« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »

2012/10/25

東芝は、高効率のモーターと回生ブレーキシステム、そして新開発のインバーターを阪急電鉄 8000系車両に搭載し、従来比約50%の省エネを実証

 東芝は、高効率のモーター、全閉型永久磁石同期電動機(全閉PMSM)と新たに開発したインバータ装置、4in1VVVFを採用したシステムを阪急電鉄 8000系車両に搭載し、既設のシステムを搭載した車両と比較し、約50%の消費電力量削減を実証したと発表しました。
 今回開発された4in1VVVFインバータ装置は、1台の冷却器にインバータ回路を4回路搭載することで装の小型、軽量化を実現したもので、通常運転(力行運転)時に消費電力量約10%削減し、さらに減速時の回生
電力量を約85%増加させ、トータルで約50%の消費電力量削減結果を得ることに成功しました。

 世界的に公共交通として注目される鉄道の分野で、1割の省エネを実現し、回生エネルギーも利用することで総合効率を飛躍的に増大させる技術として注目されます。

プレスリリース / 東芝、2012年10月23日
全閉型永久磁石同期電動機システムを鉄道車両に搭載し従来比約50%の省エネを実証

4in1vvvf
-----image(”新たに開発した4in1VVVFインバータ装置の写真”) : 同リリースより

" ..........阪急電鉄株式会社(以下、阪急電鉄)8000系車両に高効率の全閉型永久磁石同期電動機(以下、全閉PMSM)と新たに開発した4in1VVVFインバータ装置を採用したシステムを試験搭載し、既設の誘導電動機(IM)とGTO素子注1を使用したVVVFインバータ装置のシステムを搭載した車両と比較して、約50%の消費電力量削減を実証しました。

 今回開発した4in1VVVFインバータ装置は、1台の冷却器にインバータ回路を4回路搭載することで装置の小型、軽量化を実現しました。全閉PMSMと組み合わせることにより、力行 注2 の消費電力量を削減するとともに、当社独自の制御方法により電力回生ブレーキ 注3 の負担を増やして回生電力量を増加させ、車両全体の省エネを実現しています。

 当社は、2012年9月に、阪急電鉄8000系車両の同一編成内に全閉PMSMと新たに開発した4in1VVVFインバータ装置のシステムと、既設のIMシステムを搭載して、各駅停車相当の運行パターンにて試運転を実施し、消費電力量を測定して、両者の比較を行ないました。その結果、力行の消費電力量約10%削減、回生電力量約85%増加、トータルで約50%の消費電力量削減結果が得られました。今後は、営業運転にて効果を実証していきます。

 当社は既に、東京地下鉄株式会社(以下、東京メトロ)16000系車両にて採用されている高効率の全閉PMSMとVVVFインバータ装置のシステムにおいて、東京メトロ06系車両に搭載しているIMとVVVFインバータ装置のシステムと比べて、力行の消費電力量を削減し、制御の見直しによる電力回生ブレーキの負担の増加により、営業運転にて39%の消費電力量削減を実現しています。

 近年の環境意識の高まりから、鉄道車両は更なる省エネルギー化が求められています。当社は今後も全閉PMSMに代表される高効率の装置を提供するとともに、輸送計画や制御システム、蓄電装置、電力供給システムなど、鉄道システムをトータルで設計することで、さらなる省エネ化を実現する鉄道エネルギーマネジメントシステム(鉄道EMS)に取り組んでいきます。

注1 半導体素子の一種で、素子自身で点弧(ターンオン)・消弧(ターンオフ)出来る機能を持つ。誘導電動機の駆動用インバー  
タのスイッチング素子として使用されている。
注2 電力の供給を受けて車両が走行する状態。
注3 主電動機を発電機として用い、これによって発生した電力を電車線に返す電気ブレーキ。
.......... "

関連
阪急電車 : エコトレイン 未来のゆめ・まち号について

".....神戸線・宝塚線8000系車両(8両編成)
各1編成
京都線8300系車両(8両編成)
1編成
合計3編成
※8000・8300系車両は、ブレーキ時電動機の回転力を活かし、発電機として使用(回生ブレーキという)することで30%~40%の電力を架線に返し、他の加速中の列車の電力として使用する省エネルギータイプの車両です。......."

