2016/04/01

H28.4.1より、本日より建築物省エネ法が段階的に施行になります

 H28.4.1より建築物省エネ法が段階的に施行になります。対象となるのは、延べ面積2000m2以上の新築の非住宅建築物で省エネ基準の適合義務化が始まります、さらに2020年までに戸建て住宅も含む全ての新築の建築物で適合義務化が段階的に拡大していくことになります。建物の省エネ基準への適合化により、住宅を含む建築物の省エネ化が進むことが期待されています。
 具体的な規制については、2年間の猶予[適合義務や届出等の規制的措置については、公布後2年以内(平成29年4月を予定)の施行]がありますので、4月1日から関係するのは、建築物省エネ法に基づく表示制度などです。表示制度には、建物の省エネ性能を表す表示(7条)と省エネ基準に適合していることを表す表示(36条)の二種類があります。7条による表示は、どちらかというと適合すていることを外部に知らせ、建物の性能をアピールできるというメリットが強調されています。36条の表示は、適合証となります。

 これら一連の建物に関する省エネに関する法律は、平成27年7月に、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」(建築物省エネ法)が公布されたことにるものです。
 全体の施策などについては、建築物省エネ法の概要について■建築物省エネ法の概要パンフレット(平成28年3月11日)がまずはわかりやすいです。


プレスリリース / 国道交通省、平成28年3月11日
住宅・ビル等の省エネ性能表示のガイドラインを策定・公表しました
001124725
-----image : 同リリースより

" 建築物省エネ法に基づく表示制度が平成28年4月より始まります

○平成27年7月に、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」(建築物省エネ法)が公布されました。
○本法律では、販売・賃貸事業者に対する建築物の省エネ性能の表示の努力義務が規定され、本年4月より施行されます。
○この度、具体的な表示方法等について定めた住宅・ビル等の省エネ性能表示のガイドラインを策定・公表しましたので、お知らせいたします。

1.ガイドラインの概要等
・建築物省エネ法第7条において、建築物の販売・賃貸事業者は、省エネ性能の表示に努めなければならないと規定。
・本ガイドラインでは具体的な表示方法等について提示。「第三者認証又は自己評価の別」、「基準値からの削減率(例:25%削減)」などを下図等により広告物等に表示 など
・本ガイドラインの正式名称は、「建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針(平成28年国土交通省告示第489号)」。平成28年3月11日公布、平成28年4月1日施行
..........
2.参考資料(別添資料)
・ 【別添1】住宅・ビル等の省エネ性能の表示について<パンフレット>
・ 【別添2】建築物の省エネ性能表示のガイドラインについて<参考資料>
・ 【別添3】建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針(平成28年国土交通省告示第489号)
 ※ 制度や支援措置等の詳細は国土交通省HP「建築物省エネ法のページ」参照。
.......... "

関連
「建築物省エネ法のページ」

「建築物省エネ法の表示制度のページ ~2016年4月始動。住宅・ビル等の省エネ性能見える化~」


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2016/03/29

NEDOと清水建設、米大学と消費電力半減目指す省エネビルの実証実験を開始

 NEDOと清水建設、そして、Shimizu North America LLCがニューヨーク州立工科大学(SUNY Poly)に同大学と協力して消費電力半減目指す省エネビルの実証実験を開始しました。
 ニューヨーク州立工科大学(SUNY Poly)は、米国エネルギー省の計画する、省エネ商業ビル推進の計画にのっとった実証プロジェクトとして、学内にZEN Building、つまりゼロ・エネルギー・ビルを建設しました。今回の日米の共同プロジェクトでは、日本の省エネ・創エネ技術が導入され、標準的ビルと比較して、消費電力の半減を目指すとのことです。
 ニューヨーク州 オールバニーのニューヨーク州立工科大学(SUNY Polytechnic Institute)の昨年オープンしたZEN Buildingは、6階建てで400000平方フィート(およそ37161m2)の床面積の研究所や商業利用も可能な多機能ビルです。 M+W Groupという有名企業も居を構えるということで話題になったりしていました。
 今回日本の協力で導入された技術は、清水建設が開発した、ビル・エネルギー・マネジメント・システム(BEMS)で、具体的には設備や環境を統合的に監視・制御するシステムの下で、空調や照明などの負荷設備と太陽光発電やコージェネなどの創エネルギー設備を機器特性や状況に応じて制御することで、省エネやピークカットを実現します。負荷では、建物側中央監視と連動した照明制御やブラインド制御がアピールされています。太陽光発電や燃料電池の創エネ側との協調で、運用が統合され、全体として半分の省エネ効果が実現されると、次は本格的なゼロビルへの応用が計画されることになります。

