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2012/04/10

SPring-8大型放射光施設に世界最大級の蓄電池専用解析施設 RISINGビームラインが完成

 兵庫県佐用郡佐用町光都の文部科学省の管轄下の理化学研究所の大型放射光施設 SPring-8。この施設は、加速された高エネルギー電子ビームから発生する放射光を利用したさまざまな実験ができる大型施設で、物質科学・地球科学・生命科学・環境科学・産業利用などの分野で優れた研究成果をあげているということです。

 今回、この SPring-8 大型放射光施設に世界最大級の蓄電池専用解析施設 RISINGビームラインが完成したと、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と京都大学が発表しました。放射光による蓄電池解析研究により、活発な解析評価を行える環境が整備されることで、大学や公的な研究所のみならず、産業界の蓄電池分野の研究者をさらに呼び込み、我が国の蓄電池研究の分野での研究レベルと優位性を維持していくことを目的とした、オールジャパン体制の蓄電池研究国家プロジェクトが本格的に動き出すということです。
 具体的な実施体制と目標は、京都大学・産業技術総合研究所関西センターを拠点として、8大学・4研究機関・12企業が集結して、「2030年に500Wh/kg(現状比5倍)のエネルギー密度を有する革新型蓄電池の実現」を目指すといことです。

プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、京都大学、2012年4月4日
世界最大級の蓄電池専用解析施設「RISINGビームライン」が完成

" オールジャパン体制の蓄電池研究国家プロジェクト本格化へ

 革新型蓄電池先端科学基礎研究事業(RISING事業)では、大型放射光施設(SPring-8)にRISING専用の蓄電池専用解析施設を完成し、4月4日現地にて完成披露式典を行いました。
 RISING事業は2009年から2015年までの7年間、年間予算30億円(総額見込み210億円)にて、京都大学・産業技術総合研究所関西センターを拠点として、8大学・4研究機関・12企業がオールジャパン体制で集結して、「2030年に500Wh/kg(現状比5倍)のエネルギー密度を有する革新型蓄電池の実現」を目指して推進しております。
 RISING発足(2009年)当初より、チャレンジングなRISING目標を達成するためには、「従来よりブラックボックス化しており、技術者の勘に頼った電池内部の反応メカニズムを明らかにすること。そして、その為の解析設備を立ち上げること。」が必要不可欠であることを認識し、発足3年間(2009~2011年度)の活動方針として「解析手法の整備と革新電池新概念の検討」を掲げ、SPring-8「RISINGビームライン」の立ち上げに注力してきました。その結果、世界に類似を見ないオンリーワンの電池解析専用施設が完成しました。

 「RISINGビームライン」の主な特徴は以下の通りです。
 SPring-8固有の高輝度X線を最大限活用し、電池反応解析に必要な「空間分解能」および「時間分解能」を確保する。
 非平衡状態・界面被覆状態・反応分布状態等をその場(in situ)測定する為の解析系を整備する。
 電池サンプル準備からその場(in situ)測定の為の連続的な実験設備を常備する。

 既に、上記の特徴を生かした世界初の解析知見は種々得られており、順次活用しつつあります。なお、「RISINGビームライン」の設備投資額は24.9億円(3年間合計)です。
 今回の「RISINGビームライン」が2030年革新型蓄電池の実現に貢献するとともに、現在競争の中にある現行電池系の改良にも貢献することにより、蓄電技術立国日本の盤石化に寄与することを目指します。
RISING:Research and Development Initiative for Scientific Innovation of New Generation Batteriesの略
.......... "

関連
世界最大級の蓄電池専用解析施設  「RISINGビームライン」が完成-----京都大学 、2012年4月 6日
20120405_145018_mini
-----image(” ビームライン見学風景(中央:京都大学 谷田特定准教授)”) : 上記リリースより

理化学研究所 : SPring-8 大型放射光施設 
- SPring-8に関する一般的な質問

京都大学革新型蓄電池先端基礎科学ビームラインBL28XU (Kyoto University RISING BL-28XU Beamline)の建設-----京都大学 S-spring8 Volume 15, No.2 Pages 64 - 68,革新型蓄電池先端基礎科学

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