2012/03/14

今日の図版: #PlanetSolar Expedition Map / Twitterから

関連エントリー
プラネットソーラー PLANETSOLAR、ソーラー船での世界一周までのこり約2000km!-----再生可能エネルギー GreenPost,2012-03-14

プラネットソーラー PLANETSOLAR 、香港に到着-----自然エネルギー、2011/08/18

プラネットソーラー PLANETSOLAR、太陽光発電による世界一周航海の旅に発進-----しなやかな技術研究会、2010/10/04

・Twitter greenpost : スイス製ソーラーボートついに世界一周の旅に出港 !-----swissinfo http://bit.ly/9C73L1 "9月27日午後、モナコ港から世界一周の旅に向け出港" #PLANETSOLAR #ecoship #renewsolar #pv #solarboat

プラネットソーラー PLANETSOLAR、世界初の大型ソーラー船を2月25日に公開。2011年4月から世界一周の旅へ-----しなやかな技術研究会、2010/03/04

-----[ twilog greenpost : #PLANETSOLAR ]-----

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2011/12/22

NEC、NTTコミュニケーションズなどの、アジア9カ国をつなぐ大容量光海底ケーブルプロジェクト APGの海底敷設を受注

 急激に経済、政治的な影響力で拡大するアジア、政治、資源などで多くの課題をかかえてはいえても、その急激なこの地域の発展とともに、まずは通信の分野での関係の強化が進んでいきます。

 NTTコミュニケーションズ、KT(韓国)、中華電信(台湾)など企業が参加し、日本、韓国、中国、台湾、香港、シンガポール、ベトナム、タイ、マレーシアの9つの国を結ぶ大容量光海底ケーブルプロジェクト、Asia Pacific Gateway(APG)プロジェクトにおいて、NECがケーブルの海底敷設工事を請け負うと発表しました。

 海の上では、領海、国境が問われていても、一本の線はつながっていく。ちょっと希望のもてる話なので、クリッピングしておきます。このAPGは、最新の40Gbps伝送技術を導入し、さらに、将来の100Gbps伝送技術の適用を見据えた設計となっているということです。NECさん、ぜひケーブル敷設作業の様子のビデオクリップを公開してください。(2t)
 
プレスリリース / 日本電気、2011年12月20日
NEC、日本と東南アジア諸国を結ぶ「APG」海底ケーブルプロジェクト契約を締結

Necapgcable
-----image : 同リリースより

" 日本電気株式会社(以下 NEC)はこのたび、日本とアジア諸国を結ぶ大容量光海底ケーブルプロジェクト「Asia Pacific Gateway(以下 APG)」の建設請負契約に調印しました。発注者はNTTコミュニケーションズ(日本)、KT(韓国)、中華電信(台湾)を含む国際コンソーシアムで、アジア域内の9つの国・地域を結ぶ予定です。調印式は本日、中華人民共和国の北京市内で執り行われました。

「APG」は、最新のデジタルコヒーレント技術(注1)並びにOADM技術(注2)を導入した一波長当り40ギガビット/秒(Gb/s)の伝送容量を有するシステムです。総延長は10,400kmとなる予定で、日本(千葉県新丸山(南房総市)並びに三重県志摩(志摩市))、シンガポール、中国、香港、韓国、マレーシア、台湾、タイ、およびベトナムを接続します。当システムの建設によって、北東アジアと南東アジア間の通信需要を満たせる予定です
なお、敷設ルートは別紙をご参照ください。

NECは、過去30年以上にわたり、海洋システム事業を手掛けており、世界の海底ケーブルベンダーのトップスリーの1社です。とりわけ日本を含むアジア・太平洋地域で強みを有しています。NECは、このたびの受注について、これまでの豊富な実績、最先端の技術力、およびプロジェクト遂行力が高く評価されたことによるものと考えております。

NECは、海洋システムをキャリアネットワーク事業における重点領域の1つに位置づけており、今後も継続強化を図ってまいります。
......... "

関連
アジア最大級の設計容量を持つ光海底ケーブル「Asia Pacific Gateway」の建設について-----NTTコミュニケーションズ、2011年12月20日

" NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、最近の国際間トラフィックの急増に対処と国際ネットワークの信頼性強化に対応するため、各国主要キャリアと共同で、アジア域内を結ぶ新しい大容量光海底ケーブル「Asia Pacific Gateway」(略称:APG)を建設することに合意し、2011年12月20日に建設保守協定に調印(*1)いたしました。

