、日本語訳は需要応答、需要家応答]

 具体的には、選択的な電気料金の設定、または、電力側が需要家と”非常時”に負荷抑制または遮断を要請したり、実際に操作するものは、ネガワット取引と呼ばれる、需要家による需要削減量を供給量と見立て、市場等で取引する事業形態などが海外では検討されたり運用されています。
.......... "


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GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/6/6 -日版




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