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2008/07/02

三菱重工グループ菱興7社、次世代型超省エネ住宅の開発スタート / プレスリリース 三菱重工

Ecohouse
-----image(pop up) & text : 三菱重工ニュース、2008年6月30日

" 横浜市に年内モデルハウス、97%を自然エネルギーで
三菱重工業グループの菱重エステート株式会社(東京都港区、木山信雄社長)など菱興グループ7社は、OM計画株式会社(静岡県浜松市、石原信也社長)と共同で、自然エネルギーの新しい利用技術を核にした次世代型超省エネ住宅の開発をスタートした。「太陽光発電+パッシブソーラーハイブリッド」と「高蓄熱」、「ソーラーベンチレーション」という三つの技術開発と、それら技術のシステム化及び実用化により、標準世帯の平均的使用エネルギーを97%削減するのが目標。2008年末をめどに、モデルハウスを横浜市内に建設し、四季を通した省エネ性能を、定量的に実証していく。本プロジェクトは、国土交通省の「平成20年度住宅・建築関連先導技術開発事業」の補助事業にも指定された。

 菱興グループの7社は、菱重エステートのほか、名古屋、近畿、東中国、広島、下関、西日本の「菱重興産」。OM計画は、太陽熱と空気を用いて暖房・給湯・換気などができる環境共生技術「OMソーラーシステム」の普及に取り組んでいる。

 核となる三つの技術のうち、太陽光発電+パッシブソーラーハイブリッドシステムは、屋根上に設置した三菱重工製タンデム型太陽電池パネルと、屋根面との間に空気の流路を確保。流れる空気で太陽電池裏側から熱を回収し、電気と温風を作り出す。熱回収により①太陽電池裏面の温度上昇が抑制でき発電効率が落ちない②回収した太陽熱が居住空間の暖房や給湯に利用できる―という効果が得られる。太陽光発電と太陽熱回収を複合することで、個別にシステムを屋根面に設置する場合と違い、太陽エネルギーの取得効率を最大限にできる。

 高蓄熱技術は、住居床下の地中温度が年間を通して安定していることに着目。夏場には地熱及びヒートポンプ給湯器の冷排熱利用による「Light Coolingシステム」の構築で冷房負荷を軽減する。冬場は回収暖気を新床下蓄熱材により蓄熱し、室内暖房に活用する。

 ソーラーベンチレーション技術は、屋根頂部に設置したシステムソーラーベンチレーションボックスにより、空気の比重差を利用して効果的に自然換気。換気の省エネと健康的な室内環境を実現する。

 開発ではまず、ハイブリッドシステムの有効性、実現性を確認するため部分モデルを製作。静岡県浜松市のOM計画敷地内で評価試験を実施する。その結果と二次元解析シミュレーション結果を踏まえ、省エネ効果を最大限に引き出すモデルハウス「エコスカイハウス(仮称)」の室内温度環境を設計する。

 さらにエコスカイハウスでは、二酸化炭素(CO2)を排出しない原子力発電中心の深夜電力貯蔵を可能とする新蓄電池システムも採用し、実際に平均的な4人家族に生活してもらい、室内外の温湿度、電力消費量など、四季を通じた年間の省エネデータを取得。取得データは適宜設計に反映させ、究極的には「光熱費ゼロ」で地球環境にやさしい住宅の供給につなげていく。国の補助指定を受けて、技術開発の成果は定期的に発表する。 "

プレスリリース / 国土交通省、平成20年5月28日
平成20年度住宅・建築関連先導技術開発助成事業の採択課題の決定について

" 別紙(住宅・建築関連先導技術開発審査委員会における審査結果を踏まえた、平成20年度 住宅・建築関連先導技術開発助成事業の採択課題(新規21課題、継続27課題)は以下のとおり。)より
1 住宅等におけるエネルギーの効率的な利用に資する技術開発(応募件数22件、採択件19件)
.....
技術開発課題名・概要
太陽エネルギーを最大限に利用するパッシブソーラーとタンデム型太陽電池のハイブリッドシステムの開発
(概要)新型タンデム型太陽電池とパッシブソーラーをハイブリッド化することで、太陽光エネルギーを電気・熱エネルギーに最大限に変換する技術及び新しい蓄熱技術をシステム化し、超省エネ住宅を実現す

応募者
・菱重エステート株式会社.....
・オーエム計画株式会社.....

交付予定額(国費)
44,500千円 .......... "

関連
OM計画

三菱重工 アモルファス太陽電池

三菱重工 リチウムイオン二次電池

コメント
 太陽光発電と太陽熱利用のハイブリッド住宅の開発に三菱重工グループとOMソーラーの関連会社が取り組むという。国の予算もつき、定期的に成果が発表されるということです。太陽電池と太陽熱利用を同時に利用することで、より日本の風土を生かした合理絵的な省エネ、エコハウスが実現することを期待したいです。

 通常の太陽電池の場合、温度が上がると発電効率が下がります。そこで、上の計画では太陽電池そのものを太陽熱利用のための集熱パネルに利用し太陽電池の冷却により発電効率の上昇を、熱を回収し蓄熱し、家の各所への適切な暖房と換気により、夏涼しく、冬に暖かい家を実現できる可能性があります。OMソーラーシステムは、日本でもっとも耳にするソーラーシステム(熱利用)です。どのていどの数字になるのか、是非知りたいところです。

 気のなるのが、リチウムイオン蓄電池の役割です。”原子力発電中心の深夜電力貯蔵を可能とする新蓄電池システム”ということです。原子力事業も手がける三菱重工さんならではのテーマです。もちろん、しな研としては、”?”と”!”です。
 世界的に原子力技術は、温暖化効果ガス削減において、再評価、一部にはルネッサンスと表現されるなどの勢い、さらには新たな投資を集めている分野です。地震の心配のない各国では、エネルギー、気候変動対策の計画のひとつの柱として復活のきざしがあります。また、地震、廃棄物処分などの技術的、具体的な問題点を抱える日本も国としては、その流れに乗っていきたい(?)ようです。その意味では、国策にも合致した”次世代型超省エネ住宅”です。
 とはいえ、この家の背景から原子力をとると、高性能リチウムバッテリーを備えた太陽光発電&ソーラー集熱・運用システムを備えた家となり、コンセプトとしては、完全に自立した家を志向するオートノマス・ハウスとは、設備、内容ではほとんど区別ないものとなります。そのあたりが、技術の恐ろしさ、そして可能性をも示唆するポイントです。
 同じ内容でも文脈がことなれば、まったく語られる内容が異なってくる、、、今回の洞爺湖サミットを注意深く見ていかなければいけない所以です。(t_t)

参考エントリー
北海道洞爺湖サミットにおける『ゼロエミッションハウス』展示について / プレスリリース 経済産業省-----しなやかな技術研究会、2008/06/20



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