 アメリカエネルギー省の計画「Net-Zero Energy Commercial Building Initiative」では、2050年までに全ての業務ビルの正味エネルギー使用量をゼロにすることが計画として掲げられています。
 この分野、日本では国内での取り組みが遅れているとされています。省エネ日本の復権のために、国内でも具体的な動きと成果が期待されるところです。


SUNY Poly Partnership with Japan's NEDO Drives Emerging ‘Green’ Technologies at ZEN Building

TheNanoCollege、2016/03/23)

プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、2016年3月23日
米国ニューヨーク州で省エネルギービル実証を開始

100777748
-----image(上-”今回実証運転を開始したZENビル”、下-”ZENビルに導入した機器”) : 同リリースより-----
100777753

" NEDOと清水建設(株)、Shimizu North America LLCは、ニューヨーク州立工科大学(SUNY Poly)と共同で、2015年に完成したSUNY Poly内のZEN(Zero Energy Nanotechnology)ビルへの省エネルギー実証技術の導入を完了し、3月22日、ZEB実現に向けた実証試験を開始しました。
本事業では、日本の省エネ・創エネ技術を導入し、標準的ビルと比較して、消費電力の半減を目指します。
..........
..........2013年9月16日、NEDOは、ニューヨーク州立工科大学(SUNY Poly)と共同で、省エネルギービルの実証事業を共同で進めていく基本協定書(MOA)を締結し、これまでSUNY Polyが2015年に建設したZEN(Zero Energy Nanotechnology)ビルに対して、ZEB※1実現に向けた技術や機器、システム構築の検討を進めてきました。
 今般、NEDOと清水建設(株)、Shimizu North America LLCは、SUNY PolyのZENビルにおける省エネルギービル実証技術の導入を完了させ、ZEB実現に向けた実証試験を開始しました。
 本実証事業では、NEDOの委託先である清水建設(株)とShimizu North America LLCが、SUNY Polyの建設したZENビルにシミズ・スマートBEMS※2、RFIDを用いた位置情報システム※3、グラデーションブラインド※4、燃料電池システム、太陽光発電システムなどの日本技術を組み込んで、自然と人間の行動に合わせた照明制御など日本が優位性を持つきめ細やかな制御技術を活用したZEBの実証をSUNY Polyと共同で行います。これらの取り組みにより、標準的なビルの理論上の消費電力に対し、約54%に相当する省エネ・創エネ効果を目指します。 また今後、米国における日本の省エネ・創エネ技術の普及を図るとともに、欧州やアジアなどへの世界展開を促進することを目指します。
..........
【用語解説】
※1 ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)
Net Zero Energy Buildingの略で、建築構造や設備の省エネルギー、再生可能エネルギー・未利用エネルギーの活用、地域内でのエネルギーの面的(相互)利用などの対策をうまく組み合わせることにより、エネルギーを自給自足し、化石燃料などから得られるエネルギー消費量がゼロ、あるいは、概ねゼロ、となる建築物のことをいいます。
※2 シミズ・スマートBEMS(ビル・エネルギー・マネジメント・システム)
清水建設が開発した、設備や環境を統合的に監視・制御するシステム。
空調や照明などの負荷設備と太陽光発電やコージェネなどの創エネルギー設備を機器特性や状況に応じて制御することで、省エネやピークカットを実現します。
本事業では、太陽光発電や燃料電池の監視、建物側中央監視と連動した照明制御やブラインド制御を行います。
※3 RFIDを用いた位置情報システム
アクティブ型RFIDタグを用いた、施設内における人の位置情報取得・応用システム。
施設内ゾーン毎の人の在不在や人数などを取得でき、設備制御や施設の使われ方の分析に活用します。
本事業では、ゾーン毎の在室者・人数をリアルタイムに検出し、照明の点滅制御を行います。また、ファシリティマネジメント向けに、滞在履歴情報などを施設利用者に提供します。
※4 グラデーションブラインド
清水建設と立川ブラインド工業、トーソーが共同で開発した、自然光を屋内に採り入れ照明に用いるシステム。
季節・時刻・天候によって変化する太陽高度や日射の影響に応じてブラインドの羽根の角度を制御し、天井間接光として自然光を採り入れ照明負荷を下げる、あるいは熱流入を低減し空調負荷を下げることで省エネを図ります。
.......... "

関連
米国ニューヨーク州で省エネルギービル実証を開始-----清水建設、2016.03.23

SUNY Poly Partnership with Japan’s New Energy and Industrial Development Organization Drives Investment in and Installation of Emerging ‘Green’ Technologies at World-Class ‘Zero Energy Nano’ Building-----SUNY Poly,March 22, 2016
Zenatrium_s
-----image : 上記リリースより

Fullsizerender_5
-----image : SUNY Poly,March 25, 2016より

"SUNY Poly Partnership with Japan’s New Energy and Industrial Development Organization Drives Investment in and Installation of Emerging ‘Green’ Technologies at World-Class ‘Zero Energy Nano’ Building."

Japanese Officials Visit SUNY Poly ZEN Building-----WAMC,MAR 25, 2016

参考



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2016/03/15

豊田合成、世界トップレベル、効率 200 lm/Wの高効率照明用LEDを開発

 豊田合成は、世界トップレベルとなる効率 200 lm/Wの高効率照明用LEDを開発しました。今回発表された「TG White 30 H」のサイズは、3.0×3.0×0.65mmで2016年3月からサンプル出荷、そして2016年4月からの量産が予定されています。サンプル出荷されるのは、LED電球、LED蛍光管、ダウンライト、シーリングライトなど照明用途向け(スマートジャパン調べ)です。
 同社では、さらに高い効率のLEDの開発も視野に入れ、さらなる効率化を推進する模様です。

 比較に関しては、白熱電球が 15 lm/W程度、今目の前にぶら下がっている、ちょっと古いコンパクト蛍光灯が60 lm/Wの効率となっています。そして今回の豊田合成のLEDが、効率 200 lm/W
 なかなか高い性能のレベルに達してきました。
 

プレスリリース / 豊田合成、2016年02月29日
世界トップレベルの高効率照明用LEDを開発
Km_toyota1
-----image(”製品外観”) : 同リリース

" 豊田合成株式会社(略)は、省エネルギー社会の実現に向けたLEDの新製品として、世界トップレベル※1の高効率となる200lm/W※2を実現した照明用LEDパッケージを開発し、サンプル出荷を開始します。

※1 当社調べによる(2016/2時点)
※2 LEDの発光効率の単位で、単位電力あたりの全光束(光の量)を表す

 開発した製品は、青色LEDチップと蛍光体を組み合わせた構造で、主にLEDチップとパッケージ材料の改良によって、世界トップレベルとなる高効率化を達成しました。
 特長は、「小型」「高効率」に加え、熱硬化性樹脂材料を採用することで、耐熱性と耐ガス性に優れる「高信頼性」を実現しています。
 開発した製品のサンプル出荷は3月から開始し、またコスト対応力に優れた185lm/Wの製品も同時に開始します。
 今後は、本年秋ごろを目途に、更に高効率化した製品も開発する予定です。
 豊田合成はLEDのトップメーカーとして、世界のお客様のニーズに合った製品開発を通じ、選ばれるグローバルサプライヤーを目指していきます。

Toyodagosei_led
-----image : 同リリースより
............ "

関連
・豊田合成 : LED製品

豊田合成が世界トップレベルの高効率照明用LEDを開発-----スマートジャパン、2016年03月14日

".....LED電球、LED蛍光管、ダウンライト、シーリングライトなど照明用途向けに3月からサンプル出荷を開始する....2017年には発光効率215lm(ルーメン)/W(ワット)の製品開発を目指している....."


2016/3/15 のしなかな技術研究会のクリッピング

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2016/03/14

積水ハウス、全戸最新のエネファーム搭載で”売電”できる超高層マンション2棟を発表

 積水ハウスは、大阪市内に事業主として開発する超高層マンション2棟の全戸に、新型燃料電池家庭用燃料電池(エネファーム type S)を搭載、大阪ガスと共同でCO2排出量および一次エネルギー消費量の大幅な削減を実現する次世代のエネルギーシステムを導入すると発表しました。

  新たに開発されたエネファーム type Sは、家庭用固体酸化物形燃料電池(SOFC)の新製品で、定格出力1kW以下の家庭用燃料電池としては、世界最高の発電効率発電効率52%を達成。発電ユニットに貯湯タンクを内蔵し、通常のガス給湯器に接続する仕組みとしたことで、世界最小の機器本体サイズを実現しています。また、余剰電力の買取に対応しています。価格でも、現行品よりも約25万円の低価格となる1,785,000円の価格を実現したことも、評価されるポイントです。
` 実際、各家庭で使われなかった燃料電池発電電力(余剰電力)を大阪ガスへ売電できる仕組みによって、利用者がどれほどの利得を得ることができるのかはわかりませんが、発電システムとしての出口が各戸の用意されたという意味では、将来重要な進歩になるかもしれません。
 もっとも重要なポイントとなる一次エネルギー消費量削減では、従来マンションに比較し約25%を実現しているということです。

 それ以外の教養部分の取り組みとして、停電対応コージェネレーションと備蓄LPGによる非常時の電力供給。自然光を利用できるデザイン。コージェネレーションの排熱とクールヒートチューブを用いた共用部の空調負荷の低減
。雨水の散水利用と、日本の在来種の植栽を用いた都市部での生態系ネットワークの構築など、様々な環境対策や非常時対策も採用され、建物の訴求力の増大が図られています。

プレスリリース / 積水ハウス、3月24日
・世界初、超高層マンションで新型燃料電池を全戸設置し余剰電力を活用(PDF)より
Fuelcell_sekisui
-----image : 同リリースより

" 「(仮称)グランドメゾン大淀南タワー」 「(仮称)グランドメゾン内久宝寺タワー」

 積水ハウス株式会社(略)は、大阪市内2か所にて事業主として開発する超高層マンション「(仮称)グランドメゾン大淀南タワー」および「 (仮称)グランドメゾン内久宝寺タワー」において、大阪ガス株式会社(略)と共同で家庭用燃料電池エネファーム type S(以下、新型燃料電池)を活用したCO2排出量および一次エネルギー消費量の大幅な削減を実現する次世代のエネルギーシステムを導入いたします。主な特徴は以下の通りです。
 
① 世界初、新型燃料電池を全戸に設置した超高層マンション
② ご家庭で使われなかった燃料電池発電電力(余剰電力)を大阪ガスへ売電が可能に
③ 従来マンションに比較し約25%の一次エネルギー消費量削減を実現
.......... "

関連
世界初、超高層マンションで新型燃料電池を全戸設置し余剰電力を活用「(仮称)グランドメゾン大淀南タワー」「(仮称)グランドメゾン内久宝寺タワー」-----大阪ガス、2016年2月24日
Kyocera_fuelcell
-----image : 上記リリースより

2016/3/12-14 のしなかな技術研究会のクリッピング

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2016/03/10

ピースボートのエコシップ新造計画?! ハイテクセイル装備

 世界一周の船旅で知られるピースボートに新造船? しかも、その新造船は、スーパーエコシップらしい。前から、ツィッターのハッシュタグ #ecoship に見慣れない船が現れているのを見て、いつか情報をチェックしようと考えていました。そして、よく見たら、ピースボートが新造船、それもスーパーエコシップを建造する計画を発表、すでに2020年の4月出航の第一回目の航海の募集も始まっていた! まあ、すごい情報を知らなかったということで、、、

ピースボート 第1回エコシップ船旅 申込-----百趣味X百旅ブログ版 百の楽しみ運ぶ 百趣味ブログ、2016/1/30

 募集の様子は、上のブログにちらしが掲載されているので、是非チェックしていただきたい。ここでは、この船に注目してまずは、ピースボート・エコシッププロジェクトのサイトから情報を集めてみます。

March 2016: Seatrade Cruise Global and Green Ship Technology Conference------February 16, 2016,Peace Boat Ecoship Project
Pb_ecoship_hp
-----image : 同ホームページ

 上のリリースでは、まさにこれからアメリカ(3/14-17 Seatrade  Cruise Global)とデンマーク(3/15-18 13th Annual Green Ship Technology)の船に関するイベントでなんらかの発表があるようです。正式の建設計画がアナウンスされるか、注目しましょう。

 次にデザイン、性能に関する情報です。Peace Boat Ecoship ProjectのEcoshipの頁からの情報によると、デザインは多数の船のデザインを手がける、スペインのオリバー・デザイン社が担当するとあります。参考記事(WEB Cruise)によると、「プロジェクト・リーダーにスペイン船社プルマントゥールの元社長で造船工学博士のアンドレス・モリーナ・マルティ氏」をむかえているとあります。同WEB Cruiseによると、総トン数5万トン、全長224メートル、乗客定員1,500人、客室数760室。
 性能に関しては、水、空気環境については循環を徹底した画期的な省エネ仕様。バイオ燃料を使い。さらにデッキに6000m2 太陽電池を設置、740kWpの出力規模の発電設備を備えているとあります。一番注目したのは、10本のコンピューター制御の帆。もちろん帆布製ではなく、最新の軽量素材により、全体で 40%の省エネ性能の実現を風の力を利用してバックアップするとのことです。興味深い姿と性能です。