東南アジアを含むアジア域内では、各国の市場拡大に伴い、クラウドサービスの拡大や、インターネットや企業向けネットワークサービスなどの、広帯域な国際通信に対する需要が増大しています。また、ケーブル故障が発生した際、お客さまの重要な通信に与える影響を最小限に食い止めるため、複数のルートを有する信頼性が確保されたサービス提供が求められています。

APGは、大容量を効率的に伝送できる最新の40Gbps伝送技術を導入し、さらに、将来の100Gbps伝送技術の適用を見据えた設計としています。また、ケーブル故障の原因となる地震や台風などの発生地域を回避できるルートを考慮し、より信頼性の高い光海底ケーブルを建設します。

NTT Comは、建設中の低遅延、高信頼の光海底ケーブル「Asia Submarine-cable Express」に加え、APGの共同建設に参加することにより、アジア域内の保有ケーブル容量をさらに強化するとともに、複数のケーブルルートを提供することで冗長性を確保し、より信頼性の高い国際ネットワーク、クラウドサービスをお客さまに提供していきます。

【APGの概要】
・名称: Asia Pacific Gateway (アジア パシフィック ゲートウェイ)
・総設計容量: 54.8 Tbps
・陸揚げ予定地: 日本、韓国、中国本土、台湾、香港、シンガポール、ベトナム、タイなど
・参加企業: NTT Com、Chunghwa Telecom、KT Corporation、その他、中国、シンガポール、ベトナム、タイの通信会社など
・運用開始予定: 2014年6月
.......... "

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2011/09/14

全球海洋観測アルゴ計画、観測ブイ Argo floats で海洋の酸性度の観測を開始

 2000年にスタートした全自動海洋観測ブイによる、国際的な全球海洋観測プロジェクトであるアルゴ計画は、これまで全世界の海で3000以上の観測ブイにより、水温・塩分の鉛直分布を計測、世界的な海洋観測データーを日々蓄積してきました。
 観測ブイ、アルゴフロート Argo floats は、黄色の約150cmの長さです。この観測ブイは、「浮力を調整する機能を内蔵し、予め設定された漂流深度(通常1000m)まで沈みます。一定期間(通常10日間程度)その深さで漂流した後、いったん観測最深層(通常2000m)まで降下してから海面に向かって浮上します。最深層から海面に浮上する間に水温や塩分等の鉛直分布を観測し、 海面浮上後にアンテナから電波を発射して衛星経由で観測データを伝送」することができます。

 今回、アメリカ海洋大気庁(NOAA)とカナダの研究者らのグループは、このアルゴフロート Argo floatsで、海水の温度、溶存酸素、酸性度、全炭酸量のデーターから、海洋酸性度を計算する手法を確立したと発表しました。これにより海水の温度変化、二酸化炭素が海洋に吸収されることによる酸性化のメカニズムを解析、生物や海洋の環境調査に役立てるということです。

プレスリリース / NOAA,September 2, 2011
Argo floats help monitor ocean acidity

Argofloats_may2011b
-----image(”Dave O’Gorman prepares to deploy a PMEL Argo float off of the R/V Wecoma in 2007.-Credit: ARGO/NOAA”) : 同リリースより

" Scientists can now remotely monitor the ocean’s changing chemistry with help from some of the five-foot-tall Argo floats that drift with deep ocean currents and transmit data via satellite back to land. A new and innovative method shows how readings of the acidity (pH) and total carbon dioxide (CO2) content of seawater can help scientists understand changes in the chemistry of the world’s ocean.

A U.S.-based research team and their Canadian colleagues developed the new approach by determining the relationships between seawater temperature, oxygen, pH and CO2 from observations collected on previous ship-based expeditions in the region in the last five years. These relationships were then applied to high-resolution observations of temperature and oxygen collected by an Argo float deployed in the North Pacific in early 2010.
..........
The journal Geophysical Research Letters published the new method today. The authors are from NOAA’s Pacific Marine Environmental Laboratory in Seattle, JISAO, and colleagues from the Department of Fisheries and Oceans in British Columbia and Quebec, Canada.

To determine pH and total CO2 content, scientists need measurements of dissolved oxygen concentration; about 10 percent of the floats have the sensors that can measure dissolved oxygen.
..........
The ocean’s absorption of CO2 causes the level of acidity in seawater to rise. This process, called ocean acidification, can have adverse effects on organisms that form calcium carbonate shells, such as corals, mussels, oysters, and feed stock for salmon like pteropods. The NOAA scientists and researchers at the University of Washington will continue investigating how organisms are impacted by these conditions.

Argofloats_may2011

-----image(”NOAA scientists use data from some of the floats in the Argo array to monitor changes in ocean chemistry.”-Credit: NOAA) : 同リリースより "

関連
アルゴ計画・日本公式サイト / アルゴ将来構想検討会

海水温の上昇は、'93-08の16年間で0.1度上昇の意味。Natureに世界的な海洋観測プロジェクト、アルゴ計画のデーター解析が発表されました-----しなやかな技術研究会、2010/06/02

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2011/08/24

ノルウェーのウェスティン ULSTEIN グループ、ユニークな船体の洋上風力発電機敷設船 Windlifter のデザインを公開

 ノルウェーのウェスティン ULSTEIN グループが、X-Bowというユニークな船殻デザインの洋上風力発電機敷設船 Windlifter のデザインを公開しました。X-Bowという船殻デザインのメリットは、以下のビデオクリップをご覧ください。

参考動画
Ulstein X-Bow trailer

mcdonald3072, 2009/07/12 )

 働く機械、船のデザインが好きです。この得意な船首のデザインが気に入りました。
 このX-Bowというデザインを採用した洋上風力発電機敷設船 Windlifter の具体的な動きを見ると、世界中で計画されている巨大な洋上風力発電所の開発計画にこうした船が使われる未来というのも、あながち遠いことではない気がします。
 正直なところ、ユニークな船体に何本もの巨大な風力発電機を荒海の中で実際に敷設することができるのか、、、なんて考えてしまいましたが、クレーン方式の巨大風力発電機の敷設船は世界の他社でも行われています。いずれ紹介できると思いますが、なかには同じようにユニークなデザインのものがあります。
 造船、洋上プラットフォーム、あらゆる海上での作業という産業は、ヨーロッパで実を結び、やがては世界の洋上風力発電所の建設地で活躍することになるのかもしれません。

プレスリリース / ULSTEIN,2011.08.10
ULSTEIN SETTING UP A NEW COMPANY

Sx102windlifter
-----image(“Tomorrow's solution” with both the X-BOW R hull line design and the mission equipment onboard.) : 同リリースより

" ULSTEIN has established a new company, Ulstein IDEA Equipment Solutions. This company will take over the activities of former IDEA Heavy Equipment a Dutch company that ULSTEIN has cooperated with in recent years.

Ulstein IDEA Equipment Solutions will be engaged in the development and manufacturing of innovative mission and interface equipment on board vessels, mainly working in demanding markets such as offshore and dredging. ULSTEIN holds a majority interest in the new company and COO Tore Ulstein in Design & Solutions says that this establishment is part a part of ULSTEIN’s long term strategy:
..........
Close operation with the Global Sales Network of ULSTEIN will ensure that the new companies skills, knowledge and equipment can be sold to the far corners of the world.
.......... "

関連
Windlifter by IDEA-BV and Ulstein / How It Works

Windlifterhowitworksu
-----image : 上記サイトより

IDEA Heavy Equipment B.V. / idea-brochure

Folder10ideafolder_klein2
-----image : 上記サイトより

Ulstein Group / X-BOW(R)

Ulstein_xbow
-----image : 同リリース「X-BOW(R) product sheet」より

Ulsteinlab

Ulstein Establishes New Company, Ulstein IDEA Equipment Solutions (Norway)-----offshorewind.biz,Aug 10th, 2011

FSX Bourbon Orca X-BOWR

(deltasimstudio, 2008/06/25)

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2011/08/09

ウェザーニューズ、北極海北東航路、史上最速で開通と発表

 ウェザーニューズは、北極海の海氷が最速ペースで減少し北極海北東航路が史上最速で開通と発表しました。リリースでは、「北極海航路が開通すれば、従来スエズ運河を通る場合に比べ、アジア-欧州の航海距離が3分の2になり、世界の物流に大きな影響」という北極海をめぐる新たな世界の関心事も触れ、開設しているGlobal Ice Centerを通じて北極海の海氷と北極海航路についての情報を提供するとのことです。

 8月3日にNational Snow and Ice Data Center(NSIDC)が、北極海の海氷の状況が7月としては過去最高のペースで溶けていると発表し、大きな話題になっていました。北極海航路の開通は、物流とエネルギーという側面から関係各国の利害関係やロシア北部の港湾およびヨーロッパとの物流ルートの開発などにより、関係地域の政治、経済、安全保障上の大きな問題になることを懸念する声も強く、気候変動およびエネルギー問題にとっても新たなテーマになると思われます。