・Wikipedia : 永久磁石同期電動機


参考
「PMSM」・・・電車用モーターの次のスタンダードとなりうるか?-----ミライヘ / リポート、2012年03月06日

川崎重工、JR東日本と鉄道システム用地上蓄電設備 ギガセル の実証試験を開始-----しなやかな技術研究会、2012/08/01

日立、英国の都市間高速鉄道計画に関する契約を締結。2016年に現地工場も稼動へ-----しなやかな技術研究会、2012/07/26

[ カテゴリー : エコトレイン ]


おすすめエントリー
週刊GreenPost 45号 - しなやかな技術研究会 2012/10/22-26日版

古河電工、コンテナ型50kW(288kWh)鉛蓄電池システムを開発-----ソフトエネルギー、2012/10/25

前田建設、山口県下関市の沖合における3MW機20基、合計60MWの洋上風力発電所建設計画を発表-----ソフトエネルギー、2012/10/24

国土交通省、小水力発電の農業用水路を利用する場合の手続きを簡略化する方針----自然エネルギー、2012/10/22

続きを読む "東芝は、高効率のモーターと回生ブレーキシステム、そして新開発のインバーターを阪急電鉄 8000系車両に搭載し、従来比約50%の省エネを実証"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/10/22

週刊GreenPost 45号 2012/10/22-26日版 再生可能エネルギーニュース発行!

週刊GreenPost 45号 2012/10/22-26日版発行しました。

週刊GreenPost 45号  2012/10/22-26日版


22日版のトップニュースは、

ミニストップ、900店舗に合計10MWpの太陽光発電を導入する計画を発表-----ソフトエネルギー、2012/10/22


 コンビニエンスストアが太陽光発電所になる時!

 こんなまとめも作ってみました。

街のあちこちに生まれる太陽光発電所 再生可能エネルギーまめ知識 : ■コンビニが太陽光発電所になる!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/10/16

三菱自動車の世界初のSUVプラグインハイブリッドEV、アウトランダーPHEV登場!

 三菱自動車は、年明けに発売予定のアウトランダーのプラグイン・ハイブリッド車 PHEV を先週開催されたパリモーターショーに出品しました。この、MITSUBISHI OUTLANDER PHEVは、新型アウトランダーをベースに、EV派生型の「プラグインハイブリッドEVシステム」を搭載。EVの特長である環境性能・静粛性・高い動力性能と、SUVならではのユーティリティや4WDによる走行性能を高次元で両立させ、エンジン車と同等の航続距離を持った、SUVタイプとしては世界初のプラグインハイブリッド車であるとのことです。

 「環境性能」-----従来のエンジン車を大きく凌駕する複合燃料消費率61km/L以上(JC08モード)
 「航続距離」-----エンジン車同等の航続可能距離880km以上(JC08モード)
 
 そして、

 「SUVの走行性能」-----EV走行モードに、エンジンを発電専用として動かし、その電力も使ってモーターで走行するパラレル走行モード。そして、エンジンの駆動力を主体に走行し、モーターの駆動力がアシスト、エンジンの効率が良くなる高速走行時に作動するパラレル走行モード。これらのモードを屈指できるのは「ツインモーター4WD」による優れた走行性能のおかげ、エンジン車を凌駕する性能と乗り心地を可能にするとのことです。

i-MiEV(アイ・ミーブ)で電気自動車のノウハウを世界に先駆けて実現し蓄積した三菱自動車が作った、世界初のSUVプラグインハイブリッドEV、「アウトランダーPHEV」は、2013年初めから国内市場に投入され、順次、欧州や北米などへの世界展開を進める予定、とのことです。


プレスリリース / 三菱自動車、2012年09月05日
三菱自動車、2012年パリモーターショー 出品概要~「プラグインハイブリッドEVシステム」搭載の『アウトランダーPHEV』を世界初披露~ / 出展概要

"三菱自動車は、9月27日(木)〔一般公開は29日(土)〕から10月14日(日)まで、フランス パリ市のパリエキスポで開催されるLe Mondial De L' Automobile 2012(通称:パリモーターショー)において、同社が新たに開発した電気自動車(EV)派生の「プラグインハイブリッドEVシステム」を搭載した新型『アウトランダーPHEV』(参考出品車)を初披露します。

『アウトランダーPHEV』は、「EVの環境性能」「エンジン車の航続距離」「SUVの走行性能」を兼ね備えた世界初のSUVプラグインハイブリッドEVであり、2013年初めに市販を予定しています。
.......... "

 - アウトランダーPHEV
Outlander_phv
-----image : 上記サイトより-----
Mitsubishioutlander_phev

Img_02
-----image(”「プラグインハイブリッドEV システム」”) : 上記サイトより


MITSUBISHI OUTLANDER PHEV (2012 Paris Motor Show)

(MitsubishiMotorsTV, 2012/09/27)

関連
三菱自動車 : 三菱の電気自動車 - プラグインハイブリッドEVシステム
Outlander_phv2
-----image : 上記サイトより(市販車もこのルックスがいいな)
- 三菱自動車 技術ライブラリー : PHEV

