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2010/11/26

気象庁、WMO温室効果ガス年報の概要・和訳を公開。世界の主要温室効果ガス濃度は過去最高値

 世界気象機関(WMO)の全世界規模の温暖化効果ガス観測網に参加する気象庁は、2009年の温暖化効果ガスの観測データーをまとめた温室効果ガス年報(Bulletin No. 6: November 2010)の概要および和訳を公開しました。

 全球大気監視(GAW)計画の観測ネットワークで得られた観測データによると、10 年近く増加していなかったメタンが 2007 年から 2009 年にかけて世界的に増加していること。このメタンを含む、二酸化炭素、一酸化二窒素の2009年の世界年平均濃度が、統計を開始した1983年以降の最高値を記録したことを発表しました。二酸化炭素 386.8ppm、メタン 1803ppb、一酸化二窒素 322.5ppbに達し、これらの濃度は、工業化以前(1750年以前)の値より、それぞれ38%、158%、19%高いということです。

 この結果は、11月29日-12月10日の日程で開催される、メキシコのカンクンのCOP16でも報告されるということです。

 メタンが急激に増えた理由の可能性としてこの報告書があげているのが、有機炭素を含む永久凍土からのめたんの発生です。有機炭素を含む永久凍土は、メタンクラスレートとともに、北極地域に存在する大きな炭素貯蔵庫であり、これらは気候の変化による影響を受けやすいということです。急速に温暖化が進んでいる北極地域は、このような炭素貯蔵庫から大気に多量のメタンが発生する可能性があるということです。

 " メタンは強力な温室効果ガスでもあり、同量の二酸化炭素の21倍の温室効果をもたらすとされている。[Wikipedia] "

 上のような温暖化効果ガスとしてのメタンの増加が非常に気になるところです。

プレスリリース / 気象庁、平成22年11月24日
世界の主要温室効果ガス濃度は過去最高値 

" WMO温室効果ガス年報第6号の発行
概要
世界気象機関(WMO)と気象庁などが世界の大気中の温室効果ガス濃度を解析した結果が、11月24日に温室効果ガス年報第6号として発表されました。それによると、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素の2009年の世界平均濃度は過去最高となりました。

本文
 気象庁は、世界気象機関(WMO)の温室効果ガス世界資料センター(World Data Centre for Greenhouse Gases: WDCGG)を運営しており、世界中で観測された温室効果ガスの観測データを収集・解析しています。今般、当庁および世界の温室効果ガス専門家の協力により、2009年12月までの世界の温室効果ガス観測データの解析が取りまとめられ、その結果が、WMOから11月24日に温室効果ガス年報(Greenhouse Gas Bulletin)第6号として発表されました。

 今回発表された年報によると、大気中の主要な温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)及び一酸化二窒素(N2O)の2009年における世界平均濃度は、過去最高値を記録したことが分かりました。このうち近年増加傾向が頭打ちになっていたメタンは、2007年以降3年連続で高い伸びとなりましたが、メタンが最近増加している原因は十分には分かっておらず、今後の見通しははっきりしないとしています。また、二酸化炭素も近年よりは増加量がわずかに小さいものの依然として増加が続いています。

 本年報は、気候変動枠組条約第16回締約国会議(COP16)(11月29日~12月10日、メキシコ・カンクン)で配布される予定です。

 WMO温室効果ガス年報は、以下のURLにてご覧になれます。

WMO/GAW(英語、フランス語など):http://www.wmo.int/pages/prog/arep/gaw/ghg/GHGbulletin.html
WDCGG(英文、和訳):http://gaw.kishou.go.jp/wdcgg/jp/products/bulletin_j.html
気象庁(和訳):http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/infohp/wdcgg/wdcgg_bulletin.html

Wmo_co2_2009reportjp

-----image : 「WMO温室効果ガス年報 温室効果ガ ス年報 (気象庁訳)2009年12月までの世界の観測結果に基づく大気中の温室効果ガスの状況」より
.......... "

関連
WMO Greenhouse Gas Bulletin

Wmo_co2_2009report
-----image : 「Bulletin No. 6: November 2010」カバー

Greenhouse gas concentrations reach scary record levels in 2009-----Greenfudge.org,2010/11/25

コメント続き

 メキシコ、カンクンで開催されるCOP16 - 第16回国連気候変動枠組条約締約国会議 United Nations Climate Change -Conference Conferences of the Parties - がまもなく開催されます。すでに話題は、COP17やCOP18の下地作りとしてのCOP16という、その経緯を見守る側としてはびっくりするようなものがでてきています。長期間にわたる国際的な枠組み合意という難題に取り組む会議だからいたしかたないのでしょうが、早急な対応が未来の対応をより容易にする。逆にいえば、今取り組まなければ、将来の問題は肥大化し手が付けられなくなるということがわかっていながら、先延ばしにされていく可能性は、本当にあせりを感じます。ここらで、大きなブレイクスルーを!(t_t)
 
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