プレスリリース / ウェザーニューズ、2011年08月08日
ウェザーニューズ Global Ice Center発表 北極海北東航路、史上最速で開通

110808
-----image(”2011年8月5日北極海航路の状況と、これまでの開通期間(Global Ice Center調べ)”) : 同リリースより

" 北極海の海氷が最速ペースで減少

株式会社ウェザーニューズ(略)のグローバルアイスセンターは、地球温暖化による気温、海水温の上昇傾向を背景に、北極海の海氷融解が史上最速ペースで進んだことにより、8月5日にアジアと欧州を結ぶ海のルートである北極海 北東航路(ロシア側)が開通したと発表しました。これは、平年より一ヶ月早く、史上最速での開通となります。 当アイスセンターでは、北極海と北極海航路の最新の情報を当アイスセンターウェブサイトを通じて公開していきます。

Global Ice Center: http://weathernews.com/GIC/
..........
・【ウェザーニューズの取り組み】
 近年、地球温暖化の影響により北極海の海氷が減少傾向にあり、北極海域における資源の開発、輸送が活発化しつつあります。北極海航路が開通すれば、従来スエズ運河を通る場合に比べ、アジア-欧州の航海距離が3分の2になり、世界の物流に大きな影響を与えます。当社グローバルアイスセンターは、全世界の海氷を常時監視・把握、解析、予測することにより、地球温暖化の影響で減少していると言われている海氷の状況をリアルタイムでモニタリングするとともに、海運会社の北極海域をはじめとする氷海の運航を支援しています。また、来年には、北極海をはじめとした世界中の海氷を高頻度でモニタリングする独自衛星「WNI衛星」の打ち上げを予定しています。

・【今年の北極海の海氷傾向】
 北極海の海氷域は、冬に凍って拡大し、夏に解けて縮小するという季節変化を繰り返していますが、夏の最小面積が年々減少傾向にあることがわかっています。この傾向はここ数年で顕著に現れており、地球温暖化の影響と考えられています。 今年の夏も、北極海の海氷は早いペースで減少しています。グローバルアイスセンターの解析によると、2011年7月の平均海氷域面積は703万km2で、これまでの最小であった2007年をわずかに下回り、7月としての最小面積を更新しました。 今年の海氷の特徴は、東半球側(ロシア側)での融解が進んでいることです。それにより、8月8 日には、ロシア沿岸付近に残っていた海氷が融解し、北極海北東航路が全面的に開通したことが、衛星データの解析によって確認できました。北東航路の開通は昨年に続き2年連続で、史上4度目の開通です。これまでの開通開始時期は8月下旬から9月中旬頃でしたが、今年は8月初旬というこれまでで最も早い時期の開通となりました。

・【北極海の海氷減少の理由】
 今年の海氷がこれほど減少している理由としては、地球温暖化による気温や海水温の長期的な上昇傾向を背景として、北極海上の風による海氷の流れが、海氷の融 解を促すパターンになっていることが挙げられます。特に、北東航路側のラプテフ海付近では、冬から春にかけて海氷が散らばる傾向にあり、いつもより薄い氷が広がっている可能性が高かったために、夏の融解が例年以上に進むことが、4月までのデータを元に予測されていました(※下註)

・【今後の見通し】
 北極海の海氷は9月まで減少を続け、その間、北東航路の開通は維持される見通しです。開通開始時期が早いために、開通期間もこれまでで最長となることが予想 されます。また、例年9月に記録される今年の最小海氷域面積は、過去最小であった2007年を下回る面積となる可能性もあります。グローバルアイスセン ターでは、ウェブサイト(http://weathernews.com/GIC/)で北極海の海氷と北極海航路についての最新の情報を、
「Arctic Sea Weekly Report」として毎週火曜日に公開する予定です。

※ 東京大学大学院新領域創成科学研究科 山口研究室による解析
(http://www.1.k.u-tokyo.ac.jp/YKWP/2011arctic.html)
.......... "

Global_ice_center
----image : Global Ice Center


関連
気象庁 : 海氷域面積の長期変化傾向(全球)

国際北極圏研究センター 北極圏研究
/ 海氷面積情報
" 最新海氷面積: 6,174,375 km2(2011年8月7日時点) "
/ AMSR-E 北極圏海氷モニター

Arctic sea ice at record low for July-----National Snow and Ice Data Center(NSIDC),August 3, 2011
20110803_figure2
-----image(”Credit: National Snow and Ice Data Center”) : 上記リリースより

" Figure 2. The graph above shows daily Arctic sea ice extent as of August 2, 2011, along with daily ice extents for previous low-ice-extent years. Light blue indicates 2011, dashed green shows 2007, dark blue shows 2010, purple shows 2008, and dark gray shows the 1979 to 2000 average. The gray area around the average line shows the two standard deviation range of the data. Sea Ice Index data. "

参考エントリー

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2011/07/06

海洋研究国際計画(IPSO)、かつてない海洋生物の大量死の危機を警告

 海洋研究国際計画(International Programme on the State of the Ocean=IPSO)は、今年の4月にオックスフォード大学で開催された海洋専門家による最近研究の成果をまとめた報告書「International Earth system expert workshop on ocean stresses and impacts」を公開しました。このリポートでは、海の環境を悪化させる要因は温暖化、酸性化、低酸素化の三つだとし、いずれも人間活動が直接的にもたらしたものだとしている。これらの複合的な研究は、近年行われたもので、それにより、現在の海洋生物のおかれた状況は、深海ですでに発生している種の絶滅に象徴されるように、かつてない規模での海洋生物の大量死の危機を警告するものとなった。地球の歴史において、こうした海洋生物の大量死は、5500万年前にもあり、深海生物の50%以上が死滅したそうです。

 重要なポイントは、海の酸性化へつながる連鎖反応は、地球の気候系に大量の二酸化炭素が流入することが発端となると指摘していることです。さらに、人間が吐き出す化学物質による海洋汚染や漁業の影響もあり、海洋全体がかつてない危機に面しているとのことです。なかでも海洋汚染(窒素を多く含む化学肥料や病原菌、環境ホルモン)によるサンゴ礁の死滅などは、日本でも現実に起こっていることです。
 この海洋生物の大量死の可能性は、今まさに拡大しつつあり、現在のわれわれが時間をかけて対策を取れる最後の人間となるという指摘と認識は、この水の惑星と生命の生存の運命を左右するものです。

 今回のリポートは、暫定バージョンですが、今後の国際的な研究の基礎となるものです。

プレスリリース / International Programme on the State of the Ocean 海洋研究国際計画(IPSO),June 20th 2011
MULTIPLE OCEAN STRESSES THREATEN "GLOBALLY SIGNIFICANT" MARINE EXTINCTION /

" Multiple ocean stresses threaten “globally significant” marine extinction

An international panel of marine experts warns in a report released today that the world’s ocean is at high risk of entering a phase of extinction of marine species unprecedented in human history.The preliminary report arises from the first ever interdisciplinary international workshop to consider the cumulative impact of all stressors affecting the ocean. Considering the latest research across all areas of marine science, the workshop examined the combined effects of pollution, acidification, ocean warming, overEfishing and hypoxia (deoxygenation).

The scientific panel concluded that:
-The combination of stressors on the ocean is creating the conditions associated with every previous major extinction of species in Earth’s history
-The speed and rate of degeneration in the ocean is far faster than anyone has predicted
-Many of the negative impacts previously identified are greater than the worst predictions.
-Although difficult to assess because of the unprecedented speed of change,the first steps to globally significant extinction may have begun with a rise in the extinction threat to marine species such as reefEforming corals
.......... "

関連
State of the Ocean: An Overview

(stateoftheoceanweb, 2011/06/19)

International Programme on the State of the Ocean(IPSO) / MULTIPLE OCEAN STRESSES THREATEN "GLOBALLY SIGNIFICANT" MARINE EXTINCTION

State_of_the_oceanco2ecosystem
-----image : 「The Earth System - IPSO INTERCTIVE GRAPHIC」より

" A high-level international workshop convened by IPSO met at the University of Oxford earlier this year. It was the first inter-disciplinary international meeting of marine scientists of its kind and was designed to consider the cumulative impact of multiple stressors on the ocean, including warming, acidification, and overfishing.

The 3 day workshop, co-sponsored by the International Union for Conservation of Nature (IUCN), looked at the latest science across different disciplines.

The 27 participants from 18 organisations in 6 countries produced a grave assessment of current threats ? and a stark conclusion about future risks to marine and human life if the current trajectory of damage continues: that the world's ocean is at high risk of entering a phase of extinction of marine species unprecedented in human history.
..........
Report Summary: long version / shorter version
..........
Case Study 1: The potentially deadly trio of factors ? warming, acidification and anoxia ? affecting today's oceans, by Professor Jelle Bijma, Marine Biogeosciences, Alfred Wegener Institute for Polar and Marine Research. Watch his explanation, beginning with the growing problem of anoxia, or dead zones, in the ocean.
..........
Case Study 2: End of paradise: Coral reefs facing multiple attacks, by Ove Hoegh-Guldberg , Director, Global Change Institute, University of Queensland
..........
Case Study 3: Pollution and Marine Species: new challenges of an old problem by Professor Tom Hutchinson, Centre for Environment, Fisheries & Aquaculture Science (CEFAS)
..........
Case Study 4: Vanishing Resource: The Tale of the Chinese Bahaba by Dr William Cheung, Lecturer in Marine Ecosystem Services, School of Environmental Sciences at the University of East Anglia
.......... "

Multiple ocean stresses threaten “globally significant” marine extinction-----International Union for Conservation of Nature and Natural Resources(IUCN),20 June 2011(IUCN日本委員会)

IPSO - Every Second Breath-----IPSO Blog, 21 JUNE 2011

海洋生物大量死の危機、5500万年ぶり 専門家集団-----AFP BB News,2011年06月21日

"Shocking" New Report Confirms Threats to World's Oceans and Reefs-----World Resources Institute,June 22, 2011

Ocean Ecosystem Heading for Mass Extinction: IPSO Study-----Goindocal,Jun. 21, 2011

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2011/02/17

世界資源研究所 WRI、世界の海のデッドゾーン-富栄養化・貧酸素海域マップを公開

 世界資源研究所 WRI と海洋科学バージニア研究所 Virginia Institute of Marine Science(VIMS)の研究グループは、世界の海のデッドゾーン-富栄養化・貧酸素海域マップを公開しました。世界の海では、富栄養化・貧酸素海域が広がっているとされていますが、個々の国のデーターはあっても、世界規模で閲覧、情報を収集できるサイトはありませんでした。今回、貧酸素の「デッドゾーン」海域530ヶ所以上と富栄養化海域228ヶ所に関する情報をインタラクティブマップで確認しながら、情報を集め、研究者であれば、情報をアップすることもできるようになりました。
 世界規模で広がる、海のデッドゾーンに関する情報の共有化が期待されます。

プレスリリース / World Resources Institute,January 20, 2011
New Web-Based Map Tracks Marine “Dead Zones” Worldwide

" Research Identifies 530 Coastal “Dead Zones” and 228 Marine Eutrophic Sites
New research by the World Resources Institute (WRI) and the Virginia Institute of Marine Science (VIMS) identifies more than 530 low-oxygen “dead zones” and an additional 228 sites worldwide exhibiting signs of marine “eutrophication.” Eutrophication occurs when water bodies are over-fertilized by nutrients that are washed into surface waters from farms and urban areas.

Analysts at WRI and VIMS have compiled the information into a web-based “one-stop shop” that provides a global database and interactive map of affected areas, as well as links to articles, photos, and other resources. The website-“Eutrophication and Hypoxia: Nutrient Pollution in Coastal Waters”- is at www.wri.org/eutrophication.
.......... "

関連
WRI : Eutrophication and Hypoxia | World Resources Institute / Interactive Map of Eutrophication & Hypoxia
Wrieutrophication_n_hypoxia
-----image : 上記サイト

New web-based map tracks marine “dead zones” worldwide-----Virginia Institute of Marine Science,January 20, 2011

参考エントリー
さらに拡大する海のデッドゾーン-----しなやかな技術研究会、2008/08/20

Scientists Predict Bigger Gulf 'Dead Zone' This Year(海に広がるデッドゾーン)/ クリッピング Live Science-----しなやかな技術研究会、2006/07/27

メキシコ湾で酸欠海域「デッドゾーン」が拡大/クリッピング ワイアード・ニュース・レポート-----しなやかな技術研究会、2004/08/18

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2011/01/26

国立環境研究所、海水温の上昇により14km/年でサンゴ分布が北へと拡大していると発表

 国立環境研究所が、世界で初めて海水温の上昇により14km/年の驚くべきスピードでサンゴ分布が北へと拡大しているとの研究発表を行いました。日本全国規模で80年間にわたるサンゴ出現のデータベースを整備することにより、熱帯を代表する2種を含む4種が、温帯への分布拡大を示していることを明らかにしたということです。
 科学的にサンゴ北上を全国規模で検出したことは世界初だということです。

 サンゴの白化などのように、温暖化でその生息環境全体の生態系が危機に瀕しているという認識をしていましたが、サンゴが14km/年の驚くべきスピードで、変化する環境に適応していたなんて、、、。凄い話だと思います。本研究の結果に基づき、来年度から日本周辺のサンゴ分布変化のモニタリングが本格的に開始されるということです。