 ハイテクセイルについては、コメント続きをどうぞ。

関連
Peace Boat Ecoship Project
/ Ecoship / Peace Boat Eco-Ship Design Charrette Hamburg April 12-14, 2014

Pb_ecoship_design
-----image : Ecoshipより

Oliver Design


参考
ピースボート「エコ・シップ」構想、2018年就航目指す-----WEB Cruise、2013/11/11

".....総トン数5万トン、全長224メートル、乗客定員1,500人、客室数760室。2018年就航を目指し、資金は一般から募るとしている。.....風力発電と太陽光発電を兼ねる格納式の10枚の帆は合計2,800平方メートル。太陽光発電により年間1,000メガワット以上を出力.....プロジェクト・リーダーにスペイン船社プルマントゥールの元社長で造船工学博士のアンドレス・モリーナ・マルティ氏(写真右端)を迎え....."


コメント続き
 風の力を利用した貨物船や客船というテーマを世界中でさまざまな取り組みがあります。日本でも研究がおこなわれています。商船三井のPower Assist Sailプロトタイプは、全高 27.5m、帆高 20.0m、帆幅 10.0m、帆面積 200m2、総重量 約60トン、駆動方式 油圧式で、3割から4割の燃料焚き減らし効果を狙っています。

政府、商船三井や東大などと連携し、風力で航行する大型船の開発へ動き出す-----しなやかな技術研究会、2013/12/03

 東京大学の帆主機従ハイブリッド船「ウィンドチャレンジャー」という研究もあります。こちらは、、巨大な伸縮可能な硬翼帆(高さ50m、幅20m、面積1,000m²)を10あまり搭載した大型船の研究プロジェクトです。

 さらに、海外に目を移すと、Skysailsがありました。漁船や貨物船を巨大な凧でけん引する驚きのプロジェクトです。

ドイツの大型船用の帆システム、スカイセイル SkySails が漁船で使われはじめました / YouTubeから-----しなやかな技術研究会、2010/04/09

 さらに、日本郵船の NYKスーパーエコシップ2030という、ハイテク帆を装備したコンセプトデザインも発表されています。

 さて、ピースボートのエコシップ計画。心から進むことを祈りつつ発表を待ちます。

Peace_boat_eco_ship
 

参考2
Skysails – Plus – Top 10 Green Ship Designs-----gcaptain、September 26, 2010

B9 Shipping、ポスト化石燃料の時代、最新型三本マストのバイオガス駆動の大型貨物用帆船の復活のとき?-----しなやかな技術研究会、2011/03/09


2016/3/10 のしなかな技術研究会のクリッピング

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2016/03/08

トヨタ、ミラノで木のボディをもった電気自動車SETSUNAをお披露目

 トヨタ自動車が、イタリア・ミラノにて開催されるミラノデザインウィーク2016向けに、木製のボディをもった電気自動車を発表しました。“人とクルマの新たなつながり”を「木」を用いて具現化したコンセプトカーの名前は、SETSUNA。なんとまぁ、「一瞬一瞬、 ” 刹那 ” という短い時間の繰り返しの中でかけがえのないものになっていく、という想いを込めて名付け」たのだそうです。
 美しい木製ボートみたいな車には、恐れ多くて乗れないでしょうが、もしそれが2016年の今、ポストモダンを想起するために造られた木製の”国民車”のコンセプトカーだと考えると話が違ってきます。永代、手を入れて、メンテナンスをしつつ乗る車。部品点数が少ないといわれる電気自動車なら、そんな使い方が、将来の車には求められる時代が来るかもしれません。

 木製ボディの電気自動車、SETSUNA。次は、走行している動画を見てみたいところです。トヨタさんよろしくお願いします。


プレスリリース / トヨタ自動車、2016年03月04日
トヨタ自動車、ミラノデザインウィーク2016に、“人とクルマの新たなつながり”を具現化したコンセプトカーを出展
Setsuna
-----image(”SETSUNA”) : 同リリースより
Toyotasetsuna_20160304-----image(”SETSUNA W800”左右800ピクセルのより解像度の高い画像です) : 同リリースより

" トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、4月12日(火)~17日(日)イタリア・ミラノにて開催されるミラノデザインウィーク2016*1に、クルマが家族の積み重なる想いを受け継ぎ、歳月を経て変わっていくことを愛でる、という“人とクルマの新たなつながり”を、「木」*2を用いて具現化したコンセプトカー「SETSUNA」を出展する。