三菱プラグインハイブリッドEVシステムについて

(MitsubishiMotorsTV, 2012/06/27)

三菱自動車 : 新型アウトランダー

新型三菱アウトランダーPHEV新車情報 プリウスPHV比約2.7倍もの電池を搭載! EV性能にこだわったアウトランダーPHEVの燃費は61km/L!画像&スペック詳細追加! クリーンディーゼルを搭載したSUV新型アウトランダーを世界初公開!【新型三菱アウトランダー新車情報】ジュネーブショー出展車-----Corism,2012/09/13(*インテリア、シートアレンジなどの写真が掲載されている)
- 新型三菱アウトランダー新車情報
トータルバランスに優れたお買い得感のあるSUV。期待の新型アウトランダーPHEVは2013年初頭にデビュー予定! クリーンディーゼル車も導入検討中!
9月13日更新 プリウスPHV比約2.7倍もの電池を搭載! EV性能にこだわったアウトランダーPHEVの燃費は61km/L!
-----Corism,2012/10/25


コメント続き
 搭載されるバッテリーは、12kWh(300V)のリチウムイオン蓄電池。EVモードで55km走行できる。注目は、発電機の容量は、なんと70kW! 非常時に活躍できる機能の搭載にも期待しております。

 ついでに、電動軽トラの情報もここにクリップしておきます。MINICAB-MiEV TRUCK(ミニキャブ・ミーブ トラック)の詳しい情報は公開されていないようですが、発売時期は来年。農作業などで”電源車”として使える仕様も備えているという話です。

参考
485819_209113032552334_3526208_n
-----image(”MINICAB-MiEV TRUCK(ミニキャブ・ミーブ トラック)”) : Mitsubishi Motors MiEV(FaceBook 公式ページ)より


おすすめエントリー
週刊GreenPost 44号 - しなやかな技術研究会 2012/10/15-19日版

続きを読む "三菱自動車の世界初のSUVプラグインハイブリッドEV、アウトランダーPHEV登場!"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/10/09

IHIの燃料電池ユニットを積んだボーイング 737 ecoDemonstratorがテストフライトを実施

 IHIの燃料電池ユニットを積んだボーイング 737 ecoDemonstratorがテストフライトを実施したとのことです。ボーイング社は、燃費の向上、静穏化、そして環境を意識した使用部材の調達などに一貫して取り組む実証機の開発、 ecoDemonstratorプロジェクトを実施しています。

 今回は、米国シアトル近郊においてアメリカン・エアラインのボーイング737型機を用いてのテスト飛行が行われました。その機には、民間航空機用補助電源の製品化に向けて開発されたIHIの燃料電池ユニットが搭載されたとのことです。発電規模などは明らかになっていませんが、フライト試験では、航空機の離陸前から高度上昇中において、燃料電池からの発電による電力供給を行い、巡航飛行時に航空機の電源を用いて充電を実施、その後、再度、発電、充電、発電のサイクルを行うことに成功したとのことです。

 また、過去にはボーイング社や電動プロペラ小型機による燃料電池駆動型の小型飛行機を開発を行っています。きわめて高い安全性と機能性が問われる航空機搭載用の発電ユニットとしての燃料電池の開発が続いています。

ボーイング社が燃料電池駆動型の小型飛行機を開発-----しなやかな技術研究会、2008/04/08

プレスリリース / IHI、2012年10月4日
世界初となる再生型燃料電池システムの民間航空機飛行実証に成功 -IHI/ボーイング共同研究によるフライト試験-

121004_1121004_2
-----image : 同リリースより

"IHIとIHIエアロスペースは、米ボーイング社と共同で再生型燃料電池システムを民間航空機に搭載し、飛行実証することに成功しました。再生型燃料電池システムの飛行実証は、世界初の試みとなっています。

 再生型燃料電池は、充電可能な燃料電池であり、エンジンとは独立して電力を供給することが出来ます。また副産物は水のみであるため、省エネルギー化、二酸化炭素排出削減を可能とし、航空機の環境負荷を低減することができます。今回の飛行実証は、ボーイング社の環境対応技術実証を目的としたecoDemonstrator計画の一環として、米国シアトル近郊においてアメリカン・エアラインのボーイング737型機を用いて行われました。フライト試験では、航空機の離陸前から高度上昇中において、燃料電池からの発電による電力供給を行い、巡航飛行時に航空機の電源を用いて充電を実施、その後、再度、発電、充電、発電のサイクルを行うことに成功しています。

