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2010/09/08

NEDO、豪クイーンズランド州で、天水を利用した分散型水資源供給システムの実証研究推進で州政府と合意

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、オーストラリアのクイーンズランド州で、雨水を利用した分散型水資源供給システムの実証研究を行うことで州政府と合意したと発表しました。当該地域の雨水を水源として利用した分散型水資源供給システムを実際にオーストラリアのクイーンズランド州のブリスベンの北数十キロメートルに位置する、フィッツギボンの住宅地(人口約4000人)に設置するという。NEDOより委託されたJFEエンジニアリングと野村総合研究所が、実際の計画を行うという。

 同州は、ダムに依存しているが、南部地域を中心にして、水不足が懸念されています。現状の水瓶の状態は比較的95.3 %といいようですが、新規の住宅開発が続く同州にとってストームウォーター stormwater と彼らがよぶ天水(雨水)の確保は急務とされています。

プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO),2010年8月31日
豪州で水資源供給システムの実証研究

Nedoauwatersupplyimg01
-----image(”図1 今回開発するシステムの位置づけ”) : 同リリースより

" NEDOと豪州クイーンズランド州政府インフラ・計画省は、水資源供給システムの実証研究を実施することで合意、覚書きを締結しました。共同で同州「フィッツギボン住宅開発地域」に水資源供給システムを設置し、雨水の水源化に関する実証研究を行います。この実証研究を行うことで、水不足等の同様の問題を抱える他地域への事業展開が期待されます。

1.背景
 従来の水資源確保策は大規模ダムに依存しており、また新たな水源として海水淡水化施設の設置は濃縮塩水による海洋環境への影響が懸念されます。この実証研究では、人口の増加が見込まれ、既存のダムだけでは水源確保が難しい南東クイーンズランド地域において、当該地域の雨水を水源として利用した分散型水資源供給システムを確立します。
  NEDOは、「省水型・環境調和型水循環プロジェクト」の一案件としてJFEエンジニアリング株式会社及び株式会社野村総合研究所に委託をし、2010年2月実施可能性調査を完了して実証研究に移行しました。その後、この実証研究に関する基本協定書(MOU:Memorandum of Understanding)について同国クイーンズランド州政府との協議を行い、このほど最終合意に至り、覚書を締結しました。

2.事業概要
(1)プロジェクト名及び事業名
プロジェクト名: 省水型・環境調和型水循環プロジェクト
事業名: 豪州における分散型水資源供給システム事業

(2)事業実施者(NEDOからの委託先)
JFEエンジニアリング株式会社、株式会社野村総合研究所

(3)実証場所
オーストラリア連邦クイーンズランド州「フィッツギボン住宅開発地域」内

(4)実施期間
2010年~2014年

(5)実施期間
1)実証概要
 フィッツギボン住宅開発地域(約4,000人)において、雨水を原水として有効利用する分散型水資源供給システムを設置し、屋根雨水を原水とした上水化の実証研究を実施し、さらに渇水レベルが上昇した時に対応するシステムとして、中水処理した路面雨水を原水としての飲料利用や生活排水の中水利用に向けた研究を実施します。これにより、水需要量の約4割を供給するシステムを構築します。
2)実証研究の特長
 屋根雨水を原水とした上水化の実証研究では、主に除濁を目的としたMF膜処理を中心に200m3/日の規模で実施する計画です。また中水処理した路面雨水を原水とした上水化の実証研究では、中水化の更なる高度処理を目的としたRO膜処理を行い、30m3/日規模のパイロットスケールで実施する計画です。
 更にクイーンズランド州の関係機関と共に、実施期間に得られた知見から屋根雨水の上水利用に向けたガイドラインの整備に取り組みます。
3)今後の期待される効果
 このシステムと既存の集中型水資源供給システムとの補完関係を構築することにより、地域の水資源供給の安定化が図られます。このシステムが確立後には、豪州連邦内への普及と共に、水不足等の同様の問題を抱える他の渇水地域への展開が期待されます。
.......... "

関連
Minister for Infrastructure and Planning The Honourable Stirling Hinchliffe-----Queensland Government,August 05, 2010

" ..........
The grant will be used to fund two water recycling projects:

The Fitzgibbon Stormwater Harvesting Project, which will supply around 89 million litres of treated stormwater for parks and gardens, toilet flushing and car washing. The scheme will divert captured stormwater to a lake, where it will later be treated and distributed throughout Fitzgibbon Chase.
Fitzgibbon Potable Roofwater Project, will harvest rainwater from 1,230 homes in the new development for collection in communal tanks. This project is jointly funded by the Japanese Government and will enable rainwater to be treated for non-drinking uses, producing about 44 million litres of new water supplies.
.......... "

Queensland Water Commission
- Seqwater : Latest dam levels

New communities look to the skies for water solution-----brisbanetimes.com.au,July 16, 2010

コメント続き

 オーストラリアの降水量に関しては、以下の機能マップを操作すれば月単位、年単位の変化がわかります。生活や農業用水の不足が懸念されている地域は、西オーストラリア州の西部海岸地域、ヴィクトリア州やニューサウスウェールズ州などですが、もともと水がない広大な地域を有しそれらには”人が住んでいない”オーストラリアにとっては、水はまさに人間の生活を支えるなによりも重要な資源です。
 
Commonwealth of Australia : Map information - maps of recent Australian climate
Rainausptember2010latest
-----image : Current month to date rainfall totals for Australiaより

 今回のプロジェクトのブリスベン近郊には2度訪れる機会がありましたが、水は豊かでした。しかし、都市部を離れれば、雨水利用は普通に行われていました。水道設備を自前でというエリアも郊外やリモートエリアには普通にあります。そんな個人の設備、そして今回のプロジェクトのような数千人の天水を利用した小規模な公共水供給システム、そして既存の大規模なダムを利用した水道網、これらを組み合わせれば、オーストラリアの中では、水を自由に使える生活が実現できそうですね。(t_t)

参考
Australian Natural Resources Atlas
/ Water: National water availability
/ Water resources - Availability - Queensland


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