 「SETSUNA」は、一瞬一瞬、「刹那」という短い時間の繰り返しの中でかけがえのないものになっていく、という想いを込めて名付けている。クルマと一緒に過ごした時間や出来事を積み重ね、愛着を持って労わり手をかけて受け継いでいくことで、家族だけの新たな価値となっていくことを提案するコンセプトカーである。

 本コンセプトの具現化に適した材料として、外板やフレームなどに「木」を採用。「木」は、①環境(温湿度の変化)や使われ方で色や風合いが変わっていくことで味わいや深みが増し、唯一無二の存在となる、②手をかけることで、世代を超えていつまでも使い続けることができる、などの特長があることから、これまでのクルマに存在しえない新しい価値観を持たせることができる。

 「SETSUNA」の開発責任者である辻賢治は「コンセプトの表現方法について様々な検討を行う中、外板は杉、フレームには樺といった用途に応じた木材の選定をし、一つ一つのパーツの大小や配列にもこだわった。また、組み付け構造には釘やネジを使用しない日本古来の伝統技法である送り蟻*3などを取り入れ、ボディラインは船のような美しいカーブを描くSETSUNAが完成した。さらに、世代を超えて時を刻む100年メーターや、機能美と木の優しい色合いが融合したシートなど、歳月を経て輝きを増すSETSUNAの様々な表情を想像していただきたい」と出展への想いを述べた。
.........
SETSUNA主要諸元
全長(mm) 3,030
全幅(mm) 1,480
全高(mm) 970
ホイールベース(mm) 1,700
乗車定員(人) 2
パワートレーン 電動モーター
..........
トヨタ出展概要
開催期間 4月12日(火)-4月17日(日) 11:00 - 21:00
プレスプレビュー 4月11日(月) 11:00 - 18:00
会場 ミラノ市内・トルトーナ地区(Via Tortona 31, Milan)
*1 イタリア・ミラノで行われる世界最大のデザインエキシビション。家具メーカーやファッションブランドが独自性をアピールする様々なイベントを開催。ミラノサローネとも呼ばれる。
*2 車両外板は住友林業株式会社と共同開発。
*3 梁(はり)や鴨居(かもい)をつくるときに用いる接合のしかた。
.......... "

関連
Toyota created a stylish electric car made almost entirely out of wood-----Tech Insider、2016-3

Toyota Launches A Wooden Car-----Forbes、2016/03/04


2016/3/7 のしなかな技術研究会のクリッピング

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2016/02/22

川崎汽船 "K"LINE、7,500台積み自動車運搬船“DRIVE GREEN HIGHWAY” をお披露目

 低燃費・低排出自動車運搬船"DRIVE GREEN HIGHWAY"が竣工、ジャパン マリンユナイテッドの有明事業所(熊本県玉名郡長洲町)にて建造され、川崎汽船株に引き渡されました。引き渡し後にお披露目されたその内容は、省エネ性能だけでなく、太陽光発電や水耕栽培などが取り入れられ、自動車運搬船としての最高の性能だけでなく、随所にちりばめられた工夫が大きな注目を集めました。環境性能は、既存船と比較して輸送車両1台あたり、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出量を25%以上削減、さらに環境汚染の因子が含まれる窒素酸化物(NOx)を90%以上、硫黄酸化物(SOx)を50%以上削減できる見込みです。

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-----image(”新開発の船舶用水耕栽培システム”) : 川崎汽船見学会(終了)の案内より

 水耕栽培の詳細も知りたいのですが、得られたのは上の写真のみ、今後の情報に期待しています。太陽電池は、ソーラーフロンティアのもので、150kWp。船舶向けとしては世界最大規模。発電された電力は、車両デッキすべてのLED照明を賄える見込みです。


プレスリリース / 川崎汽船、2016年02月16日
7,500台積み自動車運搬船“DRIVE GREEN HIGHWAY” をお披露目
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-----image(下-DRIVE GREEN PROJECTの概要) : 同リリースより-----
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" 去る2月9日、ジャパンマリンユナイテッド株式会社有明事業所にて、7,500台積み自動車運搬船10隻シリーズの第三船目となる”DRIVE GREEN HIGHWAY”が竣工し、2月12日、13日に横浜港大さん橋国際客船ターミナルでお披露目式・見学会を開催しました。

