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2010/08/16

国際プロジェクト-海洋生物のセンサス Census of Marine Life、世界の25の海域における10年にわたる海洋調査の結果を発表。日本近海は、生物の沸き立つ海!?

 国際プロジェクト、海洋生物のセンサス:Census of Marine Life(CoML)は、世界の25の海域に住む海洋生物の多様性や個体数を2000年から10年にわたって調査してきました。今回のプロジェクトの報告が8月2日の米科学誌プロスワン(Public Library of Science、PLoS ONE)に発表されました。海の生物のインデックスとデーターベースの整備は、広大な海をフィールドに国境の枠を越えて研究者らの協力が不可欠とされ、これまで懸案とされてきた分野だということです。
 今回発表された内容では、日本近海は生物多様性のホットスポット 全海洋生物種数の14.6%が分布していると報告されています。日本近海は、地中海やグレートバリアリーフと並ぶ、海の生物体要性におけるホットスポット。ただし、その地中海は、動植物の生存が最も脅威にさらされている海でもあります。海の生物多様性の知識が増えるということは、危機の正しい認識の始まりでもあるようです。
 今回発表された成果ですら、広大な海に住む生物の世界に関する知見に一定の理解と知識を蓄積したにすぎないとされ、今後のさらなる取組を必要とするということです。

 今回の研究とともに整備されてきた一部内容が、Census of Marine Life : What Lives in the Sea Image Galleryとして公開されています。海のさまざまな生物の写真を楽しむことができます。

プレスリリース / Census of Marine Life,August 2, 2010
What Lives in the Sea? Census of Marine Life Publishes Historic Roll Call of Species in 25 Key Ocean Areas

Comlmaking_ocean_life_countimage
-----image : Census of Marine Life : What Lives in the Sea Image Galleryサイトより-----Video Gallery

" Representing the most comprehensive and authoritative answer yet to one of humanity’s most ancient questions -- “what lives in the sea?” -- Census of Marine Life scientists today released an inventory of species distribution and diversity in key global ocean areas.
Scientists combined information collected over centuries with data obtained during the decade-long Census to create a roll call of species in 25 biologically representative regions -- from the Antarctic through temperate and tropical seas to the Arctic.
Their papers help set a baseline for measuring changes that humanity and nature will cause.
Published by the open access journal PLoS ONE, the landmark collection of papers and overview synthesis (Marine Biodiversity and Biogeography? Regional Comparisons of Global Issues) will help guide future decisions on exploration of still poorly-explored waters, especially the abyssal depths, and provides a baseline for still thinly-studied forms, especially small animals.
Australian and Japanese waters, which each feature almost 33,000 forms of life that have earned the status of “species” (and thus a scientific name such as Carcharodon carcharias, a.k.a. the great white shark), are by far the most biodiverse. The oceans off China, the Mediterranean Sea and the Gulf of Mexico round out the top five areas most diverse in known species.
In a prelude to the ultimate summary of the landmark, decade-long marine census, to be released Oct. 4 in London, national and regional committees of the Census compiled the inventory of known and new species in the 25 key marine regions.
.......... "

関連
Census of Marine Life : The World of the Census / What lives in the sea ? August 2010

PLoS ONE: Marine Biodiversity and Biogeography - Regional Comparisons of Global Issues(2000-2010)

プレスリリース / 海洋研究開発機構、2010年8月3日
日本近海は生物多様性のホットスポット 全海洋生物種数の14.6%が分布

" 1.概要
独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤 康宏)海洋・極限生物圏領域の藤倉克則主任研究員らは、国際プロジェクト「海洋生物のセンサス:Census of Marine Life(CoML)(※1)」の一環として、京都大学フィールド科学教育研究センター、東京大学大気海洋研究所と共同で、日本の約50名におよぶ海洋生物分類学研究者の協力のもとに、現時点の文献データから日本の排他的経済水域(EEZ)内における種多様性について包括的に解析しました。その結果、日本近海は種多様性が極めて高い生物多様性のホットスポットで、全海洋生物種数の14.6%が分布することがわかりました。また、この数は今後日本近海から出現すると予測される種数の約20%でしかないこともわかりました。

ほかにも、日本近海に出現する種数は、バクテリアから哺乳類まであわせると33,629種。
軟体動物が最も多様(8,658種)で2番目が節足動物(6,393種)。
日本近海から出現する予測種数(未記載種など)は121,913種。
上記をあわせた種数155,542種が現在の日本近海に分布する推定種数。
外来種は39種。
分類群による研究進捗レベルの差が大きい。
ということがわかりました。
..........
4.結果の概要
(1)日本近海は生物多様性のホットスポット:日本近海の生物種数
日本近海の総出現種数は、バクテリアから哺乳類まであわせると33,629となりました(表2)。出現種数では、軟体動物、節足動物の甲殻類が多くなっています。また、66門(※2)のうち上位10門で総種数の85%を占めました(図1)。日本近海の容積は全海洋の0.9%にすぎないにもかかわらず、日本近海からは全海洋生物種数約23万種の14.6%が出現することがわかりました。これは世界的に見ても高い種多様性であり、日本近海は生物多様性のホットスポットであることが具体的な数値で示されました。日本近海の種多様性が高い理由は、地形、水深帯、水温、潮流、気候区分など環境が多様なことに起因すると思われます。
..........
5.考察と今後の展望
..........
多様性や生態系の変動を包括的に解析するためには、データベースが有効です。しかし、多様性や生態に関するデータベースは整備が遅れており、早急な対応が必要です。CoMLはOcean Biogeographic Information System:OBIS(※11)というデータベースを構築してきましたが、日本近海の登録データは不十分です。我が国でもデータベースの整備と、環境データを加味した解析ツールの開発が望まれます。
今回得られたデータが、海の生物多様性や生態系に関する研究、生態系変動予測、生物資源評価、環境影響評価のベースラインになることが期待されます。
..........
※11
Ocean Biogeographic Information System(OBIS):CoMLで構築された海洋生物の多様性や分布データを集めたデータベース。11万種をこえる種と、その分布レコード2800万が登録されている。
.......... "

Marine Biodiversity in Japanese Waters-----PLoS One,August 2, 2010

Census of Marine Life (CoML) Secretariat

日本近海に海洋生物3万3000種、多様性は世界有数-----AFP BB News,2010年08月04日

地中海の生物多様性、世界で最も危機的な状況に 国際調査-----AFP BB News,2010年08月04日


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