プレスリリース / 国立環境研究所、平成23年1月21日
海水温上昇にともなうサンゴ分布の北への急速な拡大について

Zu_01b
-----image(”図1.本研究における温帯(・)及び亜熱帯(x)の調査地。数字は、過去100年間における冬季の水温上昇(℃)(参考文献2)を示す。”) : 同リリースより

" 国立環境研究所は、近年の水温上昇に対応して日本の温帯域でサンゴ分布が北へと拡大している証拠を示し、その拡大速度が14km/年に達していることを明らかにしました。科学的にサンゴ北上を全国規模で検出したことは世界初です。
日本は、過去100年間で海水温が上昇していることが明らかになっており(気象庁ウェブサイト:http://www.data.kishou.go.jp/shindan/a_1/japan_warm/japan_warm.html)、海洋生物の分布が北上あるいは拡大する可能性が指摘されています。本研究では、日本全国規模で80年間にわたるサンゴ出現のデータベースを整備し、温帯へのサンゴ分布の拡大を検出しました。温帯への分布拡大を示した4種のうち、2種は熱帯を代表する種であり、その拡大速度は14km/年に達し、これまでに報告されている他の生物分布の北上あるいは拡大速度よりはるかに大きいことが明らかとなりました。
サンゴは、光合成による一次生産を行うとともに他の生物の生息場所を提供する、生態系の基盤となる生物であるため、本研究の結果は、海水温上昇によって温帯域の生態系の変化が急速に進んでいる可能性を示すものです。
国立環境研究所地球環境研究センターは、本研究の結果に基づき、来年度から日本周辺のサンゴ分布変化のモニタリングを開始します。
国本研究をまとめた論文は、3月発行予定の国際学術誌「Geophysical Research Letters」に掲載される予定です。
..........
統一したデータベースを作成するためには、過去の調査における見落としや誤同定の可能性を無くす必要がある。そのために、当該海域に多く分布する種、水深10m以浅に分布する種、形態がわかりやすい種という3つの点に基づいて9種のサンゴを選定した(図2)。サンゴの分類体系は過去と現在で異なっており、過去の文献では同じ種に現在とは別の名前が付けられている。そのため、種名の確認を、分類体系を改訂した文献(参考文献6)とともに、過去の文献に掲載されている写真、形態の記載、博物館に所蔵されている標本の調査により行った。以上のように作成した過去からのサンゴ出現データベースに基づいて、分布拡大の見られた種に関して北上速度を計算した。

Zu_02b
-----image(”図2.日本の温帯域(九州西岸~島根県隠岐)におけるサンゴ分布(参考文献7)と、本研究で選定した9種。”) : 同リリースより

3.解析結果
.......... "

関連
気象庁 : 海面水温の長期変化傾向(日本近海)

参考エントリー
暑い夏、変化の激しく大きな気候の変動を体験。2010年の日本と世界の平均気温を気象庁が総括-----しなやかな技術研究会、2010/12/28

気象庁発表、今夏の日本の平均気温は、統計を開始-1898年-以降もっとも高い記録-----しなやかな技術研究会、2010/09/03

海水温の上昇は、'93-08の16年間で0.1度上昇の意味。Natureに世界的な海洋観測プロジェクト、アルゴ計画のデーター解析が発表されました-----しなやかな技術研究会、2010/06/02

[ カテゴリー : 地球温暖化、気候変動、京都議定書 ]

本日のおすすめエントリー

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2010/11/24

東京大学大気海洋研究所の研究グループ、北半球各地域の暑夏の主要因を究明。2010年夏季の天候再現実験などにより、記録的猛暑の2割強、近年の海水温の温暖化が原因

東京大学大気海洋研究所の研究グループは、地球シミュレータ上で開発されてきた高解像度の大気・海洋・陸面結合大循環モデルMIROCを用いて、2010 年夏季の北半球各地域の暑夏の主要因を究明し、2010年夏季の天候再現実験などにより、熱帯域の高い海水温によることを明らかにした。過去30年ほどの長期的な海水温の上昇が2010年夏季に観測された日本域の高温状態の2割強を説明することを示すことができたということです。
 近年の海水温の温暖化がもたらした気候変動の影響度を全体像の中で描く画期的なシミュレーションとなりました。

プレスリリース / 東京大学大気海洋研究所の研究グループ、2010年11月19日
東京大学気候システム研究系 / 2010年夏季の天候再現実験に成功― 近年の海水温上昇が猛暑を底上げ