 再生型燃料電池の航空機適用技術は、経済産業省が公募した「航空機用先進システム基盤技術開発(航空機システム革新技術開発)」で採択されたプログラムを活用し、平成21年度より研究を行ってまいりました。 ここで得られた研究結果を、ボーイング社との共同研究でのフライト実証試験につなげることにより、今回の成功に至っています。
 航空機という閉鎖空間に、水素ガスを用いた燃料電池システムを搭載する必要があったため、飛行安全をどのように確保するかという部分が、一番重要な課題でした。水素ガスを民間航空機に搭載するための基準が現状は存在しないため、航空機の安全性確保のための安全設計基準を検討し、安全性解析、システム設計をボーイング社と共同で繰り返して行いました。 本システムにおいては、航空機を安全に飛行させるためのバックアップを含め、各種安全機能が備えられていることが特徴となっています。

 IHIは、ジェットエンジンでは国内最大のシェアを有し、航空機装備品メーカーとしての経験は豊富です。また、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と地上発電用燃料電池の研究開発を行った経験があり、IHIエアロスペースにおいてもJAXA(宇宙航空研究開発機構)と成層圏プラットフォーム飛行船プロジェクトの電源系開発の一環として再生型燃料電池の研究を進めてきており、今回 実証した再生型燃料電池システムの基礎技術になっています。

 IHIは、今回得られた経験をもとに、再生型燃料電池の小型化、大出力化の改良を進め、航空機の低燃費及び環境負荷低減に寄与する将来の民間航空機用補助電源の製品化に向けた検討を実施していきます。
.......... "

関連
Boeing, American Airlines, FAA collaborate on 737 ecoDemonstrator Airplane-----Boeing,Sept.18, 2012(PRNewswire版)

K65743_fa284956med
-----image : 上記リリースより

" Boeing (NYSE: BA) and American Airlines today showcased a Next-Generation 737-800 airplane known as ecoDemonstrator in Washington, D.C., to highlight testing of environmentally progressive technologies. The visit to the nation's capital follows extensive flight testing in Glasgow, Montana, where it flew a series of missions designed to test and accelerate advanced technologies that increase fuel efficiency and reduce airplane noise.
Top officials from Boeing, American Airlines, and the Federal Aviation Administration (FAA) held a joint news conference at Reagan National Airport to highlight innovation and collaboration among government and industry.
..........
Other technologies on the 2012 ecoDemonstrator airplane include variable area fan nozzles, active engine vibration reduction, a regenerative fuel cell, and testing of flight trajectory optimization to enable more efficient routing for fuel savings. With fuel now the leading operating expenditure for airlines worldwide and increasingly stringent environmental regulations, improving fuel efficiency and reducing carbon and noise emissions is a top priority for the aviation sector.
.......... "



Boeing : ecoDemonstrator Takes Flight-----September 17, 2012)


参考エントリー
ボーイング社が燃料電池駆動型の小型飛行機を開発-----しなやかな技術研究会、2008/04/08


おすすめエントリー
週刊GreenPost 43号 - しなやかな技術研究会 2012/10/9-12日版

続きを読む "IHIの燃料電池ユニットを積んだボーイング 737 ecoDemonstratorがテストフライトを実施"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/10/01

週刊GreenPost 42号[再生可能エネルギーニュース] 2012/10/1-5日版

(10/1 コメント)
 10月になりました。1日は台風一過、ピーカン! 多くのことが、こんな風に晴れてくれるといいのですが、、、。ね?



週刊GreenPost 42号 - しなやかな技術研究会 2012/10/1-5日版


■GreenPostの記事
ソーラーフロンティア、カリフォルニアのCatalina Solar Projectに80MWpのCIS薄膜太陽電池を供給------ソフトエネルギー、2012/10/05

NEDO、海洋エネルギー技術研究開発の追加分、波力および潮流発電4件の実施体制を発表-----ソフトエネルギー、2012/10/4

旭硝子、超軽量化学強化特殊ガラス Leoflex を一部に利用した5MWpのメガソーラーを高砂工場に導入-----ソフトエネルギー、2012/10/3

欧州風力エネルギー協会(EWEA)、EU圏の風力の設備容量が累計100GWに達したと発表-----ソフトエネルギー、2012/10/2

住友商事の子会社サミットエナジーら、現地に専門会社を設立し28.8MWの風力発電所を建設-----ソフトエネルギー、2012/10/1

台風17号 (JELAWAT)&台風18号 (EWINIAR)についての情報 / 台風情報2012 #TY201217 #TY201218-----自然エネルギー、2012/09/28


クリッピング 2012

続きを読む "週刊GreenPost 42号[再生可能エネルギーニュース] 2012/10/1-5日版"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »