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日本電機工業会(JEMA)の電機工業技術功績者表彰最優秀賞、富士電機のNZのナ・アワ・プルア地熱発電所が受賞

  日本電機工業会(JEMA)は、第61回電機工業技術功績者表彰の最優秀賞は、富士電機株式会社の『トリプルフラッシュシステム採用による単機容量世界最大の地熱発電設備(ニュージーランド国 ナ・アワ・プルア地熱発電所)』が受賞したと発表しました。
 受賞理由には、「ほとんどの地熱発電プラントがシングルフラッシュ(1段階汽水分離)あるいはダブルフラッシュシステム(2段階汽水分離)を適用しているところを、熱水配管の閉塞を引き起こすスケール析出の課題を解決して、トリプルフラッシュ(3段階汽水分離)システムを採用し、地熱流体の持つエネルギーを余すところなく利用し最大出力147MWという単機容量世界最大の地熱発電設備を実現させた。」と書かれています。

 地熱の蒸気でタービンをまわし、さらに蒸気を分離した後の熱水を減圧することで蒸気を得るサイクルをさらに2度繰り返すのが、トリプルフラッシュ(3段階汽水分離)という方法で、より効率的な地熱エネルギーの利用が可能になるということです。
 ちなみに、地熱発電の地熱利用サイクルには、このフラッシュサイクルの他に、バイナリーサイクルがあり、こちらは地熱蒸気で直接タービンを回転させるのではなく、地熱流体を熱交換器に導き、二次作動流体であるイソブタン、または水とアンモニア混合流体などの低沸点媒体を利用して発電する方法があります。バイナリーサイクルは、地熱流体を全量地下へ還元することができるので、環境に与える影響を少なくできます。また、システムが小型化できることもあり、バイナリーサイクルのほうが日本向きという話も聞いたことがあります。
 ニュージーランドのナ・アワ・プルア地熱発電所では、なぜこのトリプルフラッシュシステムが採用され、高い評価を得ているのかについては、調べられませんでした。

 ところで、Nga Awa Purua Geothermal Power Stationは、今回の発表では、ナ・アワ・プルア地熱発電所。グリーン・ポストの記事では、ヌアワプルア地熱発電所としてきました。当初の富士電機システムズのリリースの表記に合わせてきたためです。本当のところ、発音的にはどちらが近いのでしょうか? ニュージーランドの先住民マオリ族の社会でも、この地熱発電所の貢献が評価されていることから、先日以下のエントリーも書きました。地元に愛される地熱発電所ということも、今後の地熱開発に重要な点だと思います。動画を紹介しているので、是非下のエントリーもご覧ください。

人に愛される、世界一の地熱発電所- ニュージーランド ヌアワプルア 132MW-----再生可能エネルギー GreenPost、2012-04-13

Img_2
-----image(”ナ・アワ・プルア地熱発電所の地熱発電プラント”) : 富士電機ホールディングス 2010年5月17日リリースより


プレスリリース / 日本電機工業会、2012.04.13
平成24年度(第61回)電機工業技術功績者表彰を行いました

" 一般社団法人 日本電機工業会
平成24年度(第61回)電機工業技術功績者表彰 受賞者決定

一般社団法人 日本電機工業会(以下JEMA)は、本日、4月13日11時より経団連会館にて平成24年度「電機工業技術功績者表彰」を行います。今回の最優秀賞には、富士電機株式会社の『トリプルフラッシュシステム採用による単機容量世界最大の地熱発電設備(ニュージーランド国 ナ・アワ・プルア地熱発電所)』が選ばれました。
JEMAは、昭和27年以来毎年1回この「電機工業技術功績者表彰」を実施しており、重電機器・白物家電機器の両分野で新製品・新技術などの優れた成果を挙げた功績者を表彰して参りました。今年度で第61回目を迎えます。
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平成24年度(第61回)電機工業技術功績者表彰の受賞概要
【最優秀賞】
『トリプルフラッシュシステム採用による単機容量世界最大の地熱発電設備(ニュージーランド国 ナ・アワ・プルア地熱発電所)』 (富士電機株式会社)

地熱発電は、地中に存在する熱エネルギーを蒸気や熱水のかたち(地熱流体)で取り出し、発電に利用するものである。そのため、石油などの化石燃料を燃焼させて蒸気を発生させる火力発電に比べてCO2の排出量が極めて少なく、地球温暖化防止の観点で優れた発電方式である。また、風力・太陽光など他の再生可能エネルギーとは異なり、天候や気象条件に左右されること無く安定的に利用することが可能である。一方、資源採取許認可で、地熱流体の採取量は通常制限されている。そのため、一定の地熱流体の流量からより多くのエネルギーを取り出し、発電するシステムの提供が求められている。

 ほとんどの地熱発電プラントがシングルフラッシュ(1段階汽水分離)あるいはダブルフラッシュシステム(2段階汽水分離)を適用しているところを、熱水配管の閉塞を引き起こすスケール析出の課題を解決して、トリプルフラッシュ(3段階汽水分離)システムを採用し、地熱流体の持つエネルギーを余すところなく利用し最大出力147MWという単機容量世界最大の地熱発電設備を実現させた。本設備の稼動により、化石燃料による発電量を削減し、CO2の排出量削減、地球温暖化防止に貢献した。

【優秀賞】
■ 重電部門 優秀賞
『世界初,カラーイメージインテンシファイアの開発と実用化』
(株式会社東芝)
■ 家電部門 優秀賞
『新興国への省エネエアコン普及を促進する電解コンデンサレスインバータ技術の
開発』
(ダイキン工業株式会社)
■ ものづくり部門 優秀賞
『世界初,発電用ガスタービン動翼の再生技術の開発・実用化』
(株式会社東芝)

【優良賞・奨励賞】
上記各賞のほか、「優良賞」8件、15名、「奨励賞」55件、107名が選ばれました。
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関連
日本電機工業会 : 表彰事業

ニュージーランド国営 Mighty River Power、単独発電機では世界最大となるヌアワプルア(132MW-富士電機システムズ製)地熱発電所の運用をまもなく開始-----ソフトエネルギー、2010/04/28

参考
Wikipedia : 地熱発電



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