 本船の建造は、最先端の技術を結集して究極の省エネと環境保全を追求する「DRIVE GREEN PROJECT」(※)として進められてきたものです。幅広デザインなどにより積載可能台数を約20%増やすとともに、先進の環境技術を採用することで、輸送車両1台あたりの二酸化炭素(CO2)排出量を25%以上、窒素酸化物(NOx)を50%以上、硫黄酸化物(SOx)を90%以上削減することを可能としています(いずれも既存大型船比)。
..........
【本船概要】
主要寸法 :全長199.99m x 幅37.50m x深さ38.23m
載貨重量 :20,034トン
総トン数 :76,387トン
船籍    :パナマ

【本船に搭載された主な新技術】
1. NOx生成抑制装置付エンジン
 燃料油に水を添加する「水エマルジョン燃料装置」と、排気ガスを掃気に還流させる「排気ガス再循環装置」の組み合わせによりNOx排出量を大幅に低減します。またエンジン出力に応じて効率的な過給機の運転を自動制御する装置も搭載..........

2. SOxスクラバー(大型排気ガス浄化装置)
エンジンの排気ガスの出口部分に「スクラバー」と呼ばれる大型の浄化装置を設置し、SOxを海水もしくは清水で洗い流します。..........

3. 太陽光発電システム
太陽光によって発電された電力を有効に船内で利用するシステムとして、積荷スペース用LED照明供給を賄います。船舶向け太陽光発電システムとしては世界最大級の発電量を誇ります。本船にはソーラーフロンティア株式会社製の太陽光発電システムを搭載しております。

4. 水耕栽培装置
船内で色々な野菜を育てることで、乗組員に新鮮でおいしい野菜を食べてもらうことが出来ます。また船内生活における癒しの提供なども期待されている装置です。本船には兵神機械工業株式会社製の水耕栽培装置を搭載しております。

その他にも、高効率プロペラ、冷却海水ポンプならびに機関室通風装置のインバータ制御、発電機エンジン排ガスエコノマイザ、ボイラー水エマルジョン装置、LED照明、低摩擦塗料、遮熱塗料、最適運航支援システムなどの多様な省エネ・CO2削減技術を採用しています。
.......... "

関連
”DRIVE GREEN PROJECT”

(川崎汽船株式会社 "K"LINE、2015/05/28)
-----“DRIVE GREEN PROJECT”、進行中-----
DRIVE GREEN PROJECT:メインエンジンの起動試験。艤装が進みソーラーパネルも設置された。

(川崎汽船株式会社 "K"LINE、2016/02/01)

ソーラーフロンティア、CIS薄膜太陽電池パネルを
川崎汽船の世界最高水準の低エミッション船に搭載
-----2016年2月9日

参考

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2016/02/21

CAT Phones、赤外線サーモ機能搭載のアンドロイドスマホ「CAT S60」を開発

 CAT Phones、あのキャタピラー社のスマホ開発部門が赤外線サーモ機能搭載のアンドロイドスマホ「CAT S60」を開発したそうです。

 前から欲しかったものとして、手軽に買えて使える赤外線サーモメーターやカメラがありました。家の開口部からの隙間風と放射熱をはかり、エコハウス診断。屋根に登って、太陽電池の面を撮影し、熱の変化や場合によっては不具合の発見。人を測って、いろいろ実験したりとやりたいことはたくさん。森の中にいって、小動物を探すなんてこともできたら便利で楽しいだろうと、考えておりました。ただ、ほとんどの製品が高価で、いつも持ち歩くという使い方には向かない。

 と、キャタピラーが世界初の赤外線サーモカメラ搭載の頑丈系スマホ「CAT S60」を開発したということで、希望が芽生えました。FLIRの赤外サーモグラフィーカメラを搭載し、海外で2016年後半に599ドル(約6万7000円)/649ユーロ(約7万3000円)で発売予定とか、、、。日本での販売はかなり微妙かなぁ。でも、発売するならiPhoneに3月に戻るのをやめて、待ってもいいんだけどなぁ。ほしい。

プレスリリース / CAT Phones、February 18, 2016
CAT® S60 ANNOUNCED AS WORLD'S FIRST SMARTPHONE WITH INTEGRATED THERMAL CAMERA
S60pr
-----image : 同リリースより

関連



参考
 スマホに後付という選択肢としては、FLIR ONE for iOS and FLIR ONE for Androidという手もある。3万円半ばで手に入るようです。

