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シャープが動く!? 2016年までに6GWの生産能力を目標

 朝日新聞の報道を見て、次の次への布石をシャープが売ったことを知りました。世界の太陽電池業界で首位の座をかけて、太陽電池の生産規模を、2016年までに40倍の6GWの生産能力をもちたいという構想を発表したことを知りました。まずは、報道へのリンクです。

クリッピング / asahi.com,2008/10/2
薄膜型太陽電池、16年までに生産40倍に シャープ

" シャープは1日、薄膜型の太陽電池の年間生産能力を、2016年ごろまでに現在の40倍近い6ギガワットまで拡大する構想を明らかにした。欧州を中心に世界的な太陽光発電の需要増に対応する。各メーカーとも生産能力を増強する方針で、世界シェア2位のシャープも対抗する。 "
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 そして、報道によれば薄膜を主流に、変換効率10%を目指して開発中のものをその構想の柱にしたいとの内容も読み取れる記事になっていました。2016年以降まで、欧州を中心に広がる、あるていどのスペックと価格をもった太陽電池であれば、可能な限り設置したいという諸国の意向が継続するという読みを示したことになると思います。
 そして、開発中の10%の変換効率のものより、たった1%低いだけの9%の薄膜モノの太陽電池を予定どおりリリースしました。こちらは、第2世代薄膜太陽電池としての量産の開始だそうです。

プレスリリース / シャープ、2008年10月1日
大型ガラス基板採用の 第2世代薄膜太陽電池の量産を開始
081001b
-----image : 同リリースより

" 葛城工場で薄膜太陽電池新ラインを稼動(トータル年間生産能力160MW)
 シャープは、葛城工場(奈良県葛城市)に面積で従来(560mm×925mm)の2.7倍に相当する1,000mm×1,400mmの大型ガラス基板を採用した第2世代の薄膜太陽電池の新ラインを増強し、10月から量産を開始します。
 これにより、葛城工場の薄膜太陽電池の年間生産能力は、160MWに拡大します。 
薄膜太陽電池は、ガラス基板の上にシリコンを薄く堆積させた構造で、結晶太陽電池に比べてシリコン使用量が約100分の1と大幅に削減でき、生産工程もシンプルなことから、ガラス基板の大型化と量産効果により、コストダウンが図れます。また、結晶太陽電池に比べて高温時に変換効率が低下しにくいという優れた温度特性を持っており、気温の高い地域では発電量が多くなります。このため、薄膜太陽電池は南欧など高温地域における大規模太陽光発電施設としてのニーズが急激に高まっています。
 新ラインでは、業界トップクラスのモジュール変換効率9%と高出力128Wの第2世代薄膜太陽電池を生産してまいります。また、基板の大型化と高出力化の実現で従来よりも設置枚数が少なくて済み設置コストの低減ができます。これにより、発電時のコストダウンが期待できます。まず、需要が急拡大している欧州の大規模発電プラント向けに出荷します。
.........

Syukkashiki
-----image(”出荷式 トラック出発風景”) : 同時発表の”大型ガラス基板採用の第2世代 薄膜太陽電池の出荷式”より "


コメント
 現在、世界一がドイツ、Q-Cells、三位が中国のサンテック、、、。二位のシャープとしては、首位奪還なるのでしょうか? また、他の太陽電池メーカーも、増産、新規開発に精力をそそいでいます。今後の展開しだいでは、新たな勢力図の書き換えを含めた、大きな変化がおとずれるかもしれません。


 ヨーロッパ市場では、あいかわらず大型案件の話題が再生可能エネルギー関連のニュースサイトを飾っています。今回のシャープの薄膜も工場からそのまま海外に出て行きます。

Waldpolenz Energy Park: Thin-film photovoltaic on the way to the world’s biggest solar electric power park-----Solar Server,11.09.2008

 なぜ、これほどまでに欧州が太陽光発電に力を入れるのか? 太陽電池は設置すれば、太陽の日射量に比例して確実に発電をしてくれる発電源だからです。晴天率の高い、日射条件のいい土地は、いままさに「エネルギー的には旬」です。
 日本に太陽電池がなぜ残らないか? という疑問をお持ちの方もたくさんいらっしゃいます。
 本当に、なぜなんでしょうか? (t_t)

関連エントリー
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シャープ「21世紀型コンビナート」を展開 / プレスリリース-----ソフトエネルギー、2007/08/29

シャープ 葛城工場の太陽電池セルの生産ラインを増強 / プレスリリース-----ソフトエネルギー、2007/01/19



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コメント

追加情報 シャープ、12年に薄膜太陽電池世界シェアで5割狙う=濱野副社長

追加情報
・シャープ、12年に薄膜太陽電池世界シェアで5割狙う=濱野副社長-----Reuters,2008年 10月 1日
".....薄膜太陽電池について2012年に5割程度の世界シェアを狙う.....2011年3月期には薄膜型の年間生産能力を1ギガワット体制に.....
.....6ギガワットへの生産体制に拡大する構想を進め.....具体的な時期.....2014年から15年ごろをひとつの目安.....
.....変換効率を10%から12%程度に引き上げ..... "

http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-34046420081001

コメント
 かなり具体的なねらいです。他社の開発計画との比較がしやすくて、いいです。(t_t)

投稿: 追加情報 シャープ、12年に薄膜太陽電池世界シェアで5割狙う=濱野副社長 | 2008/10/05 15:14

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