« ローソンが電気自動車の実用実験をスタート | トップページ | 米国気候行動パートナーシップ 地球温暖化対策の法的枠組を提言 / クリッピング EICネット »

2009/01/22

NEDOが自動運転・隊列走行のITS(Intelligent Transport Systems)研究開発を開始

 車がより高い情報と総合的な制御の可能性を高めることで、何が得られるだろうか? NEDOは、運輸部門のエネルギー・環境対策として、省エネルギー効果の高いITSの実証研究を行うと発表しました。
 車のエコで安全な運転のために、自分で運転する部分と他律運転の融合がどのように可能なのか? などの実証研究を行うということです。
 さらに、一般道路では、個々に走行していたトラックが高速道路に入ると自動運転モードになり、隊列走行となる。目的は、空気抵抗の減少、自動化された安全な省エネ運転などの隊列を組んでの走行を可能にする技術の開発ということです。

プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構、平成21年1月16日
自動運転・隊列走行の研究開発を開始
Img01
-----image(”自動運転・隊列走行の主要技術”) : 上記リリースより

" ITを活用した「世界一やさしいクルマ社会」を目指して
NEDO技術開発機構は、運輸部門のエネルギー・環境対策として、省エネルギー効果の高いITS※1の実用化を促進するため、2008年度よりエネルギーITS推進プロジェクトを開始しました。今後5年間で、自動運転・隊列走行の要素技術確立と、国際的に信頼されるCO2削減効果評価方法の確立を目指します。
 なお、2010年度および2012年度には、自動運転・隊列走行の走行実験を行います(2010年度に実施する隊列走行の走行実験は、新東名※2の未供用区間で行う予定です)。

1.研究開発の背景
 我が国から排出される二酸化炭素の約20%は自動車から排出されており、自動車交通における省エネルギー対策がますます重要な課題となっています。
..........

2. 研究開発の概要
NEDO技術開発機構は、運輸部門のエネルギー・環境対策として、省エネルギー効果の高いITSの実用化を促進するため、2008年度より「エネルギーITS推進事業」を開始しました。2012年度までの5年間で、以下の研究開発を実施します。
協調走行(自動運転)に向けた研究開発
車両や道路環境などが同一の条件で走行しても、アクセルワークや変速などの運転操作次第で20%以上の燃費改善がみられるため、エコドライブが推奨されています。また、大型車の高速走行ではエネルギー消費の4割以上が空気抵抗であり、複数車両を機械連結し、中間車両の走行エネルギーを大幅低減した機械連結車が、豪州や米国ですでに実用化されています。
一方、我が国では、将来構想として渋滞解消(=CO2排出量低減)に効果が出る交通容量の拡大のため、超小型車両の協調走行による車群走行等も従来から提案されています。
本研究開発では、鳥や魚の群れのようにお互いに協調しながら高密度で走行するクルマ社会を将来像として見据えた上で、エネルギー消費低減のための自動運転・隊列走行の技術開発を行います。2010年度には自動運転・隊列走行のプロトタイプ実験車で走行実験を行い、基本技術の機能・性能を確認します(隊列走行の走行実験は、新東名の未供用区間で行う予定です)。また、2012年度には安全性や信頼性・性能の向上を図った実験車で公開実証実験を実施します。
自動運転システム
安全性向上とCO2大幅削減の両立を目指した次世代自動車交通システムを実現するための自動運転技術を開発します。他の車や歩行者が混在する一般道路で、障害物を避けながら自律的に走行すると共に、エコドライブの自動化や最適経路誘導による省エネ走行を可能とします。
隊列走行システム
高効率な幹線物流システムを実現する自動隊列走行技術を開発します。車間距離を詰めることによる空気抵抗の低減やエコドライブの自動化等により、省エネ走行を可能とします。先頭車両のみドライバを乗車させ、電子的に接続した3台連結の隊列走行を実現します。


自動運転・隊列走行の主要技術

<主要技術の概要>
走行制御技術:
走行位置情報および3次元道路地図を利用して、エンジン出力、ブレーキおよびハンドルを高精度に制御するための技術を開発します。
走行環境認識技術:
道路白線・車両・歩行者等を認識するアルゴリズムと、自車両から対象物までの距離・方位を高精度に検出する技術を開発します。
位置認識技術:
路側構造物を含む3次元道路地図、GPS等による走行位置および走行すべき軌跡生成等の技術を開発します。
車間通信技術:
車両制御情報や隊列管理情報等を車両間で情報交換するための、信頼性の高い通信技術を開発します。
省エネ運転制御技術:
優秀なエコドライバをモデル化した運転制御アルゴリズムと、CO2排出量が最小となる経路の生成アルゴリズムを開発します。
..........

1 ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)
2 新東名: 中日本高速道路(株)が建設中の第二東名高速道路 "

コメント

 こうした実験の話は、高速道路に車の自動運転を可能にする通信システムをそなえつけ、一般道路では個別走行、高速道路になるとすべての車が目的地のインターまで協調走行になるというシステムも可能で、それができれば省エネだけでなく安全にも寄与するという話のようです。個別の車として開発されてきた自動車の高度な協調走行は、車の未来になにをもたらすのか? ちょっと興味があります。無線の協調走行ではなく、機械的な連結が可能なムカデのような車も海外では研究されているようです。面白い分野であることは間違いないようです。
 ITS(Intelligent Transport Systems)では、さまざまなシステムが世界で開発中ということです。一般道を含む、車や他の交通機関の情報交換に加え、GPS情報、交通情報がカーナビのよううな装置を経由してユーザーに供与されるものから、情報だけでなく、車の運行、操作まで制御しようとするものなどさまざまなものが検討されているようです。(t_t)

参考
European Telecommunications Standards Institute (ETSI) : Intelligent Transport Systems

TRACKSS : Technologies

United States Department of Transportation - Federal Highway Administration : Intelligent Transportation Systems in Japan



ninki blog ranking

人気blogランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。





しなやかな技術研究会のタイムライン3Ico_rss --- グリーン・ポストのおすすめ”本”(amazon.co.jpインスタントストア)-----しなやかな技術研究会のGoogleマップ-----はてなのブックマーク-----

-- [ バックナンバー、しなやかな技術研究会のタイムライン1しなやかな技術研究会のタイムライン2]--




[PR GreenPostの商品案内のサイトへ PR]

|

« ローソンが電気自動車の実用実験をスタート | トップページ | 米国気候行動パートナーシップ 地球温暖化対策の法的枠組を提言 / クリッピング EICネット »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/27110/43813483

この記事へのトラックバック一覧です: NEDOが自動運転・隊列走行のITS(Intelligent Transport Systems)研究開発を開始:

« ローソンが電気自動車の実用実験をスタート | トップページ | 米国気候行動パートナーシップ 地球温暖化対策の法的枠組を提言 / クリッピング EICネット »