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2016/02/20

2016/2/19 のしなやかな技術研究会

 ウガンダの電動バス+太陽光発電充電システムについての情報をクリッピングしました。

 これまで各国の再生可能エネルギーなどの話題をクリッピングする際には、 #renew+国名というハッシュタグで整理するようにしてきました。今回の#renewugandaは、初出となりました。ウガンダの自動車会社Kiira Motorsは、大統領の国際自動車企業を育て国の産業にするという号令のもとに行われている事業です。イタリアなどの外国に学び、一から車を作る試みをここ15年続けてきたようです。そして、今回の電動バスは、同国内用としてはもちろん、他のアフリカ諸国にも売り込める製品として期待されているものです。以下が、そのプレスリリースです。

Kayoola SolarBus Launch-----Kiira Motors、16th Feb 2016

 アフリカ、ウガンダの国策で造られた自動車会社Kiira Motors が発表したKayoola Solar Bus(電動バス+太陽光発電システム)。ディーゼルエンジンのバスと比べて、100km走行した時に必要なコストを比較すると、Kayoola Solar Busの方が63%となり十分効果があるとのことです。プレスリリースによると、35席の電動バスに搭載されたモーターは、定格100kW(Max.150kW)。搭載されているリチウムイオンバッテリは、意外に小さい。70kWH(180AHとも書かれている)。太陽電池は、せいぜい1.32kWp程度なので、独立というより補充と考えたほうがいいようです。将来的には、充電設備自体に太陽光発電を配する計画もあるようです。一番驚いたのは、イタリアなどの外国に国民を送り学び、一からの設計で車を作っていることです。
 バスも製品化までは、まだ道半ばというところと見受けます。成功を期待しつつ、今後もウガンダの情報を見ていきたいと思います。

 まだまだ、フロンティアはあります。


参考

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2015/01/09

協和機電工業ら、福岡県に100kW規模の浸透圧発電所を建設へ

コメ-
  水処理などを行っている長崎県の協和機電工業は、浸透圧発電の実用施設を福岡市東区に建設、稼働させるとのことです。報じた西日本新聞によると、出力規模は100kWで浸透圧発電装置の建設予定地は、1日当たりの処理能力5万トンを誇る、日本最大の淡水化施設「海の中道奈多海水淡水化センター」(通称まみずピア)。今後、大学や他企業を加えて新会社を設立し、約4億円かけて発電施設を建設するとのことです。
 数キロワット(4kW ?)の規模では、2009年にノルウェーのスタットクラフト Statkraft が浸透膜発電プラントでの実証実験を成功させています。しかし、実用化の前にはコストの壁が大きく立ちはだかります。より安い膜や効率的なシステムの確立が鍵となってきました。
 今回福岡では、淡水化施設の塩分濃度差を活用し、しかも、「淡水化で発生する濃縮海水はそのまま海に戻すと生態系への影響が懸念されるが、浸透圧発電では下水処理水を混ぜることで、通常の海水並みに濃度調整できるメリットもある」(西日本新聞)とのことです。しかも、今回の規模は100kWで売電を前提としたプラントが作られるということです。

 世界初の塩分濃度差発電、浸透圧発電プラントとしての世界が期待されます。


関連
浸透圧発電 初の実用化 淡水化施設の塩分濃度差活用 福岡市で年内稼働 長崎の企業、世界市場へ-----西日本新聞、2015年1月5日

・協和機電工業 : 福岡海水淡水化紹介 平成17年4月供給開始 海の中道奈多海水淡水化センター

"..........
施設規模
50,000m³/日[生産水量]
施設構成
浸透取水設備・UF膜設備・高圧RO設備・低圧RO設備・生産水導水設備)
......... "


参考エントリー
日東電工、ノルウェーのスタットクラフト Statkraft と浸透膜発電 Osmotic Power の共同技術開発契約を締結-----ソフトエネルギー、2011/06/27

ノルウェーで世界初の浸透膜発電(osmotic power)の実証プラントが稼働-----ソフトエネルギー、2009/11/30

ノルウェーの浸透膜発電計画 Osmosis Power-----ソフトエネルギー、2007/11/21


おすすめエントリー
岡山大学、畜産由来のバイオガスを燃料とする固体酸化物燃料電池を開発中-----ソフトエネルギー、2015/01/08

資料2014 「未利用材の供給不足が懸念される木質バイオマス発電」 農林中金総合研究所-----自然エネルギー、2015/01/08

国は、夏までに自民党政権としてのエネルギー政策(エネルギーミックス)を明らかにする方針-----しなやかな技術研究会、2015/01/07

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