« 日本とチュニジア、政府レベルでタワー式太陽熱発電に関する共同プロジェクトの実施に合意 | トップページ | 東海大学、前回2008年優勝のサウス・アフリカン・ソーラーチャレンジ South African Solar Challengeに2010年もシャープ製太陽電池で参戦 »

スタンフォード大の研究者、太陽の光と熱の両方のエネルギーを利用できる高い効率の太陽エネルギー利用技術 PETE を提案

 スタンフォード大の研究者たちが、セシウムの金属化合物で発電素子に薄い膜を作ることで、太陽エネルギーの光と熱の両方を利用する技術を提案している。
 一般の太陽電池の場合、光を電気に変換する効率は市販されている太陽電池で十~二十数%の変換効率です。また、これまでの太陽電池は、熱による加熱により発電効率はそがれてしまいます。しかし、今回のスタンフォード大学のアイディアでは、摂氏200度前後の素子温度に耐える太陽光発電素子を開発することで、これまでの太陽電池の少なくとも2倍以上の変換効率を確立できるとしています。
 この技術は、photon enhanced thermionic emission(PETE)と書かれています。”熱波長拡張光利用技術”とでも訳せるのでしょうか? (もう少し一般的になると、訳も決まってくるでしょうね、、、)
 この技術は、将来的に現在行われているメガソーラーのような大規模太陽光発電やトラスやタワーといった大規模な太陽熱発電所などに置き換わる技術として位置づけられるということです。いずれにしろ、太陽の光と熱を利用できるソーラーエネルギーの技術の開発には、以前から多くの研究者がさまざまな方式で取り組んできました。そのなかでも、今回のアイディアは、複雑な装置や機構を利用していないので、考え方としてはシンプルに思えます。今後の展開に期待したいと思います。

 キーワード
・Google検索
 -photon enhanced thermionic emission PETE
 -Nick Melosh PETE

プレスリリース / Stanford University,August 2, 2010
New solar energy conversion process discovered by Stanford engineers could revamp solar power production

" A new process that simultaneously combines the light and heat of solar radiation to generate electricity could offer more than double the efficiency of existing solar cell technology, say the Stanford engineers who discovered it and proved that it works. The process, called "photon enhanced thermionic emission," or PETE, could reduce the costs of solar energy production enough for it to compete with oil as an energy source.
..........
Melosh's group figured out that by coating a piece of semiconducting material with a thin layer of the metal cesium, it made the material able to use both light and heat to generate electricity.
.......... "

関連
Revolutionary Solar Energy Conversion Process Developed

(StanfordUniversity,2010年07月09日)

Stanford University : Nicholas A. Melosh

Access : Photon-enhanced thermionic emission for solar concentrator systems-----Nature Materials,1 August 2010

太陽の光と熱の両方を利用する新しいソーラーエネルギー技術?石油と比肩する低コストを実現-----TechCrunch,2010年8月3日-----Stanford Heats Up Solar Power With New Harnessing Technology

コメント続き

 今回のニュース、そのしくみの実現可能性については、正直よくわかっていません。ただ200℃前後の温度で発電する光発電素子と熱電素子により現在の倍の発電効率をもたらすと考えると、-約40%前後でしょうか-、非常に魅力的なアイディアに思えます。
 既存の熱電素子でも、200度の温度差でで5W/平方cm程度のものがありますから、トータル倍の変換効率というのは、まったく荒唐無稽ではないような気もします。ただ、セシウム金属化合物のコーティングというのが、セシウム自体が希少な物質のようですから、若干気になるところです。(t_t)

MEMO
Wikipedia :
Thermophotovoltaic



ブログランキング・にほんブログ村へ

ブログ村ランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。





greenpost(@greenpost) - Twilog-----twitter : greenpost --- グリーン・ポストのおすすめ”本”(amazon.co.jpインスタントストア)-----しなやかな技術研究会のGoogleマップ-----はてなのブックマーク----------掲示板



[テーマ別インデックス]


[PR GreenPostの商品案内のサイトへ PR]

|

« 日本とチュニジア、政府レベルでタワー式太陽熱発電に関する共同プロジェクトの実施に合意 | トップページ | 東海大学、前回2008年優勝のサウス・アフリカン・ソーラーチャレンジ South African Solar Challengeに2010年もシャープ製太陽電池で参戦 »

コメント

発電においてレンズを利用して太陽光を効率よく集めるのは有効でしょうか?

投稿: かつ | 2011/02/20 19:09

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: スタンフォード大の研究者、太陽の光と熱の両方のエネルギーを利用できる高い効率の太陽エネルギー利用技術 PETE を提案:

« 日本とチュニジア、政府レベルでタワー式太陽熱発電に関する共同プロジェクトの実施に合意 | トップページ | 東海大学、前回2008年優勝のサウス・アフリカン・ソーラーチャレンジ South African Solar Challengeに2010年もシャープ製太陽電池で参戦 »