2010hotsummer_japan

-----image : 配布資料「2010 年夏季の天候再現実験に成功」PDFより

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4.発表概要:
国立大学法人東京大学大気海洋研究所の研究グループは、高解像度の大気大循環モデルMIROC[※1]を用いて2010 年夏季の全球的な天候再現実験を行い、日本周辺の暑夏だけでなく、北米東岸やロシア西部の高温の状況を再現することに成功した。こうした北半球各地域の暑夏の主要因が、ラニーニャに関連する熱帯海水温の偏差および北極域の海氷減少であることをつきとめ、特に8月の日本に猛暑をもたらした太平洋高気圧の強化が、熱帯域の高い海水温によることを明らかにした。さらに、追加実験から、過去30年ほどの長期的な海水温の上昇が2010年夏季に観測された日本域の高温状態の2割強を説明することを示すことができた。
本研究は,文部科学省「21世紀気候変動予測革新プログラム」における研究課題「高解像度気候モデルによる近未来気候変動予測に関する研究」の一環として実施された。
[※1] 東京大学気候システム研究センター(大気海洋研究所の前身)、独立行政法人国立環境研究所、および独立行政法人海洋研究開発機構で共同開発され、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のシナリオにもとづく地球温暖化予測計算に使われてきた気候モデルであり(詳細は2004年9月に行われた記者発表資料を参照)、本研究ではその大気部分を用いた。
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関連
地球シミュレータセンター / 平成21年度 地球シミュレータ利用報告会
" 地球シミュレータ上で開発されてきた大気・海洋・陸面結合大循環モデル(CCSR/NIES/FRCGC大気海洋陸面結合大循環モデル:MIROC) "

地球シミュレータによる最新の地球温暖化予測計算が完-----東京大学気候システム研究センター、平成16年9月16日

日本近海の海面水温異常が日本の夏に強い影響を及ぼす事を発見-----2010年 9月 10日、海洋研究開発機構

記録的猛暑の2割強、海水温の温暖化が原因-----YOMIURI ONLINE,2010年11月20日

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2010/06/02

海水温の上昇は、'93-08の16年間で0.1度上昇の意味。Natureに世界的な海洋観測プロジェクト、アルゴ計画のデーター解析が発表されました

 気候変動の証左を、そしてその大規模な影響を把握し、予想するのであれば、大気と合わせて、熱容量はその大気のおよそ1000倍といわれる海の温度などの変化の研究が必要です。幸い、人類は海洋に3000本の海洋観測ブイを設置しての地道なデーター取りを続けてきました。今回、日本の研究者も参加した国際的な研究により、海水温の上昇は、'93-08の16年間で0.1度上昇したことが発表されました。

 たった0.1度

 この意味は専門家の解説を必要としますが、この論文の発表された科学雑誌 Natureには一枚のグラフも公開されました。このグラフは海洋に蓄積された熱量の経年変化、増加を示しています。世界の大洋全体を暖めるには、膨大な熱量が必要です。新聞報道によれば、それは

海水温:16年間で0.1度↑ 大気なら30度上昇の熱量-----毎日.jp,2010/5/31
".....海面1平方メートルあたり約0.64ワットの熱が加えられたことに相当することが分かった。これに必要な熱量は、全人類67億人がそれぞれ100ワット電球500個を点灯し続けたことに匹敵するという。..... "

 上記のようにたとえることができるということです。

 簡易型のアルゴ計画のブイは、3000を越えています。その観測網は、下の動画のように非常に多くの観測ブイの側点によってささえられています。アルゴ計画に利用されているフロートは、数年間にわたって海面下から2000m程度の深海までの潜行および浮上のサイクルを百回以上繰り返し、最深層から海面に浮上する間に水温や塩分等の鉛直分布観測し、浮上の際に自動的にデーターを衛星に送り出します。以前調べた時の記憶では、フロートにはいくつかの種類があるようです。

World

(argoproject,2009年09月06日)

関連
Nature Volume 465 / Robust warming of the global upper ocean -Nature 465, 334-337 (20 May 2010)

参考
アルゴ計画・日本公式サイト Japan Argo

アルゴ計画・リアルタイムデータベース

Wikipedia : ARGO計画

Ocean heat content increases update-----Real Climate, 21 May 2010

世界の海水温度、予想の1.5倍の速さで上昇 / クリッピング AFP BB News-----しなやかな技術研究会、2008/09/16

インド洋にブイを使った高度な気象、海洋観測網の設置が進んでいる-----自然エネルギー、(2009年05月06日)

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