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環境省、初の調査、風力発電施設から発生する騒音・低周波音の調査結果を公開

 環境省、風力発電施設からの騒音・低周波音への苦情や懸念を受けて、初の兆歳を実施。その結果を発表しました。測定は、愛媛県伊方町2戸、愛知県豊橋市1戸、愛知県田原市1戸の計4戸の室内外に測定器を取り付けて実施、それぞれの結果を発表しました。さらに環境省では、引き続き関連する調査・解析を実施し、実態の解明に努めていくということです。

 昨年ぐらいから大型風力発電機の騒音、低周波音についての被害や懸念が全国で報じられました。大型風力発電機の場合、たまに物見遊山気分で見に行くとその大きさや回転のダイナミックさに感動します。しかし、あまりの大きさと”音”に圧倒され気分が悪くなった知り合いもいました。いままでなかった景色ですから、その景色と存在による人々の暮らしへの影響という問題も新しい問題として対処していく必要があります。生活の場で、憎まれるような風車は不幸なプロジェクトです。
 5年前に南伊豆から東京に引っ越してきて、その後伊豆では大型風車の反対運動が広まり、知人たちも参加していました。風力発電の普及を願ってきた私にとって、そのさらに5年前にはゴルフ場の反対運動をしていた友人たちが風力発電を逆提案していたことを考えると複雑な心境です。
 そして、今南伊豆にも大型風車が立ち並び、その姿を憎んでいる知り合いも何人か知っています。人間の居住環境の近くにかくもおおきな回転する物体が立ち並ぶ、そのインパクトについて、建設前に十分に考える基準作り、そして被害の実態を調べ対処することが必要です。むずかしい問題ですが、また情報があれば取り上げていきたいと思います。

プレスリリース / 環境省、平成22年3月29日
風力発電施設から発生する騒音・低周波音の調査結果(平成21年度)について

" 風力発電施設に関して低周波音の苦情が寄せられていることから、環境省は、愛知県豊橋市・田原市、愛媛県伊方町において騒音・低周波音の実態把握のための調査を行いました。測定結果を解析した結果は以下のとおりです。

・豊橋市の苦情者宅内(風力発電設備[1500kW]からの距離:約680m)では、風力発電設備の稼働・停止による明確な騒音・低周波音の変化は確認できず、また、風力発電設備の近傍測定点で観測された31.5Hzや160~200Hzに特徴のある騒音・低周波音は測定されませんでした。
・田原市の苦情者宅内(風力発電設備[1500kW]からの距離:約350m)では、稼働・停止による騒音・低周波音の変化が測定されるとともに、風力発電設備の近傍測定点で観測された160~200Hzに特徴のある騒音が測定されました。
・伊方町の苦情者宅内(風力発電設備[1000kW]からの距離:約210m、240m)では、稼働・停止による騒音・低周波音の変化が測定されるとともに、風力発電設備の近傍測定点で観測された31.5Hzや160~200Hzに特徴のある騒音・低周波音が測定されました。
 環境省では、引き続き関連する調査・解析を実施し、実態の解明に努めていくこととしています。

1 風力発電施設の騒音・低周波音の調査結果
 風力発電設備の近傍及び苦情者住宅の内外を測定地点として、騒音・低周波音を測定しました[別添1]。これら測定結果を解析した結果は以下のとおりです。[別添2]

(1) 風力発電設備の近傍測定点において、2Hz、25~31.5Hz、50~63Hz、160~200Hz、400Hzに卓越周波数成分を有する騒音・低周波音が測定されました。
 豊橋市の苦情者宅内(約680m)では、これらの周波数成分が卓越している状況は確認されませんでした。一方、田原市の苦情者宅内(約350m)では、風力発電設備の近傍測定点で観測された160~200Hzに特徴がある騒音が測定されました。また、伊方町の苦情者宅内(約210m、240m)では、風力発電設備の近傍測定点で観測された31.5Hzや160~200Hzに特徴のある騒音・低周波音が測定されました。

低周波音:一般に人が聞くことができる音の周波数成分は20Hz~2万Hzとされており、我が国では概ね100Hz以下の音を低周波音といい、その中で人の耳では特に聞こえにくい周波数20Hz以下の音を超低周波音といいます。

(2) 風力発電設備を停止させると、各設備近傍測定点の騒音・低周波音の音圧レベルが低下しました。田原市及び伊方町の苦情者宅内では風力発電設備の稼働・停止により音圧レベルの変化が観測されたが、豊橋市の苦情者宅内では稼働・停止による明確な音圧レベルの変化は確認できませんでした。

(3) 苦情者宅内における測定結果では、豊橋市では125Hz以上で、田原市では100Hz以上で、伊方町O宅では80Hz以上で、伊方町I宅では40Hz以上で騒音・低周波音が感覚閾値・聴覚閾値を超えていましたが、それら周波数帯での音圧レベル(聴覚補正はしていない)は豊橋市で10~25dB、田原市で15~35dB、伊方町O宅で20~40dB、伊方町I宅で25~55dBでした。なお、風力発電設備の近傍測定点では、20Hz以下の周波数成分が感覚閾値より20dB程度小さい状況でした。

※感覚閾値:人は周波数によって音の感度が異なります。低周波音を感じる最小音圧レベルを感覚閾値といい、可聴音を聞くことができる最小音圧レベルを聴覚閾値といいます。閾値は平均値であり±5~10dB程度の幅があります。

(4) 風速が大きい時だけでなく、風車の回転数が定格に達せず変動している時にも苦情の訴えがあることがわかりました。
2 国内外の文献調査
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3 今後の課題
・風力発電設備近傍において感覚閾値・聴覚閾値を上回った周波数域の中で、31.5Hz、160~200Hz、400Hzの周波数成分が卓越していました。他の風力発電施設の風車音でも同様の傾向を示すか、これら周波数成分の発生源は何か等の調査が必要です。
..........
添付資料
別添1(測定地点図)[PDF 551KB]
別添2(解析結果)[PDF 1,408KB]
.......... "

関連
風力発電周辺でわずかな騒音測定 最大55デシベル-----47News,2010/03/29

コメント続き

概ね100Hz以下の音が低周波音とされるということです。今回の調査で低周波が明確に測定されたことで規制基準作りが進むということになるのでしょうか? また、すでに発生している健康被害に対してはどんな対処方法が取られていくのでしょうか? 完全に風車の普及にとってはマイナスな状況ですが、ポイントを風車の普及ではなく、日本人が選択したエネルギーとしての風力発電ということにあると考えれば、被害への対応を含めた対処方法が変わってきます。ゴルフ場開発と同じ開発という文脈で風車が反対されるとは、、、、これは人口が多く狭い日本ならではの問題かと思いましたが、イギリスでもデンマークでさえ大型風車はさまざまな問題の俎上にのぼってきたようです。そうした風力発電先進国の対処と問題解決の方法についても知りたいと思います。(t_t)



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